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専門商社業界について
世の中に数ある商材の中から、特定の商材に特化して国内外問わず、ビジネスを展開していくスペシャリスト集団が専門商社になります。携わる業界によって、求められる資質や能力は異なってきますが、共通するのはその業界、商材を深く掘り下げるスペシャリスト集団であることです。この記事では、専門商社を目指すにあたり、どのような志望動機がいいのかについて紹介します。
専門商社の主な業務内容
専門商社は基本的に自分たちでは商品を製造しておらず、複数の製造者を仕入れ先として持ち、顧客となる小売業者や地域の問屋等に対して、商品の販売などを行うことが主な仕事となります。コスト、品質を考慮しつつ、ベストな仕入先を探すことは大変難しいです。さらに海外の商材となると貿易等も発生するため、複雑で専門的な知識が必要となります。その専門的な部分を担うのが専門商社の役割です。
商社のOB訪問時期について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
志望動機を書く際のポイント3つ
志望動機を書く際には、専門商社業界に興味を持った理由と、さらにその会社が専門とする商材へ興味を持った理由を述べましょう。また、自身のこれまでの経験や身に付けたスキルがその会社でどのように活かせるかを示すことも大切です。
採用担当は就活生のポテンシャルと自社へのマッチング度を志望動機から読み取ります。志望動機を作る作業の中でよく業界と会社について理解し、本当に自分が目指すべきキャリアかどうかを掘り下げることで、リアリティのある内容に仕上がるはずです。
①なぜ専門商社業界なのか
専門商社業界の志望動機を書く際のポイント1つ目は「なぜ専門商社業界なのか」を明確にすることです。商社には専門商社のほかに総合商社もありますが、それぞれの事業内容や社会的な役割をよく理解しておく必要があります。
例えば、総合商社は幅広い商材を取り扱いますが、専門商社は食品、日用品、機械部品、化学製品など、特定の専門分野の商材のみを取り扱います。また、商社の主な事業である「トレーディング」「投資」のうち、総合商社は「投資」、専門商社は「トレーディング」の比重が高いのが一般的です。このような違いを踏まえて、なぜ専門商社業界を志望するのかを整理しましょう。
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②なぜその専門商社なのか
専門商社業界の志望動機を書く際のポイント2つ目は「なぜその専門商社なのか」を明確にすることです。先に触れた通り専門商社は取り扱う商材を限定しているため、なぜその商材を扱う専門商社に入社したいのかが明記されていなければなりません。
食品なら食品、機械部品なら機械部品、それぞれへの単純な興味ではなく自らの体験や社会貢献への強い思いなどを踏まえて整理してください。また、同じ商材を取り扱う専門商社の中から、なぜ応募企業を選んだのかも重要です。
ここが抜けていると「他社でも実現できるのでは?」と思われてしまう可能性もあります。コーポレートサイトなどを見比べて、取扱い品目だけではない企業の特徴を調べるようにしてください。
商社業界の将来性について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
③どのような強みを活かせるのか
専門商社業界の志望動機を書く際のポイント3つ目は「どのような強みを活かせるのか」を整理することです。あなたがどれだけ素晴らしい経験や知識を有していても、それが仕事に活かす事が出来なければ企業には何の価値もありません。
しっかりと自己分析をおこない、自分の強みを見つけ、応募企業においてそれをどのように活かせるのかを整理するとよいでしょう。一般的に専門商社で活かせる強み・スキルは以下の通りです。
・英語力(中国語力)
・情報収集能力
・プレゼンスキル
・コミュニケーション能力
・体力、ストレス耐性
・積極性・チャレンジ精神
専門商社の正しい志望動機例5選
ここからは、例文を5つご紹介します。参考にしてみてください。
例文①
私は海外の仕入れ調達部門にて、新規市場の開拓に携わりたいと考え、貴社を志望しました。私は1年間米国の大学での留学経験があり、そこでは語学力を磨き、コミュニケーションを取る上で文化の違いを理解することの重要性を学びました。
貴社では米国市場からの輸入商材がございますので、そちらの商材にて自分自身の経験を活かせるのではないかと考えております。貴社が掲げる成長戦略の一翼を担えるよう頑張りたいと思います。
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こちらの志望動機は、主に自分の経験をどのように会社で活かせるかに焦点を当てています。採用担当者は受験者が自社でどのように活躍できるかをイメージしながら、選考しており、志望動機は大きな判断材料となります。志望する企業のビジネスを良く調べ、そこにどのように貢献できるかをアピールするのは良い手法と言えます。
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例文②
私は食品業界におけるスペシャリストを目指したいと考え、貴社を志望しました。食品は人が生活する上で欠かせないものであり、今後も成長する市場であると捉えております。貴社では、輸入だけではなく、輸出にも積極的であり、成長市場を開拓できる企業だと考えております。
