目次
まずは営業職に向いていない人の特徴と原因の把握が重要
新卒の採用活動において、営業職の募集は非常に多く、営業職を避けようと考えると応募先の企業が大幅に減るという実情があります。
しかし就活生の中にはどうしても営業はしたくないという人や、自分は営業には向いていないと考えている人が一定数いるのも事実です。営業のイメージだけで判断していると、実際に自分に合った職種をはじめから見ていないという可能性もあります。
この記事では、営業に向いていない人に共通する特徴や、向いていないと感じる原因を紹介していきます。その他にも、営業のメリットや、向いていない人なりの就活の進め方についても解説するので、ぜひ営業職を視野に入れて就活をするのか考えてみてください。
就活生に聞いた! 営業職に応募した経験
まず最初に就活生の皆さんがどれだけ営業職に応募しているのかから見ていきましょう。就活生の皆さんの回答結果がこちらです。
結果は、39.3%と営業職に応募したことがある就活生が少数派であることがわかりました。多種多様な職業・職集があることも事実ですが、応募したことがない就活生のなかには営業職を避けているという人も一定数いることが予想されます。
自分が営業も視野に入れて就活を進めていくべきなのかここから考えていきましょう。
営業職の基本
営業職と言っても、「誰を相手に営業するのか」「どのように営業するのか」は商材や企業の方針によってさまざまあります。ここでは、営業職の基本について紹介していきます。
営業職を応募する場合、どのようなものかによって働き方も大きく変わる為ため、事前に確認しておきましょう。
営業先は2種類
営業職は基本的に2種類の営業先に分かれています。「誰を相手に営業するのか」が異なるということです。企業を相手にするBtoBの営業と、一般消費者を相手にするBtoCの2種類です。
企業によってBtoB専門、BtoC専門の営業職しかない場合も、同じ企業内でもBtoBの営業をする部署もBtoCの営業をする部署もある場合もあります。
営業職でおすすめの業界についてはこちらの記事で紹介しています。
BtoB企業
BtoBの営業とは、いわゆる法人営業のことで、企業に対して商品やサービスを販売していくことです。企業を相手に取るため、高い水準のビジネスマナーや問題解決能力が求められるのが特徴です。
比較的長期間にわたって交渉することもありますが、成約すると大規模な金額を動かすこともあることがやりがいといえるでしょう。
BtoC企業
BtoCは個人消費者を対象とした営業スタイルです。個人の消費者に向けた商材なので、企業相手に比べると一契約あたりの単価は少ないケースが多く、その分多くの契約を取る必要があります。
しかしその分、対人関係を築きやすく、信頼を勝ち取ることで継続的に商品を買ってもらえる可能性もあります。消費者を相手にするため広告にもお金をかける有名企業も多数あります。
2つの営業手法
営業職は販売相手だけでなく、どのように営業するのかということでも2つに分類されます。それが「新規開拓営業」と「ルート営業」です。
こちらは部署によって「新規開拓営業」と「ルート営業」に分かれるケースが多くあります。
営業手法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
新規開拓
新しい顧客を探して開拓するのが、新規営業です。営業職のイメージとして定着している「飛び込み」や「テレアポ」などをするのが新規開拓の営業手法です。
契約成立に至るまでが比較的難しい分、高い成果報酬を用意されていたり、実力主義の風潮が強く、結果が残せるとどんどん昇進していけます。
既存顧客へのルート営業
すでに取引をしている企業や個人に対して、さらなる営業をするのがルート営業で、ニーズを聞いてそれを解決するための新たな商品の情報を提供したり、ほかに必要なものがないか確認したりして次の契約をとります。
すでに取引を開始している分、常に相手のニーズを探って的確な提案をする力が必要になります。一方で、信頼関係がすでに構築されている場合も多いため、成約率は高いでしょう。
営業が向いてない人の特徴10個
自分の心がけ次第で誰でも営業をこなすことは出来ますが、当然物事には向き不向きというものがあります。営業であってもそれは同じで、向いていない人には共通した特徴があります。
営業は基本的に他人との関係性の中で成り立つ仕事なので、コミュニケーション能力は必須ですが、必要なのはそれだけではなく様々な能力が必要になります。また能力だけではなく、考え方や心の在り方にも営業の向き不向きというのものがあるでしょう。
