面接対策
【自己紹介はインパクトが重要】印象に残る内容の考え方と例文3選
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目次
自己紹介で面接官の印象に残ることは難しい
面接では、一番最初に自己紹介を求められるケースが一般的です。そのため、まずは自己紹介で自分のことを覚えてもらいたいと考える就活生は多いでしょう。しかし、自己紹介で面接官の印象に残ることは非常に難しいです。
企業は就活時期になると、多くの学生と面接をおこなっています。会社の規模によっては、100人以上の就活生と面接をおこなう場合もあるでしょう。一日で何十人もの学生を評価しなければならない面接官もいます。そのため、その中で面接官の印象に残る自己紹介をするのは、決して容易なことではありません。
逆に、何十人もの学生の中でも埋もれないような印象的な自己紹介ができれば、他の就活生より有利になるともいえます。どのような自己紹介ができれば面接官の印象に残るのか、しっかりと考えていきましょう。
面接での自己紹介はインパクトを持たせることが大切
自己紹介で面接官の印象に残るためには、内容にインパクトを持たせることが大切です。インパクトのある自己紹介は、聞いている人の印象に残りやすいためです。
例えばサークルやゼミなどで、他の人とは少し異なる、インパクトのある自己紹介をしていた人のことを、簡単に思い出すことができるでしょう。就活でも同じことがいえます。面白いことを話す必要はありませんが、他の就活生が持っていないようなエピソードや経験などが紹介できれば、インパクトのある自己紹介になるでしょう。
面接の自己紹介では、ただ単純に名前や学歴などを紹介するのではなく、自分の人柄を表すような内容にすることで、インパクトを持たせることが必要といえます。
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自己紹介にインパクトを持たせる方法
インパクトのある自己紹介ができる就活生には、面接官も興味を持ちます。他の人よりも印象的な話し方やエピソードができる人は、それだけでプレゼン能力や話術に優れた人物と評価されるでしょう。
しかし、実際に自己紹介にインパクトを持たせようとしても、なかなか考えられない就活生も多いです。インパクトのある自己紹介にするには、どのように考えていけばよいのかを知りましょう。ここでは、自己紹介にインパクトを持たせる方法を紹介します。
自分の強みを伝える
インパクトのある自己紹介にするには、自分の強みを伝える必要があります。強みを伝えることで、「私は○○な人間です」と、面接官に自分を印象づけることができるでしょう。面接官は、そこから就活生の人柄をしっかりと認識することができます。
人柄を認識してもらえるような強みを伝えるには、まずは自分への理解を深めておなかければなりません。長所だけではなく、短所も見直したうえで、自分の強みとなる部分を面接官に伝えます。
一見、短所と思える部分も、見方を変えれば長所として捉えられるでしょう。例えば、「ひとつのことが長く続かない」という短所は、「物事に見切りをつけるのが早い」と前向きに捉えることで、「素早い判断ができる、判断力に優れた人間である」ことを面接官にアピールできます。このように、短所を把握したうえで見方を変えて、自分の印象的な強みを引き出しましょう。
印象的なエピソードを入れる
自己紹介で自分の強みを紹介する時は、それを証明するエピソードを伝えることが大切です。エピソードを伝えることで、説得力のある内容になります。また、エピソードを印象的なものにすると、より自己紹介にインパクトを持たせることができるでしょう。
印象的なエピソードと聞くと、「他の人が経験していないような珍しいこと」がイメージされます。そういった珍しい経験は、たしかに聞く人の印象に残りやすいです。
しかし、大切なのは、その経験をどう乗り越えて、そこからなにを学んだのかということです。逆をいえば、ありきたりな経験でも、そこに独自の「思考」があれば、面接官に強い印象を残すことも決して難しくありません。自身の問題解決方法を盛り込むことで、エピソードを印象的にしましょう。
面接官はエピソードの「過程」をみている
面接官はあなたが語るエピソードの結果よりも、その過程に注目しています。ある出来事に対して、あなたがどんな思考を持って取り組んだのかが重要です。そのエピソードが失敗談であっても、その失敗体験についてあなたがなにを思い、どのようにして失敗を克服したのかを語ることで、問題解決能力をアピールすることができます。
