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【自己PRにおける短所の答え方】質問の意図や例文5選をご紹介

自己PRで短所を答えるには?

面接では、もはや定番の「あなたの短所は?」という質問。この質問は、答えようと思えばいくらでも簡単に答えることができますが、大切な面接の場ではそうもいきません。短所が決め手で不合格になることを恐れて、とても悩ましい問題に感じますよね。

しかし、恐れることはありません。その企業で働くにあたって、問題のない短所であれば、むしろ自信を持って答えてもいいのです。コツさえつかめば、短所を使って効果的な自己PRをすることも可能です

質問に答えるだけで自己PRを完成させよう

就活において、自己PRは大きな意味を持ちます。インターンシップに参加する時点で、自己PRを考えておくのはおすすめです。自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。

言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。

採用担当者が短所を聞くには理由がある

面接官が、短所を質問することには目的があります。意地悪で質問している訳ではありません。目的は、その人物が「社風に合うか」「自己分析ができているか」「誠実さはあるか」をチェックするためです。

これは、採用試験の最終段階として質問されることが多く、「性格」「人間性」「問題克服能力」を見る上での重要なポイントです。面接官によってはさらっと質問してくる人もいますが、本気で質問していますので誤魔化すような受け答えをしてはいけません。

自己分析・認識がしっかりできているか

短所を知ることは、自分を見つめ直すいいきっかけでもあり、今後、仕事をしていく上でも役立ちます。短所を人に伝えることは、自分自身のためでもあるのです。常に自分の仕事の分析ができていれば、無駄が多く時間のかかる作業や、得意な作業を認識することができ、仕事の効率化に上手く繋げることが可能です。

また、自分1人ではできないことがあると認識できていれば、早い段階から人に相談したり、協力を求めることが可能なため、トラブルや失敗を回避する能力として自己分析が機能します。

企業の社風に合うか

採用担当者は就活生の短所から、企業の社風に合うかどうかもチェックしています。企業によって社風は違い、合う人、合わない人は当然います。短所を知ることで人柄や個性が分かります。企業の社風と一致していないと印象が悪くなるので注意が必要です。

例えばアットホームな雰囲気の社風であるのに対して、短所が頑固、自分勝手では企業に馴染みづらいですし、マイナスの印象になる可能性が高いです。短所があること自体は何の問題もありません。誰しも1つや2つくらい短所があっても当然ですが、社風と一致していないのはよくありません。馴染めなければ長く続けられない可能性が高いですし、志望企業の社風もチェックした上で、短所をどのように伝えるかを考えることが大切です。

業務へ支障がある短所ではないか

企業は短所から、業務上ネックとなる部分はないかをチェックします。具体的には、「人の意見・指摘・注意を受け入れる力があるか?」「業務上の問題解決能力はあるか?」「日頃、問題意識を持って仕事をしているか?」「問題点・トラブルを認識し、都合の悪いことも包み隠さず公表できるか?」という内容をチェックされています。

そのため、身長・体重・体型などは、基本的に業務に関係なく、ただのコンプレックスなので面接の場に適していません。また「常識が疑われるようなもの」「応募職種から外れているもの」も避けましょう。つまり、「仕事に関係するが、実務に支障の出ない程度の短所」を探すことがポイントです。

短所の答え方

面接の際、採用担当者から「あなたの短所は何ですか?」と聞かれた場合、どのように答えるのが適切でしょうか。聞かれた以上は答えなければなりませんが、せっかくの面接でマイナスイメージを与えるというのは避けたいところです。

そこで、「短所」というマイナスイメージの強いものを、いかにして好印象に伝えるかが重要になってきます。ポイントを押さえて、自分の短所を論理的に、かつポジティブに伝えましょう。

客観的な意見も取り入れる

自己PRや強み、長所などをアピールするときと同様、短所を説明する際にも客観的な意見があると信ぴょう性が増します。家族や友人、アルバイト先の先輩など、身近な人に言われた言葉を思い出してみるといいでしょう。「家族からはよく頑固者と言われます」「友人には器用貧乏だねと言われます」など、できればエピソードを絡めて第三者の意見を交えられると話に真実味が増します。

ただし、あくまでも自己分析の結果を裏付ける材料のひとつだと考えておきましょう。他人からの意見を引用して「~と言われます」「~だそうです」ばかりだと、「自分の意見を持っていない」「他人の話を鵜呑みにして自分で考える力がない」と思われてしまいます。

ポジティブに伝える

短所を伝える際には、いかにプラスの要素を盛り込むことができるかが重要であり、ポジティブに伝えていくことが大切です。短所であってもポジティブに伝えることで、マイナスの印象を緩和することができます。

上手く伝えればプラスの印象を与えることもできます。短所のアピールは長所のアピールと同様に大切なものですし、上手なアピール方法を知ることが就活の攻略にも繋がります。自分では短所と感じる部分でも、面接の場では印象よく伝えていきましょう。

