面接対策

グループ面接とは?面接の概要から回答例文までを徹底解説!

グループ面接とは

グループ面接は1次面接でよく行われる方法です。一般的に受験生は2人~6名程度、面接官は2人~4人で面接が行われます。受験者は横一列に座り、面接官の質問の答えるのが一般的な形です。

グループ面接では他の受験者もいるため緊張し、上手くできないと悩む人は多いのではないでしょうか。しかし焦る必要はありません。グループ面接についての知識をつけることで、効果的な対策を講じることができます。

しっかりとグループ面接の流れ、マナー、具体的な質問例や回答を最後まで読んで実践につなげてみてください。それでは実際に見ていきましょう。

単独面接とグループ面接との違い

ここからは単独面接とグループ面接の違いについて解説していきます。違いを理解することでグループ面接で注意すべき点や対策を講じることができるでしょう。是非参考にしてみてださい。

ここでは単独面接とグループ面接の最大の違いである、受験者はあなた一人か比較対象がいるかという点について解説していきます。それでは実際に詳しく見ていきましょう。

比較対象がいる

グループ面接では自分の用意した話と被ることや、前者の意見に影響されるということはよく見受けられます。しかしそれだけでマイナス評価にはならないです。まったく同じ話ではないはずですから、周りを気にせず堂々と話してみてください。

むしろ前者の意見が自分より優れていると感じて不安な表情や諦めた態度をとることが、印象を悪くする原因です。グループでいるということは、自分だけではなく、同じ立場の人がいることを感じて勇気に変えてみてください。

単独面接にはない競争意識をいい方に用いて、より良い面接につなげていきましょう。

グループ面接では他者の回答を聞く時間がある

グループ面接では、即答できない場合でも他者の回答を聞いて考える余裕があります。最初はわからなかった質問の意図も、回答を聞く中で理解できるわけです。

他者の意見をよく聞くと結論は同じでも違う理由を思いついたり、別の角度からの意見を言ったりすることもできるかもしれません。

また時には他者の意見をまとめて、1つの概念やキーワードで言いかえることもできるでしょう。

他者の回答を聞くことは単独面接ではありません。そのため単独面接とグループ面接の大きな違いでしょう。

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グループ面接の着席までの流れ

ビジネスマナーに則り、入室から着席までの流れを自然にできるように練習しておきます。身に付いているかビデオを撮りチェックすると効果的です。是非試してみてください。

①入室
呼ばれたらドアを3回丁寧にノックし、「どうぞ」の声でドアを開け入室します。2番目以降の人は、前に続いて入室してください。

②入室挨拶
自分が入室したら「失礼します」と歯切れよく会釈(角度15度)し、面接官を笑顔でアイコンタクトします。もし一番最後であれば、挨拶後に、慌てず半身でドアを閉めます。(完全に背中を向ける、正面を向いたままでは閉めるのは失礼です)

③面接挨拶
ドアの前に立つ/他受験者の列に合わせて立ち、「本日はよろしくお願いします」と面接の機会をいただいたお礼の気持ちを込めて礼(角度45度)をします。

④氏名の確認(省略の場合もあります)
椅子の横まで移動します。「大学名・氏名をどうぞ」と言われたら、歯切れよく名乗り、礼をします。

⑤着席
着席を促されたら、会釈し「失礼します」と言い着席します。椅子は、背もたれに拳1つ空けて座ります。鞄は椅子横に立たせておきます。コートは鞄の上に置きます。

グループ面接の流れ

グループ面接の基本的な流れは、入室→挨拶→面接序盤→中盤→終盤→お礼→退室となります。入室から面接序盤まではある程度決まったルールに従えば良いのですが、面接の中盤から終盤はその場の会話で進行していくことがほとんどです。

そのため、面接官は何を質問し他の受験者は何を話しているかについて意識を向ける必要があるのです。時間配分に配慮しつつ、どのタイミングで発言をするか冷静な判断力が求められます。

受験者が自分を含め2人の場合

グループ面接も時には受験者が2人だったということもあるでしょう。受験者が2人の場合のために、あらかじめ伝えたい項目を簡潔にまとめて話す練習をしておきましょう。

1人にかける時間があるため意見に対して、深く掘りさげた質問をされるでしょう。また時にはもう一人の受験者の意見に対する考えを聞かれたりする場合もあります。では詳しく見ていきましょう。

