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【企業が将来像について聞く理由とは】就活生が知っておきたい答え方のポイント4つと回答例  

企業があなたの将来像を質問する理由

面接必勝セミナー

就活では面接で「将来像を教えてください」という質問をする企業も多いです。他にも「キャリアプラン」や「将来の目標」という言い方をされる企業もあります。共通するのは「あなたはどんな将来像を描いているか?」なのです。急にそんなことを聞かれても、咄嗟には良い答えは出て来ないでしょう。だからこそ「聞かれるかもしれない」という前提で答えを用意する必要があります。

そのためには「どうして企業はそんな質問を就活生にするのか?」を考えなければなりません。そこでこの記事では、就活生が知っておきたい「将来像」への質問に対する答え方について、コツやポイントをご紹介します。そのポイントを把握しておくことでスムーズに答えられるでしょう。

仕事におけるビジョンの確認

就活で将来像の質問を聞かれ勘違いしてしまうポイントがあります。将来像と聞かれた際、「人間的にどうなっていたいか」と勘違いして答えることです。例えば「結婚して子供は一姫二太郎で」という答えを企業は求めていません。あくまで仕事上、あるいは会社での立場、あるいはどんな仕事をしていたいのかなどについて質問していることを理解する必要があります。

なぜ企業がそんなことを聞くのかですが、理由の一つに会社との相性が挙げられます。本人の将来像と会社で行う業務が一致しなければやる気を失う原因になります。企業はそのことを危惧し、将来像を聞いて来るのです。例えば技術者を志望しているはずなのに「将来は営業のリーダーとして」と答えれば、企業の方も戸惑うしかありません。

意欲の高さや伸びしろを見ている

企業は意欲がどれぐらいあるか、また、伸びしろをチェックするためにもこの質問をして来るのです。企業は就活生に将来、会社に利益をもたらすことを求めています。そのためには良い人材を見つけなければなりません。良い人材とは仕事を通じ成長していく人とも言えます。意欲が高い人は、将来像についても明確なビジョンがあるものです。

なければ、「うちの会社でなくても良いだろう」と意欲や本気度がないと判断される可能性も出て来ます。基本的に将来像が描ける人はその将来に向かい努力を続けられる人でもあります。また、志望する企業での将来像を描くにはきちんと企業研究や業界研究もしなければ無理でしょう。このような部分を含め、企業は「将来像」について質問をするのです。

面接で将来像を問われたときの答え方ポイント4つ

面接で将来像を問われた時、答え方もきちんと準備しておいてください。将来像を描いていたとしても、きちんと答えなければ面接官には伝わらないからです。伝わらなければ、自分をアピールすることは失敗となります。それだけは回避しなければなりません。と言っても、将来像について何をどう答えれば良いのかなかなか難しいものです。そこで、答える際の4つのポイントを紹介します。将来像について聞かれても4つのポイントを押さえていればそこまで怖がる必要はありません。ぜひ参考にしてください。

先輩社員のキャリアプランなどを調べて参考にする

就活では企業研究や業界研究をするのは当然です。企業研究や業界研究を行わなければ、している人にリードされることとなります。ただ、実際のところ、入社しなければその企業のことは何も分かりません。そのため将来像を0から描くのはなかなか難しいものです。具体的な答えを求められるのに、結果としてどこの企業でも通じるような答えしか浮かばないことになります。

そこで、具体的に答えるためには、企業研究や業界研究と共に、先輩社員の情報を集めることが大切です。例えばOB訪問で情報を集めるのも良いでしょう。先輩方は将来の自分と同じ可能性があります。先輩の情報をたくさん集めていけば、自分がその企業で将来どのようなことができるのかが見えて来るのです。

役職や仕事内容を具体的に述べるようにする

将来像を答える際には具体性が求められます。ポイントとして「いつ」、「なにを」、「どういう状態になっていたいのか」を押さえておくと良いでしょう。また、役職や仕事内容についても具体的に答えることが重要です。「将来的に立派な社会人になっていたいです」というのは何の答えにもなっていません。企業が求めているのは具体性なのです。

