業界研究

【銀行の面接はどんなことを聞かれる?】頻出の質問と回答のポイント

銀行の面接は難易度が高い

銀行は就活生に人気の就職先であり、毎年希望する人は多いです。ひとくちに銀行といっても、多様な種類がありますが、どこでも選考の難易度が高い点は共通しています。特に面接は難易度が高く、ここでつまづく人は少なくありません。

選考を突破するためには、しっかり対策をしてから面接に臨むことが大切です。就活全体での面接対策はある程度共通していますが、特に銀行を目指す場合は、銀行に特化した面接の対策をしておかなければなりません。

銀行の面接では何が見られているのか、攻略するには何が必要なのかを知り、憧れの企業への就職を果たしましょう。

銀行の面接で見られている3つのポイント

面接を攻略するには、面接官が何をみているのか、評価しているのかを知ることが大切です。面接でみられるポイントは志望先によって違い、目指す就職先に合わせた対策をおこなうことが大切です。

銀行を目指すなら、銀行ならではのみられるポイントを知り、上手にアピールしなければなりません。銀行の面接で見られるポイントは、大きく3つに分けられます。それぞれのポイントを細かく把握して、高評価を獲得できるアピールをおこないましょう。

①コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はどの業界、企業でも求められますが、銀行の場合は特に高いレベルで求められます。職種や部署によって業務は違いますが、人と接するという点はほとんど共通しています。

法人、個人の営業はもちろん、窓口業務でも常に人と接しなければなりません。銀行はお金やデータを相手にするというイメージが強いですが、実際には人と関わるシーンも多いことは理解しておきましょう。

銀行を利用する人にとっては、その時の営業や窓口の人は、その銀行そのものイメージになります。つまり、銀行の看板を背負って対面する必要があるため、相手を不快にさせないことはもちろん、いかに好印象を与えられるかが重要です。人当たりのよさは基本ですが重要な能力のため、しっかり磨いておかなければなりません。

②信頼性や誠実さ

信頼性や誠実さも、銀行の面接ではよくみられています。これらはコミュニケーション能力にも通じる部分があり、銀行の看板を背負っている以上、信頼を損なったり、誠実さに欠けたりする行動をしないためです。

銀行は大きくいえばお金を扱う仕事であり、銀行利用者からお金を預かることも少なくありません。大切なお金を預かり、運用したりする以上、お客様からは常に信頼されていることが大切です。

信頼性や誠実さが重要視されているからこそ、面接ではそれらを損なうことのないように振る舞わなければなりません。信頼性や誠実さも、社会人に必須の基礎能力といえますが、銀行ではより高いレベルで求められることは覚えておきましょう。

③バイタリティ

銀行はスマートな仕事とイメージされることも多いですが、実際には肉体的、精神的にも大変なことが多いです。そのため、バイタリティもチェックされており、厳しい業務でもこなせるかがみられています。

職種によっても異なりますが、例えば営業職なら個人で数千万や億単位のお金を扱うこともあります。業務の難しさはもちろん、巨額の資金を扱っている重たい重圧もかかるため、バイタリティは非常に重要視されています。

激務をこなせるだけの体力からメンタルの強さまで、幅広い能力がバイタリティの中でみられていると考えましょう。専門的な知識を身につけることも大切ですが、それ以上にまずはしっかり業務をこなせるだけの力を身につけておかなければなりません。

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銀行の面接で頻出の質問と答え方のポイント

面接を攻略するには、どのようなことを聞かれるのか知っておくことも大切です。銀行によって、面接の段階によって聞かれることは異なりますが、ある程度共通した頻出の質問はあります。

頻出の質問は企業としても絶対に聞いておきたい部分であり、評価を決める面でも重要視しているといえます。そのため、把握して事前に何を伝えるかアピール内容を固めておくことが大切です。頻出の質問とそれぞれの答え方のポイントを知り、実際的な面接の対策を進めていきましょう。

なぜ金融業界を選んだのか?

