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TOEICスコアを採用条件にしている企業は多い
昨今の日本では、世界進出を視野に入れている企業もとても多くなってきました。そのグローバル化が進むにつれて需要が高まっているのは「英語」です。英語は世界の共通言語ということもあり、海外の企業との取引き、海外支店の設置に伴い高い英語力を求めています。
TOEICのスコアは保持者の英語力を示す一つの証拠のようなものです。「英語ができる」と一概に言ってもその「できる」の基準は人によって異なります。そのため、英語力の備わった新卒が欲しいと考える企業は、客観的にレベルが把握できるTOEICスコアを一つの基準として採用条件にしていることがあるのです。
全ての企業がTOEICスコアを採用条件にしているわけではないため、選考に進む場合は必ず確認しましょう。
また、採用条件になっている場合は、入社までに指定されたスコアを取得しなければならない、もしくはそのスコアをもっていないと選考に進めない可能性もあります。募集概要をよく見て確認するようにしましょう。
TOEICスコアの履歴書への書き方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
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そもそもTOEICとは
そもそもTOEICとは何でしょうか。大学や学部によってはTOEICを受けるのが授業の一貫であったり、受験会場として使われていたというところもあるでしょう。
TOEICとは、Test of English for International Communication を略したもので、「国際コミュニケーションのための英語力測定試験」を指しています。
TOEICは資格の1つとみなされていますが一般的な資格のように、何級といった一律の基準はありません。そのためテストで獲得した点数によって、受験者の実力を示します。
TOEICはアメリカの世界最大のテスト専門機関とも言われているEducational Testing Service(ETS)によって 開発・制作されており、世界160カ国、約14,000の企業・団体で活用されています。
TOEIC4つの種類
TOEICには大きく分けて4つの種類があります。ここではその種類の詳しい説明と受験すべきものをご紹介します。
TOEICはまず「TOEIC Tests」と「TOEIC Bridge Tests」に分けられます。それぞれ 「Listening & Reading Test」と「Speaking & Writing Tests」の2種類があります。TOEICというと一般的には「TOEIC Tests」のほうを指します。
「TOEIC Bridge Tests」は「TOEIC Tests」は日常的で身近な題材、問題もテスト時間も半分、リスニングスピードはゆっくりという特徴があります。詳しくは以下で紹介していきます。
Listening & Reading Tests
Listening & Reading Testsは頭文字をとって「L&R」と表記されることもあり、一般的に「TOEIC=Listening & Reading Tests」とイメージされています。企業としてもスコアではこのL&Rを採用条件としている場合が多いです。
測るスキルの種類としては、聞く力・読む力(リスニング・リーディング)で、マークシートを使って受験します。リスニングとリーディングの問題がそれぞれ 100問ずつ、計200問が出題されます。
リスニング は45分音声が流れる中で問題を解いていきます。そしてそのあとリーディングの問題を 75分の中で解いていくため、試験時間は計120分となります。
TOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によると、L&Rは2019年度で約2,205,000人が受験したと発表されています。(公式HP)TOEIC Programの総受験者数は約241万人であり、他のどの種類のテストよりも群を抜いて受験者数が多いのです。
S&Wは決められた採点基準はあるものの、採点を担当する人によってスコアのずれが生じる場合もあります。選択肢から選ぶL&Rは決まった答えがあるため、スコアが正確に出されるのです。そのため就活生だけでなく、学生から社会人までの幅広い人々が自分のスコア知るために受験しています。
Speaking & Writing Tests
Speaking & Writing Testsも頭文字をとって「S&W」と表記されることもあります。これは話す力と書く力を測るテストであり、2006年にスタートした試験です。S&Wはあまり知名度は高くありませんが、受験者数は約4万人に達しています。
受験方法は受験会場のパソコン使用し、スピーキングの問題が11問、ライティングが 8問、計19問が出題されます。解答時間はスピーキングが20分、ライティングが60分の計80分でおこなわれます。
