就活のマナー

面接に遅刻したときの対処法|謝罪のメール例文もご紹介

面接に遅刻したらどうなるのか


面接に遅刻した就活生に対して、いい印象を持つ人事担当者はいないと認識してください。遅刻をすることはマナー違反というだけではなく、入社後も大事な会議や打ち合わせなどに遅れると思われてしまいます。そうした人材を企業が欲しがることはありません。遅刻に厳しい面接官であれば、面接を受けられない可能性もあります。

また、「せっかく来てくれたから」という理由で面接はしてくれるものの、遅刻者には内定を出さない企業も少なくありません。もちろん、面接に遅刻しそうになって連絡をしないこともNGです。少しでも遅刻の可能性を感じたら、企業に連絡をすればしない時よりも印象は良くなります。とはいえ、やはり遅刻をしないことがベストです。

体調不良で面接を欠席したい場合の対処法については、こちらの記事で確認しておきましょう。

面接に遅刻する可能性は常にある

面接に遅刻なんてしないから大丈夫」と思っている方も多いでしょう。しかし、当日何があるかはその時になるまでわかりません。寝坊をしてしまうかもしれないし、電車が遅延してしまうかもしれません。就活を続けていれば、一度くらいは遅刻してしまうこともあるかもしれないのです。
遅刻してしまう可能性がゼロではない以上、その時の対処法も身につけておくほうが無難です。ここでは、遅刻をしてしまった際の正しい対処法を紹介していきます。万が一遅刻してしまったときにも、冷静に対応できるようにしておきましょう。

時間に余裕を持った行動が大切

面接は前日から始まっています。中には、ギリギリまで予習したい就活生もいるでしょう。しかし夜更かしして寝坊しては、元も子もありません。緊張から寝付けない場合なども考え、早めに体を休めておきましょう。

お酒は飲まないか、控えめにしてください。面接当日は時間に余裕を持って出かけましょう。面接開始の10分前にはすでに会場に到着しているのが理想です。30分~1時間前に到着して周囲の下見をしたり、近くのカフェで予習時間を取るのもおすすめ方法です。

到着が直前すぎると、とっさのトラブルに対処しきれない可能性があります。逆に、あまり早すぎると相手に気を使わせてしまうこともあります。社会人としてのマナーだと思って行動しましょう。

面接の到着時間についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

場合によっては面接をしてもらえないこともある

企業はさまざまな就活生と面接をします。会場の手配やスケジューリングなどで忙しく、学生ひとりひとりのワガママを聞くことはありません。こうした状況でも、遅刻してしまった時は別の日程を提示されることもあります。その際は、しっかりと謝罪と感謝の言葉を告げてください。最悪のケースでは、面接官が怒ってしまい面接自体がキャンセルになります。

大きな事故に巻き込まれた以外の電車遅延などでも許されない場合もあります。それぐらい就活生との面接は、企業にとっても重要なものであると認識してください。面接を断られてしまったら、時間をかけて作成した履歴書や何度も行った面接練習もすべて水の泡です。第一志望の会社であれば、悔しい気持ちを抱くだけでしょう。

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面接に遅刻したら場合の対処法

万が一面接に遅刻しそうになったら、会社に電話を入れてください。電車内であれば、メールで遅刻する旨を連絡し、後に電話をするようにしましょう。その際、どれくらい遅れてしまうのか、何時に到着予定なのかをしっかり伝えてください。絶対に避けるべきことは、そもそも連絡をしないことや面接予定時間の後に連絡することです。

これらは大変非常識なことですので、事前連絡を忘れずにしてください。面接会場でも、しっかりと謝罪します。面接の前と後の2回謝罪をするべきです。その後は、企業や状況にもよりますが、メールや手紙で再度お詫びしてください。面接に遅れてしまったらこうした手間が掛かりますので、「遅刻厳禁」を肝に銘じましょう。