また、そのエピソードからなにを学んで、それが将来的にどう活かされるのかという展望を語ることも、面接官への大きなアピールとなります。
主観を入れる事で独自性を出す
解決方法がそれほど特徴的でないという場合でも、あなたらしい個性的な主観を付け加えることで、独自性を演出することができます。同じ映画を観ても、その感想が人それぞれで違うように、同じような経験をしていても、そこからなにを学んだかということは人によって大きく異なります。
だからといって、決して奇をてらう必要はありません。真の個性とは、いくら押し殺そうとしても知らず知らずのうちに滲み出てしまいます。あなたの考えを正直に述べることが独自性を生み出すと考えましょう。
自分を一言で表す方法も効果的
あなたの人となりを表す言葉が簡潔であればあるほど、面接官に強い印象を残すことができます。そこで、あなた自身を一言で表す言葉を考えてみましょう。
前述したように、長所も短所も含めて自分自身を見つめ直すことで、おのずと答えはみつかります。例えば、あなたがとても素直で、良くも悪くも環境に順応しやすい性格であるならば、「スポンジのような吸収力がある人間」と表すことができるでしょう。
このように自分を一言で表す言葉を自己紹介に加えることで一貫性が生まれ、あなたの人となりを簡潔に分かりやすく相手に伝えることができます。
自己紹介のポイントについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
インパクトのある自己紹介にするための注意点
面接官の印象に残る自己紹介にするためには、インパクトのある強みやエピソード、主観などを盛り込むだけではいけません。インパクトを求めるあまり、内容が盛りだくさんになってしまったり、マナーの守れていない話し方や振る舞いをしてしまっては、むしろマイナス評価になる可能性が高いです。
インパクトのある自己紹介にするための注意点をしっかりと把握し、よりよい印象を与えられるようにしましょう。ここでは、注意点を3つ紹介します。
内容はコンパクトにまとめる
自己紹介の内容は、コンパクトにまとめることが大切です。就活生の中には、できる限り自分のことを伝えたいために、より多くの情報を盛り込もうとする人もいるでしょう。
しかし、あまりにも多くのことを伝えると、各々の情報のインパクトが弱まってしまいます。結果として、面接官の印象に残りづらくなってしまうでしょう。
自己紹介は、1分以内で伝えきることができるように構成を練りましょう。1分あたりの文字数は300文字程度が目安といわれています。多くても400文字を超えることのないように気をつけてください。
自己紹介を1分以内に抑えるとなると、伝えられる情報数も絞られてくるでしょう。自分の強みや特徴をいくつも羅列するのではなく、1~2個ピックアップし、それについて詳しく丁寧に説明した方が記憶に残る内容にできるため賢明です。
1分自己紹介について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
表情や声量にも気をつける
面接で話す内容ばかりを気にして、話し方の練習をしない就活生がいます。しかし、せっかくインパクトのある素晴らしい内容でも、ぼそぼそと暗い表情で話していては、面接官にそのよさが伝わりません。
また、面接官は、就活生の話し方や表情、立ち振る舞いも評価しています。声が小さかったり表情が暗かったりすると、入社後クライアント先にもこのような話し方をするのだろうか、と思われてしまいます。
そのため、実際に声に出して、自己紹介の練習をすることが大切です。大きな声ではきはきと話すことはもちろん、表情にも気を配る必要があります。明るい表情で話せると就活生らしいフレッシュさが伝わるため、それだけで印象的に魅せることができるでしょう。
「えー」の口癖を無くす
人前で話すとき、「えー」という口癖で間をつなごうとする人がいます。心当たりのある人は、口癖を無くせるように話す練習をしておきましょう。
自己紹介でインパクトを与えたいと思っているのであれば、自信を持って堂々と話す必要があるでしょう。しかし、この「えー」という口癖は、自信がない印象や、考えがまとまらないまま話している印象を与えてしまいます。そのため、「えー」の口癖無しで話した方が、格段に印象がよいです。
また、1回「えー」というだけで、1秒程度の時間を費やしてしまいます。短時間で済まさなければならない自己紹介では、数秒でもなくなってしまうのはもったいないことです。面接の練習時から、「えー」の口癖を直す努力をしていきましょう。
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インパクトのある自己紹介例3選
