面接対策

【最終面接のお礼状の書き方】好印象を与えるポイントと例文を紹介

最終面接のお礼状はなぜ送るべきなのか

面接終了後、面接をしてもらったことに対する感謝の気持ちを伝えるために、お礼状を送ることがあります。お礼状を送ることで好印象を与えたり、企業への就職意欲の高さを伝えられたりすることもあるでしょう。

しかし、最終面接の後でもお礼状を送るべきか迷う就活生は多いです。まずは、最終面接のお礼状にどのような効果があるのかを把握しましょう。お礼状を送ることにどんな意味があるのか、送る場合はどのような点に注意すべきなのかを解説していきます。

お礼状を作成する際のポイントを把握しておくことで、最終面接後にやるべきこともスムーズに行うことができます。お礼状が選考にどのような影響を与えるのか、お礼状を送る際のポイントも含めて理解していきましょう。

お礼状で好印象を与えることができる

結論からいえば、お礼状を送ることで好印象を与えることができます。そのため、最終面接後にお礼状を送ることでより良い評価を得たい時に、お礼状を出す学生は多いです。

ただし、お礼状を送ったからといって、必ずしも高い評価につながるとは限りません。印象がよくなったとしても、評価されるかどうかは別問題なのです。そのため、お礼状を送っても不採用になるケースもあれば、お礼状を送らずとも採用されるケースもあります。

もっとも重要なのは選考での評価であり、ここでいかに高評価を得られるかが大切です。もちろん、最終的な評価で悩んでいる場合に、お礼状の印象で合否が左右されることはあるため、送っておいて損はないといえるでしょう。

あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

最終面接のお礼状を送る際の3つのポイント

最終面接後にお礼状を送る際には、3つのポイントがあります。好印象を与えるにはこの3つのポイントを守って送付することが大切です。ポイントを押さえているかどうかで与えられる印象は変わってしまいます。

ただお礼の言葉を記したものを送付しても、必ずしも好印象を与えられるわけではありません。どのように送ると印象がよくなるのかを知り、最終面接後のお礼状を上手に活用しましょう。

1.お礼状は翌日までに投函する

お礼状は手紙で送付することが一般的であり、最終面接後できるだけ早く投函することが大切です。最終面接があったその日のうちに送るのが一番理想的です。

遅くとも翌日までにはポストに投函しておく必要があります。それ以上時間が経ってしまうと、企業への到着が遅くなってしまうためです。お礼状の到着が遅いと、企業で読まれるときにはすでに合否が決定してしまっているかもしれません。

また、送るタイミングが遅なってしまうと、企業の印象も薄くなってしまいます。その結果、お礼状を送ってもそれほど好印象にならないでしょう。郵送した場合は、投函してから企業に届くまでに時間がかかるため、遅くとも最終面接の翌日までに送ると考えましょう。

また、お礼状の封筒にも正しい書き方があります。封筒は、企業の方が一番最初に確認する「顔」の部分です。マナーを守った正しい書き方をこちらの記事で確認しておきましょう。

2.お礼状は手書きでもメールでもOK

お礼状は手書きとメールのどちらでも構いません。手書きであっても、メールであっても好印象を与えられることに違いはありません。

メールの場合も、最終面接が終わったその日のうちに送ることがベストです。遅くとも、翌日の午前中までに送信しましょう。メールの場合も、送付が遅れてしまうと好印象を与えづらくなるため、この点には注意しなければなりません。

手書きとメールの違いとしては、手書きのほうがより丁寧な印象を与えやすく、文字から個性を伝えやすい点にあります。対してメールはすぐに送ることができ、相手も簡単に確認することができます。

手書きでのお礼状を作成する際におすすめのペンはこちらの記事からご確認ください。きれいに書くためにはペン選びも重要なポイントです。

3.送付先は採用担当者宛にする

企業によって最終面接の面接官が誰になるかは異なります。企業によっては、社長や専務などの役職者が対応することも少なくありません。しかし、お礼状は面接官に直接送る必要はありません。基本的には、採用担当者宛てにすることを覚えておきましょう。

社長や専務など、実際に面接をしてくれた人に宛てても、実際にはその人のところに届かないことも多いです。お礼状は採用担当者や人事部など、採用関連の業務をおこなっている部署や担当者に送ることが大切です。

