面接対策
【仕事に対する価値観】向き合い方や目的~面接での回答例もご紹介~
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目次
仕事において価値観は必要なのか
仕事をするにあたって価値観を持っておくのは大切なことです。学校を卒業すれば働かなければいけない、生活をするためには働いてお金を稼がなければならないと考え、就職先を探す人は多いです。仕事への価値観とイメージするとやりがいや充実感などをイメージする人が多いですが、価値観とは多様なものですので、それだけではありません。
お金のために仕事をするのもひとつの価値観ですし、イメージされやすいやりがいなどを求めるのも価値観です。仕事への価値観はさまざまありますし、人によって違って当然のものですが、より良い就職先を探すには、きちんと価値観を持っておくことが大切です。漠然と仕事を探して、良い就職先には巡り合えませんので、自分なりの価値観を持って就活を進めていきましょう。
仕事において価値観を見出す意味
そもそもなぜ仕事において価値観が必要なのか、価値観を見出す意味ですが、これは就活で迷わないためです。就活ではさまざまな選択肢があり、魅力的な企業もたくさんあります。多くの業界、企業を見ているうちに、自分が本当にやりたいこと、就職したい企業が分からなくなってしまうことも多いでしょう。
また、選択肢が増えるだけではなく、なかなか内定が出ずに焦っていると、とにかくひとつでも多くの企業を受けようとし、本来の目的を見失うこともあります。就職先に迷ってしまうことはよくあることですし、仕事の価値観は迷ったときの指標になるため必要なものです。たとえ迷ったとしても、自分の中で大切にしている価値観を思い出せば、就活でも迷走することはありません。
こちらの記事では大切にしている価値観について詳しく紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
価値観が定まっていれば長く続けられる
価値観を見出すのは、価値観が定まっていれば長く続けられるからです。就活ではただ就職できればいいわけではなく、その企業で長く仕事を続けることが大切です。せっかく就職してもすぐに退職してしまっては意味がありませんし、やめてしまえばまた就活からやり直す必要があります。
仕事は長く続けることで、さまざまなものを得ることができます。長く続ければスキルも身に付きますし、自信の成長に繋がったり、それが出世に繋がることも多いです。出世すれば給料が上がったり、さらに難易度の高い仕事が与えられるなど、さまざまな変化が起こります。仕事への価値観が定まっていることでブレずに努力を続けることができますし、長く続けることでさらに仕事への意味を見出すことができます。
やりがいも感じやすい
やりがいを感じやすくなることも、仕事の価値観を見出す意味のひとつです。生きていくためにはお金が必要ですし、生活費を稼ぐためにはどうしても働かなければなりません。ただ生活するために働いているだけでは、仕事は漠然とこなすものになってしまいますが、価値観が決まっていれば仕事への向き合い方は変わってきます。
生活費を稼ぐことはもちろん、仕事をする意味は他にもたくさんありますので、価値観を見出すことで仕事からやりがいを感じやすくなります。どのような仕事がしたいか、何を求めるのかが分かっていれば目標も立てやすいですし、目標を実現させれば達成感も得られやすいです。価値観を持っていることで、漠然と仕事をするのではなく、目的意識を持って仕事をすることができます。
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仕事に対する価値観とは
就活をよりスムーズに進めていくためには、仕事に対する価値観を持っておくことが大切ですが、そもそも仕事に対する価値観とはどんなものかを知らなければなりません。価値観と言っても非常に多彩ですし、仕事以外の価値観もあります。仕事のどんなことを考えるのが価値観なのか、仕事の価値観とはどのようなものを指すのかを知っておきましょう。仕事に対する価値観について明確に知った上で、自身の価値観を探っていくことが大切です。
自分がどういう姿勢で働くか
仕事に対する価値観として、まずは自分がどういう姿勢で働くかを考えることが大切です。与えられた仕事は一生懸命やり、チームの一員として最低限のことをこなすのは当たり前ですが、仕事をする上では人によって働く姿勢は異なります。最低限の仕事だけをこなしていればいいと考えるのか、あるいは与えられるのではなく、自ら積極的に仕事を獲得するのか。
プライベートな時間を大切にして働くのか、それとも仕事一筋で目一杯働くのかなど、働く姿勢だけでもさまざまなものが考えられます。働く姿勢とは真面目に働く、不真面目に働くといったことではなく、仕事に対して何をどれだけ重視するかです。真面目に働くことは大前提とした上で、生活の中で仕事をどのように位置付けたいかを考えましょう。
