面接対策

面接のアドリブ対応をするコツ|苦手な人が困った場合の対処法

面接でのアドリブ対応が苦手は人は多い

面接ではさまざまなことが聞かれ、アドリブ対応が求められることも多いです。面接を攻略するためには、事前にしっかりと準備をおこないますが、質問すべての対策をすることはほとんど不可能でしょう。業界や企業によって面接の質問は異なり、場合によってはユニークな質問をされることもあります。

頻出の質問については事前に対策できますが、企業独自の質問については、予測することが難しいため、どうしてもアドリブで対応しなければなりません。しかし、アドリブ対応を苦手に思う人は多く、実際に面接で失敗してしまう人も多いです。就活を攻略するためにはアドリブ力は重要ですので、面接での上手な対応方法を知っておきましょう。

採用担当者が面接でアドリブ力を求める意図

面接でアドリブ力を発揮するためには、そもそもなぜアドリブ対応が求められるのかを知っておく必要があります。企業によって面接での質問は異なり、企業独自のユニークな質問をする企業も少なくありません。ユニークな質問をする意図はさまざまですが、その中のひとつに学生のアドリブ対応力を見たいという理由も含まれています。面接ではなぜアドリブ対応が求められ、企業はアドリブ力から何を評価しているのかを知っておきましょう。

本来の実力・人間性を見るため

面接を攻略するためには、事前にしっかりと準備をすることが大切であり、多くの学生は徹底した対策をおこなってから面接に望んでいます。しっかり準備をすることで、志望度の高さややる気は伝わりますが、事前に準備してきた答えでは、その人の本当の実力や人間性などを見るのは難しいです。

企業がアドリブ力を求めるのは、学生の本来の実力や人間性を見たいからであり、何の準備もできていない部分を見ることで、本当の姿を見ようとしています。就活用に作り上げた自分ではなく、ありのままの姿が見られており、本質的な部分をチェックすることで評価を決定しています。アドリブ対応は素の部分を見られているものなので、評価における重要なポイントであることは理解しておきましょう。

咄嗟の対応力を図るため

アドリブ対応とは、緊急事態に対していかにスムーズに対処できるかという能力であり、どんな対応をするかで咄嗟の対応力を判断しています。仕事をしていれば何事も予定調和で進むわけではなく、時には想像もつかない事態に発展することもあります。

想定外の事態に巻き込まれたとき、どれだけ柔軟に対処できるかで、仕事の成果は異なるため、咄嗟の対応力を重要視する企業は多いです。咄嗟の対応で適切な判断・行動ができるというのは、社会人として必須かつ重要な能力と考えましょう。

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アドリブだけで面接は攻略できるか

アドリブ力を重視する企業は多く、上手に対応できれば高評価が得られることも多いです。しっかりアドリブ力を示すことができれば、面接をスムーズに進めることができますが、問題はアドリブ対応だけで面接を攻略できるのかです。

アドリブ力が重要視されるのであれば、アドリブが得意な人は準備などせず、その場その場で対処して面接を攻略できることになります。アドリブだけで面接を攻略できるのかを知り、どの程度の準備が必要なのかを今一度考えてみましょう。

準備不足は不合格に繋がりやすい

アドリブ力がある人であれば、上手に立ち回れば面接でも高評価を得やすいです。しかし、アドリブだけですべてをクリアするのは難しく、当然ミスをする可能性は高くなるので注意しなければなりません。完全にアドリブだけで事前に何の対策もしていないと、準備不足がたたって基本的な部分で失敗しやすいので注意が必要です。

たとえばユニークな質問には上手に答えられたとしても、事前準備を怠っていると、企業の創業者や社長の名前など、知識で答える部分が回答できない可能性があります。アドリブ力だけでも、面接を勝ち抜ける可能性があるのは事実です。しかし、準備不足による失敗のリスクは高く、不合格になる危険性が高いことは理解しておきましょう。

選考後半ほどアドリブだけでは厳しい

アドリブ対応だけでも、うまくいけば選考を勝ち抜くことはできますが、基本的には選考の序盤で行き詰ってしまうことが多いです。新卒では複数回選考をおこない、後になるほど評価の基準は厳しくなります。最初のほうはアドリブだけで攻略できていても、評価基準が厳しい後半の選考では、ボロが出てしまい、不合格になることも多いです。

アドリブだけで切り抜けることができるのは、前半までであり、内定まで獲得しようと思えば、しっかり準備をしなければなりません。もちろん、運がよければ何の準備もなしで、アドリブだけで内定を獲得できることもあるでしょう。しかし、運だけで内定を獲得できる人はほとんどいませんので、選考が進むにつれてしっかり準備をしてから面接に臨むことが大切です。

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面接でアドリブ対応をするコツ

面接はアドリブ対応だけでは攻略できませんが、選考を勝ち抜くためにアドリブ力が必要になるのは確かです。しっかり事前に準備をしていたとしても、面接本番でのアドリブ対応がうまくいかず、ミスをして不合格になってしまうこともあります。

