志望動機

【就職活動】志望動機の書き方ポイントを例文付きで紹介

就活において志望動機は重要

就活において、企業が最初に確認するのは、エントリーシートや履歴書です。中でも重要な項目は「なぜ数ある企業の中から選んでくれたのか」を表す、志望動機です。企業にとって、就活生が選考の途中で辞退してしまったり、採用後に仕事を辞めてしまったりすることは大きな損失です。そうならないために、志望動機を見て「企業をどれくらい調べているのか」「どれくらい本気でうちを志望してくれているのか」といった点を確認しているのです。そのため、就活中に書く数ある項目の中でも、特に重要度の高いものだといえるでしょう。

では、どのような志望動機を書けばいいのでしょうか。この記事では事前準備や書く際のポイント、例文などをまとめています。こちらの記事を参考に、面接官からの印象が良い、自分なりの志望動機を書きましょう。

志望動機を書く前の事前準備3つ

いざ志望動機を書こうとしても、行き詰まるケースが多いです。まずは、いきなり志望動機を書き始めるのではなく、自分が志望した理由はなぜかや、企業について調べることが重要になってきます。

そうすることで、自分の気持ちや考えがまとめられ、企業についての知識を持った上で志望動機が書けるでしょう。そのように自分自身の過去を整理してからのほうが、より内容が濃く、まとまった志望動機を仕上げられます。

①自己分析

志望動機を書いていく上で、自分を知ることが第一歩です。そのため、ここでは自己分析の仕方について紹介します。まずは、自分の好きなものや興味のあるもの、集中して取り組めるものなど箇条書きでもいいので書き出してみましょう。それにより、自分の内面の整理ができます。

次にその好きや、興味を持ったポイントに対して、なぜ興味を持ったのか、理由を書き出しましょう。このように自分を掘り下げていくと、企業を志望した理由を色濃く書けます。

自己分析の方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

②業界研究

自己分析を行った後は、業界ついて知っていきましょう。多くの業界が世の中にはありますが、その中でなぜその業界に興味を持ち、自分が行きたいと思ったのかを深く追究していく作業になります。まずは業界研究により、その業界のイメージを掴んでいきましょう。業界全体の動向などを把握すると、業界のマーケットや業界がどれくらいの立ち位置にいるのかなどが知れます。

業界のイメージができたら、より深い情報を得ましょう。現状の業界の状態やその業界の課題を知ることで、今後の業界の行き先が見えてきます。そういった狭く深い業界の状態を知ることで知識が深まります。

会社訪問のやり方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

③企業研究

自己分析で自分を知り、業界研究で業界を知りました。続いて志望業界の中でも、具体的な志望企業について研究していきましょう。企業についての研究は自分がなぜその企業を志望したのか、その理由をより明確にしていくことに繋がっていきます。

企業の成り立ちや業績、行っている事業などを研究していきましょう。そのように調べていくことで、自分の企業に対する知識がより深くなっていくでしょう。それにより、志望する動機が増えていく可能性もあるでしょう。

また、企業研究により企業に対して志望する気持ちの再確認にも繋がります。就職活動を通し、ここに時間をかけているかどうかが、志望動機をより深く書くことができるかのポイントになります。自分の志望動機をよくするためにも企業をより知っていく時間にしましょう。

志望動機の書き方ポイント

志望動機の書き方に「こうあるべき」といった明確なルールや決まりはありません。しかし、大切なポイントを押さえ、伝わりやすくするための工夫は必要です。せっかく志望する企業にぴったりの能力や熱意があっても、肝心の志望動機がまるきり伝わらないのでは、受かるものも受かりません。

3つの事前準備を踏まえ、自分に何ができるのか、何をしたいのか、なぜその企業なのかなど、順を追って明確に伝えられるようにしましょう。そのために、志望動機を書く際のポイントを3つご紹介します。

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結論を先に記載する

心理学を活かした仕事をしたいと思ったので、御社を志望しました。大学時代は児童心理学を専攻していました。 両親が個人教育の教室の経営をしており、教育について以前から興味を持っていました。これから必要になるのは学習面のサポートだけでなく生徒の心のケアも含めたサポートだと考えております。御社は心のケアなどトータルなサポートに力を入れているので、自分の学んだことを活かして貢献したいと考えます。

 

結論からのシンプルな書き出しは、志望動機を書く上で最初に重要なポイントになります。これは文章をわかりやすくためには必須です。

これにより、文章を通して最も伝えたい内容がスムーズに相手に伝わります。その後、志望理由を詳しく説明していくことになります。このように結論は自分の志望動機の中でも一番メインになる部分です。

最初にシンプルな結論を伝え、他の就活生とは違う印象を持たせるように熱意を伝えていきましょう。

志望動機の書き出しのポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

その企業でないといけない理由を具体的に記載する

その企業でないといけない理由、言い換えるなら「他の企業との差別化」が、志望動機のカギになります。まずは、自分の志望動機を読み返してみましょう。その際、社名を変えれば別の企業に転用できるような文章であれば、それは志望動機としては不十分といえます。

