業界研究

【コンサルティング業界の平均年収と生涯賃金】主要25業界と比較してわかりやすく解説!

コンサルティング業界とは

企業の経営においては、さまざまな戦略を立てたり、業務内容の見直しや改善をおこなわなくてはいけなくなることが出てきます。その際のサポーターとして企業に協力するのが、コンサルティング業界に属する企業です。このコンサルティング業界の業界傾向や生涯賃金、平均年収などはどのようになっているのでしょうか。編集部独自にインターネットなどを用いて調べ、情報をまとめてみました。

コンサルティング業界について

仕事の規模を大きくしていくに辺り、企業の現在持っている事業に関する知識だけでは、どうしても事業展開の戦略を立てられないことがあります。そんな時に補助をおこない、企業の事業戦略をおこなう企業が属するのが、コンサルティング業界です。コンサルティング業界がコンサルタントをおこなう対象は、企業によって異なることが多いです。主な対象は「企業」「事業」「業務」「システム」「組織」「人材」のいずれか、或いは複数を担当する形になっています。

特に近年は、コンサルティング業界の中でもIT業務や戦略に特化した企業の需要が高まっています。コンサルティング業界の主な企業としては、マッキンゼー・アンド・カンパニーや、野村総合研究所などが挙げられるでしょう。

コンサルティング業界の職種について

  • 戦略系コンサルティング
  • 業務・IT系コンサルティング
  • シンクタンク

戦略系コンサルティングの主な業務では、企業の経営戦略など、企業経営の大きな部分に関わることが多いです。顧客も大手の企業であることが多く、国外進出やM&Aの戦略を立てるなど、企業全体に大きな変化をもたらすような内容が多いのも特徴です。

業務・IT系コンサルティングは、その名の通り企業の業務プロセスの改善や、経営改善を主な事業としています。企業のIT化に関わるコンサルティングをおこなう企業も増えつつあり、近年のIT系コンサルティングは、IT化の波に押される形で企業に求められる傾向が大きいようです。

シンクタンクとは、民間企業や中小企業に対してのコンサルティングが主な事業です。企業全体のマネジメントやITコンサルティングもおこなうなど、業務内容は幅広いものとなっています。シンクタンクは、主に証券会社や都市銀行を母体としている企業が属している職種でもあります。

あなたがコンサルティング業界に向いているか、確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

コンサルティング業界の平均年収について

コンサルティング業界の平均年収

業界 平均年収
介護 361 万円
百貨店 443 万円
ブライダル 489 万円
アパレル 491 万円
人材業界 524 万円
ドラッグストア 529 万円
旅行会社 540 万円
農業 557 万円
食品業界 564 万円
鉄道 597 万円
専門商社 603 万円
出版社 610 万円
IT 631 万円
ゲーム業界 637 万円
パチンコ 662 万円
不動産 665 万円
銀行 668 万円
物流業界 676 万円
生命保険・損害保険 682 万円
電機・家電大手 688 万円
自動車 707 万円
証券 722 万円
テレビ局 910 万円
総合商社 1135 万円
コンサルティング 1263 万円

コンサルティング業界の生涯賃金

業界 生涯賃金
介護 1.58億円
百貨店 1.94億円
ブライダル 2.14億円
アパレル 2.15億円
人材業界 2.29億円
ドラッグストア 2.31億円
旅行会社 2.36億円
農業 2.44億円
食品業界 2.47億円
鉄道 2.61億円
専門商社 2.64億円
出版社 2.67億円
IT 2.76億円
ゲーム業界 2.79億円
パチンコ 2.90億円
不動産 2.91億円
銀行 2.92億円
物流業界 2.96億円
生命保険・損害保険 2.98億円
電機・家電大手 3.01億円
自動車 3.09億円
証券 3.16億円
テレビ局 3.98億円
総合商社 4.97億円
コンサルティング 5.53億円

主要25業界における生涯賃金をシュミレーションした結果が、上記の図表になります。この中で最も高いと予測されているのが、コンサルティング業界です。生涯賃金は5億5,300万円になり、次に高い総合商社の賃金予測と比較すると、5,600万円の差があると予測されています。また、比較的関わりのある業界と比較してみた場合、IT業界で2億7,700万円の差があるとされています。逆に、一番生涯賃金が低いとされる介護業界と比較すると、3億9500万円の開きができるようです。

コンサルティング業界の主な顧客は、他の業種と違い企業であることが多いこと、そして経営戦略などの企業にとって重要な部分に関わる業務内容であることが、生涯賃金の高さに影響を及ぼしているのではないかと考えられます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。

まとめ

コンサルティング業界は、企業の経営戦略や業務改善などの大きな事業に関わる分、知識や実力が業務に大きく関わってくる業界です。企業そのものを大きく変化させる可能性があることからも、業務をおこなうにあたって、一般的な企業業務とは違ったプレッシャーがかかるでしょう。

その分、企業そのものをより良く改善するなどの目に見えた結果が多いのが、コンサルティング業界特徴といえるかもしれません。企業自体が多く、新入社員であってもある程度の実力が求められるコンサルティング業界ですが、その分業務に対してやり甲斐がある業界であるといえるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

記事についてのお問い合わせ