仕事を通して成長したい
どのような姿勢で働くかのひとつに、「仕事を通して成長したい」という価値観があります。この場合は、仕事を通して自分のスキルや知識を高めたり、会社や部署に対して貢献することで自分自身を成長させたいという意味があるのです。就職をすれば、組織の一員になるために自分の意に反する仕事をしなければならないこともあるでしょう。
また、自分の意に反する部署に配属されることもあるかもしれません。仕事を通して自分を成長させることを価値観として働くためには、それらを受け入れる必要があります。困難を乗り越えたり、いろいろな経験をすることが自分を成長させる近道なのです。
昇給・昇進を目指す
仕事に対する姿勢のひとつとして、「昇給や昇進を目指す」という価値観もあります。一見、昇給や昇進を目指すというと、他人を蹴落として自分だけのし上がることや、お金だけに執着するように感じられますが、決してそうではありません。昇給や昇進をするというのは、会社や部署に対して仕事で貢献し、上司や同僚に認められるということです。
お金を稼ぐことを目的に仕事を頑張って、その結果昇給をする。そのために、昇給や昇格を目的として働くことは、ひとつの価値観であり決して悪いことではありません。昇進についても、同僚やライバルを見つけて、その人たちより仕事で貢献したいという気持ちをモチベーションとして頑張ることも決して悪いことではないのです。
プライベートを重視
どのような姿勢で働くかのひとつに、「プライベートを重視」という価値観があります。このプライベートを重視という価値観は、考え方によって良い方にも悪い方にも転がるのです。良い方の価値観としては、プライベートを重視するために、仕事を頑張るということです。
プライベートを充実させるためには、お金の安定や仕事の安定は欠かせない要素になります。仕事を積極的に頑張って企業に貢献することにより、プライベートを重視することができるのです。仕事よりも、とにかくプライベートを重視したいという価値観もあります。この考え方は、就職したい場合にマイナスにしかなりません。プライベートを重視という価値観が良い方向を向けるよう努力をしましょう。
何のために働くのか
何のために働くのかも、仕事に対する価値観のひとつです。仕事をするからには何らかの目的があるはずで、理由もなく働いている人はいません。自分、家族、会社、はたまた報酬など、何のために働くのかを考えておくことが大切です。何のために働くかと考えたときに、他人のため、会社のための方が価値観としては高尚なのではないかと考える人も多いですが、そんなことはありません。
自分のために働くことも大切なことですし、報酬のために働くことも決して間違っていないことを覚えておきましょう。価値観は自分自身のためのものですので、周囲からの評価を気にする必要はありません。自分が仕事に何を求めるのか、何のために働くかは自身が最も納得のいく答えを出すことが大切です。
お金を稼ぐ
何のために働いているかの中のひとつに、「お金を稼ぐ」があります。お金に執着することが悪いことのように考える人もいますが、決して悪いことではありません。むしろ、お金を稼ぐことがモチベーションになるのであれば、とてもいいことではないでしょうか。お金を稼ぐという価値観には、それぞれ気持ちの段階があります。
「ある程度稼げればいいや。」とくらいの価値観であれば、その気持ちが仕事にも影響しがちです。仕事に対するモチベーションもそれほど高くないでしょう。一方、「この会社の中でたくさんお金を稼ぐためには、人より早く出世が必要」というテンションであれば、仕事に対するモチベーションも高くなると考えられます。
スキルアップ
何のために働いているかのひとつに「スキルアップ」があります。会社では業務ごとに新たな知識を得られたり、これまで触れてこなかった技術に接して習得できたりすることがあります。ひとつひとつの業務において学ぶ姿勢を大切にすることで、さまざまなスキルを得ることができるのです。
学びたい、スキルアップしたいという姿勢は仕事へのモチベーションにも繋がりますのて大変良いことです。また、スキルアップをすることで職業や職種の選択肢が増えていく場合もあるでしょう。
社会貢献
何を価値観として働くかは人それぞれ異なりますが、中には「社会貢献」を価値観として働いている人もいます。自分が裕福になるためや、自分のためにだけ働くのでは、仕事へのモチベーションが上がらない人もいます。そのような人にとっては、社会貢献のためという価値観で働くと、人や社会の役に立てるのでモチベーションも上がるのでしょう。
ただし、仕事の種類によっては、働くことで自分が社会貢献をしているかどうかがわからないような間接的な仕事もあります。自分が担う仕事が、企業にや社会に対してどのように貢献するのかを知っておくことも大切です。
仕事や会社に何を求めるのか
