食品業界とは
食品業界は皆さんの生活に密着した業界のひとつであり、我々の食卓に並ぶ食品を開発・製造・販売している業界です。この業界は、一口に食品業界と言ってもさらに細かく分かれています。例えば食品の中でも、お菓子を製造している企業や、冷凍食品を製造している企業、即席めんを製造している企業など、製造している食品によって分類できます。
ここでは、あまり細かく分類せずに、まずは大まかに食品業界がどういった業界で、どんな仕事があるのかや業界の動向、気になる平均年収について見ていきます。
食品業界について
食品業界の業務内容は大きく分けると、3つに分けることができます。国内外からの原料の買い付け、原料の加工・商品製造、商品のの販売です。。また、原料の加工・商品製造の段階には既存の商品を継続的に作り続けるほかに、新商品を企画開発する仕事も含まれます。
食品業界における主要な企業は日本ハム、明治HD、味の素、山崎製パンなどが挙げられます。他にもお菓子業界であれば江崎グリコ、冷凍食品であればニチレイ、即席めんであれば日清食品などが主要な企業として挙げられます。
食品業界は今のところ安定していますが、今後高齢化が進み日本の人口が減少していくにしたがって日本国内での売上高は減少していく見込みです。そのため、業界全体の傾向として海外進出が活発化してきています。
食品業界の職種について
- 営業職
- 商品開発職
- 消費者対応職
食品業界での営業は大きく分けると卸問屋への営業、量販店への営業があります。そもそも卸問屋とは、食品メーカーと一般的なスーパーの橋渡しをする企業であり、食品メーカーが自社製品を卸問屋に売り、卸問屋が皆さんの手に届くようにスーパーに売るという形になっています。
卸問屋への営業の場合は発注数や発注品目を増やしてもらえるように、意見を聞き改善していくのが仕事となります。量販店への営業の場合は、注文を受けて回るとともにお客様の目につきやすいポジションに自社商品を並べてもらえるよう交渉することが仕事です。
商品開発職は、これまでの商品の売れ行きや市場調査などのデータをもとに新しい商品を開発する職種です。仕事の流れとしては、分析したデータをもとに新商品のコンセプトを決定し試作品を開発し、試食を行い改善を重ね、最終的に商品化が決定されれば、価格や販売戦略が練られ店頭に並ぶという流れです。
消費者対応職は、各種食品に関する消費者からの問い合わせに、対応窓口にて対応する職種です。お問い合わせ対応窓口はどの企業にも存在するため、あまり表に出てくることはありませんが、この職種はどの企業にも存在しています。
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食品業界の平均年収について
食品業界の平均年収
業界 | 平均年収 |
介護 | 361 万円 |
百貨店 | 443 万円 |
ブライダル | 489 万円 |
アパレル | 491 万円 |
人材業界 | 524 万円 |
ドラッグストア | 529 万円 |
旅行会社 | 540 万円 |
農業 | 557 万円 |
食品業界 | 564 万円 |
鉄道 | 597 万円 |
専門商社 | 603 万円 |
出版社 | 610 万円 |
IT | 631 万円 |
ゲーム業界 | 637 万円 |
パチンコ | 662 万円 |
不動産 | 665 万円 |
銀行 | 668 万円 |
物流業界 | 676 万円 |
生命保険・損害保険 | 682 万円 |
電機・家電大手 | 688 万円 |
自動車 | 707 万円 |
証券 | 722 万円 |
テレビ局 | 910 万円 |
総合商社 | 1135 万円 |
コンサルティング | 1263 万円 |
食品業界の生涯賃金
業界 | 生涯賃金 |
介護 | 1.58億円 |
百貨店 | 1.94億円 |
ブライダル | 2.14億円 |
アパレル | 2.15億円 |
人材業界 | 2.29億円 |
ドラッグストア | 2.31億円 |
旅行会社 | 2.36億円 |
農業 | 2.44億円 |
食品業界 | 2.47億円 |
鉄道 | 2.61億円 |
専門商社 | 2.64億円 |
出版社 | 2.67億円 |
IT | 2.76億円 |
ゲーム業界 | 2.79億円 |
パチンコ | 2.90億円 |
不動産 | 2.91億円 |
銀行 | 2.92億円 |
物流業界 | 2.96億円 |
生命保険・損害保険 | 2.98億円 |
電機・家電大手 | 3.01億円 |
自動車 | 3.09億円 |
証券 | 3.16億円 |
テレビ局 | 3.98億円 |
総合商社 | 4.97億円 |
コンサルティング | 5.53億円 |
グラフを見ると分かるように、食品業界の生涯賃金は2億4,700万円です。主要業界の生涯賃金と食品業界の生涯賃金を比較すると、食品業界の生涯賃金はあまり高いとはいえません。さらには今後、日本社会では少子高齢化が進み人口は減少していきます。食品の消費量は人口が減少すれば当然減少するため、今後業界としても危機に立たされているといえるでしょう。
しかしながら、日本食が海外で注目、重宝されていることはよく知られています。今後海外進出していくにつれて、十分業界規模の拡大が見込むことができると予測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。
まとめ
ここまで食品業界について見てきました。食品業界と言ってもどの食品を取り扱うかによって仕事内容に差があるため、興味のある食品が決まっている人はその食品を取り扱う企業について調べてみるとよいでしょう。
また、生涯賃金はそれほど高くない上に日本国内の市場規模は縮小傾向にあります。海外進出を進めていかなければ生き残ることは難しいと予測されるため、英語ができるということも1つの重要なスキルとして挙げられるでしょう。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。