面接対策

企業選びの軸4つ|面接で質問されたときの回答例文3選

就活で後悔しないためには「企業選びの軸」がカギ

就職活動では、数多くの企業を見て回ることになるでしょう。「どの企業がいいのかよくわからないし、とりあえず内定がもらえればどこでもいいや」と考えてしまう就活生も多くいます。しかし、就活のゴールは内定をもらうことではありません。

内定を獲得することばかりに捉われてしまうと、せっかく内定をもらえても、「思っていたのとは違う。自分には合わないかも」など入社後に違和感を覚えてしまう可能性もあるのです。

本当に自分に合った企業を見つけるには「企業選びの軸」を明確にしておくことが必要になります。就職活動で後悔しないために、この軸をしっかりと設けて自分に合った企業を見つけましょう。

企業選びの軸を定めるには念入りな自己分析が必要

企業選びの軸を定めるには、自己分析が必要です。「自己分析って意味あるの?」と思う就活生もいるでしょう。

自己分析を行うことで、自分が望む働き方を明らかにすることが可能になります。例えば上下関係がはっきりしている企業ではなく、役職の枠にとらわれないコミュニケーションが取れる企業に就職したい方は、体育会系の傾向が強い企業は向かないでしょう。

このようにこれまでの自身の経験を振り返り感情を思い返してみることで「自分が望む仕事内容は何なのか」「自分が望む職場環境はどのようなものなのか」など、自身が企業に求めるものが明確になるでしょう。そのため企業選びの軸を定めるためには自己分析が必要なのです。

自己分析ノートの作成目的や便利サイトについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

業界・企業研究をしてたくさんの仕事を知る

企業選びの軸を明確にしていくには業界・企業研究を入念におこない、多くの仕事を知ることも必要です。自己分析を進めることで、自身が望む働き方を徐々に把握していくことができます。

しかし自己分析を進めるだけでは、自身が望む働き方は鮮明にすることは出来ません。世の中にはさまざまな仕事があり、多くの人が認識している仕事はその中のほんのひと握りです。

世の中の仕事について知識があまりない状態でいくら考えても、自身が望む仕事内容を具体的にイメージすることは難しいでしょう。業界研究・企業研究を進めることで、それまで知らなかったさまざまな仕事に触れることになるでしょう。

業界・企業研究を進め知識を増やしていくことで、自身が望む仕事をより具体的にイメージ出来るようになるのです。

以下の記事では業界の種類や特徴を詳しく解説しています。

インターン制度があれば利用する

会社の資料やインターネットの情報を元に、企業のことを知ることはできます。しかしインターネットなどの情報だけでは、企業選びの判断を誤る恐れがあります。正しい判断をするには、企業の先輩から情報を得ることが一番でしょう。そのためにインターン制度は欠かせないでしょう。

インターン制度は実際に会社で働くことができるので、業務内容を肌で感じることができるのが利点です。他にも職場の雰囲気を知ることもできます。

二つの利点は想像以上に、企業選びにおいて貴重なことです。インターン制度を実施している会社はIT関連が多い傾向ですが、他の業界でも実施していることがあります。インターン制度の情報収集をしっかりとしましょう。是非インターン制度があれば利用するとよいでしょう。

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企業選びの軸を決めるポイント4つ

自己分析や業界・企業研究をある程度終えたら、全体を眺めてみましょう。自己分析では、こういう仕事内容が「自分には合ってそう」「誇りを持って取り組めそう」「スキルアップできそう」などがぼんやりとでも分かるようになります。

これは、「なぜその企業に就職したいのか?」という志望動機につながりますので、しっかりと明文化しておきましょう。

業界・企業研究では、世の中には本当に多種多様な企業があることが分かります。この調査結果と自己分析とを組み合わせれば、いくつか興味のある企業や業界がピックアップできるでしょう。

