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【就活の持ち駒が少ない場合の対処法】全滅した場合にやるべきこと

就活における「持ち駒」とは

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就活では「持ち駒」という表現が頻繁に出てきます。持ち駒とは、エントリーしている企業のこと、選考まで進んでいる企業のことと定義は曖昧ですが、選考に関係する企業のことだと考えましょう。就活をスムーズに進めるには、この持ち駒数のコントロールが大切であり、多すぎたり、少なすぎたりしてもいけません。

また、持ち駒が全滅すると就活が一気にストップするため注意が必要です。選考は1社受けてすぐに合格できるほど簡単なものではないため、常に持ち駒をキープし、可能性を繋ぎ続けなければなりません。適切な持ち駒の数やコントロールの方法を知り、内定を目指しましょう。

就活の平均的な持ち駒の数とは

就活をスムーズに進めるには、まず持ち駒の数を調整しなければなりません。人によって目指す仕事の条件や業界、企業は違い、就活の選択肢そのものが異なります。しかし、どのような方針で就活を進める場合でも、持ち駒の数の調整が重要である点は共通しているため、平均を参考にして自分に合った数を考えることが大切です。就活ではどれくらいの数の持ち駒を持っておくべきなのか、平均と自身の選択肢の数を比較して考えてみましょう。

エントリー数は20〜50社程度

持ち駒をエントリー数で考えるなら、平均的には20〜50社程度が目安です。エントリーした企業全てで選考に進むとは限りません。エントリーにはプレエントリーと本エントリーの2つがあり、本エントリーした企業のみ選考へと進みます。20〜50社はあくまでプレエントリーの数であり、本エントリー数はさらに減ることが多いでしょう。

気になる企業には積極的にエントリーをかけて、選考に参加できる環境を整えておくことが大切です。期限内にエントリーしていないと、そもそも選考にチャレンジすらできなくなってしまうため注意が必要です。エントリー数で考える持ち駒は多少多くても構わないため、余裕を持って多めにしておくと安心でしょう。

平均エントリー数について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

選考に進む持ち駒は10社程度

選考に進む持ち駒は10社程度

エントリーから実際に選考に進む企業はかなり絞られ、10社程度が平均です。選考に進むだけなら、いくらでも数を増やすことはできますが、あまりに数が多いとスケジュールの調整が難しくなります。新卒は一括採用のため、企業ごとに面接の日程が重ねるケースも少なくありません。

参加できなくなることも多いため、断りの連絡を入れる手間を省くためにも、選考参加数は絞り込むことが大切です。ただし、スケジュールに余裕を持たせるためといって、数を減らし過ぎると今度は内定獲得のチャンスが減ってしまいます。選考に進む数の調整は特に注意が必要であり、選択肢がなくならないよう気をつけて上手くコントロールしましょう。

管理できる範囲にすることが大切

エントリーと選考に進む持ち駒、それぞれに平均値はありますが、これはあくまで参考程度に過ぎません。実際にどれくらいの持ち駒を持つべきかは人によって違い、自分が管理できる範囲内に収めることが大切です。選択肢が増えても正しく管理できるなら、エントリー数を平均以上に増やしても問題ありません。

反対に20社でも管理が難しいと感じるなら、さらに絞り込んで数を減らすのもOKです。管理に自信があるなら持ち駒は増やし、自信がないなら減らして、自分にとって最適な数を選んで、選択肢を持ち続けましょう。

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就活の持ち駒が無くなる原因

持ち駒がなくなると就活はストップしてしまいます。持ち駒をゼロにしないことが、就活を成功させるポイントです。しかし、持ち駒をゼロにしないよう気をつけていても、選考を進めるうちに不合格が連発し、全滅してしまうこともあります。

持ち駒がなくなる原因は大きく2つ考えられ、それらに該当していないかチェックしておくことも大切です。何が原因で持ち駒がなくなってしまうのかを知り、注意点を正しく把握しておきましょう。

大手企業しか受けていない

持ち駒がなくなるのは当然不合格になっているからであり、不合格が続く人ほど全滅する可能性は高いです。持ち駒が全滅しやすいのは難易度の高い企業ばかりを志望している人であり、大手企業しか受けていないと、早々に持ち駒が無くなることもあるため、注意しなければなりません。

そもそも就活は非常に難易度が高いものであり、内定をひとつ獲得するだけでも多くの苦労があります。何十社と受けて、ようやく内定がひとつ獲得できるかどうかということも多いため、倍率の高い大手企業ばかりに的を絞ってしまうと、内定獲得率はさらに下がります。大手は採用枠が多い分、志望者も格段に多く、高い競争率を誇るため、大手企業の一本集中で臨むと、持ち駒が無くなりやすいことは覚えておきましょう。

業界を絞りすぎている

大手以外の企業をまんべんなく選択している場合でも、志望する業界があまりに狭く、選択肢が極端に少ないと、持ち駒はなくなってしまいやすいです。就活を攻略するには、選考に集中するために志望企業を増やしすぎないことが大切ですが、反対に少なすぎても失敗率を高めてしまいます。

どれだけ対策しても、絶対に合格できるとは限らない点が就活の難しさのため、万が一に備えて志望数はある程度多くしておかなければなりません。業界を絞り込み選択肢を減らしてしまうと、当然志望先も減ってしまい、持ち駒が減るリスクは高まります。志望先を増やしすぎるのはよくありませんが、減らしすぎも失敗に繋がるため、バランスを取りながら複数の業界をみることが大切です。

持ち駒が少ない場合の対処法

持ち駒が少ない場合の対処法

持ち駒が増えすぎた場合は、仕事に求める条件や自分自身が何をしたいかを見直すことで、簡単に絞り込みができます。増えたものを減らすことは簡単ですが、少ないものを増やすのは難しいため、持ち駒が少ない人は困ることも多いでしょう。持ち駒は全滅させないことが大切であり、少なくなってきたなら増やさなければなりません。持ち駒を増やすためには何をすべきなのか、選択肢と視野を広げる方法を知っておきましょう。

