履歴書
【履歴書の得意な分野の回答例文6選】書き方のコツを詳しく紹介
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目次
得意な分野とは「自信があり優れている分野」のこと
自己PRとして、自身の得意な分野や科目をアピールすることがあるかもしれません。他の学生よりも優秀な成績をおさめていれば自信を持って書けるかもしれませんが、そうではない場合、好きな分野や科目を選んでしまうこともあるでしょう。「〇〇が好き」では、個人の感情ですので自己PRとして活用できるものではありません。一方「〇〇が得意」であれば、「〇〇が他の人よりも優れている」ということですので、アピールポイントになります。
履歴書で自己PRを作成する時は、「好き」「得意」を履き違えてはいけません。もちろん両者がイコールの関係であれば問題ありませんが、「好き」だけでは人事担当者の目にとまる内容とはいえないでしょう。ここでは、得意な分野についてアピールする方法についてみていきます。
得意分野を書く時の組み立て方
履歴書に得意な分野を書く時は、結論から先に述べるとよいでしょう。「得意分野は〇〇です」のような文章から始めます。そして、なぜ得意になったのかというプロセスを伝えることも重要です。「どう頑張ったのか」、「そこで学んだことは何か」などは面接官も知りたいポイントになります。そして、その得意分野がどの点で企業に活かせるのかも説明しましょう。「得意だ」という自慢だけでは、他者に負けない自己PRにはなりません。
冒頭は得意なものを書く
はじめに自身の得意分野を明記します。英語、心理学、美術、経営学、法律、数学など具体的な分野名を書きましょう。結論から先に述べることにより、相手に話が伝わりやすくなります。分野名を記入する際の注意点は、できるだけ具体的に書くことです。先に挙げた数学、英語などは誰でも知っているものですが、専門用語などでは相手が詳しく知らないケースもあります。
科目名・分野名だけでは理解しずらい場合、簡単な説明も加えましょう。また、専門的な領域を得意分野としている場合、最後に結論を持ってきてしまうと大変伝わりにくくなってしまいます。「結論から先に」という対応は、履歴書作成だけではなく他のビジネスシーンでも徹底してください。
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得意になった過程
もちろん得意な分野を伝えるだけでは自己PRにはなりません。相手を納得させるためには、「なぜ得意なのか」という証明が必要です。自分では得意と感じている分野でも、聞き手によってはそう感じないかもしれません。誰でも納得できるような根拠を考えておく必要があります。
また、その分野が得意といえるようになるまで努力したことや、そこから学んだことも併せて書くとなおさらよいでしょう。そこには必ず人間性がでます。経験やスキルだけではなく、人間性を伝えることも面接には欠かせません。人事担当者は得意になった過程を知り、就活生の内面をチェックしています。ウソのエピソードは作らず、頑張ったことを上手に伝えてください。
得意分野を企業で活かすビジョンも盛り込む
自己PRにて「何が得意なのか」、「なぜ得意なのか」を伝えるだけでも、まだ自慢話にしか感じないかもしれません。では、他には何を伝えればよいのでしょうか。それは、その得意分野を会社でどう活かせるのか告げることでしょう。そもそも得意分野を選ぶ時も、仕事とまったく関係のないものは避けてください。
例えば「走るのが得意」と自己PRしても、それを実務に活かせるとは限りません。もちろん陸上選手を目指しているのであれば別の話ですが、民間企業において走ることが速くても、役立つ能力とはいえないでしょう。心理学が得意であればマーケティング、数学に強いのであれば経理など、具体性を持ってアピールしてください。
履歴書に得意な分野を書く時のコツ3つ
「結論」、「根拠(過程)」、「どう活かせるのか」という文章の組み立ての他にも、自己PR作成のコツはあります。まずは、伝えたいという思いが強すぎると、文章が長くなってしまうので、できるだけコンパクトにまとめるよう気を付けてください。また、得意分野を面接の場で実践するよう指示されることもあるでしょう。そのため、すぐにできないようなことは書かない方がよいです。そして、具体的な内容を記入するので、ノートや資料などを大切に保管しておいてください。