S&Wを受験するにはパソコンの操作に慣れておく必要性があります。スピーキングはヘッドセットを装着し、そのマイクに向かって話して録音します。ライティングはキーボードを使って打ち込む形でおこないます。
また、それぞれの問題に制限時間が設けられているため、スピードが大切です。受験者はL&Rとセットで受けることで4技能(聞く・読む・話す・書く)をバランスよく伸ばすことができるのです。
Bridge Listening & Reading Tests
ここからは「TOEIC Bridge Tests」についてです。これはTOEICテストに比べては基礎的な問題が多く出されるテストです。Bridgeは「橋」という意味で、「TOEIC への架け橋」という意味が込められています。
TOEIC Testsと比べると難易度は低く設定されており、問題の量も試験時間も半分です。リスニング約25分とリーディング35分の計60分で100問出題されます。解答方法はマークシート式に変わりはなく、100点満点になります。
レベルとしては小中学生も受けられるようなもので、英語を1からやり直したいという方におすすめです。問題形式はTOEIC Testsと変わらないため、まずはBridgeを受験してからという方も多いです。
ただし、[Bridgeテストの点数がいくら良いからといって、就活で採用担当者にアピールするには物足りないため、注意が必要です。
Bridge Speaking & Writing Tests
Bridge S&Wも基礎的な問題が出されることに変わりはなく、日常的で身近な題材が出されるとともに、問題文が短いのが特徴です。そして、問題の指示が具体的で、求められるタスクも易しいとされています。
スピーキングが約15分間、ライティング約37分間の52分でテストはおこなわれます。問題数はスピーキング8問、ライティング9問の計17問が出題されます。解答方法はテスト会場でPCを使って解答するのもTOEIC Testsと同じです。
Bridge S&Wにおいては、「ばらばらに並んだ語や句を並べ替えて、文法的に正しい文を作る」という独自の問題も出されるため、受ける場合は確認しておくと良いでしょう。
TOEICのスコアがあると有利になりやすい理由
ここからは、どうしてTOEICのスコアを持っておくべきなのか、その理由を紐解いていきます。
TOEICを受けるには申し込みをしたり、勉強をしたりするだけではなく、受験料もかかります。忙しい中時間もお金をかけるのなら、高スコアをとっておきたいと考えるのは当然です。一方で、TOEICのスコアを持っているとどんなメリットがあるのか、理解はしているでしょうか。
TOEICのスコアは持っていなければならないものではありません。持っていなくても就活で希望の企業から内定をもらった学生も大勢いるでしょう。もしかしたら持つ必要をないかもしれません。
ここから紹介するTOEICのスコアを持つべき理由を予めしっかりと確認し、自分のこれからの就活に活かせるかどうか確かめてみましょう。
採用条件としている企業が多いため
この記事の冒頭でも説明した通り、企業は英語を必要とする事業展開をおこなうことも珍しくはなくなってきました。また海外との業務提携や海外に支社を置く企業も多く、これらの事業や業務を遂行するためには、基本的な英語力は必須と言えるでしょう。
そのため、基本的な英語力があることは、企業にとっても採用の際の重要なポイントになのです。特に外資系の企業や大企業で評価されるケースが多いです。外資系の企業では海外を拠点に活動することも多いですし、日本国内であっても社内の公用語が英語という企業もあります。
また、大企業の場合は事業の規模が大きく、海外で仕事をするときには語学力が必要になります。就活生の中でも人気を誇る外資系の企業や大手企業では、語学力があることがスタートラインとされていることもあるのです。
もちろんTOEICの点数があるだけで内定がもらえるわけではありません。しかし、選考のスタートラインに立つために必要な場合もあるのです。
さらに、このTOEICスコアは企業によっては入社後の昇進にもかかわることがあります。入社して、ポジションが上がる際にTOEICのスコアを求められることもよくあるのです。社会人として自由の効かない毎日忙しい中で、一からTOEICの勉強をするのは難しいでしょう。言語の勉強は1日したからといってすぐにスコアが上がるほど単純ではありません。
学生のうちから勉強をしておけば、就活でも、入社後も活用できる可能性があるのがTOEICなのです。
実力を定量的に示すため
「英語ができる」という自己申告だけでは評価の対象になりません。その「できる」を数値で表すことができるのがTOEICです。TOEICのスコアは、英語に関する資格の中でも、今自分が持っている英語力が点数として出てくる資格です。級が定められている資格の場合、1級に近い2級と、3級に近い2級では大きな差があります。その点、TOEICでは級ではなく点数が出されます。基準としても非常にわかりやすいため、その数値は多くの企業において英語力の基準として評価されるのです。