アドリブ力に自信がない人も多いでしょうが、上手に対応するためにはさまざまなコツがあります。面接でアドリブ対応をするコツを把握して、イレギュラーな質問にも上手に回答しましょう。

面接の流れを把握する

面接でアドリブ対応をするためには、まず面接全体の流れを把握しておくことが大切です。全体の流れが頭に入っていないと、面接自体をスムーズに進めることができず、常に行き当たりばったりになってしまいます。全体の流れを把握しておけば、次にすべきことを考えながら面接に取り組めるため、一歩先を考えながら面接を進められます。

アドリブ対応をするためには、考える余裕を持つことが大切であり、目の前のことでいっぱいいっぱいになっていると、上手に対応できないと考えましょう。全体の流れを把握しておけば、常にやるべきことが明確になるため、緊張も和らげることができます。余裕を持つことを意識して次の一手を考え続けることで、アドリブ対応もやりやすくなります。

面接対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

頻出の質問は回答を考える

面接での質問すべてに対応することはほとんど不可能ですが、頻出の質問に限れば事前の対策は可能です。上手にアドリブ対応するためには、いかに面接中に余裕を持てるかが大切ですので、頻出の質問の回答は考えておくなど、できる準備はすべてやっておきましょう。

頻出の質問に対する答えを事前に頭に入れていれば、いざ面接で聞かれてもスムーズに答えられます。質問に対してスムーズに答えられることで、余裕を持つことができ、イレギュラーな対応を求められた場合にも、余裕を持って対処できます。頻出の質問までその場で考えるとなれば、面接中にやることが多くなり、パンクしてしまうことも多いでしょう。面接での負担を減らすためにも、事前の対策は大切です。

質問対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

緊張しないよう場数を踏む

アドリブ力のある人でも、過度に緊張してしまうと実力を発揮できないことが多いため、リラックスすることを最優先して考えなければなりません。適度な緊張であればパフォーマンスの向上にも繋がりますが、過度な緊張では実力を発揮しきれず、失敗することが多いです。

面接は緊張度の高い場ですので、完全にリラックスするのは難しいですが、場数を踏んでいれば、緊張を和らげることはできます。余裕を持ってアドリブ対応をするためには、何度も面接にチャレンジして慣れておき、緊張を和らげておくことが大切です。場数を踏んでいれば、面接全体の流れや雰囲気にも慣れることができ、より冷静な気持ちで臨めるため、アドリブ対応もしやすくなるでしょう。

緊張を和らげる方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

面接でアドリブ対応を求められて困った場合の対応

アドリブ力のある人でも、必ずしも上手に対応できるとは限りません。場合によってはアドリブ対応を求められて困ってしまうこともあります。企業はアドリブ力を重要視していますが、すべての場合で完璧な対応が求められているわけではありません。うまく対応できないとしても、その状態にも対処できれば、高評価を獲得することは可能です。アドリブ対応がうまくできない場合の上手な切り抜け方を知り、柔軟に対応して困った事態を乗り越えましょう。

正直に分からないと伝える

質問をされて答えが全く浮かばない場合は、正直に分からないと答えることが大切です。無理に答えようとして的外れな発言をすれば評価を下げられることもあり、知ったかぶりをしても悪印象を与えてしまいます。分からないことは悪いことではなく、誤魔化そうとするよりもよっぽど印象はいいので、正直に伝えることが大切です。

ただし、分からない場合でも、「分かりません」と突き放すように言うのはNGです。「申し訳ありません。勉強不足のため分かりません」や「今後、勉強して参りたいと思います」など、言い方も工夫しましょう。丁寧に述べたり、勉強の姿勢をアピールすることで、分からないことでマイナスの印象を与えることはなく、場合によってはプラスの印象を与えることができます。

考える時間をもらう

分からないことは正直に分からないと答えることが大切ですが、すぐに諦めて回答を放棄するのはよくありません。全く分からない場合は別ですが、少し考えれば答えが出そうな場合は、考える時間をもらうことも大切です。この場合も黙って考えるのではなく、「少し考える時間を頂いてもよろしいでしょうか」と断りを入れましょう。

面接は時間の制限がありますが、多少であれば考える時間をもらえることも多いです。しっかり考えようとする姿勢を見せることで、面接に対して真剣に臨んでいる姿勢がアピールでき、すぐに諦めるよりも好印象を与えられます。面接では質問に対して何らかの回答を返すことが大切なので、考える時間をもらってでも、可能な限り答えを出すようにしましょう。

事前準備で面接のアドリブ力は高められる

面接でのアドリブ対応に苦手意識を持ち、うまく対応できないと悩む人は多いです。アドリブ対応は難しく、面接における難関のポイントでもありますが、これは事前の対策次第で攻略することができます。アドリブ力は事前の準備次第で高めることができ、しっかり準備していれば、難しい質問にも対処することは可能です。

アドリブ力を支えているのは、入念な準備によって得た知識や情報であり、土台をしっかり作っておけば、本番でも力を発揮しやすいです。反対にアドリブ力は備わっていても、土台がきちんとできていなければ、面接でも失敗してしまうことはあります。アドリブ力を高めるためにも事前の対策を徹底しておこない、面接を攻略しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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