実際にインパクトのある自己紹介を考えるのは、簡単なことではありません。そこで、ここでは、ポイントや注意点を踏まえたインパクトのある自己紹介例を3つ紹介します。
どのような構成にすればよいのか、エピソードはどの程度具体的に話すべきなのかなどをイメージする参考にしましょう。実際に自分の自己紹介を考える際は、例文の真似にならないように、しっかりとオリジナリティのある内容にしてください。
例文①
○○大学○○学部の○○(名前)と申します。私は、3年間飲食店でアルバイトを続けています。このアルバイトを通じて、問題を事前に予測し、対策を考える力が身につきました。外国人のお客様が増えてきたときは、接客レベルの低下を懸念し、3か国語対応のメニューを作成したり、店内に外国語で注文の仕方やおすすめの商品を提示したりしました。その結果、さらに外国人観光客が増えた現在でも、スムーズな注文の受付や接客をおこなえています。
このような常に先を見据えた判断や行動は、御社の営業活動でも、顧客のニーズ把握の面で役立てられると考えています。本日は、このことに関して詳しくご説明できればと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
上記の例文では、アルバイト先の外国人観光客への対応をエピソードとして取り上げています。アルバイトの身でありながらも今後の接客レベルを問題視する視点を持ったことや、外国語対応のメニューやサービスの考案・実行は、インパクトのあるエピソードといえるでしょう。また、そこから面接でアピールしていきたいポイントを伝えることで、面接官の興味を引きつけています。
例文②
○○大学○○学部の○○(名前)と申します。私は、ひとつの目的のためにストイックに取り組むことができる性格です。例えば、もっとさまざまな文化に触れて視野を広げたいと思ったときは、夏休みの2か月間を利用して東南アジアを旅して回りました。運動不足を解消したいと思ったときは、自転車に乗ったり筋トレをしたりして、体脂肪率5%になるまで体を鍛えました。
このようなストイックな性格のため、アルバイトではバイトリーダーにまで登り詰めました。本日はそのあたりもお話させていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
上記の例文では、ストイックさを証明するために印象的なエピソードを2つ紹介しています。どちらも、普通の大学生はなかなか体験しえないエピソードであるため、面接官の印象にも残りやすいでしょう。また、バイトリーダーを務めた経歴を紹介しておくことで、その後、面接官に深掘りしてもらえる可能性が高くなります。
例文③
○○大学○○学部の○○(名前)と申します。私は、ウィンドサーフィン部に所属しています。ウィンドサーフィンをするには、体幹や体力が必要で、トレーニングは想像を絶する苦しさでした。しかし、苦しい時こそ、ゲーム形式のトレーニングや練習後の飲み会を積極的に企画・実行し、部員間で結束を強めることに尽力してきました。その結果、私が2年生に上がってから今まで、退部する部員をみたことがありません。このように、私は人一倍、協調性に優れた人間です。
また、アルバイトで鍛えたコミュニケーション能力に関しても、ぜひお話させていただきたいと思っておりますので、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
上記の例文では、退部者をひとりも出さなかったという努力の結果を紹介することで、インパクトを出しています。自己紹介で部活について話そうと考えている就活生は、大会の結果や成績などを併せて紹介するのもおすすめです。具体的な数字などが入っていれば、よりインパクトを持たせることができるでしょう。
自己紹介では個性をアピールしてインパクトを持たせよう
協調性を重んじる文化の中で生活する日本人は、自分の個性をアピールすることがあまり得意でないとされています。しかし、国際化が進み就活競争が激化した現代では、個性というものが以前よりも重要視されるようになりました。
激しい就活競争に勝ち抜くためには、自分自身をよく知り、その個性を面接官に強くアピールしていかなければなりません。面接官にインパクトを与える自己紹介をおこなうには、一種の技術が要求されます。
その技術を身に付け、セルフプロデュース力を高めれば、他の就活生よりも一歩先んじることができるでしょう。
自己紹介の書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。