実力を定量的に示せるTOEICスコアは、英語力の有無を就活でアピールするときあれば、有利に働きます。
提出するTOEICスコアには取得期間の指定があるという噂もあります。TOEICの有効期限についてはこちらの記事でより詳しく紹介しています。
就活生に聞いた! TOEICが必要だと思った理由
就活生のなかには、就活に向けてTOEICを受験したという人がいますが、具体的にどのような理由で、TOEICの受験を必要に感じたのかが気になるところです。就活生の皆さんに聞いてみた結果を紹介していきます。
大多数が「就活に有利」になると考えたと回答
集まった回答の大多数が、就活に有利になると考えたというものでした。
英語を使う仕事のためだけではなく、履歴書の資格欄にスコアを記入できたり、英語力を身につけた過程の取り組み方をアピールできたりと多くのメリットが考えられます。
英語力は万能な力であるため、具体的なキャリアプランが定まっていない段階でもTOEICにむけて勉強をはじめておくのも良いかもしれません。
志望するキャリアにTOEICのスコアが必要だったという答えも
志望するキャリアに必要なものとしてTOEICのスコアが求められていたからというケースもありました。
一般企業での就活に限らず、公務員試験や進学においてもTOEICのスコアが必要とされる場面があるようです。
企業が求めるTOEICスコアのレベル
TOEICは200問あり、満点は990点です。もちろん満点に近づけば近づくほど、高いレベルであり、企業からも高評価を得られるでしょう。しかし、いきなり満点を取るのはあまりにも難しく、全ての企業が就活生に満点を求めているわけではありません。
TOEICが公表している評価のガイドラインによると、以下のようにレベルが分かれています。
TOEICの評価のガイドライン
・860点以上(レベルA):Non -Nativeとして十分なコミュニケーションができる
・730点以上(レベルB):どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
・470点以上(レベルC):限定された範囲内では業務上コミュニケーションができる
このガイドライン通りであれば、729点の人も470点の人も同じ英語力のレベルとなりますが、就活においては、企業ごとに評価基準を設けていることが多くあります。
以下、得点に対して考えられる評価の目安を解説していくので、自分がどのレベルを持っていたいか、志望する企業が求めているレベルは何点なのかも併せて確認しておきましょう。
500点台:高校で習う基礎をマスターしているレベル
500点台は基本的な英語力があることを示しています。目安としては、高校で習う英語レベルで、英検と比較すると英検3級~準2級に値します。日常会話や英語でのコミュニケーションは短い文であれば可能であることを示し、履歴書などでアピールすることができます。
TOEICを主催する、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した英語活用実態調査によると、企業が新卒に期待したいTOEICスコアの平均は545点という結果が出ています。そのため、まだ英語に自信がない方は、企業が期待する500点台半ばを目指して勉強を進めましょう。2,500〜3,500単語の習得が目安です。
600点台:日常生活で会話ができるレベル
TOEIC600点台は旅行・航空業界で求められるレベルの英語力です。一般的に大学で習得する英語レベルともいわれ、ゆっくり話してもらえれば聞き取ることができ、会話ができるレベルです。英検と比較すると英検準2級~2級に値し、4,000〜5,000単語を習得していることになります。
旅行・航空業界でも、部署によっても求められる英語力が違います。業務の一般職ではメール、電話会議、海外出張、海外からのお客様への対応などで英語を使用する機会があります。また客室乗務員やパイロットなどの職種では、より実用的な英語力が必要とされます。特にパイロットは訓練を海外でおこなっていて、訓練自体も英語でおこなわれますのでかなり高いレベルの英語力が必要です。その中で平均すると、600点~700点程度のレベルが求められているようです。
700点台:ビジネスシーンで英語でやり取りできるレベル
TOEIC700点台は、ビジネスで日常業務を英語でやり取りできるコミュニケーション能力とされています。英検と比較すると英検2級〜準1級レベルであり、5,500〜7,000単語を習得していることに値します。そのため、国際部門に配属するに近しいレベルとして700点台が求められることが多いです。
大手の自動車業界や旅行業界など、海外に支店をもつ企業は、英語の文書や会議資料を読んで理解できる人材を求めています。日常の会話だけでなく、自然とビジネスシーンでも使える英語力は、就活生にとってはかなり高いレベルと言えるでしょう。言い換えれば、このレベルを持つ就活生は英語力に問題はなく、海外で活躍したいと言う思いを十分に伝えることのできるスコアなのです。