志望動機は頻出の質問であり、まずはなぜ金融業界を志望したのかはよく聞かれます。新卒では就職の選択肢は非常に広く、金融業界以外の選択肢も多数あります。金融業界を目指した明確な理由や、他の業界ではダメな理由をきちんと伝えないと、志望度が低いと思われるため注意しなければなりません。

金融業界を志望する理由で多いのは、「お金にかかわる仕事がしたい」や「経済に貢献できる、関与できる仕事をしたい」といった理由でしょう。これらは金融業界を志望する理由としては弱いといえます。なぜなら、ビジネスである以上、全ての業界においてお金や経済には関わりがあるからです。

どのように経済に貢献したいのか、なぜお金を専門的に扱う仕事がしたいのか、金融業界ならではのポイントを踏まえて、業界の志望動機を語りましょう。

金融業界でもなぜ銀行か?

業界を志望する理由からさらに深掘りされ、なぜ銀行を選んだのかも面接では聞かれやすいです。金融業界はその他の業界と比較して規模が大きく、多数の分野があります。簡単に挙げただけでも銀行以外では、証券や保険、カード会社、リースといった分野があります。

他の業界と差別化ができる理由でも、金融業界内の別の分野との差別化ができていないと志望度の高さは伝わらないため注意しなければなりません。まずは銀行とはどのような分野なのかを知り、他分野についてもある程度理解を深めることが大切です。

金融業界の中でも銀行でしかできない業務、銀行だからこそ実現できることを理由に挙げると、より明確な志望動機になり、志望度の高さも伝わりやすいでしょう。

他の銀行ではなくなぜ当行か?

志望動機はさらに深堀りされ、他の銀行ではなくなぜ当行かと聞かれることも少なくありません。同じ銀行の分野である以上、業務自体は共通していることも多く、差別化が難しいポイントのため注意が必要です。

基本的な考え方は業界や銀行を志望する理由と同じで、志望先でしかできないことや、他の銀行ではダメな理由をベースに伝えることが大切です。一見同じに見える銀行でも、それぞれで得意分野は違っています。

志望先ならではの得意分野、他の銀行にはない強みを述べることで、志望度の高さが伝えやすくなるでしょう。該当する銀行を志望する理由を伝えるには、徹底した企業研究をしなければなりません。他の銀行との違いに注目しながら企業研究をおこない、志望先でなければならない理由を全面に押し出してアピールしましょう。

学生時代にもっとも力を入れて取り組んだことは?

学生時代に何をしたのかも、面接では問われることが多いです。学生時代の取り組みは、学業から部活動、サークル活動、さらにはアルバイトでも構いません。何をしたのかよりも、その取り組みからいかに成長できたかが重要視されていると考えましょう。

アピールの基本構成は、「何に取り組んだのか」、「そこから何を得たのか」、「それが仕事でどのように活かせるか」の3つです。取り組んだことを最初に明確にして、何をしてどのように成長したのかを伝えます。

この時取り組んだきっかけや、継続した理由も伝えると、より信頼性の高いアピールができるでしょう。最後は仕事での再現性に言及して締めることで、全体にまとまりが生まれ、より評価されやすいアピールになります。

自己PRをしてください

自己PRでは自身の魅力を伝えることが大切ですが、この時銀行で求められる能力に寄せることが大切です。好き勝手にアピールするだけでは採用メリットがないと判断されるため、注意しなければなりません。

必ずしもコミュニケーション能力や信頼性、誠実さ、バイタリティをアピールする必要はありませんが、志望先の人材像に合わせて伝えることが大切です。まずは自身にどのような能力、特徴が備わっているかを伝えます。

次にそれを証明する根拠を述べます。能力を身につけるために取り組んでいることや、どのような経験を通して身につけたかを述べると、明確な根拠となって信用されやすいです。最後に企業での活かし方に繋げてアピールを締めくくり、採用メリットの高さを伝えましょう。

何か質問はありますか?