宛先を間違えてしまうと、場合によってはお礼状を読んでもらえないこともあるため注意しましょう。これまでにもお礼状を送っているなら、宛先は同様で問題ありません。最終面接後だからといって、変更する必要はないでしょう。

最終面接のお礼状の書き方

実際にお礼状を作成するなら、どのような書き方をすべきなのかを把握しておくことが大切です。お礼状に記載する内容は、ある程度決まっています。

もちろん、詳細な内容については個人で自由に考えて問題ありません。あくまでも構成の枠組みを理解して書きましょう。

どのような構成、内容で書くのかを把握していることで、お礼状は作成しやすくなります。好印象を与えるためにも、お礼状の書き方のポイントは詳細まで理解しておきましょう。

まずは面接をしていただいたことへのお礼を述べる

最初に、面接をしていただいたことに対する感謝の気持ちを述べましょう。そもそもお礼状は、面接に対する感謝の気持ちを伝えることが最大の目的です。

つまり、お礼の言葉を述べていないなら、それはお礼状にはなりません。面接は企業がおこなう業務の一環ですが、これには多くの労力がかけられています。とくに最終面接となると、忙しい社長や専務などが面接官を務めており、より手間がかかっていると考えましょう。

貴重な時間を割いて面接をしてもらっているため、このことに対する感謝の気持ちを伝えることが大切です。冒頭でお礼の言葉を述べていると、感謝の気持ちはより伝わりやすくなるでしょう。

面接の感想を伝える

お礼状では、ただ感謝の言葉を述べるだけではなく、面接の感想を伝えることも大切です。面接の中でどのような言葉が印象に残ったのか、勉強になった点はなにかなどを述べることで、面接への意欲の高さを伝えられます

印象に残ったポイントが伝えられていると、面接に真剣に取り組んだことがわかり、志望度の高さのアピールにもなるでしょう。最終面接では上位の役職者が面接官を務めることが多く、このような人たちから話を聞ける機会はなかなかありません。

企業によっては最終面接で話して以降、就職後に社長などと面会できる機会がないことも多いです。つまり、最終面接は重要な機会であるため、ここで聞いた言葉や話はきちんと頭に入れておき、お礼状の感想で伝えられるようにしましょう。

志望度の高さや熱意も伝えられるとよい

お礼状では、企業への志望度の高さや仕事への熱意も伝えられると、より好印象を与えやすくなります。その企業へ就職したいという思いや、どれだけその仕事をしたいかなどを伝えましょう。

感謝の気持ちを伝えるだけでも印象はよくなりますが、志望度の高さなどをアピールすることで、意欲が評価につながることもあります。ただし、「絶対に採用してください」など、直接的な表現はお礼状にはふさわしくありません。お礼を伝えるお礼状ではなく、採用を促すお手紙になってしまいます。

大切なのは、面接をしてくれたことへの感謝の気持ちを伝えたうえで、入社意欲の高さを示すことです。「ぜひ貴社で働きたい」といった表現にしているほうが、好印象を与えやすいでしょう。

お礼状の目的は、お礼を伝えることです。志望度の高さや熱意を伝えられるのは非常に良いことですが、過剰にアピールしすぎたり、学生時代にがんばったことのなどの余計な文章は記載しないように注意が必要です。面接官からすれば、せっかくのお礼状なのに、面接中に言えなかったことを後付けしているように感じられてしまいます。

最終面接のお礼状を作成する際の3つの注意点

最終面接の後にお礼状を送るなら、注意点も把握しておかなければなりません。注意点が正しく守れていないと、お礼状を送っても好印象にならない可能性があります。

お礼状は必須ではないため、送る場合は細かいポイントを守っておくことが大切です。わざわざ準備したお礼状で失敗しないためにも、注意点は正しく理解して、好印象を与えられるものを作成しましょう。

内容は簡潔にまとめる

お礼状を送る際は、内容はできる限り簡潔にまとめるようにしましょう。

お礼状は読みやすさも非常に重要です。文量があまりにも多いと、忙しい面接官にとっては読む手間がかかってしまいます。長々と書き綴ると何が伝えたいのかがわかりにくくなります。伝えたいことを簡潔にまとめてあるほうが、伝わりやすいのです。

面接をしてくれたことへの感謝の気持ちと感想、就職意欲の提示の3点にまとめると、簡潔で伝わりやすいお礼状になります。文章が多ければ多いほど好印象を与えられるというわけではないため、簡潔さを重視してお礼状は作成しましょう。