L&Rの700点台のスコアだけでなく、S&Wも受験しておくことで、4つの技能を使って仕事をしたい気持ちを伝えることができるでしょう。
800点以上:英語のみで仕事が進められる専門的なレベル
TOEIC800点以上は専門レベルと言われており、コミュニケーション能力は、問題なく英語で意思疎通ができます。ビジネスシーンでは本格的なMTGや打ち合わせがスムーズにでき、社内公用語が英語でも問題なく仕事ができるレベルとされています。英検と比較すると英検準1級~1級に当たり、8,000〜9,000個の単語を把握できているようです。
中でも特に860点以上は、すぐにでも海外赴任ができるとされており、転職活動でも大いに有利になるほどです。
専門レベルに値することもあり、並大抵の努力だけでは、800点以上は取得できません。日々の小さな積み重ねがスコアアップにつながります。800点の壁を超えたい人は、単語の習得だけではなく、リーディングとリスニングを継続して勉強するようにしましょう。
TOEIC攻略法
ここからは勉強法についてです。TOEICでは高得点を獲得していれば、さまざまな企業でアピールできます。そして評価の対象となることも多いです。
TOEICで高得点を取るためには勉強をしなければなりませんが、闇雲に勉強しても高得点は難しいでしょう。点数を上げるための近道は効率的に勉強を進めることが大切です。大学の勉強、アルバイト、サークル活動など忙しい中でも確実に高得点を狙うために。しっかりと確認していきましょう。
毎日コツコツ勉強する
毎日コツコツ勉強することが大切ということは、昔からよく言われています。忙しくて時間が取れず毎日は難しい、手っ取り早く高得点を目指したいと思う方もいるでしょう。
皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を知っていますか。これはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した人の記憶力を時間と共にどれだけ忘れるかを数値化したものです。人が何かを学んだとき、1時間後には56%、1日後には74%、31日後には79%忘れてしまいます。しかし、24時間以内に10分間の復習をすると記憶率は100%に戻り、次回の復習は1週間以内に、たった5分すれば記憶がよみがえります。さらに次は1か月以内に2~4分復習すれば、また記憶は定着するのです。
特に英語は、理科や社会のように覚えたらすぐに結果が出るものではありません。毎日少しずつ覚えていた結果、テストのスコアに反映されます。日本語も、幼いころから毎日触れたからこそ、赤ちゃんも2、3年で話せるようになります。より知識の付いた学生の皆さんであれば、毎日少しずつ勉強することで英語ができるようになるのは明確です。
毎日少しずつ勉強することが、TOEICで高得点を獲得するための一番の近道なのです。
いつまでにTOEICを受験しておくべきかについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
問題集を繰り返し解く
高得点を目指すためには、繰り返し問題を解き、たくさんの問題数をこなしていくことが大切です。TOEICではリーディングとリスニングの2つで問題が構成されており、さまざまな形式で問題が出題されます。苦手分野があると得点数が下がる可能性が高く、間違いが増えれば高得点を獲得することはできません。
大切なのは、同じ問題集を繰り返し解くことです。一度解答し終えたからといって、新しい問題集を購入して勉強するのはあまり良くありません。英語という広すぎる範囲では、新しいものをどんどん取り入れるよりも、わからないことをしらみつぶしして定着させておく方が良いのです。人間の記憶力には限界があるため、新しい情報ばかりを入れるのではなく、同じ問題集でもわからなかった苦手な分野をなくした方が早いです。
問題集のまるまる1冊が完璧になるまで繰り返し解いていきましょう。
英文を読むことになれる
先述の通り、TOEIC試験には制限時間があります。いくら文法を正確に理解していたとしても、実際の英文を読むのになれておらずスピードがなければ制限時間内に実力を発揮することはできません。
そこで、「読むことに慣れる」ための対策も必要になってくるのです。英文をスムーズに読めるようになるためには、英文を読む習慣をつけることと、そして英語の語彙を増やしていくのがよいでしょう。
TOEICテストの公式問題集を使い、実際のTOEIC試験と同じような英文を毎日読み、問題を解くようにするのが近道です。同じ問題集を完璧に解けるまで繰り返し繰り返し取り組んでみてください。
問題を解く中でよくわからない文法や英単語、語彙に出会えば、必ず印をつけたり、ノートに書くなどして、次回問題を解くまでに正しく覚えてしまうのがよいでしょう。このようにして自分に不足している語彙などを補いつつ、英文を読むことに慣れていくのがおすすめです。
合わせて、英文を読む際には音読をするのもおすすめです。自分の五感を駆使することで読解のスピードが上がりますし、リスニング対策にもなって一石二鳥です。