①人と話すがことがストレス
営業で最も大切でその中核となるのはやはりコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力に乏しいと営業では不利になります。
またコミュニケーションを取ることが苦手なだけではなく、他者とコミュニケーションを取ることにストレスを感じてしまうのであれば向いていないといえるでしょう。
営業では他者と上手にコミュニケーションを取るだけではなく、それ自体を楽しめることが大切です。人と話すことがストレスになり、一人で黙々と作業をしている方が楽という人は営業には向いていないと言えます。
②自分のペースで働きたい
営業では他人とのかかわりの中で仕事は進んでいきます。企業相手、消費者相手と接する人の種類は変わりますが、顧客のニーズに合わせた提案やスケジュール進行が求められます。
自分がたくさん提案をしても相手がそれを受け入れなければ仕事は成立しません。顧客に求められたことに答えられなければ、契約の成立は難しいです。
営業は「サービスや物を買ってもらう」ことが仕事になるので、顧客のために動いたりスケジュールをたてたりできないと、上手くいかなくなるでしょう。
③プライドが高い
営業ではお互いの妥協点を探っていかなければならない仕事ですが、毎回お互いに気持ち良い着地点が見つかるとは限りません。
ときには片方が煮え湯を飲まされるような結果になることもありますし、何度も何度もお願いしてようやく双方合意の点に落ち着くということもあります。強引に話を進めていく大胆さも必要ですが、できる営業マンほど人当たりがよく低姿勢であることが多いです。
気持ちよく仕事の話に持ち込むためには低姿勢で接するというのが必要になります。プライドが高く、他者に低姿勢で接する事が苦手な人は営業に向いていないと言えます。
必ずしも低姿勢でなければならないということはありませんが、営業の場合は低姿勢で仕事をすることは多いです。プライドが高い人は人に頭を下げるくらいなら違う仕事を選ぶと考えるようです。
④NOと言えない
いくら商売、お客様は神様の世界でも、優秀な営業は決して安請け合いはしません。自社の実力以上のことを約束して、それが守れなない場合の信頼の損失を考慮します。
大事な場面で断る勇気のない人は、壁にぶつかり、仕事でミスを招くことになります。「イエスマン」では、誰もが満足する納得の行く解を導き出すことはできません。
たとえば、顧客からの値引き要求に対して、単にそれを上司に報告して、利益度返しの価格で顧客と合意することの許しをもらおうとしても、上司は簡単にOKを出したりはしません。優秀な営業の腕の見せ所は、こうした状況をどう上手く打開できるかです。
厳しい値引き要求には、その顧客が本当に自社製品を購入する意思があるのかを慎重に見極めたうえで、なるべく値段以外のメリットや安心感を強調して、できる限り最初の提示価格で交渉を続るのが鉄則です。
会社の経営に悪影響を与えるというケースも後を絶たちませんが、本来あってはならないことです。
⑤スケジュール管理ができない
顧客や社内の打合せの席に絶対に遅れないというような初歩は、社会人としての常識のうちです。
営業にとって重要なスケジュール管理とは、「お客様の立場の理解」と「仕事の重要度と優先度」を考慮して、営業活動の効率をアップするための「先手のスケジュール管理」を意味します。
一つの目標をタイムリーに達成するために、顧客とは時間的な余裕をもった条件交渉をおこない、一方で社内的には、関係部署への事前協力依頼なども含めて段取りよく準備を進めます。
そして最終的には上手く顧客と社内の折り合いを付けるプロセスを滞りなく繰り返し、成果として仕上げるには、徹底したスケジュール管理が必要です。
⑥清潔感がない
初対面でお客様に不快感を抱かせるような髪型や服装、容姿は、それだけで損をします。お客様は初対面のときに、営業の実力と自分との相性を見極めている場合が多いです。
つまり、営業にとって、お客様の第一印象は重要で、外見と雰囲気はその意味で大切な要素となります。
整髪、髭の剃り残し、伸び出した鼻毛、口臭、靴下の臭い、爪の手入れ、ネクタイの歪み、靴や鞄は綺麗かなど、細かいところまで清潔感を意識した身だしなみをすることが重要です。
⑦空気が読めない
先々の気配りができない人や、その場に居合わせたメンバー一人ひとりの気持ちになって言動を慎んだり、交渉相手の挙動や発言を見聞きして何を考えているか察することができない人は、営業としては失格です。
