業界研究

【製薬会社に就職】職種や人気の企業5つ~就活対策もご紹介~

製薬会社に就職したい!

製薬会社は医学の進歩とともに勉強を続けなければいけない大変な仕事ではありますが、常に就活生に人気のある企業です。また、日々の生活にそのまま繋がる仕事であったり、人の役に立つという実感が強いことでも人気のある職業です。製薬会社と言えば理系の学生が多いですが、文系の学生でも就職するチャンスはあります。

文系理系がともに応募するので競争倍率も高く、選考試験自体も難しいので製薬会社への就職はかなりハードルが高いです。そのハードルの高さにしり込みしてしまうかもしれませんが、きちんと準備し対策をしていればチャンスは十分あります。迷っているならまずは応募し、臆することなく積極的に挑戦していきましょう。

製薬会社とは?

製薬会社とは私たちが生活していく中で病気や怪我などにかかったときに使用する医薬品を開発し、その医薬品を生産して薬局などに販売する会社です。また、近年では新薬だけでなく、すでに販売されている薬の後発医薬品であるジェネリック医薬品を作る会社もあります。新しい薬を開発する為には多くの資金が必要になる為、大企業である事が多いです。

製薬会社で働く場合、薬は人の命に関わる仕事なので、高い専門的な技術力や高い倫理力を持っている事が必要になります。また、薬は人が生活していくうえで必ず必要になる物なので、製薬会社は他の業界に比べて安定している業界であると言われています。

製薬会社は就活生に人気の高い業界

製薬会社は就活生に人気の業界となっています。サービス業などと比べて経営に左右されることが少なく、安定した企業経営を長い間保持しているイメージがあるからでしょう。大手企業になると収入や福利厚生面が安定しており、ひとつの企業で生涯を通して働く人も多いと思われます。

定年まで働けるという安心感と、高い収入が得られるということは就職先を選ぶ場合に重要なポイントです。しかし、人気が高いだけあって競争率も高い傾向にあります。製薬会社は医薬品や化粧品などのカテゴリでも分けられるため、どの分野で働きたいのかを明確にすることが大切です。

労働環境が良い企業が多い

製薬会社には、福利厚生の充実をはじめとした労働環境が整っている企業が多いです。アステラス製薬では、FFDay(Family Friday)を導入しています。FFDayとは、金曜日の所定労働時間を1時間45分短縮する制度です。

支店・営業所では、勤務時間を1日15分短縮して、年間の休暇日数を増やしています。アステラス製薬によると、生産性の向上とワークライフバランスの追及を踏まえた働き方の推進に取り組むために、年間所定労働時間を削減したようです。日本では超過勤務などの労働環境が問題視されているため、このような取り組みは健全な労働を支えると言えます。

医薬品業界の業界・企業研究を進めよう

製薬会社をはじめとした医薬品業界で働きたいという就活生は、仕組みやビジネスについて把握することが大切です。それにより「この企業でなければならない」という入社意欲を志望動機に反映させることができるでしょう。

そこでおすすめなのが「医薬品業界大研究Book」です。武田製薬、アステラス、第一三共などの情報をまとめています。無料でダウンロードできるため、効率的に業界・企業研究を進めたい就活生におすすめです。

製薬会社の職種

製薬会社は理系の職場というイメージが強いです。実際に理系の学生は多く、文系の学生は少ないです。文系は営業、理系は研究と、漠然としたイメージはあるものの詳細な職種についてはあまり知らないという人も多いようです。

製薬会社なんだから薬を作って研究開発しているのでは?と、研究と開発についても一緒のことのように考えられがちですが、実際には全く別物です。同じ理系であっても研究職、開発職どちらになるのかで業務内容も大きく変わります。

研究

製薬会社の研究職では実験や分析がメイン業務になります。薬の合成実験やその結果の分析、新薬の成分分析など一口に研究といっても様々なジャンルにわたります。研究室と同じように数人一班で研究を進めていくので、大学の研究室の様子を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

研究職は大学の研究室との関わりが強い場合も多く、教授が企業とのコネを持っていれば就活に有利になるかもしれません。しかし、理系の中では圧倒的に人気な職種なので、競争率は非常に高い職種なので簡単に就職することはできません。しっかりと準備をして就活に臨む必要があります。

開発

開発職は臨床試験などを行い、製品開発をする職種です。開発は研究職のように班により作業内容が変わるのではなく、各部署ごとに作業内容が変わってきます。製薬会社の要の部分でもあり、毎年優秀な学生が集まるので、開発職への就職も非常に難しいです。