①伝えたい項目を簡潔にまとめておく
2人の場合は通常のグループ面接とは違い、1問1答形式ではなく面接序盤で聞かれる自己紹介・志望動機・自己PRまでまとめて話す場合もあります。履歴書・ESに書いてある内容ですので、1項目1分程度にまとめ3分以内に話せるよう準備しておくべきです。

②深く掘りさげた質問への対応
全体の面接時間は30~40分ほどが標準的です。二人の場合には一人15~20分ほど話す機会があります。面接官から深堀りした質問を受ける可能性もあるため、伝えたい項目を理由とともに整理しておきましょう。

③もう一人の受験者の意見をしっかり聞く
面接官だけに集中していてはいけません。二人の面接では相手の発言を受けて、あなたがどう思うか聞かれることもあります。相手の意見に賛成・反対あるいは別の視点からの意見を言うのか、その場で判断し対応しましょう。

もう一人の受験者の意見に対して、自分がどう思うかを伝える場面があることを覚えておきましょう。そういった場面があることを認識しておくと、心の準備ができます。

そのため実際に質問をされた際にも落ち着いて答えることができるでしょう。是非参考に準備を進めておきましょう。

受験者が自分を含め3人以上の場合

入退室時に前後の受験者の行動に影響されることが考えられます。周りへの配慮は必要ですが、身に付けたマナーに自信をもってしっかりと行いましょう。

他の就活生につられないように、意見を言うべきときは遠慮せず発言する勇気をもちましょう。

①入退室は他の人にも配慮する
あなたが先に入室する場合は、後ろの人の為にドアを大きく開けます。後から入室する場合は、前者のペースに合わせて間を空けないようにしてください。全員の入室を待ち面接の挨拶です。集団に合わせて行動できるか見られています。変に目立たないように、落ち着いた行動を心がけましょう。

②話す内容をコンパクトにまとめる
グループ面接が3人~6人と多人数になれば、1人の話す時間は5~10分ほどになります。他の人に配慮せず長々と話をすれば、協調性がない、コミュニケーションが不得手という評価になるでしょう。自分の話を簡潔に、かつ的確に伝える必要があります。

③積極性が必要となる
多人数のグループ面接では、面接官の質問に対して挙手性で回答する場合もあります。そして挙手性の場合も、最初の発言者は積極的と受け止められます。

他の受験生に遠慮することなく発言するとよいでしょう。しかし的外れな回答では評価されません。どう答えてよいかわからなければ、他の受験者の意見をよく聞いた上で回答しましょう。

グループ面接で見られているポイント3つ

グループ面接とは、言葉の通りグループで面接することです。そのため通常の面接と見られているポイントが異なります。面接官が求めているものも、少しずつ変わってくるといえるでしょう。

グループ面接が苦手という人もいるかもしれませんが、見られるポイントを抑えることで対策を事前に練ることができます。

そこでここからはグループ面接で見られているポイントについて紹介していきます。是非参考にしてみてください。

①コミュニケーション能力

グループ面接で最も必要とされているポイントのうちの一つは、「コミュニケーション能力」です。面接官による質問の意味を落ち着いて理解したうえで、話す能力が求められます。

ただ話すといっても自分のことについてダラダラと話をしたり、まとまりがない話の内容では面接官の評価が下がってしまいます。他の応募者との時間の兼ね合いもあることから、話は面接官の話す内容に伴ったものを簡潔にまとめる力が必要となります。

自分自身を見てもらう、堂々とした気持ちを持ってアピールすることができるようにすると良いでしょう。自身のないという方は、身近な人に質問をしてもらい練習を重ねるようにしてみましょう。

②聞く姿勢

グループ面接では、とにかく他の人の話も自分のことのように真剣に耳を傾けるといった「聞く姿勢」が重要であると言えるでしょう。

これは社会人において、お客様の話に耳を傾ける、上司・部下の話に対し真剣に向き合うことができるという意味でも、とても重要なことになります。また、面接官は聞く姿勢がどのようであるかをよく見るとも言われています。