一般的な「営業」のイメージとして、単なる「物売り」「売り子」という古い概念を持っているお客様や社内の技術陣や幹部も未だに多いのは事実です。
しかし、営業の本質は、「商品の魅力や価値を情熱を持ってしっかり説明できること」であり、また、「お客様の心理を読み取ること」にあります。
営業は、お客様が「何に悩み」「何が欲しいのか」を常に観察し、会話や行動の裏に隠された意味を察し、自分の商品を通じてお客様の悩みや課題をどう解決に導けるかが、商談成功の決め手になって来ます。
⑧自信がない
お客様や社内の関係部署の面々と、正々堂々と面と向かって自分の主張を落ち着いて述べられない人は、相手を説得して成果に結びつけることはできません。
頼りなさげな人の話しは、お客様はもとより、社内の関係者も耳を傾けてはくれません。自信のなさは、声の大きさや口調・音調、態度・挙動に現れるので、直ぐに相手に見抜かれます。
営業として自信を付けるには、場数を踏んで失敗を教訓に変えて成長し続けるしかありません。
最初からパーフェクトで、苦い失敗を全く経験したことがない営業などはいません。失敗を恐れることなく、果敢にチャレンジする全力投球の心意気は、必ずお客様の心を動かすものです。
しかし、意気込みだけでは片手落ちです。自信の裏付けになるような製品知識や契約に関する専門知識などを先ずしっかり身に付ける必要があります。この前段の努力がなければ、意気込みも空回りするばかりです。
⑨断られることに慣れていない
一度や二度お客様に断られたからと言って、簡単に引き下がるようでは営業の役割を果たしているとは言えません。
なぜ断られてしまうのか、商品に魅力がないのか、値段が高すぎるのか、自分の説明が不十分で理解されないのかなど、自分なりに検証することが大切です。
また、営業は、顧客との商談も、顧客のニーズに合った解決策を引き出すための社内調整も、常にギリギリの線で交渉をリードして、妥協を引き出さなければなりません。
たとえば、社内で決定された顧客に提案する値段が、一見して常識外れで顧客が納得するはずがないと営業自身が事前に判断した場合、製造原価などを積み上げて値段を算出した部門に突き返して、再検討してもらう必要があります。
その結果改善された値段をベースに、営業として必要なギリギリの交渉マージン(値引きに応じられる余裕)を残して顧客に交渉の場に立ってもらえるレベルの値段を決定します。
一方で、顧客との交渉においては、逆に利益を最大化すべく、付加価値の高さや製品の信頼性・安全性・利便性を強調して有利に交渉を進め、断られてもお客様の悩みや課題に耳を傾け提案内容を工夫して、最後まで粘り勝つ姿勢を貫けるのが優秀な営業です。
⑩言われたことしかできない
営業は、言われるまでもなく、自ら率先して真っ先にアクションを取り、人心を掌握し信頼を築いていく必要があります。自分が優位な立場で進めていくには、指示待ちであってはいけません。
特に、提案営業やソリューション営業、アフターサービス営業のような立場において、言われたことしかできないというのは致命的です。
提案営業やソリューション営業は、製品のモノ売りに止まらず、顧客の潜在的なニーズ、顧客の悩みや課題を製品を通じてどう解決に導くかを、さまざまなマーケティング手法を駆使して分析し、顧客が飛びつきたくなるようにしむける工夫が必要です。
アフターサービス営業においては、緊急性や重大性を十分に理解して、素早くクレーム対応や事故処理に当たるだけでなく、常日頃から不測の事態を想定した予防保全を提案することも重要です。
顧客の心理や行動の先を見越して、想像力を働かせ、先手先手のクリエイティブな仕事の段取り、交渉のリードが商談成功のカギを握ります。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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就活生に聞いた! 営業職で働くイメージ
営業といってもさまざまな働き方やターゲットがありますが、営業に対して漠然としたイメージを持っているという方も少なくないでしょう。そこで、就活生の皆さんに聞いた営業職で働くイメージを紹介します。
自分が持つイメージと合致しているかや、営業職について知ったことと相違がないかなどを、ぜひ確認してみてください。
ノルマが厳しそうという回答が多数
個人に課されるノルマのハードルが厳しそうだいうイメージをもつ就活生が多数を占める結果となりました。
