業界研究

【物流業界の平均年収と生涯賃金】主要25業界と比較してわかりやすく解説!

物流業界とは

インターネット通販などのさまざまな形で、私達の生活に欠かせないものになりつつあるのが、物流業界です。様々な業態で預かった荷物の管理、運搬をおこなう物流業界の事業は、企業規模で生活になくてはならない存在となりつつあります。

現在の物流業界において、傾向や課題、生涯賃金や平均年収はどのようになっているのでしょうか。インターネットなどを媒体に、編集部が独自に調査をおこない、情報をまとめることにしました。

物流業界について

物流業界と一口に言っても、その業務内容や形態は多岐に渡ります。一部の事業においては鉄道や航空業界も関わることになるのが、物流業界です。その主な事業は、人や物の流れを管理し、運搬することとなります。

物流業界における主な運搬経路は、鉄道や自動車を活用する陸運、運搬船を用いた海運と飛行機を用いる方法の3種です。そのなかでも、普段の生活に馴染みが深いのは陸運業でしょう。

運搬する商品を管理したり、倉庫を運営するのも物流業界の主な業務内容です。これらの物流全体の動きを管理するのが、物流業界の主な業務になります。物流業界で有名な企業としては三井倉庫ホールディングスやアマゾンジャパン・ロジステクス、ヤマトロジスティクスなどが挙げられます。

物流業界の職種について

  • 物流管理
  • 情報管理
  • 物流コンサルタント

物流業界において一番重要なのが、物流管理職です。倉庫を管理する以外に、各倉庫や物流センター内の商品の入出庫管理も求められる業務となります。場合によっては、倉庫内の在庫コントロールや流通加工などにも関わる職種といえるでしょう。

情報管理は、主に商品物流の受発注や配送・出荷の指示など、物流過程において出てくる情報を全て管理するのが主な業務です。配送をおこなう人間への配送指示や倉庫内の在庫・伝票管理などは、物流業界において基本的な業務に関わる重要な業務内容といえるでしょう。

物流コンサルタントは、先の2つの職種とは違い、物流システムそのものに大きく関わる業務になります。主に物流現場のものの流れを改善したり、不要な在庫の削減などの業務をおこなっています。また、新しい物流センターやシステムの開発をおこなうこともあるようです。

物流業界の平均年収について

物流業界の平均年収

業界 平均年収
介護 361 万円
百貨店 443 万円
ブライダル 489 万円
アパレル 491 万円
人材業界 524 万円
ドラッグストア 529 万円
旅行会社 540 万円
農業 557 万円
食品業界 564 万円
鉄道 597 万円
専門商社 603 万円
出版社 610 万円
IT 631 万円
ゲーム業界 637 万円
パチンコ 662 万円
不動産 665 万円
銀行 668 万円
物流業界 676 万円
生命保険・損害保険 682 万円
電機・家電大手 688 万円
自動車 707 万円
証券 722 万円
テレビ局 910 万円
総合商社 1135 万円
コンサルティング 1263 万円

物流業界の生涯賃金

業界 生涯賃金
介護 1.58億円
百貨店 1.94億円
ブライダル 2.14億円
アパレル 2.15億円
人材業界 2.29億円
ドラッグストア 2.31億円
旅行会社 2.36億円
農業 2.44億円
食品業界 2.47億円
鉄道 2.61億円
専門商社 2.64億円
出版社 2.67億円
IT 2.76億円
ゲーム業界 2.79億円
パチンコ 2.90億円
不動産 2.91億円
銀行 2.92億円
物流業界 2.96億円
生命保険・損害保険 2.98億円
電機・家電大手 3.01億円
自動車 3.09億円
証券 3.16億円
テレビ局 3.98億円
総合商社 4.97億円
コンサルティング 5.53億円

主要25業界の生涯賃金をシュミレーションし、グラフにしたものが上記の画像になります。この内、物流業界は2億9,600億円と、比較的高い生涯賃金になると予測されています。

参考として、一番生涯賃金が高いコンサルティング業界と比較した場合で、2億5,700万円の開きがあります。また、生涯賃金が一番低い介護業界と比較すると、1億3,800円の差があるでしょう。

関わりの深い鉄道業界と比較した場合は、3,500円の差があると予測されています。

物流業界の業務は国内の運搬だけでなく、国外にある商品の原材料の運搬・在庫管理など大規模な業務も多いです。そのため、生涯賃金も全体的に高くなるのではないかと推測できます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。

あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

まとめ

国内だけでなく、国外への輸入出にも関わりの深い物流業界は、普段目に見えるところ以外でも生活に関わってくる業界の1つです。その分、業界全体のニュースなども頻繁に聞くことになるでしょう。現在の物流業界では、人材不足が問題となっています。運搬を担う社員を確保するのが難しくなっており、業界全体で再編をおこなう必要がある課題です。しかし、その分、物流管理が今後より重視されるであろうとも予測できます。今後の物流環境の変化に対応できる人材や、それを担えるスタッフの育成や重要性が問われているのも、物流業界の取り組むべき課題の1つといえるかもしれません。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

記事についてのお問い合わせ