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ボーナス金額はどうやって決められているのか|就活生が気になる公務員と企業の決め方の違い

公務員のボーナス金額の決まり方

公務員の場合一般企業とは違いボーナスの支給時期が明確に決まっているため、夏は6/30に、冬は12/10に必ずボーナスの支給があります。公務員の場合はボーナスを期末手当と呼び、基礎給与6か月在籍分を100%として計算をおこないます。

ボーナスについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

基礎給与に夏は1.2倍・冬は1.4倍する

夏の場合はその金額に1.2、冬の場合は1.4をかけることでボーナスの金額が決定することになります。そのため基礎給与が12万円であれば12万円掛ける6ヶ月で72万円となり、それに対し1.2、1.4をかけた金額が夏と冬のボーナスの金額となります。この計算方式は一般企業とは異なるものだといえますし、基礎給与が基準となるため入社したての公務員の場合は金額がそれほど高くはならないといえます。

冬ボーナスの返金額について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

一般企業のボーナス金額の決まり方

一般企業の場合は基本的には基本給が基準となり、その基本給の2~4ヶ月分がボーナスとなる場合が多いです。ボーナスの支給に関しては企業ごとに異なるため金額もまちまちですが、夏のボーナスは給与の1.5~2ヶ月分が平均といわれていますし、冬の場合は3~4ヶ月分が平均といわれています。

一般企業のボーナスは基本給によって定められる

支給時期に関しては公務員よりも遅い場合がほとんどで、夏は7~8月に、冬は12月中旬以降に支給されることが多いです。公務員の場合には基礎給与が基準となりましたが、一般企業の場合は基本給が基本となるため、どちらの場合でも手当などを含まない素の給与がボーナスの金額に大きく影響を与えることになります。そのため、総支給額ではなく最低限貰える基本給や基礎給与が少なければ、ボーナスの金額も増えることは無いといえます。

ボーナスの平均金額【年齢別】

公務員と一般企業のボーナス金額の決め方をご紹介しました。この求め方を使い、年代別にボーナスの平均額を見ていきましょう。なお、それぞれの金額は「平成28年度賃金構造基本調査」と「内閣人事局が公開している報道資料」を参考にしています。公務員と一般企業に分けてご紹介するので、ボーナスが気になる就活生は参考にしてください。

ボーナスの平均金額①20代

まずは、20代のボーナス平均額を見ていきます。20代のボーナス平均額は、公務員が42.8万円で一般企業が34.0万です。この金額は、あくまで基本給からの算出なので必ずしも合っているという訳ではありません。とくに一般企業の場合は、ボーナスが支払われない企業もあります。公務員の場合も、査定期間である6か月を満たしていないのでこれほどもらえないのが現実です。

ボーナスの平均金額②30代

つぎに、30代のボーナス平均額です。30代のボーナス額は、公務員68.8万円、一般企業45.6万円になりました。この金額は、支給月数を公務員2か月、一般企業1.5ヶ月で計算しています。20代に比べると公務員は26.0万円アップ、一般企業は11.6万円アップで、どちらも年齢が上がることでボーナスも上がっていることが分ります。ただし、支給月数に関しては明確な決まりがなく、変わる場合もあるのでこの金額が正しいとは一概に言えません。

ボーナスの平均金額③40代

最後に、40代のボーナス平均額です。20代に比べると30代のボーナス支給額が増えていたように、年齢が上がる40代も金額は増えると予測できます。そんな40代のボーナス平均額は、公務員84.8万円で一般企業が57.0万円となりました。公務員のボーナス平均額に関しては、20代に比べると2倍以上増えています。やはり、年齢が上がるにつれてボーナスの支給額も増えるといえるでしょう。先述しましたが、一般企業はボーナスがもらえない場合もあります。志望する企業のボーナスについて知りたい場合は、事前にホームページなどでチェックしておきましょう。

ボーナスについて考える際は基本給に注意!

公務員の場合でも一般企業の場合でも、基本となる基礎給与や基本給がボーナスの金額を決定するためのポイントとなります。そのため、就職をする会社の初任給がいくら高くても基本給が低ければボーナスは少ないことになります。ボーナスを重視する場合には、出来るだけ基本給が高い会社へ就職をすることが必要とでしょう。

就活をおこなうときにはボーナスの決め方も頭に入れておこう

公務員の場合は基本となる基礎給与は低いのですが、一般企業とはボーナスの計算式が全く異なるため、年収に換算した場合は一般企業よりも年収が多くなります。そのため、公務員と一般企業ではボーナスの金額に大きな差が出ますし、総支給額ばかりに目を奪われているとボーナスの支給金額がとても少なかったということも考えられますので、就活をおこなう際にはその点も頭に入れておく必要があるといえます。

ボーナスの金額は公務員も民間企業も基礎給与を参考に決定!ただし決め方が異なる

ボーナスの金額は、基本給や基礎給与で決まるということを知っているかどうかは非常に重要だといえますし、手当がたくさん付く仕事の場合は基本給が安く設定されている可能性も高いため、ボーナスのことを考える際には注意して内容を確認する必要があるといえます。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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