①文章は簡潔にわかりやすく
自分のアピールポイントを書く時、どうしても長くなってしまう傾向にあります。とはいえ、読み手に対する配慮を怠ってはいけません。「ダラダラと長い」、「要点がわかりにくい」などの自己PRでは、得意な分野を正しく伝えられない可能性があります。ビジネス文章は、できるだけ簡潔に書くようにしましょう。
履歴書に限らず、エントリーシートやメールなどでも同様です。要旨に関係のない内容を省き、ひとつの文章が長すぎないようにしてください。簡潔にまとまった読みやすい文章の作成は、入社後にも求められるパフォーマンスです。そしてこれはビジネスマナーともいえます。読み手がすんなり頭に入ってくるような文章構成・内容にすることを心がけてください。
②面接で答えられるようなものを書く
得意分野を履歴書に書いた時、実践することを求められるケースもあります。「英語が得意」と自己PRしているならば、「英語で話してみてください」と面接の場でいわれることもあるでしょう。その際、まったく英語を話せなかったら大変です。なので、ウソの内容や「好き」だけで得意とすることは避けてください。
英語に限らず、どの得意分野でも面接できちんと対応できる準備は整えておきましょう。「得意」と伝えている限り、それなりのクオリティーでなければ、アピールポイントとしては弱いです。急に受け答えがしどろもどろになってしまっては、信頼に欠けてしまいます。面接で対応できるものだけを得意分野とするのが最善策ではないでしょうか。
③ノートや資料を見直す
自分では得意と思っていたとしても、人にうまく説明できなかったり、細かいことを忘れている可能性もあります。そのため、得意分野のノートや資料などを見返して、自己PRを作成しましょう。「すべて記憶しているから問題ない」、「単位を取ったから捨てた」などとノートや資料を破棄している人もいるかもしれません。
しかし、何にも目を通さず得意分野のディテールを書くことは非常に難しいです。内容をうっかり忘れていることもあるでしょう。講義で使ったノートなどは、内定を得るまでは必ず保管しておいてください。いざという時に役立つ可能性が高いので、苦手としている分野以外の資料は残しておくべきです。そして自己PR作成時に読み返すと具体性のある内容に仕上げられます。
得意な分野がない場合は
これまで得意分野があること前提で話を進めてきましたが、「人に誇れるものがない」という人もいるかもしれません。得意分野のない就活生は、自分の好きな分野をいくつかピックアップして、活かせそうなものを選んでみましょう。どうしても思いつかない場合は、学校のシラバス(講義の計画書)を参照してみてください。得意かもしれない分野の概要などが記載されているので、履歴書作成時に活かせます。もちろん完全コピーはNGです。
自分の好きな分野を挙げていく
履歴書の各項目において、基本的には空欄があってはいけません。なので、得意な分野や項目がみつからない場合でも、埋めなければなりません。空欄は、志望する熱意が希薄と思われる可能性があるので、必ず避けるようにしましょう。前半部分で好きな分野を書いてはいけない旨をご紹介しましたが、いくつか例を挙げてみれば得意と呼べそうなものが発見できるかもしれません。
学生時代に学んできた中で、すべてが不得意という人はいないでしょう。志望する仕事に合わせて、得意な分野を選ぶのも得策です。もちろん他の分野と比べて得意であることは前提ですが、ノートなどを見返して、人に説明できるぐらいの知識は蓄えるようにしてください。
シラバスを見直す
大学生であれば、シラバスはなじみ深いものです。シラバスには、授業内容・計画が記載されているので、得意な科目や苦手な分野などの分析するための参考になるでしょう。得意分野を説明する時、その分野に関する概要を求められることがあります。その際、シラバスには科目の大まかな内容が記載されているはずなので、役立つに違いありません。
もちろん、シラバスをそのままコピーすることはNGです。コピペする態度そのものに問題もありますが、専門的な領域では概要ですらも非常にわかりづらい内容でしょう。そのため、解釈してわかりやすい言葉に書き換える必要があります。参照する程度であれば、シラバスは有効活用できるものでしょう。
得意な事について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