①早めの連絡・到着時刻は遅めに見積もる

面接の約束時刻に遅刻しそうだと判明したときは、なるべく早い段階で連絡するのが常識です。その際の注意点をいくつか挙げてみましょう。まず、早めに連絡、到着時刻は遅めに見積もるのが基本です。これが、大切なポイントです。よくない事態が起こると、少しでもそれを小さく見せようとするのが人間心理です。

そのため、頭の中では15分の遅刻と見積もっていても、電話で「5分ほど遅刻しそうです」と説明する人が少なくありません。しかし、こうした甘い見積もり時刻を告げてしまうと、連絡した時刻よりさらに遅刻するということになってしまいます。ですから、このケースでは「15分から20分遅れそうです」と告げるといいでしょう。

就活での電話のかけ方についてはこちらの記事を併せて読んでみてください。

遅刻の連絡はメールではなく電話でする

さらに遅刻しそうだと判断したら、電話で直接面接担当者に連絡しましょう。ただ、電車内などで電話することができなければ、まずはメールを送り、そのあと電話でフォローしましょう。その際のメールには「ただいま電車内で電話ができませんので」というひとことを添えると、先方は状況が把握しやすいでしょう。

メールで遅刻しそうな旨を伝える際の例文

〇〇株式会社

人事部人事課

〇〇 〇〇  様

いつも大変お世話になっております。

△△大学△△学部△△学科 △△ △△と申します。

本日●時より面接のお約束を頂戴していたのですが、交通機関の遅延の影響で会場への到着が▲分ほど遅れてしまいそうです。

到着が■時頃になる予定なのですが、このままお伺いさせて頂いてもよろしいでしょうか。

ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ないのですが、何卒宜しくお願い申し上げます。

この例文のポイントは、到着予定時間を明示している点です。遅刻した際、どの程度遅れるのかにより、企業としても対応が変わってきます。企業が面接をする就活生はあなただけではありません。

到着予定時刻がわかることで、どのタイミングで面接が出来るかを計算することが可能になるのです。謝罪の念をしっかりと述べることも重要です。理由が何であれ、遅刻する以上企業に対して少なからず迷惑をかけてしまいます。メールを送る際は、しっかりとその点をお詫びすることも大切なポイントなのです。

②面接の前後で2度の謝罪をする

面接に遅刻した場合、会社側が取る対応は3種類あります。それは、「面接をキャンセルし、その段階で不採用とする」「後日、面接する」「遅刻者を待って、面接する」の3種類です。このうち、最後のケースでの対処法を考えてみましょう。

面接ができたら感謝の言葉を伝える

面接に遅刻した場合、すべての人は担当者や面接官の顔を見た瞬間に頭を下げるでしょう。それは当然ですが、面接が終わってしまうと何事もなかったかのように「ありがとうございました。失礼します」とだけ告げ、退席する人が少なくありません。面接が無事にできたら、感謝の言葉を伝えましょう。

本日は時間に遅れまして申し訳ありませんでした。遅刻したにもかかわらず、面接をしていただいたこと、本当に感謝しております。

正直に理由を話して深くお辞儀する

もし面に遅刻してしまったのであれば、正直に理由を話してお詫びの姿勢を示すようにしましょう。面接官は就活生の嘘に敏感です。毎年採用シーズンに多くの就活生と面談を行っている面接官は「嘘を見破る力」に長けています。

嘘がバレた場合、一気に信用を失ってしまいます。遅刻をした上に、その理由に関しても嘘をつくような就活生に魅力を感じる面接官はいないのです。遅刻した理由は正直に述べましょう。また、その際、しっかりとお詫びの姿勢を示すことが大切です。

他の就活生との面談も含め、採用シーズンに採用担当の社員がやらなければならない仕事は膨大な量となります。あなたが遅刻したことで、少なからずそれらの仕事に影響が出てしまうのです。普段よりも深くお辞儀をするなど、しっかりと謝罪の念が伝わるようにしましょう。