面接中は、自分より前の人がどのような話をしているかもよく聞いておく必要があります。自分のこれから話すことが全く同じような内容になってしまうようであれば変更をする必要があるでしょう。

そのため臨機応変な対応をするために、話半分で聞くことがないようにしましょう。人の話を聞くというのは基本的なことですが、面接官が求めている最も大切な資質であるということを頭にいれておいてください。

③熱意

グループ面接は一人ではなく複数人と同時に面接を受けるため、熱意を伝えることは大切です。あまりにも控えめに話をする人や、元気のない人、暗い表情をしている人は他の人に埋もれてしまったように写ることもあります。

明るく元気ではきはきしている人材を必要としている企業は多いでしょう。しかしいくら明るく元気でも話の内容が薄っぺらく、熱意を感じない内容であれば意味がありません。

相手の心に響くような内容を話すということは基本的なことであり、話をするときは熱意が伝わるようにしなければなりません。

また、熱意を伝えることは難しそうに聞こえるかもしれませんが、意外と簡単なことから伝えることができます。例えば、志望動機を伝える際には身振り手振りを加えることでも熱意は伝えられるでしょう。

基本的なことを実践することで熱意を伝えることができるので、是非行ってみると良いです。

熱意を伝える方法リスト

・志望動機を明確にする

・就職後のありたい姿を具体的に述べる

・積極的に逆質問をする

・面接時は姿勢を正す

・スーツを正しく着こなす

・なぜ他の会社ではだめなのかを伝える

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グループ面接での自己紹介概要

自己紹介は、採用担当者が皆さんのことを知るための重要な情報です。特にグループ面接の場合は、時間に気を配りつつ自己紹介で必須項目をきちんと伝えることに集中しましょう。第一印象となりますから、社会人として相応しいマナーができているかどうかも注目されています。

グループ面接だからといって、自己紹介から目立とうなど考える必要は全くありません。当たり前のことが当たり前にできることが求められているのです。

自己紹介を行う目的

面接官は、履歴書・ESと自己紹介の内容が一致しているかどうか確認すると同時に伝え方・表情・ジェスチャー・態度など第一印象を総合的に判断しています。それには基本的なビジネスマナーを身に付けていれば十分対応できます。

自己紹介で最も大切なのは、発言内容に一貫性をもたせる工夫をすることです。そのために自己紹介の項目内にその後に質問される志望動機や自己PRにつながる言葉を入れたり、キャッチフレーズを使ったりすることで、聞いている人も関心が高くなるでしょう。

質問ごとにあなたの話が面接官の中でつながり、より強い印象となるでしょう。自己紹介は、面接全体を形作る最初の入口になると理解しておいてください。

自己紹介の適切な長さは「1分」

グループ面接に限らず就活における面接では、自己紹介を1分で印象に残るようにまとめます。話す側は、夢中となり短く感じますが、実は聞いている側は1分を超えると集中力が切れ時間の長さだけが印象に残るのです。

話が長いという印象は、「自分の考えをまとめられない」「自己中心的な性格」「相手のことを考えていない」などマイナス評価につながります。話が長くなる人は、「えー」「あのー」と考えながら話さないように注意しましょう。

そうならないために会話を録音し、自分の話し方のクセを見直してください。そして言うべき項目を頭の中で整理し、日頃から自分の発言を1分でまとめる習慣をつけておくと必ず面接でも活きるでしょう。是非参考にしてみてください。

自己紹介で必須な項目

自己紹介の1分間で言える文字数は、約300文字です。その中に、以下の必須項目を漏らさず入れて構成します。

①氏名
最初に氏名を言います。名前の由来が自己PRにつながるのであれば、軽くふれると印象に残ります。

②学校名・学部名・専攻
大学の偏差値など色眼鏡で見られるのではないかと訝しむ人がいますが、全く気にする必要はありません。面接官は、あなた自身を見ているのです。歯切れよく言い、自信をもって専攻で何を学んだのかについてわかりやすく伝え、得られた成果も軽く触れます。

③人柄・スキルなど自己PRにつながる経験
長く話す必要はありません。後に自己PRに関する質問は必ずあります。自己紹介では、「何を得たか」、「得た根拠」にだけ触れます。自己紹介から自己PRへと一貫性をもたせることで印象が強くなります。

