職種研究

【消防士(消防官)の志望動機】7つの例文とポイント・NG例

消防について

ドラマやドキュメンタリーでしばしば取り上げられる消防の仕事。命がけで火災現場に飛び込むヒーローや、生死をさまよう人を全力で救おうとする救急隊員に憧れる人も少なくないのではないでしょうか。

消防は私たちの生活を影で支えるかけがえのない仕事です。だからこそ、安易な気持ちで出来る仕事ではありません。現場で最適な対処をおこなうために、日々の努力が何よりも求められる仕事なのです。では、そんな消防の志望動機の書き方についてご紹介します。

消防の主な業務内容

消防の業務は、大きく分けて消防隊・救助隊・救急隊の3つに分かれています。それぞれ特色のある業務ですが、共通していえるのは体力が求められる仕事だということです。そのために、日々の身体の鍛錬は必要不可欠です。

また、出動時の状況は常に違うため、高度な判断力・応用力が求められます。刻々と変化する状況に対して瞬時に判断力を発揮し、経験と知識を元にした的確な処置をする必要があります。

要救助者とのコミュニケーションも、欠かせない要素となります。外国人の増加に伴い、語学力が必要となるケースも年々増えています。

志望動機を書く際のポイント

採用する側は、書類や面接などから得られた限られた情報を頼りに、学生の採用/不採用を決めていきます。その中でも志望動機はとても重要視されるものですので、書く際のポイントを押さえて的確に仕上げなくてはなりません。

採用側からすると、志望動機は学生のことを知るとても大きな手がかりです。単に志望の理由だけではなく、人柄、考え方、価値観、経験、能力、将来の方向性など、さまざまな情報を得ることができるのです。逆に、これらを知ることができないような内容の薄い志望動機では、選考をクリアしていくのは難しくなってしまうでしょう。

そこでここからは、消防の選考をクリアするために、完成度の高い志望動機を書くためのポイントを紹介します。これらをぜひ参考にしてみてください。

結論から書く

志望動機に限らず、選考や仕事に関することは、基本的にすべて「結論から」にすべきです。それは消防の現場を考えても想像がつくでしょう。現場が今どうなっているのかを語ることなく、過去の経緯を順番に報告するような仕事をしていては、時間を無駄にしてしまいます。

そのため、例え志望動機であっても、結論から書くことができていなければ、スムーズに仕事ができない人というイメージが付いてしまう可能性もあるのです。結論から書くと、相手には最終的に言いたいことがあらかじめわかっているので、内容を正しく理解してもらうことができます。

また、結論を先に書くことで、自分自身が内容をまとめやすくなるという点も大きなメリットといえるでしょう。結論を明示せずに書いていくと、途中で話がそれてしまったり、何が言いたいのかわかりにくい文章になってしまいがちです。そのようなことを防ぐこともできますので、ぜひ結論を先に書くようにしてください。

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消防を目指したきっかけを述べる

何よりも一番大切なのは、そもそもなぜ消防の仕事を目指したのかということです。志望動機の核になってくる部分ですので、ここを十分に伝えていくようにしなくてはなりません。消防の仕事は、他の人の命を救う大切な仕事です。ときには自分自身が命がけで取り組まなくてはなりません。

そのような重要度・責任の高い仕事を志望するのですから、消防の仕事の重みを理解した上で、自分自身が強く志望していることを説得力を持って語らなくてはならないのです。そのために重要になるのが、十分な自己分析と消防の仕事に対する事前の研究です。

まずは、自分自身がなぜ消防の仕事に就きたいと考えたのか、自分自身に「なぜ?」と問いかけながら、そのきっかけを深く探りましょう。同時に、消防の仕事で求められていること・求められている人材を研究し、自己分析と照らし合わせて自分の貢献できる点などをあぶり出していくのがよいでしょう。

消防の志望動機例7選

いかに自分が消防という仕事で貢献できるか、必要な人材なのかを端的に表現することが採用にはとても重要です。

以下にその例文を挙げましたので、参考にしてください。

志望動機の例文①

私が消防を志望した理由は、消防隊が日々ランニングをしたり、訓練をしたりしている姿に心を奪われたからです。火災現場での活躍の裏で、地道に血の滲むような努力をしているのだと感じました。
私は努力することが好きです。ジョギングを週に3回は続けていますし、一度決めた目標は最後までやり抜くタイプです。
消防に入った際は、いざという時に備えて日々努力し、判断力を養い続けようと考えています。また、語学も得意です。増加する外国人観光客への対応にも、支障はありません。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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努力することの大切さを理解していると具体的に示した例文です。消防で一番大切なのは、いざという時に的確に行動するための日々の備えです。その備えには努力が大切な要素だといえるでしょう。努力して来たとアピールできれば、面接官の心を動かすことが可能でしょう。

