業界研究

【不動産業界の平均年収と生涯賃金】主要25業界と比較してわかりやすく解説!

不動産業界とは

不動産業界とはビル、マンション、住宅、土地などを仲介、売買、開発、建設、販売などをする企業のことです。近年では、それらを単体ではなく複合施設として開発することもあり、大規模なものになると道路や街区ごとに中長期の計画的な再開発をおこなう場合もあります。

不動産業界には、リゾート施設や複合施設を開発するデベロッパー、住宅関連を担当するハウスメーカー、物件や賃貸を売買・仲介する仲介業者、マンションや一戸建ての販売をする住宅販売、物件を管理する管理会社、マンションやビルなどの建設を担当する総合建設企業(ゼネコン)などがあります。

不動産業界について

不動産業界の代表的な企業は、デベロッパーでは三井不動産、住友不動産、三菱地所、ハウスメーカーや住宅販売では大和ハウス工業、へーベルハウス、清水ハウス、仲介業者では大東建託グループ、エイブル、ミニミニ、管理会社では三菱電機ビルテクノサービス、積和不動産、東急コミュニティ、総合建設企業(ゼネコン)では鹿島建設、清水建設、一条工務店などがあります。

不動産業界は消費税の増税による駆け込み需要や景気回復に伴い、好調な期間が続いていました。しかし、2018年問題や金融政策の不安などにより、需要と供給のバランスが崩れ始める時期になっており、今後の不動産業界の雲行きは不透明な状況にあります。

不動産業界の職種について

  • 営業
  • 企画・開発
  • 管理
  • 建築・土木

営業は不動産業界で最も多い職種で、販売営業、売買・仲介営業、個人・法人営業など種類も豊富です。総合職の場合はまず営業から携わることが多く、国家資格である宅地見物取引主任者の資格を取得すると優遇されます。企業によっては取得必須となります。

企画・開発も企業により異なりますが、ビルやマンションの建物以外に土地や市街地などが対象になる場合もあります。大きな企業では、土地の購入から引き渡しまで一貫した大プロジェクトになることもあります。

管理は主にビルやマンションの管理になります。最も多いのがトラブルやクレーム対応といわれていますが、その他にも簡単な点検・検診、修繕や防犯・防災対策、そして清掃まで様々な業務があります。

建築・土木は建築現場や土木現場の施工管理業務を担当します。建築施工管理技士、建築士、土木施工管理技士などの資格を取得すると優遇されるでしょう。企業によっては取得必須となります。

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不動産業界の平均年収について

不動産業界の平均年収

業界 平均年収
介護 361 万円
百貨店 443 万円
ブライダル 489 万円
アパレル 491 万円
人材業界 524 万円
ドラッグストア 529 万円
旅行会社 540 万円
農業 557 万円
食品業界 564 万円
鉄道 597 万円
専門商社 603 万円
出版社 610 万円
IT 631 万円
ゲーム業界 637 万円
パチンコ 662 万円
不動産 665 万円
銀行 668 万円
物流業界 676 万円
生命保険・損害保険 682 万円
電機・家電大手 688 万円
自動車 707 万円
証券 722 万円
テレビ局 910 万円
総合商社 1135 万円
コンサルティング 1263 万円

不動産業界の生涯賃金

業界 生涯賃金
介護 1.58億円
百貨店 1.94億円
ブライダル 2.14億円
アパレル 2.15億円
人材業界 2.29億円
ドラッグストア 2.31億円
旅行会社 2.36億円
農業 2.44億円
食品業界 2.47億円
鉄道 2.61億円
専門商社 2.64億円
出版社 2.67億円
IT 2.76億円
ゲーム業界 2.79億円
パチンコ 2.90億円
不動産 2.91億円
銀行 2.92億円
物流業界 2.96億円
生命保険・損害保険 2.98億円
電機・家電大手 3.01億円
自動車 3.09億円
証券 3.16億円
テレビ局 3.98億円
総合商社 4.97億円
コンサルティング 5.53億円

不動産業界の生涯賃金は2億9,100円です。表の平均生涯賃金が2億8,600円ですので、不動産業界の方が500万円高いことになります。不動産業界は全25業界中10番目に高い生涯賃金のため、平均よりやや高いことがうかがえます。

また、生涯賃金が近いその他の業界は、パチンコ業界が2億9,000円で100万円低く、銀行業界が2億9,200円で100万円高い位置にあります。

企業により異なりますが、ディベロッパーや総合建設企業(ゼネコン)は比較的に平均年収が高い傾向にあります。また、こちらも企業によりますが、仲介業者や管理会社は比較的に平均年収が低い傾向にあるようです。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。

まとめ

これまで右肩上がりに順調な成長をしてきた不動産業界ですが、現在は大きな壁に阻まれつつあります。それは2018年問題といわれ、2018年もしくは2019年には人口減少により、ビルやマンション、一戸建てから土地まで需要と供給のバランスが崩れてしまう可能性があることです。

これに加え、金融政策の先行き不安もあり、不動産業界としてはバブル崩壊の再来を懸念している企業も少なくありません。

しかし、不動産業界では新たな取り組みをすでに始めています。例えば、高齢者向けのバリアフリー施工、既存物件のリフォーム、若者向けの中古物件のリノベーション、海外事業の進出などです。

また、2020年には東京五輪がありますので、東京都心部では老朽化したビルやマンションの建て替えや開発が数多くおこなわれています。今後の動向が不透明な不動産業界ではありますが、様々な新しいビジネスモデルも誕生しています。不動産業界に興味を持っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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