業界研究

【14卒内定者インタビューNo.3】総合商社内定者が語る、就職活動の進め方

総合商社の内定者が語る就職活動
       難関企業から内定を獲得するノウハウを公開!
「14卒内定者インタビュー」について、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。

インタビュアー(以下I):本日は総合商社内定者のOさんに来て頂いています。宜しくお願いします。

内定者(以下O):よろしくお願いします。

I:Oさんは内定後はどのような事をして過ごされているのですか?

O:僕は4月に決まって、そこから2カ月くらいは遊びまくりましたねー。笑 最近は内定者主導の新卒採用イベントの企画のリーダーをやったり、資格の勉強をしたりしています。

総合商社を選んだワケ

I:前回の損保内定者の方も同じような企画をされているとおっしゃっていました。みなさん、勤務前から内定先にコミットされているのですね!

 ところで、Oさんはなぜ総合商社を目指されたのですか?

O:私は二つの軸で就職活動をしていました。
1つ目は、自分がビジネスの中間地点にたって、世の中の利害関係を回していきたい
2つ目は、新たなビジネスを創出したい
この2つです。総合商社では、メーカーと取引先をつなぐ役割を担うこともあれば、エネルギー資源確保のために海外に新たなビジネスを取りに行くこともあります。前者は1つ目の例ですし、後者は2つ目の例に当たります。それで商社を第一志望に掲げていました。

I:なぜそのような軸を持たれたのですか?

O:私は今まで、常にコミュニティのリーダーや調整役をこなしてきました。振りかえると、自分が一番力を発揮できるのはこういったネットワークを調整することだったのです。それに加えて、私は常に新しいことにチャレンジしたい、自分達が新しいことをやる最初の人物になりたい、そう思うことが強いタイプでした。このように、“能力ベース”と“やりたいことベース”で考えた結果、先ほどの二つの軸が生まれました。

I:なるほど。自分の強みが活き、なおかつやりたいことにチャレンジできる環境。確かに、最も魅力的な環境のうちの一つですね!

就活における苦労と対策

I:Oさんは就職活動中、何か困難な事はありましたか?

O:そうですね…まず、2月中旬から3月上旬のエントリーシート提出のラッシュ時は厳しかったですね。2週間で30社ほど提出しました。笑

I:すごい量ですね!どうやって対処したのですか?

O:タイムプランニングですね。志望度の高さ、ESの内容の重さ、他業界との関連性…といった部分で優先付けをし、どのESにどれだけの力を注ぐのかを明確にしました。そのうえで、提出期限との兼ね合いから効率的な計画を立てましたね。

I:タイムプランニングは時間がない時ほど重要ですよね。もし何も考えずにとりあえずではじめてたら、もしかしたら間に合わなかったかも知れませんね?

O:そうですね。早い段階での準備と計画の構築は何をやるにも欠かせませんね!

I:他にもありましたか?

O:僕は就活を始めて最初の方、面接で緊張してしまうことが多かったんです。
それは、「自己紹介」や「学生時代力を入れたこと」といった、面接冒頭で必ず質問される部分で、自信を持って言えていなかったからでした。
それに気づいてからはとにかく準備に時間をかける!これに尽きましたね!

I:どのよう準備をされたのですか?

O:面接当日までに、暗記に効果的な時間に資料を読み込み、何回もプレゼンの練習を行いました。アウトプットとフィードバックのサイクルを何度も回すことで、面接本番でも全く同様のパフォーマンスを得られましたね。
 余談ですが、カリスマ的なプレゼンを披露してきたスティーブジョブズも、昔はプレゼンが苦手だったそうです。彼は、原稿を用意したうえで何回も反復練習を繰り返すことで、あの素晴らしいパフォーマンスにつなげていたんですよ。

I:そうだったんですか!ジョブズのプレゼンは完全に持って生まれた才能だと思ってました。やはり、努力は重要ですね。

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就活におけるノウハウ

I:Oさんの就活ノウハウについて教えて頂けますか?

O:実は、何か困ったことを質問された時、相手がどこを見ているのかと言うと
・言葉の内容などの言語情報 7%
・口調や話の早さなどの聴覚情報 38%
・見た目などの視覚情報 55%
という割合になっていることがわかっているのです。これはメラビアンの法則と言います。つまり、面接官は話の内容よりも、口調や動作といった「第一印象」に注目していると考えられるのです。

ではその第一印象が決まるのはいつか。それは入室してからの数十秒です。あいさつ~自己PRくらいまでで、第一印象は決まります。そこで私は、この最初の数十秒から数分に全力を注ぐようにしました。

I:具体的にはどのような事をされたのですか?

O:まず、自分の第一印象が何なのかを把握することです。友人やOB訪問等、あらゆる人から自分はどのように思われているのかを聞くようにしました。
そこで出てきた3つの良い部分を、自分のアピールする第一印象にしたのです。

I:ちなみそのに3つは教えて頂けますか?笑

O:これ自分で言うのは恥ずかしいのですが(笑)
まじめ、さわやか、清純そう、この3つです。笑

I:いや、確かにその通りだと思います!

O:ありがとうございます。笑
そう、それで、この3つを面接官に植え付けるための戦略を徹底的に練りました。
初めの30秒は高いトーンで話したり、自己PRの強みを第一印象の3つにつなげたり。
例えば、自分はリーダーとして活躍できることを語るなら
1.自分が率先して第一線で働いたことで成果を上げた
という展開よりも
2.メンバーの関係を調整することで組織のパフォーマンスを向上させた
と言ったほうが、面接官が感じる第一印象と自分の発言に繋がりを持たせられるはずです。

I:なるほど!確かにその通りですね!
自分は発言内容のロジックは組み立てていたけど、そこまでは出来ていなかったかもなあ。

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15卒へ一言

I:最後に15卒の就活生へ一言お願いします。

O:就活はゴールではありません。
有名な企業、お金がもらえる企業、華やかな企業…人それぞれいろんな軸があるだろうけど、ビジネスの現場は僕ら学生が思い描くよりももっと泥臭いはずです。
まだ面接まで時間があります。
自分がやりたいことは何なのか。夢は何なのか。
ここをもっと深く考えて考えて、答えをひねり出してください。

それから、僕は某マーチ大学なので、マーチレベルの学生に一言。
マーチレベルの学生は、早い時期から準備をしないと難関企業は難しいですよ。
早慶や東大は外資を受ける学生も多く、早い時期から経験を積んでいます。
でも彼らよりも良い準備をすれば大丈夫。あきらめずに、高い目標を目指してください!

I:ありがとうございました!本日の内定者インタビューは総合商社内定者のOさんでした。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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