業界研究

【スーパー業界とは】現状・仕事内容・売上高ランキングを紹介

スーパー業界とは

スーパー(スーパーマーケット)には、常に10,000以上の商品が陳列されていると言われています。もちろん、店舗の大きさによりますが、精肉・青果・鮮魚などを数多く取り扱い、いまや人々の生活になくてはならない存在と言えるでしょう。そんなスーパー業界を、志望先のひとつとして考えている就活生は少なくありません。

「コンビニによりもよく行く」「一人暮らしなのでコスパ的に良い」などという理由で、スーパーでよく買い物をする学生もたくさんいらっしゃるでしょう。この記事では、スーパー業界に関するさまざまな情報をご紹介していきます。業界の動向、スーパーの仕事内容、売上高ランキングなどを網羅していますので、是非お役立てください。

現状①:大手企業の買収による更なるシェア拡大

スーパー業界に限らず、大手百貨店でも既存店での売上高は苦戦をしいられているところが多いです。日本の国はアベノミクスで景気回復してきたといわれていますが、現実の我々の生活はそれに追いついていない風潮が垣間見えてきます。そこで、スーパー業界でもM&Aやスクラップアンドビルドをより強力に推し進めて企業体質の改善を図ろうとしています。

特に近年では大手企業による買収が進んだ影響もあり、マーケットのシェアが変わりつつあります。国内大手スーパーのイオンやセブン&アイホールディングスなどが積極的に地方のスーパー等の買収や合併を推進しています。今の時代はネットスーパーなどの押されて、現場の小売店は大型モール化を図ることで生き残りをかけています。

現状②:ドラッグストアやコンビニなどのスーパー化

みなさん、お住いの近隣にあるドラッグストアチェーンに行かれて気がつくことはありませんか?最近目立ってわかることは、ドラッグストアは本来医薬品等の専門的商品を中心とした販売から内容の転換を図っていることです。例えば、ドラッグストアの中に100円ショップを展開したり、冷凍食品や惣菜などの食品関係に力を入れたりしています。

また、コンビニエンスストアでも同様の動きが見られます。取り扱い商品の内容が健康志向が強くなってきたことや手作り惣菜の取り扱いを始めたりしています。ドラッグストアにしてもコンビニにしても、スーパーがすぐ隣にあって競合先と見なされても、不思議にお互いの棲み分けができています。小売業は今後ますますその垣根が取り払われていくことが間違いなく進んでいきます。

課題:人手不足

現在の日本はスーパー業界だけでなく、産業全体で人手不足が発生しています。一番の原因は、高齢化による現役世代の現象です。働いている社員の年齢が高いことを感じることもあるのではないでしょうか。

現在、スーパーのレジ打ち等は、働ける人であれば年齢はあまり関係なくなってきています。企業は60歳の定年ではなく、65歳定年を導入するとこが増えてきました。また、定年後も70歳までは嘱託社員として勤務も可能になってきています。そのくらい若い働き手が減少しているのです。スーパーは取り扱い商品も豊富なため、スタッフもある程度必要です。

最近ではコンビニでは外国人労働者も増えてきました。今後はスーパーでも例外なく外国人労働者を受け入れて、社員の確保に努めなければならない時代がきています。人手不足の解消はまだまだ多くの課題を抱えていますので、今後のスーパー業界の動向も大きく影響を受けることになります。

小売業界のトピックはほかにも

小売業界が気になる人は、細かな現状や課題には目を向けておくべきです。しかしどんなトピックに目を向けていいか分からないという人におすすめなのが、『小売業界大研究Book』の一読です。

この資料には、上記で紹介したスーパー業界のトピック以外にも小売業界としてのトピックを紹介しています。小売業界がどのように成り立っているのかについても分かりやすく紹介していますので、最近になって、小売業界が気になっている人も、小売業界への就職を目指している人も、まずは手に取って一読してみることをおすすめします。