今までのお礼状と内容が重複しないようにする

お礼状は最終面接の後だけ送るものではありません。そのため、それ以外のタイミングで送ることもあるでしょう。一次面接や二次面接などでお礼状をすでに送っている場合は、そのときの内容と被らないように注意しましょう。

企業によっては就活生から送られてきたお礼状を、保管していることがあります。同じ内容で送ってしまうと、テンプレートを使って作業的に送っていると思われてしまい、好印象にならない場合があります。

同じ内容の使いまわしではなく、内容は少しずつ変えましょう。面接ごとに感情や想いに違いは必ずあります。基本的な構成については変える必要はありませんが、面接の感想などはその都度変更することが大切です。

誤字脱字をしない

作成したお礼状は、送る前に内容を確認し、誤字脱字がないかチェックしておきましょう。

細かい点まで気が配れないと思われたり、見直しをせずに適当に作成していると判断されたりすることもあります。手紙で作成する場合は、書き終えた後に少しだけ時間をおいてから見直すことがおすすめです。書いてすぐ見直しても、間違いに気づけないこともあるため、数十分経ってから見直すようにしましょう。

メールで送る場合は、誤送信を防ぐために、宛先を入力せずに本文を作成することがおすすめです。文章を作成し、見直しをしてから宛先を入力することで、誤字脱字のないお礼メールを送ることができます。

適職診断を試してください。

適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。


診断スタート【無料】

最終面接のお礼状の例文

実際にどのような内容でお礼状を送るのかを知るために、例文を参考にしてみましょう。同じ最終面接後のお礼状といっても、メールと手紙では書き方が異なります。内容自体に大きな違いはありませんが、文章作成のルールなどが違う点には注意が必要です。

メールならではのルールや、手紙特有の決まりを知っておくことで、失敗なくお礼状は作成できます。それぞれの違いをチェックして、送り方に合わせた正しい書き方を理解しておきましょう。

メールで送る場合の例文

件名:最終面接のお礼(○○大学 ○○○○)

○○株式会社 人事部 採用担当○○様

いつも大変お世話になっております。○○大学経済学部の○○と申します。

この度は最終面接をしていただき、誠にありがとうございました。
面接では社長の言葉が印象的で、とくに「仕事は自分でみつけるもの」というお話に感銘を受けました。

貴社に就職できたなら、私も自発的に行動して仕事をみつけ、積極的に取り組むことで成長していきたいと考えています。

本日は、お忙しいところ面接の機会をいただき、本当にありがとうございました。
末筆ではございますが、貴社ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
○○大学 ○○学部 ○○学科
○○○○(名前)
TEL:080-****-****
Mail:*****@***.jp
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

メールで感謝の気持ちを伝える場合は、お礼メールであることがわかるように件名を設定しましょう。また、読みやすいように30字程度で改行し、全体のバランスを意識することも大切です。

手紙で送る場合の例文

○○株式会社 人事部 採用担当○○様

拝啓

時下貴社ますますご清栄のことと、お慶び申し上げます。

この度は最終面接をして頂き、誠にありがとうございました。
○○専務から激励の言葉をいただき、仕事に向けてますます意欲が高まっております。
強いリーダーの下で働き、自分自身ももっと成長して、貴社に貢献できる存在になりたいと思いました。

この度はお忙しいところ、お時間を取っていただき、誠にありがとうございました。
末筆ではございますが、貴社ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

敬具

○○大学 経済学部 ○○(氏名)

手紙でお礼状を書く場合は、最初に拝啓で始まり、敬具で締めます。また、時候のあいさつも必要ですが、「時下」としておくとオールシーズン使えるため、覚えておくと便利でしょう。

最終面接のあとはお礼状を送って好印象を与えよう

最終面接終了後は、企業からの連絡を待つだけではなく、お礼状を送ることがおすすめです。お礼状を送ることで企業に感謝の気持ちを伝えられるだけではなく、内容次第では好印象を与えられることもあります。

もちろん、お礼状を送ったからといって、必ずしも採用されるわけではありません。しかし、評価に迷っているときなどに、お礼状が後押しとなって採用が決まるケースもあるため、送っておいて損はないでしょう。

お礼状を送る際には書き方に注意が必要です。どのような内容で文章を作成するのか、細かいポイントまで把握しておくことが、好印象を与える秘訣です。最終面接後は、できる限り素早くお礼状を作成し、選考を少しでも有利に進めましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