業界研究

【銀行業界の平均年収と生涯賃金】主要25業界と比較してわかりやすく解説!

銀行業界とは

銀行業界とは、メガバンクを基軸に都市銀行、信託銀行、地方銀行、証券会社などで構成された金融企業のことです。また、近年では店舗を持たないネット銀行も登場しており、各銀行などは対抗手段としてネットバンキングをサービス化しています。

銀行は主に顧客から預かったお金を貸し出す際に、預金と貸出の金利差(利ざや)を作り、そこから収益を得ています。また、証券会社は主に顧客が株式、債権、為替取引などの金融商品を購入する際の仲介手数料が収益となります。

銀行業界について

銀行業界は三菱UFJファイナンシャル・グループ、みずほファイナンシャル・グループ、三井住友ファイナンシャル・グループなどの取引金額が極めて大きなメガバンク、りそな銀行、北洋銀行、千葉銀行など都市圏に本店を構え展開している都市銀行、横浜銀行、福岡銀行、北陸銀行など特定地域で活動する地方銀行などがあります。

また、日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社、資産管理サービス信託銀行株式会社、日本マスタートラスト信託銀行株式会社など、顧客の現金以外にも不動産や株式の資産管理もおこなう信託銀行・企業、野村證券、大和証券、SMBC日興証券など顧客の投資をサポートして仲介手数料を得る証券会社、比較的に規模が小さい信用金庫や信用組合もあります。

銀行業界はバブル崩壊後の不良債権処理を終え、安定期に入るものの、リーマンショックの影響により多額の損失を受けました。その後はメガバンクを中心に回復傾向にありましたが、2016年に日本銀行が開始したマイナス金利政策により、銀行の収益は低下し銀行業界はまたしても低迷する懸念がされています。

銀行業界の職種について

  • 営業
  • ファイナンシャルプランナー
  • 事務職

営業は個人・法人に対して、お客様に合った最適な金融商品や資金の借入などを提案します。中小企業の代表者や大企業の重役と関わることができ、資金調達の効率性や経営課題をクリアしていく醍醐味があります。また、企業によっては海外事業へ進展するケースもあり、グローバルな財務戦略を学ぶことができます。営業は業務内容も幅広く、資金運用は顧客にとって非常に重要な要素のため、顧客の背景や経済状況をしっかり把握する必要があります。

ファイナンシャルプランナーは、より高度な専門知識でお客様に合った最適な金融商品や資金の借入などを提案します。資産運用のほかにも保険、不動産、相続なども加味して、税務や法律の知識も踏まえてアドバイスをしていきます。また、国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士があれば、有利に選考を進めることができるでしょう。

事務職は、主に窓口業務を担当します。企業によっては外国為替業務や法人対応業務、本部の管理業務もあります。口座開設や住所変更、預金や為替業務などを対応しますので、基本的な商品知識に加え、顧客情報や社会情勢も理解しておく必要があります。

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銀行業界の平均年収について

銀行の平均年収

業界 平均年収
介護 361 万円
百貨店 443 万円
ブライダル 489 万円
アパレル 491 万円
人材業界 524 万円
ドラッグストア 529 万円
旅行会社 540 万円
農業 557 万円
食品業界 564 万円
鉄道 597 万円
専門商社 603 万円
出版社 610 万円
IT 631 万円
ゲーム業界 637 万円
パチンコ 662 万円
不動産 665 万円
銀行 668 万円
物流業界 676 万円
生命保険・損害保険 682 万円
電機・家電大手 688 万円
自動車 707 万円
証券 722 万円
テレビ局 910 万円
総合商社 1135 万円
コンサルティング 1263 万円

銀行業界の生涯賃金

業界 生涯賃金
介護 1.58億円
百貨店 1.94億円
ブライダル 2.14億円
アパレル 2.15億円
人材業界 2.29億円
ドラッグストア 2.31億円
旅行会社 2.36億円
農業 2.44億円
食品業界 2.47億円
鉄道 2.61億円
専門商社 2.64億円
出版社 2.67億円
IT 2.76億円
ゲーム業界 2.79億円
パチンコ 2.90億円
不動産 2.91億円
銀行 2.92億円
物流業界 2.96億円
生命保険・損害保険 2.98億円
電機・家電大手 3.01億円
自動車 3.09億円
証券 3.16億円
テレビ局 3.98億円
総合商社 4.97億円
コンサルティング 5.53億円

銀行業界の生涯賃金は2億9,200円です。表の平均生涯賃金は2億8,600万円になるため、銀行業界は平均より600万円生涯賃金が高いことになります。全25業界中9番目の高さになるため、銀行業界の生涯賃金は比較的高めであることがうかがえます。

近年、契約社員や派遣社員の割合が多くなっているため、企業により異なりますが、銀行業界の中でも事務職は比較的平均年収が低めであり、営業や総合職の平均年収は高めの傾向があるようです。また、将来的なキャリアアップとして、支店長や海外事業部、アナリスト、エコノミスト、ファンドマネージャーなどがあり、これらの平均年収は高い場合がほとんどです。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。

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まとめ

今後の銀行業界は、マイナス金利政策による影響や海外のIT企業による新しい決済サービスなどで、規模の縮小や利益の減少が懸念されています。また、人口減少による経済停滞や近年登場した仮想通貨による影響も不安要素です。

ただし、銀行業界としてもすでに様々な対策を実施しており、例えば、地方銀行の経営統合、ネットバンキングサービスの強化、人工知能の導入による人件費の削減、メガバンクの企業買収による海外進展、仮想通貨による新しい仲介サービスなどがあります。

IT化・グローバル化によってどのような進化を遂げるか期待される銀行業界に興味をお持ちの方は、ぜひこの記事を参考に就職活動をしてみましょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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