スーパー業界特有の職種と仕事内容

スーパーでの仕事と言えば、「レジ打ち」「品出し」「清掃」などのイメージがありますが、他にもさまざまな仕事があります。「セルフレジ」を導入している店舗であれば、「レジ打ち」の業務は、以前よりも減少傾向にあるでしょう。以下で、「バイヤー」「店長」「スーパーバイザー」の3職種を具体的に見ていきます。どの仕事もスーパーの売り上げに欠かせない重要なポジションなので、やりがいも大きいに違いありません。

バイヤー

「バイヤー」と聞くと、アパレル業界の仕事を想起する人もいるかもしれません。スーパー業界にも、「バイヤー」のポジションはあります。アパレル業界の「バイヤー」と同様に、商品の仕入れ・買い付けを担う仕事として捉えておいてください。業務の中でポイントになるのは、良い商品を安値で買い付けることでしょう。

消費者が見向きもしない商品を高値で仕入れても、企業の売り上げに貢献することはありません。顧客ニーズの把握や豊富な商品知識などが求められるとも言えるでしょう。商談もするので、コミュニケーション能力も必要です。また、企業によって「バイヤー」の仕事は異なる可能性もあり、他の部署と業務内容が重なっていることもありますので、ご注意ください。

店長

「店長」は、スーパーに限らず、コンビニ・アパレルショップ・飲食店などでも似たような仕事内容のはずです。所属している店舗内の責任は、すべて店長にあると言っても過言ではありません。企業や店舗の大きさにもよりますが、レジ打ちや品出しなどを担うこともあるでしょう。店内でお客さまからクレームなどがきたら、それにも対応しなければなりません。

アルバイト・パートなどのシフト管理や教育指導も業務の一環です。店舗全体のマネジメントをするので、リーダー力や決断力は必要な能力と言えるでしょう。また、所属している店舗の「顔」とも言える存在なので、言動や振る舞いにも注意が必要とされます。

スーパーバイザー

「スーパーバイザー」という仕事もあります。これは、店長のようにひとつの店舗だけを担当するポジションではありません。基本的には複数の店舗を担当し、そして各店舗を周って現場を指導・マネジメントする役割があります。もちろん「スーパーバイザー」は、所属している企業によって担当する店舗数や業務内容が異なるでしょう。

また、「エリアマネージャー」「マネージャー」という呼び名で定着していることも考えられます。他には、「ブロック長」と呼ばれることもあるでしょう。ひとつ前にご紹介した「店長」のキャリアアップの道として、「スーパーバイザー」があります。必要なのはマネジメント能力で、未経験から採用しているケースは少ないかもしれません。

スーパー業界売上高ランキングTOP10

スーパー業界売上高ランキングTOP10

  1. イオン株式会社
  2. 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
  3. ユニー・ファミリーマートホールディングス
  4. イズミ
  5. ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングス株式会社

スーパー業界は「2強」と言われています。つまり、2つの企業が目立って活躍し、業界を盛り上げているといっても過言ではありません。その2つの企業とは「イオン株式会社」と「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」です。売り上げの上位はこの2つですが、もちろん他にもさまざまな企業があります。業界について詳しく知っておくためにも業界動向リサーチから売上高ランキングTOP10と主要企業5社をご紹介しましょう。

1位:イオン株式会社

営業収益「8兆2,101億45百万円」という業界No.1企業は、「イオン株式会社」です(決算年月/平成29年2月)。この数字は過去の営業収益の中で最高値になり、数字から見ても「イオン株式会社」がいかに巨大な組織であるか理解できるでしょう。イオンは、600を超える総合スーパー、300を超えるモールを展開しています。

マルエツ・マックスバリュなどもイオングループの一員で、こうしたイオン系列の企業は、身近なところに数多くあるでしょう。また、「女性が活躍する会社 Best100  2017」で「女性活躍推進度1 位」に選ばれるほど、女性がイキイキと活躍している企業のひとつです。もちろん、国内だけでなく、グローバル展開も進めています。

