面接対策

面接の受け方|基本のマナーや見落としがちなマナーをご紹介

面接の正しい受け方とは

面接には正しい受け方があり、これが守れていないと評価を下げられてしまう可能性が高いです。面接官からの質問に上手に答えるだけではなく、全体的な受け方まで意識していないと、合格するのは難しいため注意しなければなりません。面接で評価されている点は多くあり、複数の要素から判断して最終的な評価を決定します。

仮にすべての質問に上手に答えられた場合でも、他の部分ができていないと評価を下げられ不合格になることもあります。面接を攻略するには、正しい受け方で細部まで評価されること、評価を下げないことが大切です。面接の攻略は就活の攻略にも直結するため、正しい受け方を知り、高評価の獲得を目指しましょう。

面接の流れと守るべきマナー

面接で高評価を得るには、面接中のマナーにも注意しなければなりません。面接は単に受け答えをするだけではなく、入室から退室までやるべきことは多くあります。すべてのシーンで必要なマナーは異なるため、全体の流れを把握し、それぞれの場面ごとのマナーを理解することが大切です。面接の流れとマナーを理解することが、高評価を獲得する近道です。面接の正しい受け方を把握し、どのような点に気を付ければよいのかも理解しておきましょう。

受付でのマナー

企業に到着後は受付を通って面接室に向かうのが通常の流れですが、受付の時点から評価は始まっています。受付では礼儀正しく明るく振る舞うことが大切であり、受付の態度と面接中の態度があまりにも違っていると、不信感を持たれる可能性があります。受付での様子は面接官に伝えられることも多く、それが評価の参考にされる場合も少なくありません。

受付時の印象が悪いと評価も下がりやすく、不利になりやすいため注意が必要です。受付では簡単に自己紹介をし、どのような目的で来社したのかを伝えます。面接の時間や担当者名などの情報を伝えますが、このとき表情にも注意が必要です。暗い表情だと評価がマイナスになりやすいため、笑顔を意識して明るく振る舞いましょう。

受付時のマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

5分前には会場に到着する

受付時間の5分前には、面接会場に到着するようにしましょう。面接会場には遅刻しないように早めに向かうのがマナーですが、極端に早すぎる時間に到着するのはNGです。思ったより早く会場の付近まで来てしまった場合は、約束の時間まで時間を潰してから向かうようにしましょう。ただし、面接会場付近のコンビニなどは企業の職員などと鉢合わせてしまう可能性が高いため、注意が必要です。

まず面接会場に到着したら、中に入る前にコートを脱ぎ、携帯電話の電源をOFFにします。最後に髪型や服装など身だしなみをチェックしてから、受付を済ませるようにしましょう。

控室も評価の対象になる

受付を済ませると控室に通されますが、ここも評価の対象に見られていることが多いです。控室では静かに待機することが大切であり、スマホはいじらず面接に向けて集中しておきましょう。控室には他の学生がいる場合もありますが、大きな声で話すのはNGです。他の学生と話してうるさくしていると、企業の人に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。

控室と同じフロアで社員が仕事をしている場合もあるため、私語は慎み、静かに待ちましょう。静かに待機することはもちろん、待っているときの姿勢にも注意が必要です。姿勢が悪いとだらしない印象を与えてしまうため、企業に入った瞬間から常に姿勢を正すことを意識し緊張状態を保ちましょう。

入室時のノックは必須

面接の入室時はノックが必須であり、ノックなしで入室するとマナー違反になるため注意が必要です。ノックはゆっくりと大きくおこなうことが大切です。ノックの回数は決まっていませんが、3回が一般的といえるでしょう。ノックをした後は「失礼します」と声をかけ、中から「どうぞ」と返事をもらってから入室します。面接室から反応がない場合は再度ノックし、それでも返事がなければ「失礼します」と一声かけてドアを開けましょう。

座るのは椅子を勧められてから

面接では面接官の前に椅子が用意されているため、入室後は椅子ところまで進みます。入室していきなり椅子に座るのはNGであり、面接官に椅子を勧められてから着席しましょう。企業によってタイミングは違いますが、椅子のところまで進んだ段階か自己紹介が終わった段階で椅子を勧められることが多いです。「どうぞお座りください(おかけください)」の言葉を聞き、「失礼します」と断ってから座りましょう。

椅子を勧められてもすぐに座っていいわけではなく、必ず「失礼します」と断らなければなりません。かばんは椅子の横に置きますが、利き手側に置くのがおすすめです。面接の途中に倒れないようにきちんと立てかけておきましょう。

質問には簡潔に答える

面接は質疑応答の形式で進みますが、ただ質問に答えるだけではなく、簡潔に伝えることを意識しなければなりません。伝える内容が多く回りくどい説明をしていると、話を簡潔にまとめる能力がないと判断され、マイナスの印象を与えてしまいます。また、説明が長くなることで、結局何を話しているのか分からなくなり、何も伝わらないという可能性もあるため注意が必要です。

簡潔に伝えるには「結論」「根拠」「結論(まとめ)」の構成を意識しましょう。結論から伝えることでアピールしたい内容を明確に示すことができ、話も簡潔にまとめやすくなります。質問の意図を正確にくみ取り簡潔に伝えることが大切なため、関係のない話に話が飛ばないよう注意しましょう。

