面接対策

面接時の受付マナーとは?好印象を残すために守るべきポイント

面接は受付から始まっている!

就職活動の中で、インターンシップや企業説明会、面接などで会社を訪れなければならない機会は何かと多いです。その中でも、受付で手続きを済ませなければ社内に入ることができない企業もありますが、その場合どのような振る舞いをするべきでしょうか。実はそこでの対応が就職活動の合否に関わってくる可能性があります。

この記事では会社に訪問した際の「受付時のマナー」に焦点を当て、守るべきマナーについて解説していきます。併せて、毎年実際に起こっている就活生の悪い振る舞いや、受付時の対応が就活に影響するのかどうかについても触れるので、ぜひ参考にしてください。

面接の受付時間のマナー

面接の受付時間のマナーについて、受付担当者の立場で考えてみましょう。約束の時間よりも就活生が会場に早くきてしまった場合、準備の途中で対応が必要になってしまいます。待合室に案内をしたり、「お約束の時間に再度お越しください」とお願いをしたりすることになるかもしれません。また、就活生が遅刻してきた場合は、面接官に取り次ぎをしなくてはなりません。受付の方の心の声を代弁するならば「面接はタイミングを見て来社してほしい」というところでしょう。

このように、受付をするタイミングひとつで、会社としての業務を増やしてしまうということが起こり得ます。せっかくの面接ですから、受付時からプラスの印象を与えたいものです。では、約束の時間の何分前に受付をするのがベストなのでしょうか。

受付時間は10分前が鉄則

一般的に、面接は「10分前の受付が鉄則」とされています。「15分前には受付をした方がいい」「5分前の受付でよい」など人によって意見が違いますが、おおよそ中間の10分前がベストタイミングでしょう。

準備が整っていなかったり、担当者が別の業務を進めている最中の可能性があるため早く行きすぎるのはマナー違反にあたります。直前まで、面接官が他のMTGに参加していたり、会議室が違う面接で埋まっていたりする場合があるでしょう。部屋の準備をする人がいる、面接官にも支度準備が必要であるという2点を念頭に置くと行動しやすいです。

とはいえ、時間ちょうどではあまりにもギリギリすぎるため、約束時間である5分前には面接会場に着席しておかなくてはなりません。

早く着きすぎたときは会場付近で時間をつぶす

早く着きすぎた場合には、会場付近で時間をつぶすようにしましょう。早く着いた場合の時間を調整する場所ですが、おすすめは近くのカフェです。履歴書を見ながら、自己PRの復習をするのもよいですし、スマホで会社のHPにアクセスして会社概要を暗記するのもおすすめです。ドリンクを飲んで心の緊張を解くのも効果的でしょう。ただし、冷たいドリンクは全て飲み切ってしまうと尿意や腹痛の原因にもなるため、ご注意ください。

近くのコンビニには、社員の方が昼食や遅めのランチを購入するために来店している可能性があります。リクルートスーツを着てウロウロしていたり、雑誌を立ち読みしていたりすると目立つため、そこでの行動がチェックされるかもしれません。コンビニで時間をつぶすのは避けるようにしましょう。

また、余裕があればで構いませんが、面接会場の最寄り駅や周辺には30分前には到着しておきましょう。電車の遅延、体調不良、その他の連絡対応など、予期せぬ緊急事態が発生する可能性があるため、早めに到着しておいた方が安心です。

遅刻しそうなときは早めに連絡する

「お忙しいところ失礼します。私、本日○時からの採用面接のお約束をさせていただいた○○大学××学部の△△と申します。
恐れ入りますが、面接の件で、採用担当者の□□様にお取次ぎ頂けますでしょうか?」

「申し訳ありません。●●線が人身事故によって運転見合わせになりました。運転再開の見込みがないため迂回して参ります。お約束の時間に●●分ほど遅れてしまいそうです。」

もしも遅刻してしまったら、どうすればいいのでしょうか。社会では「事前連絡を必ずすること」が求められます。約束をしたのに守れない可能性があると判明した時点で、連絡をする義務があります。体調不良や電車遅延が理由の遅刻の場合は、面接時間前に会社・採用担当者の電話番号に電話をしましょう。当日にメールでの連絡をするのはNGです。

謝罪、遅刻をする理由、代替案の3つを伝えましょう。数分の遅れであれば、そのまま面接をしてくれる会社も多いです。時間によっては別日に面接を調整をしてくれる会社もありますので、採用担当者には正直に伝えた方がよいでしょう。また、平然と遅刻をして受付をすることだけはやめてください。

受付時のマナー

冒頭で、受付時の対応が就職活動の合否にかかわってくる可能性があるということをご紹介しました。受付時の対応というのは、その人の本性が少なからず出てくるものです。せっかく面接本番を頑張り手ごたえを感じるものになったとしても、受付時の対応が悪ければそこが足かせとなってしまうケースも中にはあります。

