職種研究

【品質管理の志望動機】ポイントや求められるスキルを例文付きで解説

品質管理は重要な役割をもつ職種

「品質管理」とは、商品の品質を管理する職種です。品質が顧客の要望をクリアしているのかをチェックしたり、そのような品質のよい製品を効率よく製造するための方法を考えます。

そのため、品質管理という職種によって、商品の品質は保たれているといえます。また、品質や生産性を向上させることも、品質管理の役割です。

このように、「品質管理」は非常に重要な役割を持つ職種です。責任感のある仕事であるため、大きなやりがいを感じることもできます。そのため、就活生にも人気のある職種です。責任が大きくなればなるほど、求められる能力も多岐に渡ります。働きながら、たくさんのスキルを身につけることができるでしょう。

品質管理の選考では志望動機が重視される

品質管理は、製品の品質を保つ役割を担っており、大きな責任ある仕事を任されます。そのため、選考では、仕事に対して熱意を持った人材であるかを評価されるでしょう。

品質管理の職種に就くためには、自分の人柄や能力だけではなく、入社への熱意とやる気を上手にアピールしていかなければなりません。そこで、とくに重要になるのが「志望動機」です。企業も、熱意を評価するために、就活生がなぜ品質管理の職種に就きたいのか、入社後に何を成し遂げたいのかを知りたがっています。

この記事では、志望動機で好評価を得るために伝えるべきポイントや書き方、品質管理に求められるスキルについてまとめていきます。本記事の内容を参考に、品質管理の志望動機の書き方への理解を深め、就活準備を効率的に進めていってください。

品質管理の志望動機を書く際のポイント

品質管理として就職するためには、志望動機の書き方が非常に重要です。品質管理は責任が大きく、求められるスキルも多岐にわたるため、志望動機を通じて「責任感があること」「責任を果たすのに必要なスキル・素養があること」をしっかりと伝えなければなりません。これらが明確に伝わらなければ、企業は責任ある品質管理の職を任せることが困難になってしまうためです。

また、「本当に自社を理解し、本気で自社を志望しているのか」についても厳しくチェックされます。これらの点について明確に伝えるため、気をつけるべきポイントを詳しくみていきましょう。

責任感の自己PRポイントについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

品質管理の職種を選択した理由を伝える

まずは、なぜ品質管理の仕事を選択したのかを伝えることが大切です。ここをしっかりと説明できていなければ、面接官に、他の仕事でもいいのではないかと疑われてしまうでしょう。

品質管理の職種を選択する理由は、「責任感のある仕事をしたいから」「スキルを身につけて成長したいから」などの他の職種でも当てはまるようなものではいけません。どうしても品質管理の仕事がしたいという熱い熱意をアピールしましょう。

そのような品質管理の仕事でなくてはならない理由を伝えるためには、品質管理という職種についての理解を深める必要があります。品質管理について十分に調べたうえで、志望動機を考えることをおすすめします。

熱意のアピール方法について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

希望する企業でしかできないことを伝える

続いて、「志望企業でしかできないこと」を伝えていきましょう。いくら人柄がよく、能力が優れていても、それだけで内定を勝ち取ることはできません。就活生は複数の企業を志望しているケースが多く、優秀な学生であるほど、他社に就職する可能性もあるためです。

企業は採用活動のために多大なコストをかけています。そのため内定を出し、辞退されてしまうことは大きなダメージになってしまいます。その企業でしか実現できないことを志望動機に盛り込むことで、「その企業に本気で入社したい意志」「企業研究を十分におこない、その企業を深く理解していること」が伝わるでしょう。

志望動機でこれらを伝えるためには深い自己分析と企業研究が求められます。この2つをしっかりとおこなっていれば、説得力のある志望動機を考えられるでしょう。

自分が貢献できることを伝える

志望動機で大切なことは、「自分が貢献できること」を明確に伝えることです。よくあるミスに、志望動機に自分の熱意や志望するきっかけを延々と盛り込み、採用メリットが示されていないことがあります。

企業は、もちろん応募者の熱意や志望のきっかけを知ろうとしています。しかし、企業側の最終目的は「自社に貢献する優秀な人材を採用すること」です。いくら熱意や明確なきっかけがあっても、採用メリットがなければ採用されることはありません。採用メリットを示すには、自己分析を入念におこない、自分のスキルや長所を把握しておくことが必要です。

また、品質管理の仕事についても研究し、求められるスキルを把握しましょう。そのうえで、自分のスキルや長所を品質管理に役立つものとしてアピールしていくことが必要です。

責任感の強さをアピールする

品質管理の仕事で大切なのはスキルだけではありません。品質管理は顧客の手元に届く製品の品質を守ることが仕事です。製品の品質が悪ければ、顧客からのクレームや事故の可能性を招き、最終的に会社の信用を失うことにもなりかねません。そのため、自分の仕事に責任をもって取り組める人材が求められています。

「顧客にきちんとした品質の製品を届けよう」という想いをもって業務にあたれるような、責任感のある人でなければ務めることのできない職種です。そのため、学生時代を振り返り、学業や部活、アルバイトなどで「責任を持って何かを完遂した」といえるようなエピソードを具体的に伝えられるようにしましょう。

品質管理に求められるスキル

志望動機では、自分を採用するメリットを企業に伝えていかなければなりません。そのためには、そもそも企業が「どんなスキルを持った人材を求めているのか」を知っておく必要があります。

もちろん、すべてのスキルを完璧に持ち合わせる就活生はいません。大切なのは、求められるスキルを把握し、そのスキルに少しでも繋げられそうな自分の長所をアピールしていくことです。それでは品質管理の仕事で求められるスキルについて、具体的にみていきましょう。

