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テストセンターにおける性格検査とは
新卒採用をおこなう企業の多くが選考フローに適性検査を用いています。その中でも特に多く用いられているのが「SPI3」です。SPI3はリクルートが販売している適性検査であり、言語・非言語・英語・性格検査の4種類で構成されています。
このうち、英語に関しては企業によっては課されない場合もあります。受験方法は、企業でのペーパーテスト、WEBテスト、テストセンターでのWEBテストの3種類です。本記事では、テストセンターで受験する場合の性格検査について詳しく紹介していきます。
テストセンターは、リクルートが運営する受験会場で受験する方法です。テストセンター受験の場合、インターネット上で受験予約をし、自宅で性格検査を受けた後、テストセンターのパソコンを使い受験するという流れになります。最初に受ける性格検査で失敗しないよう、内容を踏まえて対策していきましょう。
SPIの性格検査について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
テストセンター性格検査における評価内容
テストセンターの性格検査では、性格に関わるさまざまな項目が評価されます。応募者の性格を正しく把握することで、入社後のミスマッチを防ぐという目的が企業側にあるため、企業も慎重にテスト結果を見るでしょう。また、性格検査の結果は採用以外にも使われる可能性があります。
内定後の配属先の決定、入社後の昇進・昇給などにまで使用する企業もあるため、その場しのぎの解答で乗り切ろうとするのは非常に危険です。そこでここからは、企業に特に注目されやすい性格検査の項目を紹介します。
行動と意欲
【質問例】
- 自分から先に動く
- 計画を立てて物事に取り組むのが好きだ
- 何であっても、少しでも上手にやりたい
- 慎重に吟味してから決断する
- 飽きっぽい方である
性格診断で評価される内容の代表の1つが「行動と意欲」です。行動については社会的内向性・内省性・持続性・慎重性・身体活動性が、意欲については達成意欲・行動意欲という項目で評価がなされます。行動は、普段応募者がどのようなパターンで行動しているのかを見極める内容です。意欲については、入社後に高い目標を持つかどうか、情熱的に取り組むかどうかなどを見られています。
もちろん、業種・業界・企業によって求められる人材像は違うため、例えばすぐに決断することが多い人を評価する企業もあれば、慎重に吟味してから決断する人を評価する企業もあるでしょう。
情緒
【質問例】
- すぐに涙ぐむ
- 一度怒り出すと気持ちを静めることがなかなかできない
- 他の人は悩みなどなく、自分よりも自信を持って見える
- リラクゼーショングッズに凝っている
- ちょっとしたミスをいつまでも忘れることができない
情緒も、性格診断で評価される内容の1つです。情緒では主に、ストレス耐性度、失敗などに対してどう受け止めるのか、自分の気持ちをコントロールすることができるのかといった項目が見られます。
実際に就職して仕事をし始めると、仕事が順調に進まなかったり困難な状況に陥ることもあります。いくら能力が高くても、そのような逆境で取り乱してしまえば、能力を上手く発揮することはできないでしょう。能力や行動特性だけでなく、表からは見えない情緒面も仕事に多大な影響を及ぼすため、企業は注目するのです。
回答態度
【質問例】
- 今まで嘘をついたことが一度も無い
- これまで人を困らせたり傷つけたことはない
- 愚痴を言った経験は皆無である
- どんな小さな約束でも、破ったことは一度もない
- どんな人でも好きになることができる
解答態度も、性格検査の重要な評価ポイントになっています。解答態度とは、性格検査に取り組む姿勢そのものを評価するものであり、簡単に言えば「正直に答えようとしているか」が問われています。性格検査では企業から良い評価を得るために、実際の自分とは異なる回答を選ぶ就活生もいるでしょう。
自分を偽って回答する就活生を見抜くため、性格検査には「ライ・スケール」という尺度が導入されています。上記の質問例は、そのような嘘を見抜くために設けられた質問です。嘘をついたことがない人、愚痴を一度も言ったことのない人は居ないでしょう。
これらの質問に「嘘をついたことがない」「愚痴を言ったことはない」という前提で解答してしまうと、検査全体の信憑性が失われてしまうので要注意です。
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テストセンターの性格検査受検時のポイント3つ
テストセンターの性格検査の評価ポイントはわかりましたが、それでは実際に受検する際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。性格検査は選考フローのひとつですので、先の選考、さらに内定に結びつけていかなくてはなりません。とはいえ、自分をよく見せようと虚偽の解答をすれば、信ぴょう性が薄れてしまいます。ここからは、性格検査受検時のポイントを3つ紹介します。
①面接だと思って受ける
性格検査を受ける上で大切なポイントとして、「面接だと思って受ける」が挙げられます。性格検査はそれ単独で評価されるわけではありません。選考が進めば、面接の内容とも照らし合わされるでしょう。そこで内容の矛盾が生じれば、回答の信ぴょう性が一気に下がってしまうでしょう。そうならないために重要なのは、業界研究・企業研究・自己分析を十分におこなっておくことです。
企業の求める人材像・自分の特性を深く理解し、「どのように働けば貢献できるか」が明確になっていれば、自然と企業の採用基準に合った回答ができるはずです。そして、その回答は選考が進んでもブレることはありません。性格検査は面接だと思って準備し、回答するようにしてください。
②未回答問題は作らない
性格検査において、「未回答問題は作らない」という点も重要です。性格検査は約300問を約30分間で解く形式になっています。単純に計算すると、1問を6秒前後で回答していかなければ制限時間切れになり、残った問題はすべて未回答となってしまいます。