仕事や会社に何を求めるのかというのも、仕事に対する価値観のひとつです。働くということは相手のために何かをするということでもありますし、何かをすればその対価を受け取らなければなりません。働くことで会社のため、社会のため、その他大勢の人たちのためになりますし、その対価として自分は何を求めるのかを知っておくことが大切です。
何が欲しいから働くのか、仕事で何を得たいから働くのかを考えておきましょう。仕事にお金を求める人もいればやりがいを求める人もいますし、安定や待遇の良さを求める人もいます。人によって求めるものは違いますし、それぞれ正解はありませんので自分なりの指標を見つけておくことが大切です。
能力を活かせる環境
仕事をする上で、能力を活かせる環境を大切にしている人も多いです。せっかく持っている自分の能力を使わないということは、武器を持っているにも関わらず使わないで戦うことになります。使う環境でなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
自分の能力を最大限に発揮するためにも、能力を活かせる環境を仕事や会社に求めることは大切なことなのです。会社が能力を活かせる環境にある場合、仕事や会社に貢献できます。能力を活かせる環境であることは、会社にとっても自分にとってもいいことなのです。
人間関係のよい職場環境
人間関係のよい職場環境を求める人は多いでしょう。仕事をする上で、人間関係はとても大事なことです。例えば部署内の仲が悪かったとしたら、仕事場の雰囲気に影響が出ることは間違いないでしょう。また、人間関係が悪い職場の場合、社員同士の円滑なコミュニケーションをはかるのが難しいです。
仕事をする上で、コミュニケーションがうまくとれていることは必須だといえます。会社の中で自分の能力を最大限発揮してよい仕事をするためにも、人間関係のよい職場環境を求めることは大切です。
チャレンジできる環境
自分の能力を高めていくためにも、チャレンジできる環境を仕事や会社に求めることは大切です。チャレンジをするよりも、堅実に今までしてきたことをやっていく方が安全だと考えるかもしれません。しかし、新しいことにチャレンジしていかないと、会社自体が衰退していく可能性もあるのです。
新しいことを積極的に取り入れてチャレンジできる環境にある会社は、発展する可能性が高いといえるでしょう。チャレンジする上では、物事に真剣に取り組む姿勢も必要です。日々の積み重ねがあるからこそ、新たにチャレンジしたときのリスクを抑えられるといえます。
「良い仕事」について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
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面接官が仕事の価値観を聞く意図
仕事に対しての価値観は、就職先選びで迷わないためだけに必要なのではなく、面接でも聞かれることがあります。面接官が仕事の価値観を聞く意図は、価値観が社風と一致するのかを確認することにあります。仕事の価値観は仕事をする理由の根底にあるものですので、これが社風と合わないと、その企業にふさわしい人材ではないと判断される可能性が高いです。
企業としてはただ就職するだけではなく、就職後も企業で長く働き、仕事をする中で成長し、活躍してほしいと考えています。そもそも仕事の価値観が社風と合っていなければ仕事を続けることも難しいですし、やることなすことすべてが裏目に出てしまう可能性もあります。価値観と社風は完全に一致している必要はありませんが、大きく考えて同じ方向を向いていなければなりません。
価値観から志望度の高さを知りたい
面接官は仕事に対する価値観から就活生の志望度の高さを知りたいと考えています。他の企業でもいいと思われてしまうと志望度は低いと評価されますし、評価もマイナスになってしまいます。仕事への価値観は企業の方針と合っていることが大切です。
方針とマッチしていることで志望度が高いと評価してもらうことができます。どのような価値観を持っているのかから、仕事そのもののやる気だけではなく企業への入社意欲も見られていますので、アピールには注意が必要です。
人柄が見られている場合も
仕事に対する価値観の質問では、就活生の人柄が見られている場合もありますので注意が必要です。企業は仕事をどのように捉え、人生の中でどのような位置づけとしているかによって、その人の個性を見抜こうと考えています。仕事はお金を稼ぐための手段と割り切っていれば合理的な印象がありますし、仕事は自己実現のための手段と考えていれば向上心が高いなどの印象を与えることができます。
仕事をどのように捉えているかは人によって違いますので、個性が大きく出る部分でもありますし、本質まで見られていることも多いです。面接では就活生のことを少しでも知るために質問がされていますので、仕事に対する価値観も個性を知るための質問のひとつだと覚えておきましょう。