④志望のきっかけとなった会社の魅力
志望動機をすべて言えば長くなりますから、会社を選んだきっかけ、魅力を一言で伝えます。この部分も必ず、後に聞かれる志望動機や会社への情熱・関心についての質問につなげます。

⑤挨拶
面接機会が得られた感謝と意気込みを言って終えます。

聞こえやすい声の大きさでハキハキ話す

面接はアピールの場であることを忘れてはいけません。小さい声でぼそぼそと自己紹介をしても、あなたの気持ちも伝わりません。特にグループ面接では他の人との競争の部分もあるわけですから、ハキハキと話してあなたという人をしっかりとアピールしましょう。

ただ注意しなければいけないのは、緊張しすぎて必要以上に大声で話すと、マイナスの印象になることがあります。元気で明るくハキハキという事と、場の空気を読まずに大声で話すということは違います。面接会場の大きさや面接官との距離を考えて、聞きやすい声の大きさで話すように心がけましょう。

自己紹介の例文3選

ここからは自己紹介の回答例をいくつか紹介します。自分の自己紹介を考える際の参考にしてください。

自己紹介というのは、短い時間で、面接官に自分という人間を知ってもらい、その後の話を聞いてみたいなと思わせることが大事です。

誰にでも共通するような内容だけではなく、自分のアピールポイントがどこにあるのかということを事前にしっかりと考えておかなければいけません。そのためには、自分のこれまでの人生を、あらかじめ深掘りしておくことが大事です。是非例文を参考に自己紹介を考えてみてください。

例文①名前の由来を伝える場合

佐藤 海人(かいと)です。私の名前は、広く深い心をもって欲しいという意味を込めて名付けられました。関東大学 商学部 経営学科出身で、ゼミではコンビニの出店戦略について埼玉県全域を調査しまとめました。大学生活では4年間コンビニでアルバイトリーダーを経験し、シフト管理の大切さやお客様とのコミュニケーション方法を学びました。御社の店舗で働く人に魅力を感じて志望いたしました。本日は、面接の機会を与えてくださりありがとうございます。よろしくお願いします。

名前の由来に触れ、覚えてもらう工夫をしています。大学で学んだことを分かりやすく伝え、興味を持つような表現です。大学で学んだこととアルバイト経験の共通点から、一貫性のある自分を魅力として伝えています。

会社への志望動機のきっかけについて一言触れることで面接官の興味を引き出すのです。最後に感謝の言葉で締めくくり、自己紹介から自己PRへつながるような構成にしています。

例文②自分のスキルを伝える場合

私は東都大学経済学部の◯◯と申します。私が学生時代に頑張ったことは、飲食店での接客のアルバイトです。大学入学時から続けていますが、最初は失敗して怒られることも多く、辞めたいと思うことも多々ありました。しかし、お客様の「ありがとう」という言葉に励まされて続けていくうちに、仕事のやりがいを感じるようになりました。今ではバイトリーダーとして、後輩の指導も任されるようになり、お店全体で雰囲気を作れるように自分が先頭に立って頑張っています。

この例文のアピールポイントは、「継続力」と「リーダーシップ」です。まず、厳しい接客のアルバイトを辞めずに続けてきたことは、社会人として様々な辛いことから、逃げずに努力できる資質をアピールできます。

またバイトリーダーとして後輩指導を任されていることは、お店側からも指導力を認められていることが分かりますし、「自分から」お店の雰囲気作りに努めている部分は、行動力が備わっていることをアピールできます。

例文③実直さを伝える場合

難波大学文学部の◯◯と申します。大学では学業とアルバイト、サークルの両立を心がけました。アルバイトはコンビニエンスストアで、大学入学から3年以上続けており、サークルはテニスサークルで活動しています。大学4年間を充実させるために、アルバイトやサークルも頑張りましたが、学業をおろそかにしてはいけないと考え、アルバイトは週末だけのシフトにして、サークルも週2日だけの活動でメリハリのあるものを選んで入部し、授業やゼミとのバランスをとるようにしました。

