身だしなみ

【女性用スーツのボタンのマナー】数による違いや着こなしのポイント

女性と男性ではスーツのボタンに関するマナーが違う

就活は選考での取り組みだけではなく、身だしなみも評価に含まれます。高評価を獲得するには、身だしなみをきちんと整える必要があり、特にスーツの着こなしはしっかり考えなければなりません。スーツはただ着用するだけではなく、どのように着こなすかが重要です。

着こなしのポイントは細部まであり、男女によっても違うため注意しなければなりません。細かいマナーを見るなら、ボタンに関する問題には注意が必要です。スーツのボタンマナーは男女で異なり、自身が認識しているマナーが男女どちらに該当するものなのか、正しく知っておかなければなりません。

身だしなみから高評価の獲得を目指すためにも、ボタンのマナーも含めたスーツの着こなしを知っていきましょう。

女性用スーツのボタンは1~3個

まず知っておきたいのが、スーツについているボタンの数です。そもそも男女ではボタンの数から異なることが多く、デザイン性にも大きな違いがあります。女性用スーツの場合、スタンダードなものでは1~3個のボタンがついています。

色や柄が同じだとしても、ボタンの数によって見た目の印象は変わるため注意しなければなりません。ボタンの数別の印象の違いを知り、就活時にはどのスーツを着用すべきか考えていきましょう。

1個はカジュアルな印象

フロントボタン1個のスーツは、比較的カジュアルな印象を与えます。ビジネスシーンで着用されることもありますが、どちらかといえばパーティシーンで使われることが多いです。就職後なら着用していても問題ありませんが、就活ではややカジュアルな印象を与えてしまいやすいため、避けたほうが無難です。

もちろん、業界や企業によっては多少カジュアルでも問題ないとする場合もありますが、これはあくまで特例的な評価です。そもそもフォーマルさを重視したリクルートスーツでは、ボタン1つのデザイン自体があまりありません。

そのため、何気なく購入したスーツでもボタンが1つだけというケースは少ないでしょう。もし1つボタンのスーツを買ってしまった場合でも、シーンを選ぶなら問題なく着用できます。

2個はフォーマルな印象

男女ともにジャケットのボタンの数といえば、2個がイメージされやすいでしょう。多くの人が普通のジャケットとイメージする2つボタンのスーツは、もっともスタンダードな形です。

ベーシックかつフォーマルなデザインともいえるため、就活時の着用におすすめです。実際にリクルートスーツの多くはボタンが2つであり、選んだものが自然と2つだったというケースも少なくありません。

リクルートスーツは就活時だけではなく、就職後も数年程度は使っていてもおかしくなく、長く使える点が魅力です。また、ビジネスだけではなく、冠婚葬祭あらゆるシーンにも対応しています。フォーマルでもっとも基本のスーツとなるため、迷った時は2つボタンのものを購入するのがおすすめでしょう。

3個はさらに堅い印象

普段あまり目にすることは少ないでしょうが、実は3つボタンのスーツも存在します。3つボタンのスーツは2つボタンよりもさらにフォーマルで、堅い印象を与えやすいです。スーツでも最上級にフォーマルなデザインであり、格式高さがあるともいえるでしょう。

フォーマルなデザインのため、当然就活やビジネスでも着用できます。ただし、あまりに堅い印象を与えてしまい、それが良くも悪くも評価に影響する場合もあるため注意しなければなりません。

極度にフォーマルになり過ぎると、真面目さがアピールできる反面、堅物で融通が利かない、面白みがないと判断されることもあります。志望先によってはフォーマル過ぎるデザインがマイナスに働くこともあるため、就活時に着用するなら2つボタンが無難でしょう。

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女性用スーツのボタンは全て留めるのがマナー

ボタンのマナーで覚えておきたいのが、いくつ留めるかです。スーツのボタンは全て留めず、一部は開けておいたほうがよい、明けておかないと形が綺麗に見えないと思っている人も多いでしょう。この考えは正しいですが、同時に一部のケースにおいては不正解となるため注意が必要です。

女性の場合は、実は公式のマナーでボタンは全て留めることになっています。一部開けるというマナーは女性には該当しないため、間違えないよう注意が必要です。

一番下を外すのは男性のみ

スーツのボタンは一番下を外すのがマナーと考える人は多いですが、これは男性の場合にのみ当てはまるルールです。男性の場合は2つボタンなら2番目、3つボタンなら3番目を外すのがマナーで、全て留めていると正しい着こなしができていないと判断されます。

一番下のボタンを開けるのは、全て留めてしまうとスーツの形が崩れてしまい、綺麗に見えないためです。スーツに負担がかかったり、不格好に見えたりするためNGとされていますが、女性の場合は反対にボタンを全て留めた状態がもっとも綺麗に見えます。

ボタンを開けてしまうとだらしなく思われるため、注意しなければなりません。スーツ購入時は、ボタンを全て留めてもきつくないかで、サイズを判断するとよいでしょう。

着席時も留めたままでOK

スーツのボタンに関するマナーは着席時にもあり、男性の場合は着席時には全てのボタンを外します。これはスーツにしわが寄って汚く見えないようにするためのマナーですが、就活の場では適用されない場合が多いです。ビジネスシーンにおいて着席時にはボタンを外し、立ち上がる際に一番下以外を留め直すのが基本的なマナーですが、女性の場合はこの限りではありません。