就活生に聞いた! TOEICの勉強の仕方
TOEICは目標のスコアによって勉強の進め方が変わってきます。今回は、就活生の皆さんに目標スコアとそれに向けた勉強方法について聞いてみました。自分の目標スコアと照らし合わせてみるなど、ぜひぜひ参考にしてみてください。
回答の大半が600~730点を目標に基礎固めの徹底
回答のほとんどが700点以上を目標にしており、基礎的な部分の復習とリスニングに慣れることを意識したという回答が集まりました。
アプリを用いて隙間時間にも英語にふれる意識をもつことも大切なようです。特に、基礎的な問題を落とさないことが、このスコア帯まで伸ばすのには必要だと考えられているのかもしれません。
750点以上を目標にする回答はより計画的に出題全範囲をカバー
高スコアを目指す場合は計画を立てて複数の勉強方法を並行して取り組んでいる人が多いようです。紹介した回答は3ヶ月という期間でしたが、自身の英語力と目標スコアに合わせた、達成するために必要な勉強時間を確保することが重要です。
おすすめの書籍
TOEICはテストの形式が決まっているため、より効率的に勉強するのであれば参考書を利用するのがおすすめです。独学でも勉強することはできますが、時間がかかってしまう場合も多いですし、効率的に対策を進めることができません。
参考書を利用することで、TOEICの試験に特化した対策を進めることができます。参考書はさまざまありますので、おすすめを参考にして自分に合ったものを選んでいきましょう。
1.公式 TOEIC Listening & Reading 問題集8
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集8はTOEICを主催するETSが本番のテストと同じプロセスで作った問題の公式問題集です。公式スピーカーによるリスニング音声や参考スコア範囲の換算表でスコア目安がわかる
ことから、本番さながらの練習を積み重ねることができます。
TOEICは問題にも特徴がありるため、その特徴を正しく理解しておき、問題の傾向を知っておくことが大切です。そうすることで素早く解答することができ、解答スピードが上がれば見直しの時間も増え、ミスを減らすことができます。
またリーディングだけではなく、リスニングの対策を進めることもできます。リーディングとリスニング両方の対策ができるため、おすすめの一冊です。
2.金のフレーズ
「金のフレーズ」の最大の特徴としては、フレーズと単語が一緒に掲載されていることです。単語帳を開くと左側には過去問などのフレーズ、右側にはTOEICに向けて覚えたい単語が記載されています。また、フレーズに入る単語の意味やポイントも載っているため、効率的に単語とフレーズを勉強することができます。
この本を購入すると、音声ファイルや公式アプリをダウンロードすることができます。そのため、出かけているときや移動時間などの隙間時間を利用して学習することができます。毎日コツコツが苦手という人にはおすすめできる1冊です。
おすすめのサイト
ここではおすすめのサイトを紹介します。いずれのサイトも無料で閲覧できるので、TOEICの勉強をはじめるきっかけとしても活用しやすいです。
TOEIC公式サイトはその名の通り、TOEICを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が公開しているサイトで、サンプル問題を掲載しています。
本番同様にリスニング問題を読み上げてくれるなど、テストに最も近い雰囲気を味わうことができます。
英語学習お助けサイトは、TOEICの各パートごとに練習問題や解説が用意されています。日替わりで更新される問題もあり、小まめにチェックしたい人にもおすすめです。
おすすめのアプリ
TOEICに向けての勉強にアプリを利用する人も増えています。隙間時間にも勉強しやすいコンテンツが用意されているので、ぜひ活用してみてください。
・スタディサプリTOEIC
・ネイティブキャンプ
一つ目におすすめのアプリはスタディサプリTOEICです。最短で3分ほどの解説動画が300本以上収録されていて、隙間時間での学習に最適です。対策講義だけでなく本番同様の模試などあらゆるコンテンツが用意されています。
有料にはなりますが1日あたり60円程度で、必要カリキュラムを網羅しているので、継続的な学習に役立てることができます。
二つ目はネイティブキャンプというアプリです。アプリを通していつでもレッスンを受けられるアプリです。都合に合わせて5分程度の短い時間でも受講できるなど、自由に学習できる環境が整えられています。
レッスンのほかにも自習用コンテンツが用意されていて、小まめに対策に取り組むことができます。
どちらのアプリも無料体験期間が設けられているので、気軽に試してみることも可能です。
TOEICスコアをアピールするときの注意点
TOEICを受験するとスコアが書かれた結果をもらいます。それが証明書となるため初めてアピールすることができます。しかし、TOEICのスコアを持っているからといって、それが必ずしも有利に働くとは限りません。