自己紹介でアピールにつながる事柄は、学生時代に行った華々しい活動だけではありません。企業は計画性をもって、日々業務に取り組んでくれるまじめな人材を求めています。

こつこつ粘り強くアルバイトを続けてきたことや、学業を優先させるために予定を組んでいたことも有効なアピールでしょう。是非参考にしてみてください。

グループ面接で聞かれる質問と回答例

面接序盤では志望動機が重視されます。それは自社のことをきちんと理解した上で、あなたがどのように会社に貢献したいのか知りたいからです。中盤は、あなたの自己PRからあなたが会社に合う人物か、仕事への関心・情熱があるかについて見極められます。

そこで、グループ面接で聞かれやすい志望動機、自分のセールスポイント、自分の長所・短所の特に短所についての事例と解説をまとめていますので参考にしてください。

①志望動機

私はコンビニでのアルバイト経験から、生活に密着した仕事をしたい夢があります。御社は高齢化が進む地域の中でも総合薬局として積極的に展開されており、パート店員のみなさんが活き活きとお店作りをされているところに魅力を感じました。
4年間続けたアルバイトでもバイトリーダーとして他のバイト・パートさんのシフト調整を行う中、現場で人手不足に陥らないことが、顧客様へのサービス向上につながることを学びました。入社後も研鑽を積んで、数年後にスーパーバイザーとして現場のみなさんと一緒に各店舗を発展させたいと考え志望いたしました。私は御社の総合薬局をもっと地域に愛されるお店にしていきたいです。

志望動機を構成する時には、【自分の大きな夢+夢と会社の方向性の一致+会社での目標】に当てはめて考えると上手くいきます。

事例では、まず生活に密着した仕事が夢だと伝え、会社の取り組んでいる姿勢と自分の学んだことの一致をアピールしているのです。最後に入社後の目標に触れて、この会社で働くイメージにつなげています。

以下の記事では、志望動機を答える際のポイントについて詳しく解説しています。

②自分のセールスポイント

私のセールスポイントは、リーダーとして人をまとめる力があるところです。まとめるには他者と向き合い話し合うことが必要です。自己紹介で触れた通り、私はコンビニのアルバイトリーダーでシフト調整を任されました。人手不足の中でバイト・パートスタッフと根気よく話し合い誰もが納得できる形でシフトを作成していたのです。
すると仕事に余裕が生まれ、お互いのコミュニケーションがとれて店に活気が出てきました。フタッフ全員が積極的にお客様に挨拶するようになり売上増加にもつながったのです。人をまとめるリーダーシップは、御社の店舗でも活かせると考えています。

自己紹介と自分のセールスポイントとは混同しないようにしてください。自己紹介は、挨拶を通して自分を知ってもらうだけのもの、セールスポイントはあなたの人柄・スキルに焦点を当て【経験+仕事に使えるスキル・力+成果】を伝えることです。

例文では、結論としてリーダーとして人をまとめる力があること、そしてその理由に触れた後で根拠となる具体的な経験を伝えています。職場の課題に取り組む力があることを証明しており、実際に仕事をしているイメージと重なり高い評価となるはずです。

以下の記事ではセールスポイントの伝え方を例文とともに解説しています。

③自分の短所

私の短所は、夢中になると時間を気にしなくなるところです。1つのことに集中すると細部にまでこだわってしまう傾向があります。例えばレポートの調査に夢中になりすぎ、データをまとめる時間が不足したことなどです。それを予防するために、大きな紙に工程表を書いて全体の進捗状況を把握するようにしています。
周りが見えなくなるほどのめり込むのではなく、常に全体の中での現在の位置やバランスを大切にすることを心がけるのです。また一定の基準を最初に設けることで、細部にこだわらないようにする工夫もしています。仕事では期限を過ぎれば会社の損害にもつながる場合があります。集中と時間配分のバランスを今後も気をつけていきたいです。

面接で短所を聞くのは、客観的に自分の特性が見えているかという点です。就活生は自分の良い面だけをアピールするので、あえて短所を聞いて仕事に支障のある人なら避け、またその人の隠された面を掴む意図もあります。

事例では、【短所+理由+改善方法】の構成で、最後は長所として活かす回答にしている点に注目してください。短所を出すときは、一つの特性を長所、短所の両面から捉えることがコツです。そうすれば長所にもなり得るため、改善への対応方法も明確に主張できます。