しかし、面接時のマナー同様、受付時の対応もおさえておくべき点さえカバーしておけば何の問題もありません。

ここでは、最低限守ってほしい受付時のマナーを2点に分けて解説していきます。もちろん、これらを知るだけではだめです。何も考えなくてもその振る舞いができるよう、しっかり身に付けておきましょう。

会社に入る前に身だしなみを整える

2点目が、「会社に入る前の身だしなみ」です。受付へは整った格好で向かうようにしましょう。そのため、会社に入る前に身だしなみを整えておく必要があります。近くに鏡があれば便利ですが、男女問わずコンパクトミラーを持っておくと安心です。

また、寒いときにはおるコートは脱いでおくようにしましょう。併せて、コートを脱いだ際には軽く払っておくのはもちろんのこと、中にほこりなどを持ち込むのを少しでも防ぐために、裏表を逆にするとよいといわれています。

さらに、雨の日に企業を訪れる必要があった場合には、入る前に靴の水滴を取っておくと良いです。社内、特にエントランスが水滴で汚れてしまうのを防ぐことができます。

きちんと名乗り要件を伝える

お忙しいところ失礼します。
私、本日○時からの採用面接で伺いました、
○○大学××学部の△△と申します。
恐れ入りますが、採用担当者の□□様にお取次ぎ頂けますでしょうか?

3点目が、「きちんと名乗り用件を伝える」ことです。2つ目の身だしなみを整えたうえで、受付では以上のような挨拶をしましょう。ここでは、面接試験を受けるために会社を訪れた際の受付での対応を例に挙げました。

受付では簡潔に、しかしながら「私が誰で、何時からこのような予定で伺いました」というように、言いたいことははっきりと伝えるようにしてください。「すみません、面接に来たのですが」だけでも何をしにここへ来たのかは伝わりますが、それだけでは十分な対応だとは言えません。会社へは不特定多数の人が出入りする性質上、不審に思われてしまう可能性があります。

また、受付の方が採用担当者の名前を把握していないこともありますので、わかっているのであれば名前を出した方が良いでしょう。

内線やインターホンでの呼び出し方と注意点

お忙しいところ失礼します。
私、本日○時からの採用面接で伺いました、
○○大学××学部の△△と申します。
恐れ入りますが、採用担当者の□□様にお取次ぎ頂けますでしょうか?

前の見出しでは受付での対応を解説しましたが、中には内線やインターホンを使って取り次ぐというケースもあります。その場合には、上記のように伝えるようにしましょう。内線やインターホンで伝える場合にも、受付でするのと同じ対応で構いません。先ほども書いた通り、大切なのは「簡潔かつ要点を押さえてはっきりと」申し伝えることです。

また、インターホンを使用しなければならない場合にも必ず身だしなみを整えておくようにしてください。モニターで確認されている可能性もないとは言い切れません。

またこのほかにも、企業によっては呼び出し方が事前に知らされている、もしくは当日会場で何かしらの指示が出される場合もあります。その場合はそれに従うようにしてください。

絶対にやってはいけないNG例3選

受付で守ってほしい最低限のマナーを見てきましたが、このあたりのことは大学生活の中でも十分経験するような内容です。それゆえに、「そんな間違いは絶対に犯さない」と思っている方も少なくないことでしょう。

ですが、ほかにもやってはいけないマナーは数多く存在します。そこでここからは、実際に就活生がやってしまったマナー違反の中で、とくに起こりがちな例を4つ挙げて解説していきます。以下でご紹介する例は、どれも普段の延長線上だとうっかりやってしまいがちなことですので、身に覚えがある方はこれを参考にしたうえで、当日は絶対にしないように注意しましょう。

①イヤホンをはずしながら受付に来る

1つ目の例が、「イヤホンを外しながら受付に来る」ケースです。スマートフォンに音楽プレイヤーの機能が付いていることから、移動時に曲を流したり、空き時間に音楽を聞いたりする方は多いことでしょう。普段であれば周辺が見えなくならない程度に楽めばよいのですが、会社訪問のときには注意しなくてはなりません。

イヤホンを外しながら、あるいはイヤホンを付けたまま受付に来ると、担当の方に「感じが悪い、態度が悪い」という印象を与えてしまいます。

そうならないためにも、イヤホンは建物に入る前に外し、バッグにしまっておくようにしましょう。ジャケットのポケットに入れるのは好ましくありません。また、企業の最寄り駅に着く時点で外しておくようにすると確実でしょう。

②名乗らない

2つ目の例が、「受付で名乗らない」ケースです。受付を訪れたときに、「面接に来たんですけど」とだけ言う人は毎年多いです。しかし、これだと「不愛想」という印象を相手に与えてしまうことになってしまいます。また、不特定多数の人が出入りする場所で身分がはっきりしないことから、「怪しい人」と思われて通してくれないこともまったく無いとは言えません。

受付では前の見出しでも解説したように、「名前」と「用件」を必ず伝えるようにしましょう。さらに、その際には笑顔での対応を忘れないようにしてください。同じ用件を伝えるものでも、無表情と笑顔ならば後者のほうが相手も気持ちよくスムーズな対応がとりやすいはずです。