遅刻したときの対応が合否に影響する可能性もある

上述の通り、面接に遅刻する可能性は誰にでもあります。遅刻はただでさえ印象の悪いものです。その際、適切な対応をすることが出来なければ、採用担当者の信用を一気に失うことになるでしょう。最悪の場合、それが原因となり、不採用となってしまうこともあり得るのです。

そのようなことがないよう、遅刻した際の適切な対処法についても身につけておく必要があるのです。遅刻によりマイナスの印象を少しでも軽減することができるよう、しっかりと押さえておきましょう。

面接室に入る前に身だしなみを整える

遅刻して面接に臨む際、面接室に入る前に身だしなみを整えておくようにしましょう。面接に遅刻しそうな時は、慌てて面接会場に向かうことになるでしょう。走って向かうと、身だしなみが乱れてしまうことが多いです。「身だしなみは多少乱れていた方が急いで来た感じが伝わって良いのでは」と思う就活生もいるでしょう。しかし、遅刻するのであれば急いで駆けつけるのは当然なのです。

身だしなみの乱れは、単なるマイナス評価にしかつながりません。遅刻しているからこそ、これ以上の減点は防がなければなりません。面接室に入る前に、髪を整え、スーツを正し、汗をしっかりと拭いたうえで面接に臨むことが重要になるのです。

最後まで諦めない姿勢を貫き通す

遅刻して面接に臨む場合、最後まであきらめない姿勢を貫き通すようにしましょう。面接に遅刻することでマイナスの評価になったと思い、投げやりな気持ちで面接に臨む就活生もいます。しかし、遅刻だけで合否が決まるとは限りません。企業は多角的な視点から就活生を吟味し、合否の判断をおこなっています。

面接に集中して自身の強みを精一杯アピールすることで、遅刻によるマイナスイメージを払拭し、合格にたどり着くことも可能なのです。面接に参加するのであれば、最後まで全力を尽くし自身の持つ力を最大限に発揮できるように努力するべきです。遅刻してしまった場合でも、最後まであきらめず、面接に臨むようにしましょう。

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遅刻をしたときのNGな態度

もし面接に遅刻してしまっても、最後まで真剣に取り組む姿勢をアピールしましょう。遅刻の連絡を入れたり、正直に理由を伝えて丁寧に謝罪するなど、諦めない姿勢が大事です。誠実な態度をアピールする時には、やってはいけないNGな態度があります。面接に遅刻したときの参考にしてください。

①長々と言い訳をする

面接に遅刻しそうな時や、実際に遅刻してしまったら、正直に理由を伝えて謝罪しましょう。この時、なるべく簡潔に状況を伝えるように心がけます。長々と説明すると、いい印象を与えません。言い訳と受け取られてしまう可能性もあります。突然の事態に見舞われたら、人は誰かに話したくなるものです。

しかし、ハプニングの内容を細かく面接官に伝える必要はありません。面接官に伝えなければいけないのは、志望動機や自己PRです。感情を挟まず、客観的な状況を伝えれば十分です。頭ではわかっていても、遅刻してしまうと思うと、慌ててしまい、ついダラダラと言い訳してしまう場合もあります。余裕を持って行動することで、遅刻しても冷静に対処することができます。

②急ぐ素振りがない

遅刻のせいで慌ててしまうのは問題ですが、急ぐ素振りを全く見せないのもNGです。面接官を待たせているのは事実なので、申し訳ないという態度をアピールしましょう。余裕たっぷりの様子で到着すると、反省の色がないと思われます。急いで到着した場合、面接前に身だしなみを整えるのは最低限必要なマナーですが、遅刻して申し訳ないという気持ちは常に忘れずに持っておきましょう。

③面接が始まっても切り替えができていない

面接に遅刻してしまったら、多かれ少なかれ慌ててしまうものです。その状態のまま面接が始まると、うまく気持ちを切り替えることができず、焦ったまま面接が進行します。予習したはずの質問の答えをど忘れしてしまったり、覚えていてもつっかえたり、スムーズに話せなくなることも多いです。

