目次
お礼メールは件名から工夫をすることが大切
就活では、お礼メールは付きものです。お礼メールの本文はもちろん、件名から工夫して作成することが大切です。就活中はメールも評価の対象として見られていると覚えておきましょう。
メールの件名は、内容を判断するために重要な役割を果たします。メールは見落とされる可能性もあるので、他のメールにまぎれないような件名を付けることも大切です。
また、適切な件名でなければ、迷惑メールとして判断されるかもしれません。この場合、読まれない可能性が高くなるので注意しましょう。
この記事では、件名を書くときのポイントやマナー、シーン別のお礼メールの例文を紹介していきます。件名から本文まで細部まで工夫して、お礼メールで好印象を与えていきましょう。
件名を書くポイント
お礼メールを送ろうとしても、まず件名に悩む人も多いでしょう。件名は企業にとって目次のようなもので、どのような内容のメールかを判断するための要素です。
毎日何十通もメールを受け取る採用担当者の場合、件名が書いていなかったり、わかりにくいと、見落とす可能性があります。また、迷惑メールと判断されて読まれない可能性も出てきます。
書き方のポイントを押さえ、企業にとってメールの内容のわかりやすい件名を作成しましょう。
「就活メールの件名」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「就活メールの件名」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
件名はわかりやすく簡潔にする
件名は、メール一覧画面で見た時に内容がわかることが理想です。そのためには、わかりやすく簡潔な件名である必要があります。
お礼メールを送る場合、件名を見たときにお礼のメールであることがわかるように「○○のお礼」のように書きます。複数日で会社説明会を開催している企業であれば「○月○日会社訪問のお礼」と、その出来事があった日付も記載するといいでしょう。
長々としたタイトルでは見にくく、件名がメール一覧画面では切れて読めなくなります。例えば、「〇月〇日の会社説明会に参加させていただきありがとうございました」という件名だと、一番重要な感謝の気持ちの部分は切れてしまって一覧画面では確認できないでしょう。
一目で見て内容がわかるように、短く簡潔な件名のメールを作成することが、見落とされないメールのポイントです。
件名に自分の名前や大学名も忘れずに
学生の連絡先を、登録している採用担当者は少ないでしょう。そのため、お礼メールを送る場合、相手は誰からのメールか一覧ではわかりません。
件名に自分の名前を入れることで、誰からのメールか一目でわかるようにすると良いでしょう。名前を入れる場合は用件の後ろに付けてください。出身大学も記載すると、相手に覚えられやすくなる可能性があります。
「○月○日会社訪問のお礼/○○大学 名前」のように『日付・用件・大学名・名前』の順で書きましょう。
件名が長くなってしまい、簡潔ではないのではと気になる人もいるかもしれません。確かに名前の個所が一覧では見えなくなってしまう場合があります。しかし、最も重要である「用件の内容」は伝わるでしょう。
名前の部分はメールを開いたときにわかるので、用件が切れていないかに注目し件名を作成してください。
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お礼メールは決められた本文構成で作成する
【お礼メールの本文構成】
- 宛名(会社名・部署名・名前)
- 挨拶
- 自己紹介(自分の大学・名前)
- 本文(お礼内容)
- 締めの挨拶
- 署名
お礼メールは、基本的な構成が決まっています。構成を知っていれば、失礼のない好印象のメールを作成することが可能です。
宛名については、役職がわかれば忘れずに記載しましょう。お礼内容は自分が印象に残った内容、相手に伝えたいことを簡潔に書いてください。
相手は、忙しい仕事の合間にメールを読んでくれています。長く書きすぎても内容がわかりにくいため、わかりやすく簡潔に書くことが重要です。最後の署名は大学名、名前だけでなく連絡先も入れましょう。
「メールアドレス」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。
シーン別の件名と本文の例文3つ
次に、どのようにお礼メールを作るべきなのか、例文を見ていきましょう。お礼メールを送る際、件名だけでなく本文も長くなりすぎないよう注意する必要があります。
どのように作成すればいいかわからなければ、内容がまとまらず長くなってしまう恐れがあります。まずはイメージができるように例文を参考にして、形を作ってから何を書きたいか本文をまとめてからメールを作成しましょう。
紹介する例文のシーン
- 企業への訪問後のお礼メール
- 面接後のお礼メール
- 懇親会などの食事会・飲み会参加後のお礼メール
企業への訪問後のお礼メール
件名:○月○日会社訪問のお礼/○○大学【名前】
△△株式会社
△△部 △△課
○○ ○○ 様
お世話になっております。
貴社に会社訪問させていただきました
○○大学○○学部の【名前】と申します。
本日はご多忙中のところ、