以下の記事では短所をうまく伝える方法について詳しく解説しています。

④最近のニュースについて

最近のニュースでは、アジアでの新興国の経済成長が著しいというものが気になりました。急速な経済成長によって環境問題など様々な弊害も多く発生しており、それにどのように対応出来るのかが気になります。御社では国内だけではなく、海外事業も積極的に展開していますし、アジア地域に多くの営業所を持っています。
今後アジアでの事業展開では環境問題に配慮した商品展開などが求められるのか、あるいはこれまでと変わらない商品展開で問題ないのかなども気になりました。海外事業を展開している企業は多いですし、アジア地域はさらなる成長力が見込まれていますので、今後も目が離せないと感じています。

グループ面接では最近気になったニュースを聞かれることも多く、情報感度が高いかなどが見られています。本当に気になったニュースであれば何を語っても問題ありませんが、最もいいのは志望する企業に関係するニュースを述べることです。

ニュースと企業との関係性を述べることで企業への関心の高さをアピールすることができますし、志望度の高さが伝わり好印象になる可能性もあります。

他の学生と回答する内容が重なってもいいように、ニュースについては複数知っておくことが大切です。やむを得ず同じニュースについて語る場合は、自分なりの意見や主張なども併せて伝えるようにしましょう。

全く同じ内容ではアピールにはなりませんので、自分らしさを交えて差別化を図ってください。

以下の記事では面接の時事問題の対策方法について詳しく解説しています。

⑤学生時代に頑張ったこと

私が学生時代に頑張ったことは、部活動です。大学でサッカー部に所属しており、後輩への指導に力を入れていました。先輩に言われたとおりにしか動かない後輩たちが多く、どう指導すべきなのか強豪校の部活への取り組み方などを研究して、練習方法や部活動についてためになることをまとめて後輩に共有するように働きかけました。
その結果、独自に工夫して練習メニューを組む後輩が増え、部活動に対するモチベーションも上がっていきました。その結果、新人戦では優勝を果たすことができました。この経験を通して、人を動かすためのコミュニケーションの取り方を学ぶことができました。

学生時代に頑張ったことを聞かれるケースは、グループ面接だけでなく、通常の面接でも多いです。面接を受けるなら、学生時代のアピールできるエピソードについて事前に考えておくと良いでしょう。

学生時代に頑張ったことを伝える際の重要なポイントは、「なぜ頑張ったのか」「どう頑張ったのか」をエピソードとともに具体的に伝えることです。なぜなら面接官は、その人の価値観を知るために質問しているからです。

学生時代に頑張ったことを聞くことで就活生の価値観に触れ、自社に合うかどうか判断しているのです。

学生時代に頑張ったこととしては、サークル活動や部活動、アルバイトなどを挙げる人が多いでしょう。資格の取得やボランティアなどの話題も、学生として勉学に真面目に取り組んだことや誠実さをアピールできます。

学生時代に頑張ったことが特に見当たらない人は、苦手だったことを克服した経験や努力したことなどでも構わないので、自分自身が自信を持って話すことのできる内容を一つ考えておくようにしてみてください。

他の人の意見にコメントを求められることもある

グループ面接では他の人の意見に対してコメントを求められることもあるので注意が必要です。企業は他の人が答えた内容に対してコメントを求めることで、考え方、価値観などの違いを知ろうとしています。

質問に回答した学生と比較して評価されていることが多いため、ここで失敗すると一気に不利になってしまう可能性が高いです。他の人の意見に対してのコメントはグループ面接特有の質問ですので、しっかりと対策しておきましょう。

他の人の発言もしっかり聞いておく

グループ面接では他の人の意見にコメントを求められることもありますので、常に集中して話を聞いておかなければなりません。コメントを求められたときに答えることができないからです。

上手に回答できないことはもちろんマイナスになりますし、他の人の話を聞いていない、面接に集中していないなどの印象も与えてしまうので注意が必要です。

面接官はコメントを求めることで、他の人の話も聞けているか、面接に集中して臨めているかを判断しています。面接に集中していない=企業への志望度が低いと判断されてしまいます。自分の番が終わっても気を抜かないことが大切です。