また、夏のインターンでは仕事を体験する中で、尊敬できる諸先輩方に多くお会いすることができ、貴社の企業風土にも魅力を感じ志望いたしました。
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こちらの例文でのポイントですが、まず業界についての理解を示していることです。また、その業界での志望企業の立ち位置を正しく捉えていることをアピールできています。そして、何より社員を通してその会社で働くイメージが高まっていることが示せていることは好印象です。採用担当者はミスマッチを避けたいので、自社の企業風土と受験者が合っているかは大きな関心事と言えます。
例文③
私は部活を通して身に付けたタフな精神力を武器に、貴社に貢献したいと考え志望しました。学生時代はラグビー部員として全国大会を目指し日々鍛錬しておりました。勝利に拘る執念は誰にも負けない自信があります。
また、ひとつのことに熱中する集中力にも自信があります。これらの強みを活かし、貴社にて食品業界のスペシャリストを目指し、貪欲に市場開拓に邁進し、業界で1番を目指したいと考えております。
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こちらの例文は少し熱量過多ではありますが、勢いを感じさせる志望動機として魅力的です。専門商社はメーカーのように技術力では勝負できません。そのため、常に新しい商材、市場を素早く捉え、顧客に繋ぐ瞬発力が大切な業界です。そういった意味で勢いを感じさせる志望動機は魅力的と言えるでしょう。
例文④
私は、国内メーカーの消費財を世界へ広めたく貴社を志望しました。私の趣味は海外旅行ですが、海外での滞在で一番苦労するのはティッシュやトイレットペーパーなど消費財の質の悪さです。
1週間ほど滞在すると鼻の頭など体調に悪影響が出てしまうこともあり、現地の方へティッシュなどをプレゼントするととても喜ばれます。私は、アジア、ヨーロッパの各国へ消費財を輸出されている貴社でその一端を担うことで、人々の豊かな暮らしに貢献したいと考えています。
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ここでは、自分の経験をもとに感じた一種の使命感を志望動機へとつなげており、企業の強み、特色をしっかり捉えています。専門商社は限定した商材を扱っている分、社会的使命を明確化しやすい業界です。単なる興味ではなく、経験に基づいてどのように社会貢献したいかという切り口で考えるとよいでしょう。
例文⑤
私は、貴社が進めているプライベートブランドのプラスティック製品の企画提案業務に携わりたいと考え志望いたしました。貴社は都市部に特化したリサーチ力を背景に幅広いジャンルの製品を企画し、国内プラスティック製品業界に大きな影響力を持っておられます。
経済学部出身の私はものづくりの勉強はしていませんが、ゼミでは市場動向調査を専攻しており、マーケティングに基づく新商品の企画をする仕事に就きたいと考えております。また、繰り返し使用が可能なプラスティック製品を普及させることは、環境面への配慮の観点からも重要だと考えており、貴社にて活躍することで社会貢献したいと考えております。
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ここでは、コーポレートサイトをよく読み込み、企業の事業内容、方針を理解した上で書かれていることがわかります。専門商社の主力事業は「トレーディング」「投資」ですが、企業によって特徴的な事業をおこなっていることもあるため、志望動機も様々なアプローチがあることを理解することも必要です。
専門商社業界の志望動機NG例
一例として、NGとなり得る志望動機を紹介したいと思います。ここでは分かりやすくするため、食品専門商社を例にして紹介します。
NG例
私は食品業界を志望しております。私は食べることが大好きで、またアルバイトで飲食に携わっていることから、新しい商材を仕入れ、日本の食を守ることにより社会に貢献したいと考えております。
その中でも商社は、様々な商材を取り扱うことができるため、自由度が高く新しいことに挑戦できる可能性が非常に高いと思い、そういった環境でグローバルに活躍し、貴社において必要不可欠な存在になりたいと思い、志望致しました。
まず、受験する会社やその商品が「好き」という志望動機は避けましょう。企業はファンを欲しい訳ではないということを理解する必要があります。次に「社会に貢献」という言葉が出ていますが、あまりおすすめしません。
企業は利益を生み出すことが前提の集団なので、ビジネスマンとしての資質が問われてしまう可能性があります。経験をどう活かすかという観点も含まれていないので、少しはアピールしておきたいところです。
専門商社の志望動機はどう貢献できるかが大切
この記事では、専門商社の志望動機におけるポイントについて、食品業界を一例に紹介してきました。ポイントのおさらいですが、まずは、専門商社の仕事と業界についてしっかり理解を深めましょう。その上で受験する企業の戦略を調べ、企業風土を理解することも大切です。
その過程で自分が働くイメージも高まってくるでしょう。そして、何より大切なことは、自分自身が受験する企業でどのように貢献できるかをアピールすることです。志望動機を考える作業は、本当に働きたい会社、本当にやりたい仕事を見定める良い機会となりますので、ぜひ真剣に取り組んでみてください。
商社のやりがいについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。