仕事の価値観を見られる質問への回答例文3選
面接では仕事の価値観を問う質問として「あなたにとって仕事とは?」と聞かれることも多いです。これは答えるのが非常に難しい質問の一つであり、多くの就活生が回答に悩んでいる質問の一つです。質問に上手に答えるためには、あらかじめ回答を考えておく必要があります。仕事の価値観を上手に伝えられるかどうかで、評価は大きく変わりますので注意しなければなりません。回答例を参考にしながら、上手な答え方を知っていきましょう。
回答例①
私にとって仕事とは自分自身を成長させるものです。仕事をすることによって、さまざまな知識やスキルを身に付けることが出来ますし、それらが身に付くことでさらにレベルの高い仕事にも挑戦出来ます。ひとつのレベルをクリアすれば、さらに次のレベルの仕事を、それもクリアすればより高いレベルの仕事とどこまでも自分を向上させられるものだと考えています。仕事を通じてさまざまなことを学び、自身を成長させながら御社の実績にも貢献したいと考えています。
回答例①では、自分自身を成長させるものとして仕事を捉えています。仕事をする上ではスキルが必要ですが、仕事を続けることでより高い能力を身に付けることができるとアピールされています。仕事はただこなすだけではなく、自ら積極的に取り組めばどこまでも成長できるものですし、向上心の高さがアピールされており好印象です。仕事を自分のためにすると捉えた価値観ではありますが、成長してより高いレベルの仕事を成功させることで企業にも貢献するとアピールできており、これも好印象でしょう。
「大切にしている事」の回答例については、こちらの記事で詳しく解説しています。
回答例②
私にとって仕事とは、社会と繋がるために必要なものだと考えています。
社会人として生きていくためには、社会と繋がっていなければなりません。社会と繋がるためには、社会にとって必要な存在であること、社会貢献が出来ることが大切だと考えています。
仕事をして、多くの人のためになることは社会貢献ですし、仕事をすることによってさまざまな人と繋がることが出来ます。人と繋がる、社会と繋がることでお互いに助け合いながら生きていくことが出来ますので、仕事をすることで大きなメリットが得られると考えています。
回答例②では、仕事を社会と繋がるために必要なものだと捉えています。これは他人のため、社会のための価値観であり、人のために働けることがアピールできています。なぜ仕事をすることが社会とつながることなのかも明確に伝えることができていますし、仕事について深く考えられており好印象です。仕事について深く考えていることで、就活への真剣度や企業への志望度の高さも伝わります。価値観を伝えつつ、志望度の高さが上手にアピールができていると言えるでしょう。
回答例③
私にとって仕事とは、生活を維持させるために必要なものだと考えています。生活を維持するためにはお金が必要であり、お金を稼ぐための仕事という側面もありますが、それだけではなく、社会全体の生活の維持に仕事は欠かせません。今の社会はさまざまな仕事によって成り立っているものであり、どれかひとつでも欠けてしまうと、生活は不便になってしまいます。
仕事をすることは自分の生活を維持させるだけではなく、この社会に生きるほかの人の生活を維持させることでもあると考えます。社会の一員として求められる役割をきちんと果たすことで、自分だけではなく、多くの人の生活を守りたいと考えています。
回答例③では、仕事を生活を維持させるために必要なものと捉えています。報酬も仕事をする上での価値観として大切ではありますが、面接ではお金を理由として伝えるのはNGです。例文では生活を維持させるためにお金が必要であることを挙げていますが、さらに社会全体の生活の維持のためにも仕事は必要であると主張しています。お金を理由にするだけではなく、社会全体の維持のために仕事が必要と捉えることで、協調性が高いことがアピールできている例です。
協調性のアピール方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
仕事への価値観は就活の時から考えておく必要がある
就活では仕事をどのように捉えているか、仕事に対する価値観を問われることがありますので、仕事の価値観をしっかりと考えておくことが大切です。仕事の価値観を持っておくことは面接の対策として必要なだけではなく、自分に合った就職先を見つけるためにも必要なことです。世の中には膨大な数の企業があり、何の指標もなく、その中から自分に合った企業を見つけることはできません。
自分が求めるものに合わせて、志望する業界や企業を絞り込んでいかなければなりませんので、その指標となる価値観を持っておくことが大切です。仕事への価値観は就活生のうちから考え、自分なりの価値観を持っておく必要があります。自身の価値観を明確にして、就活を進めていきましょう。