エージェントを利用

持ち駒を増やすためには、エージェントの利用がおすすめです。エージェントとは自分に合った企業や仕事を紹介してくれるサービスであり、新卒向けの無料のサービスも数多く存在します。エージェントでは登録情報や仕事に求める条件を元に、その人に合った求人情報を紹介してくれます。

自分ではみつけられなかった求人や、エージェント経由でしか挑戦できない選考に参加できる場合もあり、持ち駒を増やしたい人におすすめです。また、エージェントは就活そのもののサポートをしてくれることも多く、活動方針から見直しを図ることもできます。自分以外の目で就活を見直すことができ、幅広い求人に目を向けられるようになります。

就活エージェントのおすすめについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

キャリアセンターも活用しよう

持ち駒が少なくなったら、大学のキャリアセンターを利用するのもおすすめです。キャリアセンターでは、大学に集まった求人情報を管理しており、そこから応募先を探すこともできます。普段とは違ったアプローチで企業をみることで、思わぬ志望先がみつかることもあり、持ち駒も増やしやすいでしょう。

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大学に来た直接の求人なら、その大学の学生を選考で優遇するケースもあり、より有利に就活が進められる可能性もあります。また、キャリアセンターでは就活サポートのサービスもおこなっており、これを利用するのもおすすめです。キャリアセンターは身近にありながらも、意外と見落としがちなポイントのため、持ち駒探しで行き詰ったら利用してみるといいでしょう。

持ち駒が全滅してしまったら

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就活を効率的に進めるためには、持ち駒が全滅しないように注意が必要です。しかし、立て続けに選考が終了して、追加する間もなく持ち駒が全滅することもあります。また、就活後半になると、選考をやっている企業自体が少なくなり、全滅する可能性も高まるため注意が必要です。仮に全滅してしまった場合でも、焦ることはありません。そこからどのように立て直すのか、対処法を知ってピンチを脱出しましょう。

二次募集・グループ企業を探す

持ち駒が全滅した場合は、一度受けた企業の二次募集やグループ企業に目を向けてみましょう。企業は採用予定人数を定めており、1回の選考で目標数を確実に採用できるとは限りません。有望な人材が集まらなかったり、内定者が決定したものの、辞退が出て数が足りなくなることもあります。

また、そもそも最初から複数回に分けて選考を実施している場合もあり、二次募集、三次募集とあるなら挑戦してみましょう。グループ企業も狙い目のポイントであり、子会社や関連企業なら仕事内容や条件が似ていることも多いです。大手子会社の中には、好条件ながらも親会社よりハードルが低く、選考も突破しやすい企業もあります。

隠れた優良企業を探す

就活では大手や知名度の高い人気企業への就職を目指す人が多いですが、選択肢はそれだけではありません。学生が知らないだけで、隠れた優良企業も数多く存在します。隠れた優良企業は、学生への知名度がないばかりに、求人を出してもなかなか人が集まらず、長期にわたり採用活動を実施していることもあります。

優良企業=規模が大きい、知名度が高いとは限りません。また、誰もが憧れる企業でも、就職してみると思っていたのとは違うとギャップを感じる可能性もゼロではないのです。知名度が低くても優れた企業は存在するため、コアな層に目を向けることも大切です。

隠れ優良企業の探し方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

BtoB企業を視野に入れる

志望先を増やす際に目を向けたいのが、BtoB企業の存在です。BtoBとはビジネス構造のひとつであり、「Business to Business」、つまり企業間取引の略称です。BtoB企業はメーカーや商社などが多く、社名があまり表立っていないことも少なくありません。そのため、就活生からの知名度は低く、志望者も少ない場合がありますが、社会人からの評価は高く、業界の大手として活躍する企業も多いです。

BtoB企業はビジネスの構造から消費者に知られることが少ないため、多大な実績を持つ企業でも名前があまり知られていないことがあります。BtoB企業は優良企業が多いながらも、就活生への知名度が低いために倍率もそれほど高くないことが多いため、持ち駒を増やす際の選択肢としては最適でしょう。

ベンチャー企業は通年採用が多い

本格的な選考の時期が終わってしまったなら、もともと通年採用をおこなう企業に目を付けるのもおすすめです。ベンチャー企業の中には通年採用を実施する企業が多く、人手不足に悩んでいることも少なくありません。時期に関係なく優秀と判断したならすぐにでも採用を決定することもあるため、ベンチャー企業も就職の選択肢に加えておくといいでしょう。

また、通年採用の企業はベンチャーに限ったことではなく、老舗と呼ばれる企業や外資系でもおこなっている場合が多いです。新卒の就活=一定の時期に集中する一括採用とイメージする人が多いため、まずはこの先入観を壊すことが大切です。選考が集中する時期は確かにありますが、それ以外の時期でも積極的に採用する企業はあるため、常に視野は広く持っておきましょう。

就活は一定数の持ち駒をキープすることが大切

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就活を上手に攻略するには、持ち駒の数をコントロールすることが大切です。多すぎてもすぐな過ぎてもダメで、自分がコントロールできる適切な範囲に収めることを心がけましょう。一番のポイントは全滅させないことで、常に一定数の持ち駒を持っておくことが大切です。

全滅しそうになったら増やし、増やし過ぎたら今度は減らしと、自分にとってどれくらいの選択肢を持つのが適切かも考えておきましょう。大切なのは常にチャレンジできる環境を用意し、内定獲得の可能性を絶やさないことです。仮に全滅になっても焦らず対処し、就活を続けられる環境を構築しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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