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履歴書の得意な分野の回答例文6選
実際に履歴書を作成するためにも、どのような内容でアピールできるのか、例文を参考にしてさらに理解を深めていきましょう。作成時のポイントを踏まえた上で例文をチェックすることで、何をどのようにアピールすべきかが分かります。
得意分野を上手に売り込んで採用メリットを提示するためにも、具体的な書き方のポイントを例文から学んでいきましょう。
回答例文①
私の得意分野は英語です。昔から洋画が好きで字幕で見ているうちに英語力が身につき、大学に入ってから本格的に勉強するようになりました。英語を学んでいるうちに実力を試したいと思うようになり、1年間アメリカに留学しました。留学によって基本的な英語力はもちろん、英語を使ったコミュニケーション能力も身につけることができました。貴社ではグローバル事業部で英語力を活かした働きをして、利益に貢献できる人材に成長したいと考えています。
例文①では英語が得意とアピールされています。洋画が好きだったことから能力を身につけていった過程に繋げられており、アピールの構成は問題ありません。最終的に企業での働きに言及できている点も、評価できるポイントでしょう。
回答例文②
私の得意分野は心理学です。日々の人間関係から人間の感情の動きに興味を持つようになり、大学では心理学を専攻しました。特に興味があったのは行動心理学であり、どのような原理で、あるいは感情で人は行動を決定するのかということを研究しました。私はもともと本を読むことが好きで、登場人物の心情を考える癖がついていたため、行動心理についても大きく躓くことなく、スムーズに学ぶことができました。
行動心理学は心を読むものではなく、あくまで人間関係を円滑に進めるためのものだと考えます。貴社では円滑な人間関係を築き、お互いを支え合える関係性、環境を作ることで、利益の実現を目指したいと考えています。
例文②では心理学を題材に、得意な分野が語られています。どのような勉強をしたかだけではなく、なぜスムーズに勉強できたのかという点も、自己分析して述べられているのは、評価できるポイントでしょう。
回答例文③
私の得意分野は美術であり、彫刻を作ることが得意です。小さい頃から工作が好きで、小学校の時に経験した版画づくりから派生して、彫刻を掘ることに興味を抱きました。彫刻は掘ってしまった部分は元に戻せないため、失敗すればその時点で終わりという強い緊張感があります。
作品と向き合うたびに緊張感と対峙し続けることで、高ストレス下でも平常心で行動できる、メンタルの強さを身につけることができました。貴社では辛い状況でも平静さを保って行動し、冷静に仕事に取り組むことでミスなく活躍したいと考えています。
一見仕事とは関係が薄いようにみえる美術の分野でも、アピールの方法次第では評価されます。美術のように特殊な分野を題材にするなら、その分野での腕前よりも、活動を通して身につけた能力をアピールするとよいでしょう。
回答例文④
私の得意分野は、経営学です。父が自営業をしていたこともあり、経営に興味を持って大学から本格的に学び始めました。授業で学ぶ経営はあくまで理論であり、実際には理想通りに全てが進むわけではありません。私は父や、父の仕事仲間のケースを参考にすることができたため、より実践的に知識を身につけることができ、経営学に対する理解を深められたと思います。
貴社では実践的な経営スキルを活かすことで、組織の円滑なマネジメントを行い、働きやすい環境と利益アップの両方を実現したいと考えています。
例文⑤では、父親が自営業をしていることと、自身が学んだ経営学を上手くリンクさせてアピールしています。経験に基づく興味の出どころを提示したり、実践的に学べたと内容を強化したりすることで、アピール力を高めることができています。
回答例文⑤
私の得意分野は法律です。大学時代は民法を学び、テストは満点で最高評価を頂くことができました。法律に興味を持ったのは弁護士を題材にしたあるドラマがきっかけで、法律を正しく使って正義を貫くという姿勢に感動したからです。実際に学ぶうちにドラマと現実とは違うということを理解しましたが、それでも自分にとって法律の重要性は変わらず、力を入れて勉強することができました。