未回答問題が多ければ性格検査の結果を正確に出すことはできないので、当然評価は下がるでしょう。また、未回答問題が多ければ回答態度が悪いと思われる可能性もあります。ただし、焦って適当に回答を選ぶことは避けましょう。
③ライ・スケールに引っかからない
ライ・スケールに引っかからないようにしましょう。ライ・スケールについては先述の通りであり、回答者が嘘をつこうとしていないかどうかを判断するための尺度です。ライ・スケールの質問の特徴は、「断定的」であることです。「一度も〜したことがない」、「どんな〜でも〜である」など、断定的で極端な内容であることがほとんどです。
このような質問形式に遭遇した際は、その質問がライ・スケールの質問でないかどうかを疑ってみましょう。明らかにライ・スケールの質問であることがわかれば、正直に「いいえ」を回答するようにしてください。
性格検査について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
テストセンター性格検査の結果利用について
テストセンターの性格検査の受検を終えた後、その結果をどのように利用できるのかも気になるところでしょう。性格検査の結果を後から自分で確認し、面接や他の企業の選考に活かすことはできるのか、性格検査の結果を複数の企業に使い回せるのかなど、結果利用についても知っておく必要があります。ここからは、性格検査の結果利用について詳しく見ていきましょう。
受検結果は本人には公表されない
まず、性格検査の結果を後から自分で確認できるのかという疑問ですが、受験結果は本人には公表されません。そのため、性格検査を受けた後は、記憶が残っているうちに、どのような質問にどう答えたのかをメモしておく必要があります。
志望企業が社交性を重視する社風だと思い、性格検査で社交的な性格をアピールする回答をしたとします。ところが、受検後に改めて企業研究・自己分析した結果、慎重で内向的な性格が活かせることに気がつきました。もし面接で慎重・内向的な性格を強くアピールしたとしたら、検査結果と面接の回答がブレるリスクがあります。
結果の使い回しは慎重におこなう
性格検査の結果は、他の企業でも使い回すことが可能です。企業ごとに毎回受検しなくてもいいので、その点はメリットだと言えるでしょう。ただし、結果を漠然と使い回すことにはリスクもあります。複数の企業を志望している場合、企業によって求めている人材像はそれぞれでしょう。A社にとって評価される検査結果が、B社ではまったく評価されないという可能性もあるのです。
ある程度求める人材像が一緒ならば、使い回すことは非常に効率的といえます。しかし、求める人材像がかけ離れている企業を志望する場合、その志望企業に合わせて再度性格検査を受けた方が選考を通過する確率は上がるでしょう。さらに、検査結果を使い回す際には回答率にも注意してください。未回答が多い検査結果はどの企業からも好評価は得られないため、使い回すことで自分の可能性を削ることになってしまうからです。
テストセンター性格検対策におすすめの書籍とサイト
テストセンターの性格検査について概要を知った後は、具体的な対策の方法を考えていきましょう。何よりも大切なのは、性格検査の仕組みを正確に知り、本番までに慣れておくことです。性格検査は先述の通り、短時間でたくさんの質問に回答しなくてはなりません。そのための対策として、役立つ書籍とサイトを紹介します。ぜひ参考にし、性格検査への対策を進めていきましょう。
書籍:SPI3性格適性検査 こんだけ! <2019年度版>
『SPI3性格適性検査 こんだけ! <2019年度版> (薄い! 軽い! 楽勝シリーズ)』は、短時間で効率的にSPI3の性格適性検査の対策ができる点が特徴です。就活生の悩みの1つに、「やらないといけないとは思っていても、まとまった時間が取れない」ということがあります。分厚い参考書を購入しても、対策する時間が捻出できず、挫折してしまうケースもあるでしょう。
この本は127ページという薄さなので、就活中も持ち運びができ、ちょっとした隙間時間でも対策を進めることが可能です。薄いとはいえ、性格検査の概要、模擬検査、ステップアップの流れなど、対策に必要な内容が凝縮されています。限られた時間を有効利用し、最大限の効果を出したい就活生にはまずおすすめできる書籍と言えるでしょう。
サイト:SPI3 リクルートの適性検査 テストセンター情報
性格検査を受ける前に、検査そのものの概要を詳しく・正しく把握しておくことも必要です。そのためには、「SPI3 リクルートの適性検査 テストセンター情報」のページを詳しく読んで内容を把握しておきましょう。このサイトはリクルートが運営しているSPI3・テストセンターの公式ページであり、検査に関する最も正確な情報を確認することが可能です。
実際に就活が始まるまで、ほとんどの学生はテストセンターの受検フローなどについて詳しく知りません。しかし就活で忙しい状況になってから受検フローを確認するのは非常に危険です。受検フローを未確認で選考スケジュールを組んでしまい、自分の予定が空いている日に受検予約が取れないなど、重大なトラブルに陥るケースもあります。事前にサイトを見て正確に検査の情報をつかんでおいてください。
テストセンターの対策に時間が取れない人は、問題集を使って効率良く対策しよう
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テストセンター性格検査は面接との一貫性を意識しよう
性格検査は、一度受検して結果が企業に通知されれば、やり直しがききません。そしてその企業の選考は、その検査結果を踏まえて進められていきます。もし軽い気持ちで適当に回答してしまったとしたら、その回答に基づいてその後の選考が進み、場合によっては入社後の人事にまで影響する可能性があるのです。
十分な自己分析、業界・企業研究をし、企業が求める人材像を把握しておくことも対策のひとつといえます。検査は面接だと思って一貫性のある回答をし、その後の選考にプラスに働くよう受検していくようにしてください。