ここまで来れば、いよいよ実際に企業選びの軸を決めていく段階です。それぞれの企業選びの軸について詳しく見ていきましょう。

企業選びの軸①能力が活かせるかどうか

企業選びの軸の例としてまずひとつ目に挙げられるのは、自分の能力を活かせるかどうかということです。やはり自分の能力が活かせない仕事に就いてもうまくいかないことばかりでストレスが溜まり、仕事を全然好きになれない可能性も高いです。

そして仕事を好きになれないと、仕事をしていても辛いだけです。すぐに辞めたくなってしまうかもしれません。自分の能力を活かせるかどうかを基準に企業を選ぶとよいでしょう。

能力を活かして何ができるかを考える

学生時代に専門の勉強を積んで相応の資格を取得した人は、資格を活かせる企業を選択するとよいでしょう。

資格の中には、建築・土木や電気・電子などいわゆる理系分野のものから、司法書士などの法律関係、英語や秘書など文系のものまでさまざまあります。資格を持っている方は資格を活かせる企業を選択するとよいでしょう。

では資格や特技を持っていない場合、どうすればいいでしょうか。まず自己分析をしっかりすることです。コツコツやるのが苦にならない性格なのか、瞬発力で勝負するタイプかなど自分の性格も能力のひとつです。それを客観的に把握し、求める人材とマッチしている企業を選びましょう。

仕事の能力があるかどうか分からないとき

能力が発揮できる仕事をするのが大切だと解っていても、自分の能力で通用するのかが判断できない人はいるでしょう。しかし心配する必要はありません。

なぜなら仕事経験のない新卒は中途採用とは違い、仕事で初めから能力を発揮できる人は少ないからです。さらに企業も仕事経験のない新卒に対しては、初めから能力を発揮できるとは思っていないからです。

仕事経験のない新卒が持っている能力は上でもお伝えした通り、自分の性格です。自己分析や業界研究を進め、求める人材像とマッチしている企業を選ぶことに注力しましょう。

企業選びの軸②その会社が好きかどうか

会社が好きかどうかを企業選びの軸にすることもおすすめです。その会社が好きかどうかを軸にすると、入社してからも仕事が多少上手くいかなくても、めげずに努力を続けることができることでしょう。それでは詳しく見ていきましょう。

「何が・何故好きなのか」を考える

「何が・何故好きなのか」を考えることは企業選びの軸を明確にするために非常に重要です。仕事経験のない新卒は、入社したいという強い熱意を評価されることが多いからです。しかしいざ熱意を面接で伝えるとなると、うまく伝えられない人は多いのではないでしょうか。

そこで熱意を表現しやすい「好き」という軸は、就活で非常に役立つ軸になります。何が・何故好きなのかを明確にすることで、「好き」を理由とともに面接官に伝えられるでしょう。

したがって、自分がどんなものが好きで、どうしてそれが好きなのかを良く考えるとよいでしょう。何が・何故好きなのかを企業選びの軸の一つにしてみてください。

経営理念などを参考にする

今の時代、多くの企業が自前のホームページを開設しています。会社のPRや商品・サービス説明のためのものですが、多くのHPには当該企業の経営理念が掲載されています。

企業を選ぶ際には、好きになれるかどうかホームページであらかじめチェックしておきましょう。例えば人気企業ランキングで常に上位に位置するみずほフィナンシャルグループのHPを見ると、企業活動の根本的な考え方や会社のあるべき姿・将来像がうたってあります。

そして企業理念に共感できる会社を選ぶとよいでしょう。企業理念に共感できるということは、企業との相性が良いと捉えることができます。企業を選ぶ際には、好きになれるかどうかホームページであらかじめチェックしておきましょう。

さらに、企業HPには採用情報もあり、「顧客とのコミュニケーションを大切に」とか「泥臭く働く」など求める人材の姿が描かれていることがあります。参考すると選考を有利に進められるでしょう。是非企業のホームページもチェックしてみるとよいでしょう。

好きではない部分も考える

企業のいい面をピックアップするのはもちろん大事です。しかし物事は多面的に見ることも大切です。「ここはイマイチだな」という部分も明確にし、それも含めて本当に就職したいのかを考えましょう。そうしないと、入社した後に後悔してしまうことになりかねません。