③話掛けられ待ち

最後にご紹介する3つ目の例が、「話かけられ待ち」をしているケースです。社内には入ったものの、どこに行くのかが分からなくてキョロキョロしてしまいます。社員の方が声をかけてくれるのを待っているという就活生も毎年少なくありません。

ですが、相手の立場に立って考えてみてください。社内でそのようにしている人を見かけたら、「不審」に思うはずです。また、声をかけられるのを待っているということは「消極的」だと捉えられてもおかしくないでしょう。

会社を訪れた際には、受付で自分から名前と用件を先に言うのがマナーです。就職活動では自分から積極的に行動するようにしましょう。

④コートを来たまま受付する

面接会場で、「コートを着たまま受付する」のは避けましょう。コートを着たまま受付をするのはマナー違反です。コートを着用したままだと、外の空気やホコリを持ち込んでしまいます。会社の入口に入る前に、入口前でコートを脱ぎ、片腕に掛けている状態にしましょう。

会社によっては、ビルの入口すぐに受付があります。また、会社の入り口にインターホンが設置されており、インターホンカメラで様子を見られることもあります。必ず入口に入る前に、身だしなみをチェックすることを癖づけてください。

面接会場や会議室に案内をされてからも注意が必要です。室内では、コートを折り畳んでカバンの上に置きましょう。厚手のコートですと難しいかもしれませんが、カバンがしっかりと独立して立つものであれば、大抵のコートは倒れることなく上に置くことができます。

受付での対応や印象は面接結果に影響するのか

先の見出しではいくつかの例を挙げながら、就活生がよくやってしまいがちなマナー違反を見ていきました。気を抜くとうっかりやってしまいがちな対応なので、意識して行動するようにしてください。

マナー、マナーと口酸っぱく言っていますが、「それくらいのことが選考に影響してくるのか」と考えている就活生もいるのではないでしょうか。しかし、「たかが受付、されど受付」、そこでの対応が少なからず影響してくるというのは事実なのです。

ここでは、受付での就活生の対応や印象が面接結果にどれだけ影響してくるのかということを解説していきます。

あまりにひどい場合は面接官に伝えられることも

受付での対応・態度ですが、あまりにひどい場合には採用担当者に伝えられることもあります。というのも、先ほどの見出しの中でも述べましたが、受付での対応はその人の本性が少なからず出てくるものだからです。

どれだけ面接対策をばっちり行って、当日も手ごたえを感じるものにできたとしても、そこに至るまでのこまごまとした出来事を適当に済ませてしまうようでは完璧だとは言えません。むしろ、人に対する態度などの最低限のことができていない人間とは、一緒に働きたいとは思わないものです。ですので、受付時の対応にも細心の注意を払うようにしましょう。

合否ギリギリラインの際に受付での印象を確認することも

あまりにひどい対応があった場合のほかで選考の結果に影響があると考えられるのが、合否ギリギリラインにいる就活生の中から合格者を選ばなければならない場合です。あくまで一部ではあるのですが、まったく影響がないとは言えません。

このあたりのラインに位置している学生は、企業側からしてみれば「合格にしてもかまわない人物」なのです。ですが、合格させる数が決まっている場合には、面接時の振る舞い以外で優劣を決める要素を見ていくことになります。そこで登場するのが、受付での対応なのです。ゆえに、受付での完璧な対応がのちの自分を助けてくれる要素になってくれるかもしれません。

受付後の面接の流れ

受付の後は、採用担当者の方が部屋まで案内をしてくれることが多いです。会社によっては、履歴書などの書類の提出を催促されたり、面接前のアンケート用紙に記入してほしいと依頼されることがあります。案内されたその部屋は、面接までの待合室である場合が多いでしょう。

面接では、名前を呼ばれたらドアをノックして入室します。ゆっくり3回ほどノックして、相手の返事があってから「失礼します」と言い入室します。ドアを閉めるときには、後ろ手で閉めないようにしましょう。入室した後は挨拶をし、面接官に座るように指示されるまで待ちましょう。

無事に面接が終わった後は、立ち上がり「本日は貴重なお時間を頂戴しまして、ありがとうございました」と言います。そして、かばんを手に持ち、ドアの前まで移動し「失礼いたします」と言います。ドアはガチャンと閉めず、静かに閉めましょう。

面接は受付での対応もしっかりと見られている

この記事では「受付時のマナー」に焦点を当て、就活生がやってしまいがちなミスから、最低限守るべき受付時の対応のポイント、そして採用試験の合否への影響についてをまとめてご紹介してきました。選考に影響があるかどうかにかかわらず、受付をするときの身だしなみや態度はしっかりと見られているという意識を持って振る舞うことが大切です。

面接に向けての対策をしっかりするというのはもちろん大事ですが、そればかりに気を取られて小さなことをぞんざいに扱ってしまうのはよくありません。記事の中で登場したポイントを一つひとつ確認しながら、当日の面接までの間に不安要素を残さないようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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