大切なのはアピールできるスコアを持っていることではなく、上手にアピールすることだと考えましょう。せっかく魅力的なスキルがあっても、アピールの方法を間違えると魅力は半減してしまいます。アピールの注意点を知り、印象を悪くすることなく、上手にTOEICを活用しましょう。
低すぎるスコアは評価されない可能性も
TOEICの試験は、ただ受けておけば就職に有利になるという訳ではありません。たとえTOEICを受けていても、あまりにも低い点数ではむしろ英語力の低さをアピールしていることになってしまうため注意しましょう。
就職に向けてTOEICを受検しようと考えている場合は、点数を意識して勉強する必要があります。TOEICは勉強や複数回の受検により、問題形式に慣れて点数を上げることが可能です。そのため、英語力に自信がなくても就活が始まる前に早めに受検をして、現状どの程度点数が取れるかチェックすると安心です。
嘘をつかない
応募の条件となるスコアに少し届かない場合でも、スコアを偽ることは絶対にNGです。
企業によっては、募集要項で必要なスコアを提示していることもあります。毎年多くの就活生が集まる人気な企業では、スコアが達しないときは「足きり」といって選考資格を得られないこともあるのです。TOEICのスコアは本当に獲得したのか証明書の提出を選考中もしくは内定後に求められることもあり、嘘をつくとこの時点でわかってしまいます。
仮に証明書の発行を求められない場合でも、実際の英語力を見てスコアに見合った実力がついていないと、別の角度から嘘がバレることもあるでしょう。スコアの嘘は非常にバレやすく、バレたときのリスクは高いです。選考中の不合格はもちろん、内定が取れた場合でも取り消しのリスクがあります。
嘘をついて内定を獲得したとしても苦しむのは自分です。就活は1年程度ですが、入社して働くのは数年、数十年と続きます。入社がゴールではないので自分としっかり向き合って就活を進めましょう。
嘘をつくとどんなリスクがあるのか、気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
英語力だけをアピールしないようにする
英語力を重要視する企業は増えていますが、これが身についているだけで勝ち抜けるほど就活は簡単ではありません。英語力はあくまで武器のひとつであり、選考を勝ち抜くにはその他の部分でのアピールも必要です。
英語力を重視する企業でも、単に英語ができる人を求めているわけではなく、英語ができ、かつ自社で活躍してくれる人材を求めています。英語ができることは、+αのアピールポイントです。選考ではその他の個性や自分だけの魅力をアピールすることが大切です。ESに記載する自分の強み弱み、ガクチカなどの対策も抜かりなく準備し、また面接対策も怠らないようにしましょう。
就活生に聞いた! 面接で英語力をアピールする方法
回答の多くは英語に慣れ親しんでいることをアピール
普段から英語を使ったコミュニケーションをとる機会がある人は、英語に慣れ親しんでいることをアピールしているようです。
普段から英語を使っているのであれば、就職後もスムーズに英語を使った業務に入れることが期待できます。留学が少し前のことであれば、そのときの具体的エピソードや、その後に英語の勉強をしていたことでアピールを補強することも大事になってきます。
英語の勉強に対する取り組み方や今後の成長についての意欲をアピールするという声も
TOEICの勉強をどのように取り組み、目標スコアを達成したのかの過程や、今後も継続的に勉強を続けていく熱意を伝えるという回答もいくつか見られました。
紹介した回答のようにどれだけ点数が伸びたのかなど具体的な数字を示すと頑張りがわかりやすく伝わりますね。勉強の過程で感じたことや、英語を使ってどうしていきたいか話を展開することも大切なようです。
TOEICで高得点をとって就活を有利に進めよう
TOEICのスコアを持っていると「自分は英語力がある人材」なのだとアピールすることができます。もしも仮に条件が同じ就活生がいたとすれば、プラスで英語力がある人材を採用したくなるものです。
TOEICや資格に限らずなにかしら他の人とは違うプラスな部分や「強み」を持っていることは、就活を有利に進められるポイントです。英語は学んでおいて無駄になることはありません。世界の共通言語である英語はできると、さまざまな国の色々な人とコミュニケーションをとることができ、視野を拡張することもできます。
TOEICは勉強をすれば誰でも高得点を狙うことができます。将来、海外志向のある人は、このTOEICのスコアが選考でのパスポート。自分だけの強みを身に着けて、就活を有利に進めていきましょう。
【TOEICに関する意識調査】
・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2022年4月15日~18日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の78人