具体例でお伝えすると、企業が東京にあり、あなたの住まいも東京なのでそこに勤めることを希望したとしましょう。しかし、その企業は配属部署によっては名古屋や大阪勤務になる可能性もあります。この場合、あなたはそれを妥協できるのかどうか考える必要があるでしょう。

このように、その会社の好きな部分とイマイチな部分を照らし合わせると、自分の納得のいく会社選びをしやすくなります。

企業選びの軸③なりたい自分になれるかどうか

将来なりたい自分になれるかどうかを軸にすることも、おすすめの企業選びの軸です。

たとえば将来独立したいと考えているならば、独立するためのスキルや人脈を築けるかどうかを軸にしましょう。一方でその会社一筋で働いていたいと考えているなら、安定しているかどうかを軸にしてみるのも良いでしょう。

なりたい自分を明確にしておく

社会人として10年後、20年後にどうなりたいかを明確にしておくことも大事です。いつかは管理職や役員になって会社を引っ張っていきたいと考える人もいるでしょうし、定年まで現場でバリバリ働きたいと思う人もいるでしょう。

またそこまで先のことでなくても、営業で社内売上ナンバーワンを取りたいとか、企画やプロジェクトを任されるようになりたい、海外の支社や支店に勤務してみたいという人もいるかもしれません。

そうした自分の願いに、その会社が応えてくれるかどうかは大事な点です。もちろん、自分の努力次第という面が大きいでしょう。

しかしそもそも会社内部のシステムとして若手社員登用の仕組みがなかったり、縁故人事などが横行していたりすると自己実現の可能性は低くなります。意中の会社を決めたら、事前に多くの情報に当たることです。

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適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。

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高めたいスキルを明確にする

将来自分がその会社でどうなりたいのかということに通じますが、そこに到達するためにはどんなスキルが必要なのかを分かる範囲で明確にしておきましょう。


高めたいスキルが明確になると、なりたい自分になるためにどのような行動をすればよいのかが明確になるからです。

例えば営業でトップ成績を出すという「なりたい自分像」の場合、トップ成績を出すために営業のスキルを高める必要があるでしょう。この時ただ漠然と営業スキルを高めるという目標では、具体的な行動につながりません。そのため高めたいスキルをより明確にしておく必要があるのです。

営業のスキルを高めるという目標ではなく、セールススキルや対人関係スキルを高めるなどのように高めたいスキルを明確にしておきましょう。対人関係スキルまで高めたいスキルを明確にしておくと、関連する本や入社後先輩に質問もしやすいでしょう。是非参考にしてみてください。

もちろん、現段階ではどういったスキルがいるのかよくわからない方は多いでしょう。その場合は、企業ホームページや会社案内資料から推察してみたり、説明会などで直接質問したりしてみましょう。

企業選びの軸④企業の安定性

働くことは自己実現や自分を成長させるためだというのはよく言われることでしょう。しかし企業が安定していないと、自己実現は難しいでしょう。そのためまず求めるのは「安定性」という方は多いのではないでしょうか。

そもそも企業の安定性とは、継続的に経営ができる状況かどうかです。つまり将来にわたって雇用が継続され、給与が払われる可能性が高い企業のことを指します。

そしてそういった安定性があって、はじめて仕事にも邁進できるでしょう。そのため企業選びの軸の一つに企業の安定性を加えることもおすすめです。

安定・将来性

企業選びで一番気になるのは、会社・職場の安定性と将来性という方は多いでしょう。ただ名の知られた大手企業が破綻したり、大学生のうちに起業した会社が一流にのし上がったりする時代です。そのため一寸先が闇か光かは分からないのが現状です。

安定性を見るのに役に立つのが、自己資本比率と流動比率、当座比率の3指標です。これらには「安全圏」といわれる値があるので、その企業が3指標をクリアしていれば安定性が高いということになるのです。

自己資本比率と流動比率、当座比率の3指標は財務諸表に記載されている数字をもとに算出します。

そもそも財務諸表とは、企業が利害関係者に対して一定期間の経営成績や財務状態等を明らかにするために作成される書類のことです。つまりこの書類を確認することで経営状況を確認することができるのです。【企業名 財務諸表】と検索すると出てきます。是非検索してみてください。