それを防ぐためにも、遅刻してしまった事実は早めに受け入れましょう。事前に、面接の流れを頭の中に思い描いていたはずです。遅刻したことで頭がいっぱいになりすぎないように、上手に気持ちを切り替えましょう。

遅刻したときに送る謝罪のメール例文

面接に遅刻したとき、あるいは遅刻しそうなとき、そのような場合は謝罪のメールを送るのがマナーです。しかし、どんなメールを送れば良いのか分からない就活生は、多いでしょう。ここでは、面接に遅刻するとき・面接に遅刻した後に送るメールの書き方をご紹介します。

遅刻するときのメール例文

お世話になっております。

本日、〇時から面接を受けさせていただく〇〇大学の〇〇です。

ただいま電車内のため、メールにて失礼いたします。

現在〇〇駅を出たところで、人身事故のために車両が停止してしまいました。

電車が動き出すのに、時間がかかってしまうとのことです。

そのため、本日〇時に予定しておりました面接に遅れてしまいます。

貴重な時間を割いていただいたにもかかわらず、このような形になってしまい申し訳ありません。

私としては、貴社の面接を受けさせていただきたいと思っているのですが、このまま貴社に向かわせていただいてもよろしいでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

1つ目は、当日受ける面接に遅刻しそうな場合の例文です。遅刻の連絡は電話でするのがマナーですが、電車内などの電話ができない場所ではメールで伝えましょう。まず、「〇時の面接を受ける〇〇大学の〇〇」と簡潔に書きます。

その後に、遅刻してしまう理由です。どのくらい遅刻するのか分かる場合は書いておくことで、担当者も対応しやすくなるでしょう。お詫びの言葉を入れるのを、忘れないでください。最後に、「面接を受けたい」という思いを書きましょう。

面接後に送るメール例文①

お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。

本日は貴重なお時間をいただいたにも関わらず、面接に遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。改めてお詫び申し上げます。

また、貴社を一番に志望しておりますので面接の機会をいただけたことに感謝しております。ありがとうございました。

ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。

2つ目は、面接が終わった後に送るメールの例文です。このメールを送るか送らないかでは、大きく印象が変わってきます。面接に遅刻しなかった場合もそうですが、面接後のメールはビジネスマナーとして送るようにしましょう。

書き方は、一番初めに「面接に遅れて申し訳ない」と遅刻したことのお詫びをします。そして、遅刻したのに面接を受けさせていただいたことへの、感謝の気持ちを書くのです。例文には書いてありませんが、最後には署名を書くのを忘れないでください。

面接後に送るメール例文②

いつも大変お世話になっております。

△△大学△△学部△△学科 △△ △△と申します。

本日は貴重なお時間を頂戴していたにもかかわらず、面接に遅刻してしまい、大変申し訳ございませんでした。
また、そのような中でも面接の機会を設けて頂けたこと、本当にありがとうございました。

〇〇様のお話を聞き、貴社の~という点に非常に魅かれました。
今回の面接を通じ、貴社へ入社したいという気持ちが一層高まりました。

取り急ぎ、本日の遅刻に関する謝罪、本日の面接への御礼を申し上げたくご連絡させて頂きました。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

この例文のポイントは、単なる謝罪文で終わらせていないという点です。もちろん、面接に遅刻してしまったことに対する謝罪の念をしっかりと伝えることは重要です。しかし、それだけしか書かれていないメールであれば、担当者はさほど関心を示さないでしょう。

しっかりとその日の面接の感想などを含めて述べることで、担当者の印象に残るメールにすることが可能になるのです。面接後に送るメールでは、謝罪の念だけでなく、面接の機会を頂けたことに対する感謝、面接の感想、そして入社意欲もしっかりと伝えましょう。

面接に遅刻する際は連絡と謝罪をすることが大切

原則として許されない面接での遅刻ですが、起こってしまった場合はできるだけそのマイナスポイントを小さくする努力が必要になります。遅刻したために面接をしてもらえなかったというケースでは、あきらめるしかありません。しかし、面接してもらえることになったら、その温情に感謝し最大限の善後策を講じましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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