職種研究

カウンセラーの平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

カウンセラーとは

カウンセラーとは、悩みや問題を抱える人の話を聴き、専門的な知識や技術を活用して、依頼者にとって最も良い方法を見つけ出し、支援する仕事です。カウンセラーは相談員と呼ばれることもあります。一般的には、心の悩みに関する相談に応じるケースが多いようです。医療施設だけでなく、企業や学校で活躍するカウンセラーもいます。ストレスを溜めやすい現代の日本人を、様々な現場で支えているカウンセラー。その平均年収やボーナス事情について見ていきましょう。

カウンセラーの種類について

  • 心理カウンセラー
  • 産業カウンセラー
  • スクールカウンセラー

カウンセラーを細かく分類すると、心理カウンセラー、産業カウンセラー、スクールカウンセラーなどに分けられます。そのほかにも、仕事を探す人に対してその人にふさわしい仕事のアドバイスをするキャリアカウンセラーや、離婚に関わる人の支援を行う離婚カウンセラー、生前のうちに葬儀や相続整理などの手伝いをする就活カウンセラーなど、様々な種類のカウンセラーが存在します。

カウンセラーの業務内容

心理カウンセラーは、ひきこもりや不登校、摂食障害などのこころの問題を抱える依頼者に対して、心理面から支援を行う仕事です。カウンセリングを中心に、行動療法などの心理療法を実践しながら、最終的にはこころの問題を自身で解決できることを目標にサポートをします。

産業カウンセラーは、働く人やその家族に対して、こころの問題を解決へ導くアプローチをする専門家です。主に、メンタルヘルス対策への援助や、職場での人間関係の改善の援助などを行っています。産業カウンセラーは、公共職業安定所や、民間企業、医療機関などでも活躍しています。

スクールカウンセラーは、学校において不登校や問題行動などの相談に応じるカウンセラーです。学校での第三者の立場として、子どもたちの悩みを受け止め、問題解決に向けてアドバイスをしたり、周囲への働きかけを行います。

カウンセラーに求められる能力について

  • 精神力
  • 理解力
  • コミュニケーション能力
  • 忍耐力

カウンセリングを行うとき、カウンセラーは悩みを抱えた依頼者と長い時間関わることになります。深刻な悩みや問題を聴き、援助を行っていく中で、感情移入してしまわないように自分を自制する精神力が必要です。

また、カウンセリング時に、依頼者の言葉だけでなく、表情やしぐさなどから感情を読み取り、共感や理解ができる能力が重要になります。

カウンセリングは、対話が中心であるため、コミュニケーション能力も大切です。悩みを抱えた依頼者は心を閉ざしていることが多いので、依頼者が話しやすい雰囲気を作っていきます。依頼者が話をしてくれたら、その意見や価値観を否定せずに受け入れる包容力も求められます。

また、カウンセリングを繰り返しても、なかなか治療が進まない場合もあります。そのようなときでも、カウンセラーは焦らずに依頼者との信頼関係を保ち、心情の変化を忍耐強く待つ姿勢も大切です。

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カウンセラーの平均年収と他職種との比較

カウンセラーの平均年収について

転職会議によると、カウンセラー・臨床心理士の平均年収は341万円です。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 生活相談員:293万円

日本の平均年収422万円と比較すると、カウンセラーの平均年収はやや低いです。類似職種と比較すると、転職会議によれば生活相談員の平均年収は293万円で、カウンセラーの年収のほうが48万円ほど高くなっています。

カウンセラーのボーナス・昇給事情

ボーナスについて

カウンセラーのボーナスに関する詳しい情報はありません。ただし、職種や職場によって事情が異なるため、一概にボーナスの有無を断言することはできません。

昇給について

カウンセラーの昇給に関する詳細な情報は存在しません。昇給に関しても職種や現場によって事情が異なるため、昇給の有無を断言することはできません。

カウンセラーの年齢別平均年収推移シミュレーション

カウンセラーの年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 236.0万円 16.2万円 41.7万円
25~29歳 307.5万円 21.1万円 54.3万円
30~34歳 354.2万円 24.3万円 62.6万円
35~39歳 388.2万円 26.6万円 68.6万円
40~44歳 418.4万円 28.7万円 73.9万円
45~49歳 442.3万円 30.3万円 78.1万円
50~54歳 460.8万円 31.6万円 81.4万円
55~59歳 454.1万円 31.2万円 80.2万円
60~64歳 340.4万円 23.4万円 60.1万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30代前半での平均年収は354万円、うちボーナスは62万円になると予測されます。40代前半では平均年収が418万円、うちボーナスは73万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

カウンセラーと日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 カウンセラーの平均年収 日本の平均年収
20~24歳 236.0万円 263.5万円
25~29歳 307.5万円 343.3万円
30~34歳 354.2万円 395.5万円
35~39歳 388.2万円 433.4万円
40~44歳 418.4万円 467.1万円
45~49歳 442.3万円 493.8万円
50~54歳 460.8万円 514.4万円
55~59歳 454.1万円 507.0万円
60~64歳 340.4万円 380.1万円

カウンセラーの平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いです。30代前半の平均年収は354万円で、日本の平均と比較すると41万円ほど低くなると推測されます。40代前半では418万円の予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

カウンセラーの生涯賃金シミュレーション

  カウンセラーの平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.70億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金とカウンセラーの生涯賃金を比較してみましょう。カウンセラーの平均年収は341万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

カウンセラーの生涯賃金は、1.7億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると2,000万円ほど低いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

近年、カウンセリングが身近なものになりつつあり、学校や病院など様々な場所においてカウンセラーの需要が高まっています。カウンセラーは、悩んでいる人を助けることができるという、やりがいの大きい仕事です。困っている人や悩んでいる人の力になりたい、という気持ちの強い人は、カウンセラーもひとつの選択肢として考えてみても良いかもしれません。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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