自己資本比率の算出方法は【(現預金ー長期借入)÷ 資産合計】で算出できます。そしてこの自己資本比率が、一般的に15%以上あれば安定性が高いと言われています。

流動比率の算出方法は【流動資産 ÷ 流動負債】で算出できます。そしてこの流動比率は一般的に120%以上あれば安全性が高いと言われています。

最後に当座比率の算出方法は【当座資産 ÷ 流動負債】で算出できます。そしてこの当座比率は一般的に90 %以上であれば安全性が高いと言われています。

是非参考に計算してみてください。

働きやすさ

働きやすさも、就職先を決める上で大事な点です。いかにその企業が安定していて将来成長が見込めるといっても、自分にとって働きやすい職場でなければ長続きはしません。ここで気を付けなければならないのは、よく言われるブラック企業の存在です。

長時間労働やパワハラが常態化していたり、残業代や手当が未払いだったり、縁故採用・人事が当たり前だったりする会社は、実は数多くあります。作家や弁護士で選ぶ「ブラック企業大賞」や2CHの「ブラック企業指数」は、発表されると毎年話題になります。

働きやすさを見る指標は、離職率・有給取得率・平均残業時間の3つです。この3つの指標は厚生労働省が義務づけているため、企業のホームページに記載されています。是非確認してみてください。

福利厚生の手厚さ

福利厚生がどうなっているのかも、働きやすい職場かどうかを見極める判断材料の一つです。産休や育休、介護休暇、有給休暇は労働基準法や育児・介護休業法などで定められています。産休や育休、介護休暇、有給休暇を参考に、福利厚生が手厚いのか・そうではないのかを判断するとよいでしょう。

また介護休暇は終わりが見えないため、結局は会社を辞めざるを得なくなったという事例もあります。女性の場合産休を取るならやめてくれと言われたり、職場復帰はできたものの意に沿わない異動や降格を強いられたりするケースもあります。

あらかじめ【企業名スペース福利厚生】などインターネットで検索しておきましょう。

社会貢献度

社会貢献度の高い仕事であるかどうかは、仕事を長く続けることができるかどうかのひとつの要素になります。

社会貢献度の高い仕事とは、仕事を通じて困っている人を助けることや、喜ばせる仕事を指しています。

社会貢献度の高い仕事に従事すれば、苦しいときでも何とか頑張ることができるようになります。自分の仕事によって、笑顔になる人を想像すれば力強く働くことができます。

そのため社会貢献度の高い仕事であるかどうかは仕事を長く続けることができるかどうかのひとつの要素でしょう。

是非参考にしてみてください。

企業選びの軸は面接やESで聞かれることもある

面接の際に「あなたの企業選びの基本は何ですか?」と聞かれたり、エントリーシートに書くことを求められたりすることがあります。その際にどう答えるかで、面接官の自分への印象は随分と違ったものになります。

就活生が「企業選びの軸」をどこに置いているのかは、実は採用する会社にとっても重大な関心事です。では、なぜ企業側は学生の会社選びの軸にそんなに関心を持つのでしょう。具体的に見ていきましょう。

企業選びの軸を聞く意図

結論からお伝えすると、面接で企業選びの軸を聞かれる理由は就活生の内定辞退・早期退社の防止が目的です。

明確な企業選びの軸がある就活生は、自分がどんな環境で働きたいか、そこで自分が将来どんな企業人になっているのかを明確にイメージできているでしょう。明確なイメージがあるとそのイメージに合う企業に入社することができます。そして結果的に職場への定着率が高く、モチベーションも高いため即戦力になる可能性も高い就活生が多いのです。

そのため面接で企業選びの軸を聞かれることもあるのです。是非面接までに企業選びの軸を明確にしておきましょう。

聞かれた場合は結論から述べる

面接で「企業選びの軸」を問われた場合、どうすればよいでしょうか。「安定していて、福利厚生が充実しているところです」と答えてしまうと、他の就活生との差別化は難しいでしょう。