逆質問も頻出質問のひとつであり、何を聞くかが重要です。基本的には仕事に関すること、銀行業務に関することを聞きましょう。仕事のこといっても、給料や待遇といった条件面や、調べてすぐに分かることは避けなければなりません。

条件面を聞くと給料の高さや待遇で仕事を選んでいるイメージを持たれてしまい、他の企業でもいいのではないかと思われます。調べてすぐに分かることについての質問は、業界・企業研究が不足していて、志望度が低いと思われるため避けましょう。

今後どのような事業展開を考えているか、就職にあたって必要なことは何かを聞くのが、もっとも無難といえます。また、逆質問をしないのは意欲が低いと思われるためNGです。最低でも1つは質問して、企業への興味を示さなければなりません。

金融業界の動向や将来性などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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銀行の面接での注意点3つ

銀行の面接を攻略するには、高評価を獲得するポイントだけではなく、注意点も知っておかなければなりません。どれだけ高評価を獲得できていても、注意点が守れていないとマイナスの評価を受けてしまうため注意が必要です。

銀行の面接は難易度が高いため、選考の突破を目指すために少しでもリスクを排除することが大切です。注意点は大きく3つに分けられます。面接時の注意点を把握して、マイナス評価のリスクを上手に回避しましょう。

①身だしなみは徹底してフォーマルに

面接では質問に対する回答内容だけではなく、身だしなみもチェックされています。これは他の業界でも同じですが、銀行の場合は特に注意して整えなければなりません。信用を得るには第一印象が重要視されることが多く、まずは見た目で判断されます。

そのため、身だしなみの時点でマイナス評価を受けてしまうと、それだけで大幅な評価ダウンに繋がるため注意しなければなりません。フォーマルさを意識するには、ただスーツを着用するだけではなく、着こなしまで注意が必要です。

また、髪型や髪色、ベルトやカバン、靴といった小物までチェックしなければなりません。銀行でも私服OKと指定されることもありますが、この時もスーツ着用が無難です。私服を着る場合も、オフィスカジュアルを意識して、フォーマルなイメージを崩さないようにしましょう。

②御社ではなく「御行」

面接では言葉遣いも重要であり、正しい敬語表現を使用しなければなりません。特に注意が必要なのが企業について言及する場合です。通常、面接で企業のことをいう場合は、「御社」という言葉を使います。しかし、銀行の場合は御社は適切ではなく、「御行」と言い換えなければなりません。

銀行以外で別の業界も一緒に志望する場合は、言葉遣いが混ざらないように注意しましょう。また、御行は面接時に使用する話し言葉の敬語表現です。履歴書やエントリーシートだと書き言葉に合わせる必要があり、御行ではなく「貴行」と表現しなければなりません。

御行や貴行といった表現は銀行独特のものですが、業界の人にとっては基本ともいえるため、間違えないよう注意しましょう。

③嘘や怪しまれることは絶対NG

信頼性や誠実さが重要視される銀行では、嘘をつくのは絶対にNGです。これは他の業界でも同じですが、銀行の場合は特に嘘が厳しく咎められることは理解しておきましょう。嘘は信頼性をもっとも欠く行為であり、一度失った信頼は簡単には取り戻せません。

信頼できないと思われた時点で不合格になることも少なくないため、面接だけではなく、応募書類の記載内容も真実だけを述べるようにしましょう。また、仮に本当のことであっても、嘘かもしれないと疑われた時点で評価は下がってしまいます。

本当のことを伝えていても、アピール次第で疑わしく思われることはあります。信頼性を損なわないためにも、発言の全てに責任を持ち、明確な根拠を示して伝えることを意識しましょう。

銀行の志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ポイントを押さえて銀行の面接を攻略しよう

難関の銀行の面接を突破するには、事前対策を徹底しておこなうことが大切です。対策せずに臨んでしまうと失敗することが多く、不合格を連発することも少なくありません。確実に選考を突破するためには、何が評価されるのか、何がマイナスになるのか知ることが大切です。

どれだけ高評価を獲得できていても、注意点が守れておらずマイナス評価を受けてしまうと、面接の突破率は下がってしまいます。確実に評価を獲得しながら、いかに評価を下げないかが、面接を攻略するには重要です。

難易度の高い銀行の面接ですが、対策次第で内定を獲得できます。しっかり対策して銀行ならではのポイントを押さえ、確実に高評価を獲得しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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