私のためにお時間を頂き誠にありがとうございました。
貴社の業務内容のお話を伺い、大変勉強になりました。
質問をした際も丁寧に教えていただきとても感謝しております。
また、活気のある職場の雰囲気にも触れ、
職場で働いたときのイメージをもつことができ、
貴社で働きたいという思いが一層強くなりました。
まずはお礼をメールにて申し上げますとともに、
今後の貴社のご繁栄とご発展をお祈りしております。
本日は誠にありがとうございました。
——————————————————–
◯◯大学◯◯学部
◯◯ ◯◯
携帯番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メールアドレス:◯◯◯◯◯@◯◯◯.◯◯
——————————————————–
会社側は仕事の忙しい中、時間を作って接してくれます。そのことを踏まえて、自分の為に時間を割いて接してくれた感謝の気持ちをメールに入れましょう。
それだけではなく、実際に訪問した際に自分が気づいたことや、働きたい気持ちも本文に入れると意欲が伝わります。訪問した際には、相手の話をよく聞きメモを取ると、お礼メールを送る際に本文が作りやすいでしょう。
面接後のお礼メール
件名:○月○日の面接のお礼/○○大学【名前】
△△株式会社
△△部 △△課
○○ ○○ 様
お世話になっております。
本日、貴社に面接していただきました○○大学○○学部の〇〇です。
お忙しいところ、
私のために面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
面接の中で、○○様の「△△△△△」というお言葉が
とても印象に残っております。
またビジョンや方針を伺い、より理解することができ、
ますます貴社で働きたい気持ちが強くなりました。
取り急ぎお礼を申し上げたくご連絡いたしました。
お忙しいことと存じますので、このメールへのご返信は不要です。
本日は本当にありがとうございました。
——————————————————–
◯◯大学◯◯学部
◯◯ ◯◯
携帯番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メールアドレス:◯◯◯◯◯@◯◯◯.◯◯
——————————————————–
本文には、面接で印象に残ったお話を入れるといいでしょう。自身の意気込みも含めれば、熱意も伝えることができます。
また、最後に返信不要の内容は必須ではありませんが、この一言を入れれば相手の負担を減らすこともできます。忙しい状況への配慮が見られるため、好印象にもつながります。
懇親会などの食事会・飲み会参加後のお礼メール
件名:Re:○月○日懇親会についてのお礼【名前】
△△株式会社
△△部 △△課
取締役△△ ○○様
いつも大変お世話になっております。
昨日はお忙しい中、
懇親会を開いていただきまして誠にありがとうございました。
美味しい料理にお酒までご馳走していただき本当にありがとうございます。
また、たくさんの方々と親睦を深めるご機会をいただき感謝しております。
〇〇様には貴重なお話を伺うことができ、
有意義な時間になりました。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
簡略ではございますが、取り急ぎメールにてお礼とさせて頂きます。
——————————————————–
◯◯大学◯◯学部
◯◯ ◯◯
携帯番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メールアドレス:◯◯◯◯◯@◯◯◯.◯◯
——————————————————–
懇親会や飲み会は入社すると必ずあるといってもいいイベントです。
件名は「○月○日の懇親会について」のメールを返信する形で、「お礼」を追記しています。この場合のお礼メールは懇親会の内容に触れ、企業の担当者が開催して良かったと思えるような内容にしましょう。
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お礼メールを送る際に気を付けるべきマナー
メールには、マナーが存在します。これから社会人になるにあたりお礼メールもビジネスマナーを守ることが大切です。ビジネスマナーが備わっていると評価されれば、選考で有利になる可能性があります。
ポイントや本文構成がわかっても、マナーがわかっていなければ常識がないとマイナスイメージを持たれてしまうでしょう。メールのマナーを把握して、マイナスイメージを避けることが大切です。
①できるだけ早くお礼メールを送る
お礼メールを送る場合は、当日中に連絡を入れたほうがベターです。できるだけ早く送ることで、より感謝の気持ちと誠実さが伝わるでしょう。
メールだからといって、何時に送ってもいいわけではありません。タイミングとしては、企業の営業時間内に送ることが望ましいです。
企業の終業時間後に送ると、読まれるタイミングは翌日の朝です。多くのビジネスマンは出社直後はメールがたまっている場合もあり、見落とされる可能性もあります。
そのため、基本的には当日の終業時間内に送ることをおすすめします。もし用事があって当日中に送れなかった場合は、翌日の午前中にメールを送りましょう。
あなたのメールマナーは大丈夫?