御社でゆくゆくは法務として働き、コンプライアンスを遵守することで、企業を守りたいと考えています。
法律の知識が身についていることから、法務を目指すというアピールに繋げられており、採用メリットの高さが上手く提示できています。実際に仕事で活用できる能力を述べることで、より評価されやすい内容になっているでしょう。
回答例文⑥
私の得意分野は数学で、特に論理的に考えて答えを出すことが得意です。数学が好きになったのは高校生の頃で、きちんと考えれば公式を使わなくても答えを導くことができるという点に惹かれました。勉強して知識を身につけるだけではなく、数独のような遊びも好きで、様々な方法で学ぶうちに論理的に考える力が身につきました。
貴社でも論理的思考を活かして物事の起こりや優先順位を考え、合理性を意識して働くことで小さな力で大きな利益を生み出したいと考えています。
数学といっても分野は幅広いため、例文のように特にどの分野が得意か限定することが大切です。数学の持つ論理的な性質に注目し、それがいかに仕事で活かせるかがアピールできているため、評価される内容でしょう。
履歴書の得意な分野のNG回答例文2選
履歴書の得意な分野の項目で上手にアピールするには、よい例文だけではなく、悪い例文を知っておくことも大切です。NG例文を参考にすることで、どのようなアピールが逆効果で、マイナスの評価をもたらしてしまうのかが分かります。
自分ではアピールしているつもりが、実際にはNGポイントに引っかかっているということもあるため、比較して間違いがないか確認することが大切です。
NG回答例文①
大学時代はバックパッカーとして世界中を旅し、アメリカやカナダ、ヨーロッパといったメジャーな地域はもちろん、あまり知られていないような場所も旅しました。海外への旅は驚きの連続であり、出会う人や物の全てが新しく、刺激的でした。
特に現地の人との交流は楽しく、言葉が分からないながらも何とかコミュニケーションを取り、今でもSNSで繋がっている人がたくさんいます。バックパッカーの経験からコミュニケーション能力を身につけたため、対人関係が私の得意分野といえます。
例文①では得意分野が何かを、最後に提示してしまっています。分かりやすく簡潔に伝えるには、結論ファーストを守る必要があるでしょう。得意分野が何なのか、結論を後回しにすることで印象は薄くなります。最後まで聞かないと何を伝えたいのか分からず、全体的なアピール力が低下している点が、NGポイントといえるでしょう。
NG回答例文②
私の得意分野は心理学で、特に知覚心理という分野を学びました。知覚心理とは、人間が自覚している感覚についての心理学であり、五感で感じる音や匂い、感触、味などを始め、時間感覚なども該当します。今自分たちが生きている世界は、自分たちが知覚していることで成り立っているという仮説もあり、実際に人間が何も知覚しなくなると、世界はどのように変化するのかと興味があります。
心理学の一分野には収まりきらないほどの大きなスケールが魅力であり、どれだけ学んでも飽きることがありません。
例文②では、単に大学で学んだ知覚心理を紹介するだけの内容になっています。何を学んだかを伝えることは大切ですが、これは端的でよく、本当に重要なのはそこから何を得たのか、それがいかに仕事に繋がるかです。伝えるべきポイントを間違えると、本当に得意なことでもアピール力は下がってしまうため注意しなければなりません。
得意分野の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
履歴書の得意な分野は自己PRのチャンス!
履歴書に得意な分野を書く時、「私は〇〇が得意です」と結論から先に述べるようにしましょう。そして、その分野の説明をした後に「なぜなら〜」と得意になったプロセスや根拠を伝えます。「〇〇で活かせる」と実務に役立つ旨も添えるとなおよいです。
書く時のコツとしては、長すぎる文章は避けてください。簡潔で読みやすい内容がベストです。また、面接時に得意分野の実践を求められることもあるので、対応できる内容がよいでしょう。具体性を持った内容にするためには、過去の資料を見返すと効果的です。
得意なことに自信のない人は、好きな分野をピックアップして分析してみてください。シラバスなどは、科目・分野の概要が記載されているので、参考になるはずです。自己PRのために、あらかじめ得意分野を見極めておきましょう。