業界研究

【旅行業界の平均年収と生涯賃金】主要25業界と比較してわかりやすく解説!

旅行業界とは

旅行会社は、主に旅行したいと考えている人のために、交通機関や宿泊の手配・手続きや、パッケージツアーの作成・販売をおこないます。旅行会社では、宿泊施設や航空会社から部屋や座席を確保して、それをもとにツアーを作成します。そして店舗やインターネットを通じて顧客に販売します。

旅行業界について

旅行会社は法律によって「旅行業」と「旅行業者代理業」の2つに分類されます。その中で、旅行業は海外・国内の旅行を企画できる「第1種」、国内旅行のみの企画ができる「第2種」、一定の条件下で国内旅行を企画できる「第3種」の3種類に分かれています。もうひとつの旅行業者代理業は、旅行業者と代理契約を結んで、ツアーなどの旅行商品を代理販売しています。

近年では、海外旅行へ行く人は増加傾向になっています。海外から日本へ訪れる外国人観光客の数も年々増えています。しかし、国内旅行をする人は少なくなっているといえるでしょう。人口の減少や、交通機関が充実して日帰りで出かける人が多くなっていることが原因だと考えられています。

業界の上位には、JTB、KNT-CTホールディングス、HISなどが並んでいます。KNT-CTホールディングスは、近畿ツーリズムとクラブツーリストが合併した会社で国内旅行を中心に力を入れています。HISは海外ツアーが主力となっています。

旅行業界の職種について

  • カウンター営業
  • 商品開発・企画
  • 法人・団体営業
  • 添乗員

カウンター営業は、旅行会社の窓口で旅行を検討している人に対して、ツアーや交通機関の紹介・販売をおこないます。主に個人の顧客を中心に、人数、希望の旅行先、希望日数などを聞き最適なプランを提供します。宿泊先の予約や航空券の手配もおこないます。

商品開発・企画は、より多くの人が行きたいと思うような旅行パッケージの企画や開発などをおこないます。マーケティングやアンケート調査をもとにして、行き先、観光内容、宿泊先の選定をします。

法人・団体営業は、企業や官公庁、学校など大口の顧客に対してサービスの提案・販売をおこないます。企業や、官公庁、学校などから旅行の予定を聞き、それぞれに合った旅行プランの提案と営業をします。社員旅行や修学旅行などの場合は、大口の案件となり契約が成立すると売り上げに大きく影響します。

添乗員は、ガイド、ツアーコンダクターともいわれ、実際に旅行に同行し顧客を案内する仕事です。ツアーに同行して訪れる場所の説明やツアー内容の紹介、時間の管理などをおこないます。一般的に、「旅行管理主任者」の資格が必要になります。

旅行業界の平均年収について

旅行業界の平均年収

業界 平均年収
介護 361 万円
百貨店 443 万円
ブライダル 489 万円
アパレル 491 万円
人材業界 524 万円
ドラッグストア 529 万円
旅行会社 540 万円
農業 557 万円
食品業界 564 万円
鉄道 597 万円
専門商社 603 万円
出版社 610 万円
IT 631 万円
ゲーム業界 637 万円
パチンコ 662 万円
不動産 665 万円
銀行 668 万円
物流業界 676 万円
生命保険・損害保険 682 万円
電機・家電大手 688 万円
自動車 707 万円
証券 722 万円
テレビ局 910 万円
総合商社 1135 万円
コンサルティング 1263 万円

 

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旅行業界の生涯賃金

業界 生涯賃金
介護 1.58億円
百貨店 1.94億円
ブライダル 2.14億円
アパレル 2.15億円
人材業界 2.29億円
ドラッグストア 2.31億円
旅行会社 2.36億円
農業 2.44億円
食品業界 2.47億円
鉄道 2.61億円
専門商社 2.64億円
出版社 2.67億円
IT 2.76億円
ゲーム業界 2.79億円
パチンコ 2.90億円
不動産 2.91億円
銀行 2.92億円
物流業界 2.96億円
生命保険・損害保険 2.98億円
電機・家電大手 3.01億円
自動車 3.09億円
証券 3.16億円
テレビ局 3.98億円
総合商社 4.97億円
コンサルティング 5.53億円

旅行会社業界の平均生涯賃金は2億3,600万円と予測されています。他の業界と比較すると、平均より低いと考えられます。ドラッグストア業界は23,100万円、農業は2億4,400万円となっていて、旅行会社業界と同じくらいの年収だといえます。生涯賃金が最も低いとされている介護業界の生涯賃金は、1億5,800万円で旅行会社業界と7,800万円の差があります。一方、最も高いとされているコンサルティング業界の生涯賃金は5億5,300万円となっていて、3億1,700万円の差があると考えられます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。

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まとめ

旅行会社業界の年収について見てきました。旅行会社業界の年収は、他の業界と比較するとやや低めの水準となっています。また、旅行業界は経済状況によってその売り上げが大きく左右されるため不安定だといわれています。

しかし、海外旅行を中心に売り上げは年々増加しています。インターネット利用者が増える中で店舗を持たずにオンラインのみで営業する会社も多くなってきました。ツアーの内容も若者向けの低価格のものと、年配者向けの高級プランの二極化も業界では多くなっている傾向にあります。今後も各社がどのようなサービスを提供していくか注目が集まっています。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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