また、今後の消防の大きなテーマは外国人にどう対応するかです。語学力を強調するのも、好印象を与えるポイントです。

自己PRで効果的に英語力を伝える方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

志望動機の例文②

私が消防を目指した理由は、以前近所の方が倒れた時に目にした救急隊の、何が何でも助けるんだという情熱に圧倒されたからです。情熱だけではなく、素早い判断や、隊員同士のチームワークのよさにも目を奪われました。
それ以来、救急隊を含めて消防は私の憧れです。もちろん憧れだけで出来る仕事だとは思いません。また、チームワークやいざというときの判断力を養うのは簡単ではないと思います。しかし、学生時代に部活でキャプテンとして頑張り抜いたこと、試合でチームをまとめる力や判断力が身に付いたことは、きっと役に立つと確信しています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらは、具体的な出来事が志望動機になった例です。憧れという言葉を使いましたが、それだけでは面接官に安易な動機と判断されかねません。そのため、その憧れを実現させるために自分が具体的にどれほど努力できるのかと、既に消防に入る前にこのように努力してるのだという点について述べました。自分の積極的な姿勢をアピールすると、好印象を与えられます。

自己PRで積極性を伝える例文について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

志望動機の例文③

私が消防を目指した理由は、東日本大震災の際の救助隊の活躍をテレビで観て感動を覚えたからです。それがきっかけで、震災のボランティアをやるようになった程です。自治活動の一環で防災訓練やAED講習に参加した際に、消防の方々の熱意に触れ、ますます消防に入りたいという思いを強くしました。
消防は命がけの仕事です。いい加減な気持ちでは出来ません。消防に入った際には、体育会系の部活で鍛えた身体をさらに鍛え上げ、瞬時に判断が下せるよう経験を積み、知識を養い続けたいと思います。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらは、実体験が消防の仕事に役立つというのを強調した志望動機です。近年、自治会員の減少とともに活動が停滞しているといわれる自治会活動に積極的に関わっているとを具体的に述べ、熱意を強調している点がポイントです。

体力がものをいうのが消防の仕事ですが、部活を続けていたことでその点もアピールしています。

学生時代に頑張ったことを伝えるコツについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

志望動機の例文④

私が消防の仕事を志望しますのは、人命を守るプロとして貢献していきたいと考えたからです。私の高校では、1年生の時に全員が心臓マッサージの仕方などを学び、救急救命士の資格を取りました。このことがきっかけで、「いざという時に人命を救える人は限られている」「救える側の人になりたい」と強く感じました。
中学から大学まで約10年間、陸上競技の長距離走に熱中し、高校・大学では部長を務めました。最高のパフォーマンスを出すための身体作りや生活管理、チームをまとめる力などを消防の仕事でも活かして貢献したいと考えます。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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この例文のよいところは、冒頭でわかりやすく志望動機を伝え、志望のきっかけを実体験とともに自分の言葉で伝えている点です。「いざという時に人命を救える人は限られている」「救える側の人になりたい」など、そのとき感じたことを具体的な言葉にすることで、読み手に臨場感が伝わり、共感を得やすくなります。消防士になってからも役立つ経験が具体的に書かれているのもよいでしょう。

志望動機の例文⑤

私が消防士を志望するのは、生活している人たちに安心・安全を届ける仕事がしたいと考えたからです。東日本大震災以降、地震や大雨など、多くの自然災害の様子をテレビで見ました。私はそれまで安全な暮らしを当たり前だと思っていましたが、決してそうではないことを感じ、安心・安全な生活を支える仕事がしたいと考えました。自然災害は防げないものもありますが、被害を最小限にするべく最善を尽くすし、防災活動などで精一杯貢献したいです。
学生時代はアメリカンフットボール部で主将を務めました。これまで培った責任感や判断力・体力で貢献したいと考えます。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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この例文も、自分がなぜ消防の仕事を志望するようになったのかが自分の言葉で具体的に語られています。実際に被災の経験がなくとも、テレビで見て被災地に胸を痛めたり、被災地の人に共感したり、活動する消防の方々やその他の支援者を応援したいと考える人はいるでしょう。テレビで見て感じたこと・考えたことも、きっかけとして十分な根拠になります。学生時代の経験から、具体的に「何で」貢献したいのか書かれている点もわかりやすいです。

