内定について

【内定率とは何か】就活生が知っておきたい過去5年の推移~文理別・男女別でもご紹介~

内定率とは

内定とは、会社が学生を採用するという正式な発表の前に、内々には決まっているという状態のことです。正式には労働契約書を交わしてはいませんが、採用を約束された状態です。しかし正式な契約ではないので、後に内定での採用を辞退するケースもあります。それでも意中の会社から内定の意思を伝えられた応募者は、ほっとするのは事実でしょう。

就職氷河期のときの大卒の就職は、難航していました。しかし今は就職率は、高くなっています。それに伴い内定率も高くなっています。この記事では理系や文系別の詳細な内定率を紹介していきます。就職活動前の参考にしてください。

厚生労働省が統計した過去5年の内定率推移

年度別の大学生の内定率

  • 平成24年度 93.9%
  • 平成25年度 94.4%
  • 平成26年度   96.7%
  • 平成27年度   97.3%
  • 平成28年度   97.6%

2016年版文理別の内定率

大学には複数の学部があることが多いです。そして学部ごと、学習していることも異なります。そして採用する企業の側の関心も異なるでしょう。

ここからの内容は、文理別での内定率を紹介しています。内定率の数字は厚生労働省が公開している、2016年版の資料を参考にしています。学部別の内定率を見ることによって、今の企業はどんな人材により関心を抱いているのか、大まかに判断できるでしょう。

理系の内定率は98.7%

理系の内定率は、98.7%です。かなりの内定率の高さです。昔から理系は就職に有利と言われていましたが、現代でも就職に有利なのは変わりがありません。理系が就職に有利な理由を分析してみます。現代の産業はサービス産業も増えてきましたが、今でも工業系の企業が日本の中核になっている図式は変わっていないでしょう。

理系は文系と違って即戦力になりやすいのも、企業に好まれる理由かもしれません。資源の少ない日本ではこれからも、工業系の企業の活動が活発化してくる可能性が高いでしょう。企業の活動が活発化してくれば、新しい人材が必要になってきます。理系が就職に有利な傾向は当分は続く予想ができます。

文系の内定率は97.3%

厚生労働省が公開している「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」によると、文系の内定率は97.3%です。理系との差は1.4%です。理系の方が文系よりも内定率が高いですが、さほど大きな差ではありません。文系の学生の大部分は内勤もしくは営業職に入職すると推測しますが、営業の人材はどこの会社であっても必要とされているはずです。物を作る人がいても、売る人や紹介する人がいなくてはいけません。

就職氷河期の不景気な時代のときは、文系の学生の内定率が低かったです。しかし今は文系だからといって、就職が難航することはないでしょう。文系でも専門知識がある人材は、企業で活躍する道はあります。自信をもって就職活動に臨みましょう。

2016年版男女別の内定率

厚生労働省による調査では、男女別の内定率も公開しています。こちらの調査も2016年版です。男女別の内定率だけではなくて、国立大学と私立大学別の内定率も公開しています。調査結果は、これから大学進学を考えている人の参考にもなるでしょう。男子と女子では仕事内容が異なることが多いので単純な比較はできませんが、以下の内容を読んでもらえば男性であっても、女性であっても就職に関して希望的になれるでしょう。

男性の内定率

平成28年度大学等卒業者の就職状況調査によれば、男子大学生の内定率は96.9%です。国立大学では97.1%・私立大学では96.8%の結果になりました。国立大学を卒業しても私立大学を卒業しても、就職に不利にはならないことを数字は物語っています。学閥色が強い企業であれば、卒業大学が就職に影響してくる可能性はあるでしょう。どうしても入社したい企業が特定の大学の卒業生が多かった場合、大学選びの段階から就職への戦略を立てるべきです。

男子の場合は女子と比較して、長期間会社で働くケースが多いでしょう。もし定年まで同じ会社で働きたいのであれば、学校別の就職状況はしっかりと調査しておくことが必要です。

女性の内定率

調査によれば女性の内定率は、98.4%になっています。国立大学では97.4%で私立大学では98.7%の結果です。男子と比較すれば国立大学卒・私立大学卒の区別なく、女子の方が内定率が高いです。それほど大きな差ではないので、比較することには意味がないかもしれません。しかし女子学生の内定率も高くなっているのは、評価できることです。昔は女子であるだけで大学を卒業しても、就職は不利なことがありました。

女子大学生の内定率が、最近は上がっていることを分析します。さまざまな求人情報を閲覧すると、求人の内容が多様化しているのが目につきます。企業の中には、女子を積極的に活用しているケースもあるでしょう。そういった理由が、最近の女子学生の内定率も上げている可能性はあります。

近年は売り手市場のため内定率が上がってきている

経済政策で批判されることがある安倍内閣ですが、数字を見る限りアベノミクスの成果が上がっています。少なくとも就職氷河期の買い手市場の時代からは、完全に脱していると言えるでしょう。景気がよくなれば企業は、未来の展望が見えやすくなってきます。活気ある企業の未来を創るためには、優秀な人材の確保が不可欠です。

しかし優秀な学生は、他の企業も欲しいと思うでしょう。企業側としたら優秀な学生に入社してもらうためには、内定という結果を出すことが有効だと考えます。その結果男女ともに、内定率が上がっていると推測できるでしょう。売り手市場は少なくても、数年は続く予想です。

面接解禁の6月1日時点で内定率が6割を超えている

現在の面接解禁日は6月1日になっています。それなのに6月1日時点で、内定率が6割を超えています。解禁日の時点で内定率が6割を超えているのは、面接の解禁前に企業と学生が接触を持っていた証拠です。客観的に事実を考えれば、早い段階で企業は、次の展望を考えている可能性が高いです。企業は次の展望は新しい人材なしでは、実現できないと考えているのでしょう。

面接解禁日に内定者が6割を超えているのは、経団連に加入していない企業がフライングで内定を出している可能性が高いです。真面目に面接解禁日を守っている企業と学生にとっては、迷惑な話です。しかし経団連に加入していない企業にとっては、フライングで内定を出さなければ優秀な学生を確保できないのが、実情とも言えます。

内定率についてしっかり理解しておこう!

内定率の数字は、就職の際に大事なデータでしょう。このデータを読んでいけば、早い段階で就職の戦略を立てやすいです。全体の内定率だけではなくて、男女別の内定率と国立大学・私立大学別の内定率も見るようにしましょう。詳細なデータを把握すれば、より確実性のある就職の戦略を立てやすいです。必ずしも戦略通りに進行するとは限らないですが、無駄のない就職活動をするにはデータを活かした戦略は必要です。

現代は売り手市場になっています。大学生に限れば完全な売り手市場であることは、間違いないでしょう。しかし内定率の高さに安心して、胡座をかいていてはいけません。最初の就職先というのは、社会という人生のスタート地点です。よりよいスタート地点に立てるように内定率を分析して、就職に活かしていきましょう

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