設定されるノルマに追われ、精神的に大変そうだと考える就活生が多いようです。ただし、営業職でなくても月間の目標を設定し、それを達成するために働くという職種も多くあります。
たしかに、営業職が最も顕著に最終的な数字が注視されるケースが多いですが、働くうえで、目標を達成できるのかというプレッシャーの中で働く覚悟は必要になる可能性があります。
外回りなど体力的にハードなのではという回答も多数
夏の暑い日や冬の寒い日でも外出して営業することが大変そうだと感じている就活生も多くいました。
就活生のイメージのなかでは、毎日外回りをして足を動かす体力勝負の営業というものが強いようです。しかし、営業手法などによっては、基本はオフィスで電話をかける時間が多かったり、メールやオンライン会議などでやり取りを済ませる場合もあります。
営業職=外回りでもないので、外回りが特に嫌だという方は、そうでない営業職を選んで応募することもできるでしょう。
営業に向いてないと思う理由
「自分に営業は向いていない」と思っている人は多いでしょう。営業というとバリバリ仕事ができて、常に飛び回っているイメージがあります。
そんな営業職に、なぜ自分は向いていないと思ってしまうのでしょうか。その根底にあるのは、ひとえに「自分に自信がないこと」です。
トークに自信がない、体力に自信がない、あんなに大変そうなことが自分にできるはずがない、というように、とにかく「営業」という仕事への過大評価による不安感と自分自身への過小評価が原因ではないでしょうか。その不安の素に焦点を当ててみましょう。
ノルマが達成できない
営業職と言えば「ノルマがきつそう」というイメージがあります。ノルマとは、ロシア語からきた言葉で「各人に課せられる仕事などの量」を指します。
たとえば「今月のノルマは1人20件の契約」といったものです。これが達成できないことがブレッシャーとなり、営業を諦めてしまう人も少なくないでしょう。
「自分で決めた目標」ではないことから、自分のペースで仕事をしたい人は「ノルマ」そのものを苦手と感じるものです。そしてノルマを達成できないと上司から指導される可能性もあります。
ノルマのプレッシャー、上司からのプレッシャー、それらがストレスとなって悪循環を生んでしまいます。「ノルマが嫌だ」と感じる人は、ストレスをため込みやすい人、あるいは自分のペースで仕事をしたい人に多く見られる傾向と言えるでしょう。
実力主義が向いていない
営業という仕事は、実力主義志向が強い傾向があります。努力の過程よりも結果を重視するため、どんなに時間や労力をかけても、結果が伴っていなければ評価してもらえない可能性もあります。
そのため、チャレンジ精神が旺盛で大胆な行動ができ、競争相手がいると燃えるタイプの人には、営業が向いていると感じる人は多いでしょう。
逆に、リスクを避けて淡々と業務をこなし、堅実に働きたいタイプや、競争よりも協力や分担こそ重要と考えるタイプには、実力主義の営業には向かないと感じる人が多いようです。
実力主義の良さは能力が評価されやすく、実力があれば年齢やキャリアに関係なく昇進もできることです。逆に言うと、仕事を覚えてから成果が出るまでに時間のかかる大器晩成型のタイプにとっては苦手と感じてしまうかもしれません。
上昇志向が強くない
営業は実力主義志向が強いことから、実力さえあればどんどん昇進できます。しかし、「昇進する」ことを誰もが歓迎するとは限りません。
「最近の若者は上昇志向が弱い」とメディアでもよく取り上げられます。その真偽は定かではありませんが「昇進に興味がない」と考える人は一定数いるでしょう。
まず昇進することで受ける恩恵は、給与の増加、業務の幅の拡大、より大きな仕事へのチャンス、行使できる権限が増えることなどが挙げられます。
逆に、上司として果たさなければならない義務も増えてきます。部下の教育や業務管理、責任者としてのプレッシャー、より大きな仕事へのリスク、そして単純に仕事量の増加などです。
これらをメリット、デメリットとして捉えて比較した場合、コツコツと努力するタイプは「昇進」というものにそれほど魅力を感じない可能性が高いです。
結果ばかりが見られる
営業マンにとって、売り上げを伸ばす為にどのような手段を講じるかなどの戦略や戦術は非常に重要ですが、実際の実力や行動力が伴わず、営業成績が数字として積み上がらなければ、どんなに力を掛けても、無駄な努力をしたという評価は免れません。