志望動機の例文⑥

私が消防士を目指すきっかけになったのは、中学の頃、少し離れたところに住んでいる親戚の家が火事になってしまったことです。幸い親戚は無事でしたが、私たちはただ消防の方の消火活動を見守るだけしかできず、無力さを感じました。同じような災害がまた起きたとき、自分も役に立ちたいと思うようになりました。いざという時のために体を鍛えたいと思い、その時から大学まで、水泳を続けています。
これまで培った体力・つらい状況でも頑張り抜く精神力・高い集中力を活かして、消防の活動に専心していきたい所存です。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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実際に火事を目の当たりにしたことがきっかけで、消防士を志望したという例です。この例文でも、そのときの自分の気持ちが直接的に書かれているため、読み手に伝わりやすくなっています。水泳を続けていることも評価できますし、それによって鍛えられた力を明確に伝えられている点も好印象です。

志望動機の例文⑦

私が消防士を志望するのは、安全面で○○市に貢献したいと思うからです。自然が豊かで人の雰囲気も柔らかい○○市は、私にとってとても大切なふるさとです。○○市に貢献したい想いはずっとありましたが、特に消防の仕事に興味を持ったのは、東日本大震災以降、近年起きた複数の災害をテレビ越しに見てからです。
ここは幸い大きな災害を経験しておりませんが、いつ起きるかは全くの未知です。できることに限りはあるかも知れませんが、できる限りの安全を提供するのが○○市への最大の貢献と考えました。学生時代は剣道に打ち込み、肉体・精神の強さと集中力を身に付けました。この経験を活かしつつ、消防士として成長し、貢献したいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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地元に貢献したいからという志望動機です。まず、「なぜ地元に貢献したいのか」という動機の説明があり、続いて「なぜ消防なのか」という動機の説明があります。志望動機は必要に応じて、このように二段階で説明しても問題ありません。整理してわかりやすく伝えるようにしましょう。この例文も、最後にこれまでの経験を活かしてどう取り組みたいのかが具体的に書かれているので、読み手もイメージしやすいでしょう。

消防の志望動機NG例

ここでは、ありがちなNG例を述べます。不採用を避けるために、しっかり心に刻んでおいて下さい。

NG例

私が消防を志望したのは、テレビドラマに出てくる消防士のようなヒーローになりたかったからです。そして、人に賞賛されたかったからです。褒められると木に登るような性格の私です、それだけでやる気がさらにアップすると思います。
3日おきの仕事だと聞いています。休みが多いので余暇が有効に使えるのは大きな魅力です。自由な時間を旅行や好きなスポーツに費やすことが出来れば、ストレスを溜めずに仕事に向き合えると思います。

消防士になりたい理由にヒーロー願望があるのは悪くはありません。しかし、それだけだとテレビドラマのヒーローのように、自分だけの判断に基づいて勝手に行動する人物なのかもしれないと思わせてしまう可能性があります。消防の仕事はチームワークが命です。チームワークを乱すようなタイプはふさわしくないのです。

また、余暇についての魅力を志望動機に入れるのも避けるべきです。余暇を趣味のみで過ごすイメージを与えると、それだけで遊び半分で志望したと捉えられかねないからです。同様に、給与や福利厚生について言及するのもタブーです。

例文を参考にして消防の志望動機を書こう

消防の業務内容と志望動機を書く際のポイント、実際の例文をご紹介しました。消防は地道な努力が現場で活きる仕事でもあります。備えが出来ていないと的確な判断が出来ず、事態をさらに悪化させたり、助けられる命を助けられなくなったりしてしまう可能性があります。そのようなことにならないためには、たゆまぬ努力を欠かさないことが大切です。

休みが多い、ヒーローになりたいという志望動機では、面接官を失望させてしまいます。自分がいかにおしみない努力をして来たか、そして、今後もさらにそれを磨き上げていくことが出来るかを、具体的に面接官に訴える文章を書くようにしましょう。

面接官は今現在の貴方も見ますが、貴方が将来どのようになっていくかを想像するのです。将来自分がこうなりたいという熱意を伝えることが大事でしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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