女性のスーツは最初からボタンを全て留めた形で着こなしが完成しています。そのため、着席時にもボタンを開ける必要はなく、全て留めたまま着席して構いません。着席時にボタンを開けてしまうと、立ち上がる際に全てのボタンを留め直さなければならず、手間がかかります。男女による違いは細かい動作にも現れるため、細部まで気を配らなければなりません。

女性用スーツの着こなしのポイント3つ

ボタンひとつとっても細かくマナーが設定されていますが、スーツ着用時には他にも多数気をつけなければならないポイントがあります。スーツの着こなしは細部まで工夫してこそ完成するものであり、少しでも気を抜くと途端にだらしなくみえてしまいます。

ボタンのように細部の着こなしが正しくできていても、他の部分で間違っていると印象が悪くなるため注意が必要です。女性用スーツはどのように着こなすのが正しいのか、さらに具体的なポイントまで理解を深めていきましょう。

①シャツは襟の種類で決めよう

スーツ着用時には、ジャケットの中にシャツを着ます。シャツは白色無地が好ましいですが、それだけではなく襟の形にも注目しましょう。女性用のシャツなら、襟の形は「シャツカラー」と「スキッパーカラー」の2つに分けられます。

シャツカラーは通常の襟シャツと同じ形をしており、フォーマルさをアピールしたい場合におすすめです。かっちりとした印象になるため、堅い業界に挑戦する場合に向いているでしょう。

対してスキッパーカラーは、胸元がゆったりと開いているのが特徴です。シャツカラーに比べるとややカジュアルで、明るい印象を与えやすいです。元気のよさや人当たりのよさを求められる業界や企業を志望する場合に向いているでしょう。襟の形次第で印象が変わるため、与えたいイメージに合わせて選び分けることが大切です。

カットソーがOKな場合も

シャツカラーもスキッパーカラーも、両方襟付きのシャツです。それぞれ印象の違いこそあれフォーマルなのは確かで、就活時のシャツ=襟シャツと考える人も多いでしょう。基本的には襟シャツがおすすめですが、一部業界や企業では襟のないカットソータイプでもOKな場合があります。

美容系やアパレル関係、その他服装に関する制限が緩い企業なら、よりカジュアルにスーツにカットソーを合わせても構いません。また、堅い企業の場合でも、オフィスカジュアルの服装を指定された場合は、スーツを少しカジュアルダウンさせて、中のシャツをカットソーにする方法もあります。状況次第ではカジュアルな装いも可能なため、それぞれ1着ずつ持っておくと便利でしょう。

カットソーについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

②スーツのサイズ感にも注意

スーツは色や柄によって印象が変わりますが、それだけではなくサイズ感も重要です。全く同じデザインでも、サイズ感次第で評価は違ってきます。スーツは大きすぎず、小さすぎずが基本ですが、女性の場合はジャストフィットのサイズではなく、少しだけ余裕のあるものを選びましょう。

ゆったりしたサイズ感で選んでおかないと、胸やお尻がきつくなってしまい、窮屈な印象を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。特にジャケットはボタンを全て留めるのが基本のマナーのため、全て留めた状態できつくないか、余裕はあるかを確認しなければなりません。

パンツスーツとスカートの違い

女性の場合はスーツに2つの選択肢があり、パンツかスカートかを選べます。それぞれでサイズ感のポイントが異なり、適する丈が違うため注意しましょう。パンツスーツの場合は、パンプスに少しかかるくらいの丈が望ましいです。

あまりに長すぎると地面に擦ってしまい、裾が汚れたり、擦り切れたりするため注意しなければなりません。反対にアンクル丈くらい短くなると、カジュアルな印象を与えるためNGです。目安としては、ヒールの半分くらいの位置に裾がかぶる程度と考えましょう。

スカートの場合も、短すぎるあるいは長すぎる丈はNGです。膝丈くらいを意識して、極端な長さにならないよう調整しましょう。明確にどこまでの長さでなければならないという決まりはないため、不自然に見えないラインなら問題ありません。

パンツスーツの印象については、こちらの記事で詳しく解説しています。

③フラップは入れっぱなしでOK

ジャケットのポケットには、ヒラヒラした薄い布地がついています。これはフラップと呼ばれるものであり、屋外と屋内で着こなしのマナーが変わるため注意が必要です。そもそもフラップは、ポケットにゴミや汚れが入らないようにする機能を担っています。そのため、ゴミや汚れの入る恐れのある屋外では外に出し、屋内ではポケットの中にしまうのがマナーです。

余裕があるならシーンに合わせて出し入れしても構いませんが、忘れてしまいそうなら入れっぱなしにするのがおすすめです。就活では採用担当者と会うのは屋内が基本で、外で会うことはほとんどありません。入れっぱなしなら少なくとも屋内では正しい着こなしができていると判断され、失敗も少ないためおすすめです。

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女性用スーツはポイントを押さえて美しく着こなす

男性と女性はスーツの着こなしも異なり、細かい違いには注意が必要です。ボタンの数や留めるかどうかを始めとし、着こなしのポイントは多数あります。細部まで注意が必要ですが、根本的に重要なのは、いかにフォーマルに見えるか、美しく着こなせるかです。

マナーを守らず着崩す、カジュアルダウンさせてしまうと、せっかくのスーツの美しさが台無しになっていまいます。スーツは非常に機能的なデザインをしており、無駄のないつくりになっています。正しく着こなすことが見た目の美しさの向上に繋がり、身だしなみから得られる評価のアップにも繋がるでしょう。

見た目から好印象を獲得するためにも、細かいポイントまでしっかりチェックして、こだわってスーツを着こなすことが大切です。

スーツに準ずる女性の服装について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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