職種研究

警備員の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

警備員とは

警備員は、建築現場や各種施設の受付などで警備をする職種を指します。街で見かける機会も多く、私たちにとって身近な職種のひとつであると言えます。そんな警備員の業務内容や平均年収などについて、見ていきましょう。

警備員の種類について

  • 交通誘導警備員
  • 施設警備員
  • 輸送警備員

警備員は主に、交通誘導警備員、施設警備員、輸送警備員の3つに分類されます。

警備員の業務内容

交通誘導警備員は、道路工事の現場に配置されます。工事の状況に合わせて、自動車や歩行者を誘導するのが交通誘導警備員の職務内容です。交通誘導警備業務検定の資格が必要なケースが多いです。

施設警備は、依頼された施設の安全確認が主な業務です。安全を確認するために、定期的に施設内を巡回します。

輸送警備員は、現金・有価証券・貴金属・骨董品などの輸送にあたって警備を行います。輸送業務では、二人一組で警備を行うことが多いです。

警備員に求められる能力について

  • 責任感
  • フットワークの軽さ
  • 不規則な生活に耐えられる適応力

警備員は人の安全を守る大切な仕事です。そのため、細かい部分にまで責任を持つ、確かな責任感が必要です。

フットワークの軽さも、警備員には欠かせない資質でしょう。警備の現場では突然の異変が起こることもありますから、どんな状況でも素早く行動しなければなりません。

警備員の仕事は勤務時間が不規則になることが多いため、それに対応できる適応力も求められるでしょう。

警備員の平均年収と他職種との比較

警備員の平均年収について

DODAによれば警備員の平均年収は、309万円です。比較的年齢層が高いとされる警備業界ですが、平均年収は少ないほうだと言えます。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 倉庫 : 322万円
  • 施設管理 : 392万円

警備員の年収は日本の平均年収と比較すると、100万円ほど少ないです。倉庫作業員と比較すると、ほぼ同じ水準となっています。

警備員のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

警備員のボーナス事情は、会社によって大きく異なります。長期にわたる取引先が多い警備会社の警備員であれば、安定したボーナスが支給されるケースも多いです。しかし小さな警備会社の警備員は、ボーナスがあっても少ないケースが多いでしょう。

昇給について

大手以外の警備会社の警備員の昇給額は少ないと予測されます。ほとんど昇給しないケースもあるでしょう。会社によって事情は異なるため、一概に断言はできません。

警備員の年齢別平均年収推移シミュレーション

警備員の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 193.0万円 13.2万円 34.1万円
25~29歳 251.4万円 17.2万円 44.4万円
30~34歳 289.6万円 19.9万円 51.2万円
35~39歳 317.3万円 21.8万円 56.1万円
40~44歳 342.0万円 23.5万円 60.4万円
45~49歳 361.6万円 24.8万円 63.9万円
50~54歳 376.7万円 25.8万円 66.5万円
55~59歳 371.2万円 25.5万円 65.6万円
60~64歳 278.3万円 19.1万円 49.2万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は289.6万円、うちボーナスは51.2万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が342万円、うちボーナスは60.4万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

警備員と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 警備員の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 193.0万円 263.5万円
25~29歳 251.4万円 343.3万円
30~34歳 289.6万円 395.5万円
35~39歳 317.3万円 433.4万円
40~44歳 342.0万円 467.1万円
45~49歳 361.6万円 493.8万円
50~54歳 376.7万円 514.4万円
55~59歳 371.2万円 507.0万円
60~64歳 278.3万円 380.1万円

警備員の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は289.6万円で、日本の平均と比較すると105万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では342万円の予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

警備員の生涯賃金シミュレーション

警備員の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.39億円 1.90億円

 

日本の平均的な生涯賃金と警備員の生涯賃金を比較してみましょう。警備員の平均年収は309万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

警備員の生涯賃金は、1.39億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると5,100万円ほど少ないと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

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まとめ

多くの人の安全を守り、担当する現場の治安を守るのに必要不可欠なのが、警備員の仕事です。体力的に大変な部分もありますが、人々の安全な生活を保護するというやりがいもあります。今後も安定した需要が見込まれる職種だと言えるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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