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問題解決能力

品質管理の仕事で求められるスキルのひとつに、「問題解決能力」が挙げられます。先述の通り、品質管理の仕事は製品がきちんとした品質で顧客の元に届くようにすることです。そのため、製品が製造されてから顧客の元に届くまで、さまざまな工程に携わることになります。

ただ製品の品質を向上させるだけでなく、それを限られたコストの中で実現しなくてはなりません。決められた条件で必要な品質が確保できない場合、生産工程を見直し、何が問題でどう解決すべきかを的確に見極め、解決することが求められます。

そのため、「問題の本質を見極める能力」「論理的に解決策を考え、実行する能力」が品質管理の仕事をするうえで非常に大切になるといえます。

コミュニケーション能力

品質管理は「モノを相手にする仕事」というイメージが強いでしょう。しかし、実は人とのコミュニケーション能力も求められます。当然ながら、品質管理の人が製品を最初から最後まで仕上げて出荷するわけではありません。その過程には多くの人が関わります。自分が理想的な製造工程を理解していても、それを現場のスタッフに伝えられなければ意味がありません。

品質管理は現場のスタッフ、そして場合によっては取引先や顧客ともコミュニケーションをしながら仕事を進めます。ときには社内の部署ごとで考えが食い違うケースもあるでしょう。そのようなときに相手の立場に配慮し、全体を調整して解決に向かうようコミュニケーションを図ることも大切な役割です。

洞察力

洞察力も、品質管理の仕事をおこなううえで非常に大切な能力です。顧客の求める品質を常にキープするためには、製造過程のリスクに敏感でなくてはなりません。それだけでなく、もし顧客の満足度が低かった場合、その原因や改善点を特定し、改善策を講じなければならないでしょう。これらは、鋭い洞察力なくしてはおこなうことが難しいです。

洞察力は、物事を細かく正確に観察すること、深く分析すること、失敗から問題点をみつけて改善し、次に活かしていくことなどから磨かれます。そのため志望動機を伝える際には、学生時代にこのような経験をしたことを具体的に伝えていくことも有効といえるでしょう。

洞察力のアピール方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

品質管理の仕事に就くための志望動機例文

品質管理の仕事に就くための志望動機の書き方、品質管理の仕事に求められるスキルを確認できたら、次は実際の志望動機例文をみていきましょう。ポイントを押さえるだけでは、実際に志望動機を考えようとしても難しいでしょう。

品質管理の仕事に就くための志望動機例文を2つ紹介します。そのまま使用するのではなく、参考にしながら自分自身の経験やスキル、志望企業の求める人材像を踏まえてオリジナルな志望動機を作成してください。

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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

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例文①

私は「お客様からの信頼」を大切にする貴社で品質管理として貢献したいと思い、志望いたしました。
大学時代、化粧品販売のアルバイトをしており、貴社の○○などを実際に販売した経験があります。多くのお客様が○○のリピーターとなっており、私も実際に使用してみました。使用感が抜群によく、その秘密を知ろうと貴社のホームページをみたところ、徹底した品質管理の仕組みがあることを知りました。
私はアルバイトを通し、さまざまな年齢層のお客様と接し、「相手の立場を踏まえたコミュニケーション」を身につけました。現場やお客様とのコミュニケーションを大切に品質管理に取り組み、信頼される商品作りに貢献したいと思っております。

志望動機で大切なことは、「結論を冒頭で端的に述べる」ことです。上記の例文では、最初に「お客様からの信頼を大切にする貴社で品質管理として貢献したい」という主旨が述べられ、内容が伝わりやすくなっています。

自分自身が志望先企業の商品に触れた経験や、興味を持って調べたことが具体的に伝えられており、熱意が感じられる内容です。また、アルバイト経験で培ったコミュニケーション力を品質管理としての採用メリットにできているのも評価できるでしょう。

例文②

私は自分の責任感やリスク管理能力を活かした仕事で貢献したいと思い、貴社を志望いたしました。貴社は自動車部品業界の中でもとくに品質へのこだわりが高く、徹底した管理体制で高い顧客満足を誇っています。部品の欠陥は人命にも関わりますが、安全面を徹底する貴社の取り組みに共感しました。
私は学生時代、韓国料理店でアルバイトのリーダーを経験しました。お客様が増えるにつれ、スタッフの接客の質が下がることに危機感を抱き、隔週で接客の勉強会を実施しました。その結果顧客満足は上がり、店長から感謝の言葉をいただくことができました。
貴社でも責任感とリスク管理能力を活かし、安全な部品提供に貢献したいと思います。

上記の例文は、「責任感」と「リスク管理能力」という品質管理に大切な能力を具体的にアピールしています。最初にこの2つの能力に言及し、その根拠となるアルバイト経験が伝えられているため説得力があるといえるでしょう。

またそれだけでなく、「なぜその企業か」という点についても「安全面を徹底する取り組みに共感した」と伝えられています。このように、最初に結論を述べ、求められるスキルを証明する具体的な経験、その企業でなくてはならない理由を述べることにより、わかりやすく説得力のある志望動機になります。

志望動機でしっかりアピールして品質管理に就こう

品質管理は大きな役割を持つ職種です。責任ある仕事を任されるため、やりがいも大きく、就活生に人気があります。求められる能力が多岐に渡る職種であるため、その分志望動機には工夫が必要です。

その企業でなければならない理由、企業が自分を採用するメリット、責任感の強さを効果的にアピールしましょう。そのためには品質管理に求められるスキルを押さえることが必須です。問題解決能力、コミュニケーション能力、洞察力といった必要スキルを押さえ、それらを証明できる自分の体験を振り返ってみましょう。

品質管理の仕事は、成功しても失敗しても、そこから新たに学び、次に活かす姿勢が非常に大切です。自分の経験を通してそのような姿勢を伝え、就活を成功させていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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