意見を否定するような発言はしない

他の人の意見にコメントを求められた場合は、意見に対して自分が感じたことを述べることが大切です。ただ同調するだけではアピールにはなりませんので、自分らしさを発揮できるコメントをすることが大切ですが、このとき相手の意見を否定してはいけません。意見を否定してしまうと、協調性がないなどの印象を与えてしまうので注意が必要です。

自分らしさをアピールするためには、違う意見を述べることが大切ですが、他の人の意見も尊重した上で自分の意見を伝える必要があります。

また仮に意見が同じ場合でも、ただ同調するだけではなく、プラスアルファで自分の意見を述べることが大切です。他の人の意見に上乗せしてコメントすることで、自分の考えをアピールできます。

【OK例文】

    私は○○さんの○○という意見に対しては、同感です。しかし、○○という部分について私は○○だと考えています。

    【NG例文】

    私は○○さんの意見は間違っていると思います。それは○○という点から思慮が浅いと感じたからです。

    他の人と違う内容を聞かれることもある

    グループ面接では同じ質問を順番に答えていくことが多いですが、場合によっては1人ひとり質問内容が異なる場合もありますので注意しなければなりません。

    他の人が回答している間に考えておけばいいと思っていると、いざ自分の番が回ってきて全く違う質問がされることもあります。

    別の質問をされる可能性について頭に入れておかなければ、急に質問を変えられたときに困ってしまうことも多く、回答できなくなってしまうことも多いです。

    他の人が答えている間にその質問についての回答内容を考えておくことは大切ですが、それだけで頭をいっぱいにしないようにしなければなりません。他の質問がされる可能性も考え、常に質問に答えられるよう準備をしておきましょう。

    グループ面接の注意点

    グループ面接は個人面接と勝手が違っていることが多く、苦手意識を持っている人も多いです。グループ面接には注意点が2つありますので、攻略するためにはそれらをきちんと理解しておくことが大切です。

    注意点が守れていなければ、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。注意点を把握し、それをきちんと守ってグループ面接を攻略しましょう。

    自分の番が終わっても油断しない

    グループ面接は自分の番が回ってきて質問に答えることができれば安心してしまう人も多いですが、油断は禁物です。グループ面接では発言の内容は当然見られていますが、それだけではなく、他の人が回答しているときの態度もチェックされています。

    素晴らしい回答ができていても、他の人が回答している最中の態度が悪ければマイナスの印象を与えてしまいますし、不合格になる可能性が高くなります。

    自分の番が終わっても油断することなく気持ちを引き締め、他の人の回答はきちんと聞いておくことが大切です。答えている内容を聞いておけば、今後の就活に役立てられる可能性もありますし、人の話を聞く姿勢が評価されて印象もよくなり一石二鳥です。

    基本的なマナーは個人面接と一緒

    グループ面接と個人面接では違っている点がさまざまありますが、基本的なマナーについてはどちらも同じです。面接中は姿勢を正して大きな声でハキハキと発言することが大切ですし、人の話を聞いているときの姿勢や態度なども見られています。

    回答についても内容だけではなく、話し方や言葉遣いもチェックされていますし、細かい点まで注意しておかなければなりません。

    身だしなみも細かく見られていますので、しっかりと整えて参加することが大切です。グループ面接の場合は他にも比較対象がいますし、できていないと個人面接以上に目立ってしまう可能性があります。

    ダメな点は余計に目立ちやすくなりますので、基本的なマナーはしっかりと押さえて面接に臨みましょう。

    グループ面接で自分を最大限にアピールしよう!

    グループ面接でどのようにしたら自分をアピールできるのかまとめてきました。グループ面接は一次面接で多く採用されている方法で、受験生が多い場合は篩にかける目的があるのです。

    ですからビジネスマナーによって第一印象が左右しますから自然に行動できるように練習しておきましょう。面接の質問では、1つの項目を1分間で答えられるように日頃から習慣づけておくことです。

    グループ面接は他の受験生に影響されるから苦手だと考えている人は、この記事をよく読んで見直しましょう。

    監修者プロフィール

    ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
    吉川 智也(よしかわ・ともや)
    1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
    現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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