そんなとき、「自分は営業にむいてない」と思いがちですが、結果ばかりが見られる、結果しか見られないのが営業の辛いところであり、醍醐味でもあります。営業活動の指標として、売上目標やノルマ、納入実績や利益達成率など、さまざまな数字が存在します。
これらの数字を表面的に見て右往左往しても仕方がありません。大切なことは、数字の意味するところを理解し、次なる手を打つことです。
就活生に聞いた! 営業職に応募しなかった理由
先ほど営業職に応募しなかった就活生の方が多数派であることを紹介しましたが、なぜ営業職に応募しなかったのかも気になりますよね。そこでここでは就活生の皆さんの営業職を応募しなかった理由を紹介していきます。
営業職に向いていないと思ったという回答が多数
自分が営業職に向いていないと思ったため、応募しなかったという回答が大多数を占めました。
やはり自分が営業に向いていないと考え応募しないという就活生が多いようです。
そのように考える就活生が多いことから、徹底した研修での入社後に能力を伸ばしてくれる企業もあります。自分から可能性を狭めずに応募条件を見直してみましょう。
技術職につきたいという理系就活生の声も
営業ではなく技術職に就きたいという理系の就活生の回答も散見されました。
もとより営業職ではない技術職などを志望していたという就活生も一定数いました。昔から「営業は文系だからなるもの」と言われたりもしますが、理系だからこそ知識を活かせる営業もなかにはあります。
営業職に向いていないと感じたときの3つの就活の進め方
営業職が向いていないと感じた場合でも営業とまったく無縁で就活を進めることは簡単ではなく、就活の進め方にも工夫が必要です。ここでは営業職に向いていないと感じたときの就活の進め方を3つ紹介しています。
営業職を探すうえで大切になるインターンについてはこちらの記事でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
①営業ではない職種に絞る
一番シンプルな就活の進め方として、営業ではない職種に絞ることが挙げられます。営業職を除く分、応募先の企業が少なくなることが考えられますが、確実に営業職に就くことは避けられます。
ただ、同じ考えをもつ就活生が少なくないため、競争が激しく、内定獲得のハードルが高くなる可能性も考えられます。応募企業が絞られる分、徹底した企業研究と、その企業に特化した選考対策が必要になるでしょう。
②自分の条件に合った営業職を見つける
営業職のなかにもさまざまな種類があるため、営業職全般を切り捨てるのではなく、自分の条件に合った営業職を探し、それを視野に入れて進めるという方法もあります。
そのためには、自分の特徴をよく見直し、営業のどの部分がネックになっているのか、どのような営業方法ならやっていけそうかを見極めることが大切です。
③異動がしやすい企業を探す
3つ目の方法として、営業職として入社した後に、異動がしやすい企業を探すという方法です。なぜこの方法を取る必要があるのかと言えば、新卒採用は営業職だけで、入社後に配属を変えるという企業が一定数あるからです。
本当に入りたい業界や企業でも営業職しか募集していないという場合もあるのです。我慢が必要な時期もありますが、異動しやすい企業であれば、本当にやりたいことへの近道だと考えることもできるでしょう。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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営業職に就くメリット3つ
向いていないのであれば短所を改善するのではなく、長所に目を向け他の仕事を探した方が良いのではないかと考える人も多いでしょう。確かに長所に目を向けて自分に向いた仕事を探すというのも大事なことではあります。
ではなぜ短所を改善してまで営業職に就くことをすすめるのかと言うと、営業職には就くことにはメリットが非常にたくさんあるからです。
ただ仕事してお金を稼ぐだけではなく、人として社会人として成長できる要素が営業職にはあります。ですので、改善可能な短所があれば改善し、営業職に就くことがおすすめなのです。営業職のメリットはたくさんありますが、大きく分けると3つになります。
営業職の志望動機はこちらの記事を参考にしてみてください。
①社会人としての基礎が身に付く
営業職の特徴はとにかく人とかかわっていくことで、それも数人ではなく数十人、数百人に上ることも珍しくありません。たくさんの人と関わるということはそれだけ多くの情報が手に入るということになります。