39点以下は要注意なマナー力診断で確かめてください。
「めんどくさいな」と思われがちな就活マナーですが、いざという時にできないとそれが原因で選考に落ちてしまう可能性があります。
そこで「マナー力診断」を活用しましょう。数分で終わる就活マナーの問題に答えるだけで、あなたの就活マナー力と改善点を把握することができます。
またメール例文や電話での模範回答例などもついているので、そのまま就活に役立てることができます。
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②メールの返信は「Re:」を残しておく
相手からのメールに返信する場合、「Re:」を残しておきましょう。件名を消さず「Re:」を残すことで返信メールだと判断することができます。「Re:」を消してしまった場合、新規メールと思われてしまいます。
新規メールには、営業メール、迷惑メールも含まれるため、自分の仕事に関係がない場合もあることをビジネスマンは理解しています。一方で、返信メールでは、自分が送ったメールに対する返答のため、自分の仕事に関係がある可能性が高いと判断されます。
また、返信メールの内容をふまえて、判断しなければならない仕事もあります。返信メールがきたことによって、仕事が進むケースもあります。そのため、ビジネスでは返信メールのほうが優先的に確認される確率が高いといえるでしょう。
担当者は、すべてのメールの内容を覚えているわけではありません。これまでの内容を踏まえてメールを確認することで、仕事の効率化につながります。そのため、これまでのやり取りの上でのメールだと明確に伝わるように、返信メールだとわかる件名が必要です。
件名は消さず「Re:」を残すことがビジネスマナーとして適切だと、覚えておきましょう。
「メールの返信マナー」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「メールの返信マナー」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。
③企業名や担当者名は正式名称で書く
企業にメールを送る際は、企業名や担当者名を正式名称で書かなければなりません。企業名は(株)や(有)などと略してしまいがちですが、この表記で送ると失礼に当たります。
きちんと株式会社や有限会社など、正式名称で書きましょう。企業名を記載する場合は、企業の公式HPなどで確認することがおすすめです。
企業情報のページを見てから書き、漢字の間違いや英語の綴り間違いに気を付けましょう。部署名についても正式名称で書きます。他の企業の担当者と混合しないように、送り先をきちんと確認してください。
NG例
- 〇株式会社〇〇/有限会社〇〇→×(株)〇〇/(有)〇〇
- 〇経営管理部→×経理部
お礼メールのコツを掴んで様々なシーンで応用しよう
お礼メールの件名は、簡潔にわかりやすいことが一番大切です。また、本文に関しても、長々とならず、内容をまとめて書くことで、相手にとって読みやすいメールになるでしょう。
お礼メールは、就職活動中に企業担当者へ感謝の気持ちを伝えることで、好印象につながるポイントです。良い印象になるために送ったメールで、マナーが守れていないと、本末転倒にもなりかねないので注意してください。
本文の内容は場面によって変わってきますが、どのシーンでも構成は同じです。本文構成のテンプレートを作成しておくと、本文内容を考えるだけなので効率的にメールが作れるでしょう。
お礼メールは、必ず送らなければならないものではありません。しかし、ポイントやマナーを守ったお礼メールは、自身の評価を上げるでしょう。メールで感謝の思いを丁寧に伝えて、他の選考者と差をつけましょう。