その企業でなければいけない理由、他の企業では駄目なのだという主張を盛り込んで、唯一無二の志望動機にしましょう。例えば、その企業が取り組んでいる特定の業務やプロジェクト、開発した商品などを名指しで挙げて志望動機に盛り込むと、より具体性が増します。また、ライバル社について調べて比較し、優れている点を伸ばす、劣っている点を改善する、といった具体案を述べるのも効果的です。

入社後の取り組み方を記載する

御社に入社しましたら、国際的なシステム開発に携わりたいです。現代はよりグロバール化が進んでおり、海外との連携が重要になっています。私は留学経験の中で、ビジネスで活用できる英語力と、異文化の人たちとコミュニケーションする力を身に付けました。御社ではそれらの能力を活かし、貢献したいと考えております。

志望動機では、今後自分がどうしていきたいのかを伝えることが重要です。また、ただ自分の希望を伝えるだけではなく、どのような点で貢献できるのか、根拠も必要です。

例文では、自分が企業に入社した際にはどんな活躍をしたいのか、どういったスキルを活かしていきたいのかが具体的に書かれています。採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすく、また熱意の強さも伝えられるでしょう。

参考になる志望動機の例文

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ここまで、志望動機の書き方に関するポイントについて学んできました。これまでのポイントを踏まえて志望動機を作成すれば、面接官の目を引く志望動機を作ることができるでしょう。しかし、中には志望動機がなかなか思いつかない人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、志望動機の例文を3つまとめました。ひとつひとつが特徴的な例文であり、それぞれを詳しく解説しています。もちろん、志望する業界や企業、自分の経験によって内容は変わりますが、こちらを参考に、自分なりの志望動機を作成してみましょう。

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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

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例文①

私は、生まれ育ったこの街で、人々の安全を守り、より安心して過ごせる街にしたいと考え、貴社を志望しました。ITの普及による犯罪の多様化や、少子高齢化などにより、これまでとは異なった安全へのアプローチが大切だと考えています。貴社は、警備業界の中でも特に「挑戦心」を大切にしており、新たな試みも次々と行っているとお聞きしました。そんな中で、私は大学で培った情報工学やプログラミングの知識を使い、新たなセキュリティシステムの確立やプログラムの開発により、貴社に貢献していきたいと考えています。

例文①では「警備業界」の企業に対し、プログラミングの技術を武器にアプローチしています。警備業界と言えば肉体労働が多いと思われがちですが、現在では電子機器のセキュリティ等、IT面の技術の需要もあります。

このように、業界や企業の研究を行うと、また違った視点が出てくることもあります。自分の持っている武器を再確認したうえで、業界や企業に、他の就活生とは異なる目線からアプローチしてみましょう。

例文②

私が貴社を志望した理由は、ファッション性の高いスポーツ用品を開発し、普段の生活にスポーツを取り入れやすくする姿勢に惹かれたからです。私はスポーツが大好きで、所属していたテニス部の活動はもちろん、普段からランニングや水泳などにも積極的に取り組んでいました。また、ファッションにも興味を持っているため、おしゃれでスポーツにも適した貴社の製品に支えてもらってきました。こうした経緯から、大学では合成繊維に関する研究を行い、実際に自分自身で、ファッション性とスポーツへの適性を兼ね備えた衣類の作成を行いました。

生活習慣病が国民病ともいわれている現在、スポーツを日常に取り入れることは大切だと考えています。大学で学んだ知識を貴社で活かし、老若男女問わず、多くの方がスポーツを楽しめる世の中を作っていきたいと考えています。

「その企業の製品が好きだから」は志望動機にはあまり向いていません。しかし、その「好き」が高じて、何かしらの行動をとっている場合、志望動機として成り立つ場合もあります。例文②では、実際に大学での研究を行っていた点をアピールし、志望動機に結び付けています。「製品が好きだから」で終わらせるのではなく、「どういった行動をとったのか」「どんな面で企業の役に立てるのか」といったことまでしっかり書くようにしましょう。

例文③

私が貴社を志望した理由は、太陽光発電により、今後の発電形態の在り方を変えていきたいと考えているからです。私は以前、原発の事故により避難を余儀なくされた経験があります。つらい経験であり、他の方には同じ思いをしてほしくありません。

貴社が一括して作成・販売・保守している太陽光発電であれば、発電の在り方を変えることができ、地球にも優しい発電ができます。特に貴社は、日本だけでなく、海外への輸出も積極的に行っていることから、全世界の発電の常識を変える力があると思います。大学で学んだ半導体の知識を活かし、開発部門で力になりたいと考えています。

 例文②では、自分の経験をもとに、太陽光パネル企業への志望動機を作成しています。自分の経験を交えることで、他の人には真似できない、より思いのこもった志望動機が作成できます。他の就活生との差別化のためにも、自己分析をしっかりと行い、経験を交えた志望動機を作成しましょう。

志望動機は企業に意欲を伝える最大のチャンス

志望動機は、企業にとって重要度の高い項目です。だからこそ、志望動機に関しては時間をかけ、しっかりと練り上げる必要があります。

この記事では、企業研究や志望動機の書き方、まとめ方について紹介してきました。まずは自己分析により、何に興味をもつのか、何が好きなのか把握したうえで、なぜその企業に興味を持ったのか整理して記載していきましょう。ぜひ、この記事を参考にし、採用担当者に伝わる志望動機を書き、内定というゴールを勝ち取ってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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