どんな部署で、どんな仕事、どんな役職にいたいのか、どんな風にやるのかについて答えを練っておく必要があるでしょう。また、現実的な答えを言わなければなりません。「5年後には社長になりたいです」と言っても失笑されるのがオチです。同時にダラダラと冗長ではいけません。簡潔でシンプルに述べる方が面接官も分かりやすいでしょう。

理由もしっかりと述べる

理由もしっかり述べる必要があります。将来像を具体的に描いて答えたとします。しかし、どうしてそうなりたいのか理由がなければ本気度が薄まるのです。その答えを考える際のコツは「その将来像の何に魅力を感じているか」ということを考えることです。「商品開発をする上で自分には~のような理想があります。それを実現させるためには~のような立場でないと難しいため」など、具体性が必要です。

そしてその理由を考える上でもやはり企業研究や業界研究は大切となります。OB訪問などを利用すれば、OBの方がどんな仕事をしているのか具体的に教えてもらうことができます。そこから理由を考えてみても良いでしょう。どうしてその将来像を描いたのかしっかり理由を考えて面接官に伝えてください。

そうなるためのプロセスまで解説する

将来像についてただ語るだけでは説得力は持ちません。就活で面接官が納得してくれる答えのためには「その将来像のために自分は何をしなければならないのか?」ということを考える必要があります。つまりそうなるためのプロセスまで解説しなければなりません。漠然と「将来こうなりたい」と言うのは誰でも簡単に答えられます。しかしそのためにどんなことをしなければならないのか、理解していなければどんな素晴らしい将来像も色あせます。

数年後の将来像を思い描いた場合、3年後や5年後、7年後の自分は何をしていなければならないのか具体的に考えておきましょう。例えば海外で活躍したいなら「語学力をマスターしておく」ことは肝心なプロセスとなります。実現するために必要なことを考え、説明をすることで、将来像に対する本気度が見えるようになるのです。

質問に答えるだけで自己PRを完成させよう

将来像を伝えるのも、自己PRのひとつだと言えます。そんな自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。

言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ自己PRジェネレーターを活用しましょう。自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。

将来像に関する質問への回答例文5選

では、将来像に関する質問を受けた際に、どのような回答をすればよいのでしょうか。面接の際にあなたが将来像をきちんと回答できないと、企業側としてはあなたの入社以降の取り組み姿勢が見えず、あなたを採用すべきか非常に不安になります。ここはきちんと上記で言われた4つのポイントをおさえた回答が必要です。以下のように例文を5つ用意しましたので、ぜひ内容を熟読し、今後の自分の将来像について考えを深めてみましょう。

回答例文①

私は20年後、チームリーダーとして新しいリサイクルシステム開発に取り組みたいと考えています。私は大学で環境や資源循環について学びました。その中で御社が開発した画期的なリサイクルシステムに感動したのです。そのため御社でリサイクルシステムの開発に携わりたいと強く願うようになりました。また、新しいシステムの開発で社会貢献をしていきたいとも考えています。
そのためには開発部で先輩方のご指導のもと、知識や経験を身につけたいと考えています。また御社はリサイクルシステムに関する海外企業と協力を積極的に行っていますが、そのことも踏まえ語学の勉強を始めました。10年後には若手のチームリーダーになっていたいと考えています。

この例では20年後と具体的な数字を出しています。ただこの数字は現実性のあるものにする必要があるでしょう。例えば何も実績がない人間が5年後、チームリーダーになるのは難しいと言えます。また、どうしてその企業を志望しているのか理由も述べています。その企業が海外企業と開発協力をしている情報を踏まえ、語学を勉強していることを伝えれば本気度が増すのです。10年後には若手の中心を目指すというプロセスも解説しています。

回答例文②

私が営業職を志望した理由は、商品やサービスを届けるお客様の笑顔を目の前で見ることができるからです。その思いをもっと強くしたのが、OB訪問で貴社で営業職に就いておられる〇〇様を訪問した際のことでした。「営業の醍醐味は売上を作ることよりも、自分の仕事で顧客満足度をあげることにある」というお話を聞き、貴社の理念である「商品の先に、お客様の笑顔がある」をまさに体現した姿勢に感銘を受けました。もし貴社に営業職として採用されましたら、お客様が喜ぶ提案のできる営業マンにいち早くなれるよう努力いたします。