企業選びの軸を聞かれたときは、結論から伝えるとよいでしょう。例えば「私の企業選びの軸は○○です。その理由はアルバイトでのお客様から感謝される経験です。私は学生時代○○のアルバイトに従事しており~」といったように結論を先に伝え、その後その根拠や理由を伝えるとよいでしょう。

結論から伝えることで面接官は就活生が今から何について話すのかを鮮明に理解することができます。そのため熱意や志望意欲が面接官に伝わりやすいのです。是非結論から伝えることを意識してみるとよいでしょう。

企業選びの軸を聞かれたときの回答例文

ここでのポイントは、「自分の思いや考えを明確に述べる」「それに至った理由」「それがなぜその企業を志望したかにつながること」を端的にかつ明確に伝えることです。

この3点が明確になっていれば、面接官もなるほどとうなずいてくれるでしょう。そして、自身の体験を通して語れるものがあればしっかりと伝わりやすいように準備しておきましょう。

例文①経営理念に共感している場合

私は人と人とのふれあいを大事にする御社の企業精神に惹かれ、就職を希望致しました。私は2年間接客業のアルバイトをしていたのですが、接客でお客様に喜んでいただき、感謝の言葉をいただいたことが何よりの喜びだと感じるようになりました。
そんな中、数か月前に御社のサービスを受ける機会があり、そこで「これが接客のプロなのか」というほどのおもてなし精神を感じ、非常に感動致しました。このような企業でぜひ私も働かせて頂きたいと思い、志望致しました。

構成としては、経営理念に共感したことを最初に述べてその後になぜ共感したのかという理由を持ってきています。その理由が、自身の体験を通したものであるため、強い説得力があります。是非参考にしてみてください。

例文②ビジョンを伝える場合

私は1人でも多くの海外の方に、日本の優れた防災グッズのよさを伝えたいという思いがあります。私は高校2年生の頃、自宅近くの川が氾濫して床上浸水し、丸2日ほど外出できなくなった経験があります。その時に感動したのが、防災グッズのありがたさです。
水だけでご飯が作れたり、電気が無くても充電できる手回し充電器などがあり、ものすごく助かりました。御社はそういった防災グッズについてラインナップが豊富で、しかもグローバルに展開されているため、御社に就職を希望致しました。

最初に自身のビジョンを伝えてから、なぜそういう思いを持つに至ったのか、そして最後になぜその会社なのかという理由を述べる構成になっています。この例も、自身の経験を通して語っていることと、その会社の強みが述べられているので、納得性の高い文章になっています。是非参考にしてみてください。

例文③高めたいスキルを伝える場合

私は充電して繰り返し使える二次電池について将来大きな可能性があると考えており、この分野で新しい製品や技術を開発して社会に貢献したいと考えております。小さいころから私は電池で動く電車や車のおもちゃにとても興味があり、それが理由で大学では電池の研究をして参りました。
この電池の分野が純粋に好きであるということと、大学で研究していたスキルを活かし高められるのは電池製品で最先端を走る御社だと思い、志望致しました。

最初に自身のビジョンと高めたいスキルを話した上で、なぜそのような思いがあるのか、その理由を語っています。その次に、その会社を選んだ理由について、自身の思いとその会社の強みを絡めているので、面接官を共感させることが出来るのです。是非参考にしてみてください。

例を参考に面接で説明できる企業選びの軸を探ろう

企業選びの軸は、就活に失敗しないためにもじっくりと優先的に決めておくことがおすすめです。企業選びの軸としては「能力が活かせるかどうか」「その会社が好きかどうか」「なりたい自分になれるかどうか」「企業の安定性や働きやすさなど」が挙げられます。

企業を志望する理由は人それぞれですが、「なんとなく」という意思で就職先を決めてしまわないためにも、自分が働く上で大切にしたいことを想定することが大切です。

是非この記事を参考に企業選びの軸を明確にしておき、就活を有利に進められるよう準備しておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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