面接終了後も気を抜かない

面接は用意されていた質問を終えると終了しますが、評価自体がストップするわけではありません。面接は質疑応答の内容だけではなく、その他の部分まで評価されているため、終了後も最後まで気を抜かないことが大切です。用意されていた質問が終わると、面接官から面接終了の旨を伝えられます。まずはその場で「本日はありがとうございました」と簡単にあいさつをし、立ち上がってもう一度あいさつをします。

そして部屋を出る際に、振り返ってもう一度あいさつをしてから退室しましょう。終了から退室までの流れも重要であり、最後で気を抜いてしまうと「詰めが甘い」という印象を与えてしまいます。面接終了=評価も終了と思わず、見られているうちは常に評価されているという意識を持たなければなりません。

退室後は速やかに帰宅

退室すると面接は完全に終了となりますが、その後の行動が見られることもあるため注意が必要です。退室した後は素早く退社し、帰宅することを心がけましょう。次の予定があるならそちらに向かうなど、とにかく面接終了後は素早く企業から離れる必要があります。面接終了後にいつまでも残っていると企業に迷惑をかけます。

用事がなくなった以上は部外者になるため、迷惑をかけて評価を下げないためにもすぐに退社しなければなりません。また、企業周辺でうろうろしていると、社員の目に留まる可能性もあり、行動次第ではマイナスの印象を与えてしまいます。企業から最寄りの駅までは誰が見ているか分からないため、すぐにその場を離れて余計なリスクを抱えないことが大切です。

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面接の受け方の基本マナー

面接の正しい受け方を考えるためには、まずは基本のマナーを身につけなければなりません。マナーも評価されているポイントのひとつであり、特に基本部分は注意深く見られています。面接マナーは細かく決められていますが、細部は失敗しても大目に見てもらえることが多く、できているとプラスアルファで評価されるということが多いです。しかし、基本ができていないと大幅にマイナスになり、選考でも不利になるため、基礎をしっかり固めてマイナス要素を作らないようにしましょう。

礼儀正しく振る舞う

面接で礼儀正しく振る舞うのは基本であり、面接官に敬意を払うことが大切です。横柄な態度を取らないことはもちろん、言葉遣いにも気をつけなければなりません。面接中の言葉遣いは敬語が基本であり、敬語表現が正しくできていないとマイナスの印象を与えてしまいます。

敬語はビジネスマンにとっての基本です。身に付いていないと社会人としての自覚がないと判断されるため、注意しなければなりません。また、時間をきちんと守り「遅刻しないこと」「無断欠席しないこと」も面接における礼儀正しい振る舞いの範疇です。故意にやった場合でなくても、約束を守れないのは相手に失礼になるため、スケジュールをきちんと確認して余裕を持って行動しましょう。

姿勢や目線に注意

姿勢や目線の評価されるポイントであり、これができていないと評価を下げられやすいです。姿勢は背筋をぴんと伸ばすことが大切であり、猫背にならないよう注意しましょう。背中が丸まっていると「暗い」「だらしない」などの印象を与えてしまい、評価を下げられてしまいます。姿勢は入室してから椅子に座り、退室するまでずっと見られているため、面接中は常に背筋を伸ばすことを意識しなければなりません。

目線は相手の目に合わせることが大切で、関係ない方向を向いたり極端に目線をそらしたりしないようにしましょう。目線が合わないと自信がないように思われ、暗い印象を与えてしまう可能性が高いです。目を合わせるのが苦手な場合は、面接官のネクタイを見て話すなど、相手を見て話していることが伝わるようにしましょう。

身だしなみを整える

身だしなみは面接だけに限らず、就活を通して重要視されているポイントであり、頭からつま先まできちんと整えなければなりません。就活時の基本的な服装はスーツですが、単にスーツを着ているだけでよいわけではなく、正しい着こなしができていないと評価は下げられます。

また、スーツだけではなく、シャツやネクタイ、かばん、靴、髪型、髪色など見られているポイントは他にもあります。身だしなみは全体が整えられてこそ評価されるものであるため、一部でもできていないと評価が下げられるため注意しなければなりません。家を出たときには完璧でも、企業に着くまでに乱れてしまうこともあるため、企業に入る前や面接の直前に見直しをすることが大切です。

面接の正しい服装について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

【39点以下は危険度MAX!】
本番前に面接力を診断しよう

今年の就活ではweb面接で選考を行う企業も増え、戸惑っている就活生も多いのではないでしょうか?

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web面接においても、通常の面接と押さえるべきポイントは同じです。
面接力診断で弱点を把握し、効率的に対策することで、選考の突破率を高めましょう。

面接の受け方は細部まで見直そう

面接の受け方は細かい点まで見られており、受け方次第で評価は大きく変わります。質疑応答が完璧でも受け方でマイナスの印象を与えてしまうと、不合格になることもあるため注意が必要です。面接を攻略するには、受け方からしっかり見直し、細部まで工夫して取り組まなければなりません。

面接中の行動や振る舞いはもちろん、面接以外の部分から工夫することが高評価を獲得する近道です。選考は企業に到着した瞬間から始まっており、一瞬たりとも油断はできません。面接で部屋に通されてから対処したのでは、高評価を得るのは難しいです。企業に一歩足を踏み入れた瞬間から面接が始まっている意識を持ち、細部の振る舞いまで注意して正しい受け方を心がけましょう。

面接官が面接で見ているポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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