実際に患者に投薬をし、試験をするので責任のある仕事です。医療関係者とのコミュニケーションも必要になるのでマルチな能力が必要になります。また、試験結果を書類にまとめる仕事もあります。英語で書かなければならないこともあるため、英語能力のスキルが必要になる職種です。

製薬会社で働きたい文系にはMRがおすすめ

製薬会社で唯一文系が応募できる職種が事務職、営業職であるMRです。開発や研究などは理系に限定されます。そうなると文系が応募できるのはMRに限られています。MRは、自社の医薬品を医療機関に販売・流通させる仕事です。

MRには、文系だけでなく理系の学生も応募しているので競争率は非常に高いです。給料がいいからという軽い気持ちだけでは続けることが難しいので、本当になりたいのかどうかよく考えて応募するようにしましょう。MRは大変な反面、薬を扱うという仕事で世の中の役に立っているという実感を強く得られる職業でもあります。目指したいのであれば、責任感と覚悟を持って取り組むようにしましょう。

MRは他の職種よりも採用数が多い場合がある

MRは営業職に該当するため、採用人数が多いケースがあります。公益財団法人MR認定センターによると、2017年3月31日時点におけるMR者数は63,185人であるとされています。そのうち、男性のMRは54,935人、女性は9,200人です。MR1人1人が医薬品を売り上げることが、製薬会社の売上に直接結びつきます。

MRの頑張りが、製薬会社の販売力になっていると言えるのです。製薬会社が開発している医薬品に高い需要があれば購入されるため、MRの力はそれほど関係ないと思う人もいるかもしれませんが、MRの地道な営業活動は売上に大きく影響を与えています。専門的な知識を身に付けたMRを育成するなど、製薬会社によってビジネスモデルに違いがあることも特徴です。

営業成績がよければ高年収を得ることも可能

MRという仕事は、製薬会社に売り上げを出す為に非常に重要な職種となります。会社がいくらすばらしい薬を作ったとしても、それを世の中に出す事ができなければ会社には1円の利益を挙げるこことはできません。

一見地味に見えるMRですが、実は製薬会社の中で一番高い年収を得られる職種でもあります。年収を得るためには、高い営業成績をあげる事が必要になりますし、実績が高ければボーナスや昇級にも影響が出てきます。キャリアを積んで階級をあげていけば、それに応じて年収もあがってきます。高い年収を得るためにも、入社時にビジネスマナーや医療関係者との関わり方、身だしなみなどを確実に実に付けるための研修を受ける事になります。

就活エージェントが選ぶ人気の製薬会社

就活エージェントとは、就活に関する悩みを解決してくれる人たちです。履歴書の添削や面接の対策、企業の紹介など就活が上手くいくように面倒を見てくれるいわば就活のプロです。就活エージェントは常に各種業界をチェックしており、色々な企業にも精通しています。そんな就活のプロたちに人気の製薬会社について聞いてみました。

有名企業はもちろん人気が高いですが、あまり耳馴染みのない企業もあるかもしれません。有名=人気の企業、優良な企業というわけではありません。一般的にはそれほど有名ではなくても業界での人気は高いという企業もありますので、ぜひ見逃さないようにしてください。

大正製薬

大正製薬は1928年創立の製薬会社です。一般的にも広く有名な企業で、栄養ドリンク「リボビタンD」の様々なシチュエーションで男性二人が踏ん張り力を振り絞っているCMやそのキャッチフレーズである「ファイト一発」、「ワシのマークの大正製薬」などが特に有名な企業です。

その他にもキャッチーなCMも多く幅広い層に知られている企業です。大正製薬の事業展開としても医療用医薬品よりも処方箋の要らないOTC医薬品などに重きを置いているので、人々の日常に寄り添う商品を販売しているので国民に愛され続けている企業だと言えます。

大塚製薬

大塚製薬は1964年設立の企業で製薬会社でありながら、医薬品の事業だけでなく、食料品の事業も手厚く手がけていることが特徴です。もともと医薬品として「オロナイン軟膏」で広く知られていましたが、最近では健康食品の事業で、「オロナミンC」「ポカリスエット」「カロリーメイト」「SOYJOY」など数多くのヒット商品を手掛けています。

事業展開としても医薬品事業、食料品事業両方に力を入れているので、製薬会社の中では少し特殊な企業であると言えます。日常の中で目にする商品も多いので、日々の生活の中でそれらの商品が売れていたり、食べている、飲んでいる姿を見かけることもあり、やりがいを実感しやすく人気のある企業でもあります。