2位:株式会社セブン&アイ・ホールディングス

「5兆8,356億8千9百万円」の営業収益を誇るのが「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」です(決算年月/平成29年2月)。スーパー業界で「兆」を超える営業収益なのは、先のイオンとセブン&アイ・ホールディングスしかありません。「2強」のひとつとして、今も着実に事業を拡大しているでしょう。

セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストア「セブンイレブン」を展開している企業です。スーパーならば、「イトーヨーカドー」「ヨークベニマル」「ヨークマート」などがあります。他にも、若い人にはおなじみの「LOFT」や「Francfranc」も同グループなので、セブン&アイ・ホールディングスが多岐に渡る事業展開を実施していることがわかるでしょう。

3位:ユニー・ファミリーマートホールディングス

No.3の企業は、営業収益「8438億1千5百万円」の「ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社」です(決算年月/平成29年2月)。イオンとセブン&アイ・ホールディングスには劣るものの、スーパー業界の規模は巨大なので、他業界と比較すると、ビッグカンパニーに仲間入りできるかもしれません。

社名の通り、コンビニエンスストア「ファミリーマート」を展開しています。スーパーには東海地方を中心とした「アピタ」「ピアゴ」があり、2017年には、ドンキホーテホールディングスと業務資本提携をしました。若い時からさまざまなことにチャレンジして、すぐにでも独り立ちできるような社風も魅力のひとつです。のびのびと働きたい人であれば、マッチする企業かもしれません。

4位:株式会社イズミ

第4位のイズミは広島市に本社を持つ、中国地方随一のスーパー「ゆめタウン」を経営している企業であり、古くはアパレル販売からスタートしました。西日本地区では、総合スーパーとしての地名度は相当高いものがあります。また、ゆめタウンを基準として、地域に根ざした小型スーパーは「ゆめマート」、大型モール化を進めた店舗は「ゆめシティ」と名付けて差別化を図っています。また、高級ブランド等の取り扱いをメインにしたエクセルを展開して、ゆめタウンの多くの店舗に同時展開して顧客の拡大を図っています。

店舗数は2017年5月現在107店舗、従業員数は、正社員・パートタイマーを含めて約8,000人の大所帯となっています。年商は、2018年3月現在でおよそ7,300億円、経常利益は約380億円です。

5位:ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングス株式会社

第5位にあがっているのは、ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングス株式会社です。この会社は歴史は浅く2015年3月にマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東を事業会社として設立された共同持株会社です。会社として東証一部に上場しています。まさに、現在スーパー業界が再編される現実をそのまま反映した会社だといえるでしょう。

それぞれのスーパーが持っていた良さを売りに、事業規模を大きくすることによるスケールメリットを生かした経営に注力しています。店舗数は2018年6月現在517店舗、従業員数は全体で約7,100名の人数で営業展開しています。年商は、2018年3月現在でおよそ6922億円、経常利益は約142億円となっています。

スーパー業界志望ならランキングや動向もチェック

スーパー業界は、「プライベート・ブランド」の拡大、「セルフレジ」の導入などが進んでいます。差別化を図るために地元商品への注力、顧客ニーズに合わせた惣菜強化も目立つ動きではあるでしょう。「リアル店鋪」においては、「ネットショッピング」も巨大なライバルです。仕事内容は、販売スタッフの他に「バイヤー」「店長」「スーパーバイザー」などがあります。

どの職種も売り上げアップに欠かせないポジションだからこそ、大きなやりがいを実感できるでしょう。スーパー業界売上高ランキングTOP3は、「イオン株式会社」「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」「ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社」です。他にもさまざまな企業が活躍しているので、ぜひチェックしてみてください。十分な情報を集め、希望の企業への就活を成功させていってください。

監修者プロフィール

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吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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