また、人のかかわりは社内だけではなく、当然社外にも及びますし、むしろ社外の人とのかかわりがメインでもあります。
営業職は社外の人とかかわっていくので、会社の顔としてビジネスマナーやホスピタリティといった社会人に必要な基礎が必然的に身に付くので、社会人として大きく成長することができます。
文字通り社会に揉まれながらスキルが身に付いていくので、営業職をしているだけで気が付けば自然とそれらが自身に備わっていくということになります。
②コミュニケーションスキルが身に付く
営業では他人との関係性の中で仕事が進むので、とにかく話をする機会が多く契約がその日のうちに即日締結されるというのは、非常に稀なケースです。
基本的には何日もかけて話し合い、お互いに条件を探りながら仕事が進みます。もちろん営業をかけるのは一社だけではありません。毎日違った人を相手に話をするので、コミュニケーションスキルが身に付きます。
またそれも同じ人と話しているだけでは身に付かない、柔軟で多様性に富んだコミュニケーションスキルです。たとえ初対面の人であっても仕事の話を進めるのが営業の仕事になります。
どう話せば興味を持ってもらえるか、またその人はどんな性格で、どのような接し方をすれば信用してもらえるかなどを瞬時に見抜かなければなりません。
瞬間的に人を見抜き、それに合わせた振る舞いができるというのは社会人としてだけではなく、日常でも役立つスキルだと言えます。
③圧倒的な人脈を持てる
営業職のメリットはたくさんの人と知り合えるということに尽きます。多くの企業に出向いて営業活動を行ったり、飲みの場に誘われることもあるので、仕事において圧倒的な人脈を持てるということも営業職のメリットです。
たくさんの人と触れることで自身のスキルもアップしていきますが、人脈というものはそれらのスキルにも勝る大きな力になります。
仕事をしているうえで何か行き詰ることがあれば相談もできますし、力を貸してくれる場合もあるでしょう。人脈をフルに使えば大抵のことは解決のヒントを得ることが可能です。
また人脈を広げることのメリットはその人が持っているスキルの恩恵にもあやかれるということです。自分ひとりのスキルを上げることには限界がありますが、のスキルを保有しているのと同じ価値があり、人脈を持てる営業の仕事にはメリットがあります。
就活生に聞いた! 営業職に就くメリット
営業職は大変な仕事ではありますが、メリットも多くあります。就活生の中で営業職に応募した経験がある人はどのような点にメリットを強く感じて応募したのでしょう。就活生の皆さんの回答を見ていきましょう。
コミュニケーションなどのスキルが鍛えられることを挙げる回答が多数
営業先とのかかわりの中でコミュニケーションなどのスキルが鍛えられることをメリットだと考えている就活生が多数を占めました。
新卒が社会人に必要なスキルを鍛えられるとして、最初は共有して営業をやらせる企業もあるように鍛えられる部分が多いのが営業の魅力です。
どのようなキャリアを目指すにしても営業で培ったスキルは活きることが多いので経験しておくという考え方も大切でしょう。
顧客の反応が見られるやりがいがメリットと考える就活生も多数
営業相手の喜ぶ姿を直接目にすることができることにメリットだと考える就活生も多くいました。
社外の人と多くかかわる中で、相手の喜ぶ姿を直接目の当たりにする機会があることも営業の醍醐味だといえるでしょう。このやりがいを得るためには、相手のニーズをとらえ的確な提案をすることが必要になります。
自分の特徴を考えて志望職種を見つめ直そう
営業は一貫性のあるスキルが身に付くので、経験して損はない職種です。営業を続けるのであればさらにそのスキルを伸ばせばいいですし、もし転職など違う職種に就く場合でも営業で培った経験やスキルは無駄にはなりません。
営業職は一度経験しているだけでアドバンテージのつく職業なので、当然向き不向きもありますが、向いていない特徴は改善してチャレンジすることをおすすめします。
しかし一方で、したくない仕事は続けにくくストレスがたまり、働くこと自体が嫌になってしまう可能性もあります。自分の特徴を考えて志望職種を見つめ直すことも大切にしましょう。
【営業職に関する調査】
調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2022年8月24日~29日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の109人