この例文は先輩方のキャリアを元に回答した内容となります。目指す職種は営業職で、年数等の期間は明記していませんが、入社後の早い段階で企業の理念を体現する営業マンになるとはっきりいっています。このような回答をすれば、短期的な将来のビジョンもわかりやすいです。

回答例文③

御社に入社後は、まずはSEとしてキャリアを積み、主に金融系のシステムに携わり、自身の専門性を築いていきたいです。そして、実際の現場に参加する際は、自分のことだけでなく、「周りとの一体化と生産性の向上をどう実現するか」を常に考え、3年以内にマネージャーとしての役割を果たしたいです。
5年後にはリーダーとして小規模のプロジェクトを回すことで知識と経験を身につけ、10年後には大規模案件のリーダーとして御社のプロジェクトをマネジメントできる人間になりたいと考えています。

ここでは、SEとして入社してから3年・5年・10年と、どのようなキャリアを積んで自分が将来どうなりたいのかをわかりやすく説明しています。なりたい姿と将来像を具体的に述べることで、内容が深まります。

回答例文④

私は、発展途上国の教育に関する意識改革や支援をおこないたいと考えています。学生時代から教育支援に興味があり、発展途上国で孤児と触れ合うボランティアをおこなってきました。しかし、教育支援という面ではまだまだ内容も乏しいと考え、まずは国内で教育に関する知識や技量を身につけることが必要だと考えました。
御社では若いうちから一人で仕事を受注しつつ、チームを組んでプロジェクトに取り組むことができる環境が整っています。そこで、いかんなく自分の実力を発揮して、御社の事業に貢献していきたいです。

これは、塾講師を志望して将来像を問われた場合の回答例です。塾講師として力を付け、将来は国外で活躍したいことが分かる文章になっています。十分戦力として考えられる人材だと説明するには、このくらいの意見をいう方が望ましいです。

回答例文⑤

私は、将来必ず我が国が直面する雇用と人材の問題について取り組みたいと考えています。雇用や人材の問題は、民間・公共サービスではカバーしきれなくなっています。しかし、私は民間サービスによる新しいテクノロジーを用いた問題の解決に可能性があると考えています。
将来は、御社のプロダクト開発でこの問題解決に取り組みたいです。そのためには、御社の持つ企画・営業・マーケティングといった部門で学び、経験を積みながらトータルで知識をつけたいと考えております。御社の理念である「市場に新たな価値を生み出す人材」を具現化するため、日々精一杯働きたいです。

ここでは、雇用と人材の問題に将来的にずっと取り組む姿勢を説明しています。そのために企業の各部門での経験を積むことで、企業理念の実現に大きく寄与できる人材になることを伝えています。もう少し期間を明記すると、よりわかりやすい回答でいいと考えます。

面接前の下準備として評価されるポイントを知っておく

将来像の他にも、面接では様々な質問をされることになります。そうした際には、どういった回答をするかも大事ですが、言葉遣いなど就活におけるマナーについて気を配ることも大切です。また、服装や入退室のマナーも評価されるポイントですので、面接に行く前には下準備をしておくことが求められます。

就活の未来では、面接評価シートを公開しています。採用担当者がどういった意図で質問をしているかなど、評価する側の視点に立って知ることができます。採用担当者が面接において使用する評価シートを無料で確認することができるため、面接前の最終確認に利用してみましょう。業界ごとに重視されるポイントの違いについてもわかるため、ぜひ参考にしてみてください。

将来像を聞かれる理由を知って対策をとろう!

将来像と聞くとつい身構えてしまいがちです。だからこそ「どういう風に答えよう」と難しく考えがちになります。ただ、冷静に考えてみてください。本気でその企業を志望していることは理由があるはずです。給料や福利厚生が良い、あるいは休日がたくさん出たり業界内でも有名だからというのも、就活では重要な志望理由になります。

しかしそれだけだと人間は楽しく働いていけません。その企業で何をしたいのか、どうなりたいか考えることもとても重要でしょう。その会社に入って3年後、5年後、10年後、そして20年後はそれぞれ立場も環境も異なります。そのことを具体的にイメージしてみてください。自分の理想とする将来像が見えて来るはずです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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