アステラス製薬

アステラス製薬は2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併してできた製薬会社です。アステラス製薬という名前は最近できたものですが、一般の認知度も高く、合併元の山之内製薬は1939年に設立された企業なので歴史のある会社とも言えます。

企業名は一般的な知名度が高いですが、その製品はあまり知られていないかもしれません。上記二社と比べるとアステラス製薬は医療用医薬品事業に力を入れていて、国内だけではなく、全世界に医薬品を流通させています。日本だけでなくグローバルにも活躍できるということで人気の高い企業です。

ファイザー株式会社

ファイザー株式会社は1953年設立の製薬会社です。アメリカのニューヨークに本社を置くファイザーの日本法人で子会社的な位置づけになります。基本的な勤務地は日本国内になりますが、本社がニューヨークにあることもあり、事業の規模も大きく会社としての活動の幅は全世界に広がっています。

医療用医薬品の開発・研究が盛んで常に最新の薬を生み出し業界をけん引していく企業でもあります。大きな規模で仕事がしたい人、業界の最前線で活躍したい人など仕事に対して熱意を持っている人が多く、就職してからもハードルの高い企業ですが、学生人気は依然高いようです。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社

ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社は1960年設立の製薬会社でアメリカ本社の日本現地法人の企業です。医薬品の製造販売はもちろん、医薬品の輸入も行う企業で、世界中と繋がりを持つ企業です。また日本中に工場、営業所を持つのが特徴で国内の活躍の幅もとても広くなっています。

一般的な認知度はそれほど高くはありませんが、近年就活生に注目されていることもあり、どんどん人気を高めています。競争率が高いのは間違いありませんが、まだまだチャンスの多い狙い目の企業であることは間違いありません。

就職倍率が高い企業は早めに行動する

人気の高い企業への就活を考えているなら早めに行動することが大切ですが、製薬会社の就職においてはその傾向がさらに顕著であると言えます。製薬会社への就職は理系の学生が多く、開発・研究職がメインになりますが、専門性が強いためその準備が大変です。営業職の場合では、筆記試験が難しい場合がほとんどなので企業研究と一緒に筆記試験対策も始めておきましょう。

インターンシップに参加する

製薬会社の内定獲得に少しでも近づくためには、インターンシップに参加することも大切な意味があります。人気の製薬会社だとインターンシップの選考があるケースがほとんどです。まずはその選考を突破することが必要になりますが、志望動機や自己PRを書く練習になります。

インターンシップの選考に通った場合は自信もつきますし、何より製薬会社の仕事を経験できるというメリットがあるのです。インターンシップが採用に関わっているケースは多く、選考がある製薬会社の場合はその傾向が高いと言えます。インターンシップの経験は採用時の志望動機や自己PRにも活かせますし、高い入社意欲のアピールになるのです。

自分の研究分野にマッチした職種を募集している企業を探す

製薬会社に入社を希望する場合は、これまで行ってきた研究分野にマッチした職種を中心に探す必要があります。製薬会社では募集している職種が異なるため、経験がある分野に志望することで内定率をアップさせることが可能です。

製薬会社側は、就活生がきちんと職種を理解しているのかという点についても気にしています。職種の理解がきちんとできている就活生は、入社後のビジョンも明確であると考えられることが多いです。また、採用面接において職種の理解が不十分だと、入社意欲をアピールできません。自分の力を製薬会社に貢献するためにも、研究分野にマッチした職種を探しましょう。

志望する製薬会社に入社するには企業分析が大切

どの企業においても企業分析は大切ですが、特に製薬会社の場合、さまざまな特徴の企業が存在します。志望企業が医療用医薬品メーカーなのか、そのうち新薬を製造するメーカーなのか、ジェネリック医薬品のメーカーなのかを理解することが大切です。

新薬メーカーであれば開発に莫大なコストをかけるケースが多いと言われています。ジェネリック医薬品メーカーの場合は、新薬の特許期間が切れた後、同じ有効成分によって開発される、いわゆる後発品といわれるものを製造するため、新薬メーカーと比較すれば発売期間が短期間で済むといった特徴があります。

志望企業がどのような医薬品を取り扱い、どのジャンルにおける市場シェアをどの程度占めているのかを押さえておくことが大切です。また、市場の中でその企業がとりまく環境も押さえておくと損はないでしょう。

他社と比較したときの強みや独自性を把握する

先に述べたような医薬品メーカーの特徴を捉えたら、そのジャンルの中で、志望企業が他社と比較してどこに強みがあるのかを把握することが大切です。比較するメーカーが、新薬メーカーとOTCメーカーであっては、あまり参考になりません。

新薬メーカーであれば、特定の領域に関する開発研究に力を入れているのか、それとも新薬もジェネリックも開発を行っているのか。または、化学、食品などのメーカーを持ちながらいわゆる兼業で、医薬品の研究開発を行っているのかなどのポイントを見てみるのも1つの手です。

これらのポイントを把握していくと、特定のジャンルに絞られた研究に力を注いでいる、多岐のジャンルに渡る研究に力を入れている、など、ある程度独自性や特徴が見えてくるはずです。

価値観や指針が自分の考えとマッチしているかどうか

志望企業の特徴を押さえると、自身の志望している仕事内容や研究内容、どのようなターゲットにアプローチできる医薬品を製造しているのかなど、イメージが明確になってくるはずです。その上で、自分の価値観や考えに合った企業なのかどうかを判断ましょう。

セルフメディケーションに興味がある、日頃の健康をサポートしたい、といった想いが強い場合はOTC医薬品メーカーを受ける方が良いと言えます。医療の現場で使用される新薬の開発に興味がある場合は、新薬メーカーを志望して受ける方が良いでしょう。

商品の特徴はもちろんですが、どのような市場が販路となっているのかなども、実際に働くことをイメージして合っているのかどうか考えておく必要があります。ターゲットや販売市場、企業理念や方針など、細かな部分を押させておくと、自分の価値観にマッチしているのかよく理解できるでしょう。

TOIECを取得しておくと有利

就活において資格があるということは心強いことです。資格があればスキルを具体的にアピールできるので可能であれば就活が始める前に資格の取得にも動き出しておきましょう。就活で一般的に強い資格としてTOIECがありますが、製薬会社の就職に関してもTOEICの資格は有利に働きます。

製薬会社は国内だけではなく、世界中に活躍の場があり、国内の企業もグローバル化がどんどん進んでいるので英語の能力は必須になります。また職業柄常に勉強をしながら働く職業で、英語の文献を読まなければならない機会も多いです。もちろん就職してから後々覚えていっても構いませんが、すでに英語が出来るのであればそれに越したことはありません。

文献を読んで学ぶということは仕事以前の問題なので、そこで躓く学生よりもすぐにスタートラインに立てる学生を選ぶのは当然です。これからの時代どんな職業でも英語は必要になりつつあるので、TOIECをやっておいて損はないでしょう。

多くの製薬会社では英語力は必須になる

多くの製薬会社では、英語力を必須としています。今や英語力はどのような業界においても必要とされているため、社内でTOEICを取り入れている製薬会社も多いです。採用の基準としているケースもあり、その場合は指定されたスコアを保持しておく必要があります。

採用の基準ではなくても、入社後の研修でTOEICを取り入れている製薬会社も多いため、英語力を身に付けておくことが大切です。海外事業部がある製薬会社は多く、業務内容によっては英語を使ったコミュニケーションが求められます。製薬会社では専門的な単語を使用することも多いため、標準以上の英語力が求められるのです。TOEICのスコアでは730点以上が必要であると言えます。

Speaking対策もしておこう

英語を理解できるという事以外にもSpeakingなど実践的に英語を使用する事ができるのか、という能力があるかどうかも問われる事があります。近年の製薬会社は、外国での企業との取引をするところも多くなってきているので、ある程度コミュニケーションが取れるかどうかは企業で働く上でとても重要な事になります。

TOIECの勉強をする場合、テスト用紙で記入できるだけの勉強をおこなっている人も多いかと思いますが、それ以外にも英語を話す事ができるように勉強しておきましょう。企業の中には英語での面接をおこなうところも多くなっているので対策をしておくようにしましょう。英語を話してコミュニケーションをおこなう力は、これからますます必要となると考えられます。

憧れの製薬会社から内定をもらおう!

製薬会社で働くといっても職種により扱う仕事は全く違います。しかし自分の仕事は人を救うという仕事なのだと共通の自覚を持って仕事に取り組んでいる人は多いです。人を救う仕事といえばカッコいいですが、その分責任感や覚悟のいる仕事です。

一歩間違えば人を救うどころか人を傷つけ、世間に大きく迷惑をかけてしまう可能性もあります。製薬会社に勤めるということはそれぐらい大変なことです。製薬会社の仕事は魅力的です。憧れを抱く人は多く、就職するとなると激しい競争になります。憧れの企業から内定をもらうためにも早めにできることを始めておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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