どのように向き合っているのか

短所から逃げるのではなく、しっかりと向き合って認めることができていれば好印象を与えることができます。採用担当者が短所を聞くのは自己分析ができているかを知るためでもありますし、自己分析を徹底して自分の弱みとも向き合えていることのアピールが大切です。

自分の弱みとも向き合えていることで、辛いことや大変なことも投げ出さずに取り組めると評価され、目を背けたい部分だからこそ向き合わなければなりません。短所と向き合えていることで、短所を前向きに捉えられていることがわかります。

改善するために何をしているのか

短所を改善するために何をしているのかをアピールすることも大切です。短所と向き合えていることは大切ですが、いつまでのそのままにしているのはよくありません。自分の短所を知り、向き合ったのであれば改善するために行動を起こすことが大切です。

自分自身の短所を認め、それを改善するために何をしているのかをアピールすることで、より好印象を与えることができます。これはすでに改善したものや、現在改善中の短所でもアピール可能です。短所を改善するためにどのようなことに取り組んでいるのか、その結果どのような効果が表れているのかを伝えていきましょう。

短所を伝える例文5選

ここからは、面接で短所を答える時の例文をご紹介していきます。自己分析によって明らかになった短所を伝えるためにも、ポイントをおさえて文章を作成しましょう。

例文①慎重すぎる

私の短所は慎重すぎることです。失敗を恐れるあまり、下調べや計画に時間をかけすぎてしまうのです。入念な下調べや計画ももちろん大切ですが、そこだけに時間をかけすぎないよう、適切な時間配分を心がけるようにしています。
慎重すぎるのは良くありませんが、慎重さ自体は社会人にとって必要な素質だと考えています。特に御社のような金融業では、ミスのない正確な仕事は何よりも重要だと考えられます。御社に入社できたなら、慎重に、かつスピーディに仕事をこなしていきたいと考えております。

この例文では「慎重さ」が短所でありながら長所にも繋がる、というアピールの仕方をとっています。短所を長所として生かすためにはどんな対策が必要かを述べ、それを業務に生かすという自然な流れでアピールができています。

例文②心配性

私の短所は心配性なところです。雨が降るかもしれないから折り畳み傘を、ケガをするといけないから絆創膏を、とあれこれ詰め込んだ結果、いつも鞄が大きくなってしまいます。友人からは旅行にでも行くのかと笑われてしまうこともありますが、その反面「なんでも屋○○ちゃん」と呼ばれ、指を切ったときやボタンが外れたときなど、何かあった際には頼りにされています。
心配性ということは、裏を返せば様々なトラブルを想定し、それらに対応する準備ができるということだと思います。御社の企画部で催されるイベントに際し、様々な状況を想定した対応策も打ち出せるプランナーになりたいと考えております。

この例文では「心配性」という短所で困ったことと役立ったことに第三者の意見を絡めていて、真実味が増しています。そして、それを自分の志望する部署でどう活かすかという流れできれいにまとめています。

例文③頑固

私の短所は頑固なところです。一度こうと決めたらそこから動じず、子供のころから手を焼かされたと両親にも言われました。この性格が災いし、大学の部活動で他の部員と意見の不一致からトラブルになってしまったこともあります。
そのとき、仲裁に入ってくれた部長の姿から、自分の意見を通すだけでなく、他人の意見を聞き入れる柔軟さも必要なのだと学びました。それからは、自分の意見を主張する前にまず相手の意見を聞き、折り合いがつくポイントを探すように心がけています。

この例文では「頑固」という短所が招いたトラブルと、そこからの学びが述べられています。文字数が許すのであれば、トラブルをどうやって乗り越えたかをより具体的に掘り下げると、もっと説得力が増します。

例文④優柔不断

私の短所は優柔不断なところです。食事のメニューや旅行先、買う服など、悩み始めるといつまでも悩んでしまい、最終的には友人に意見を求めてしまいます。しかし、優柔不断で人の意見を求めるということは、裏返すと「人の意見を聞き入れられる」ということだと考えます。
人の意見を尊重して聞き入れる力は、チームで仕事をするうえで必要な能力です。御社での業務においてもそれは顕著であると考え、相手の意見を聞き、自分の意見も共有して解決策を模索する、というコンサルタント業務に生かしていきたいと考えております。

この例文では「優柔不断」という短所から「人の意見を聞く」という長所に話が転換し、最終的には仕事に生かせるという流れになっています。あくまでも聞かれているのは短所なので、脈絡のない長所アピールにならないように注意しましょう。

例文⑤八方美人

私の短所は八方美人なところです。私は現在飲食店でアルバイトをしておりますが、頻繁に社員の方や先輩アルバイトにシフトの変更や残業を頼まれ、断れずに自分の予定を先送りにしてでも引き受けてしまうことが、多々あります。友人には、「お人好し」「八方美人」とよく言われます。私には、人に嫌われたくないという思いが根底にあるからだと思います。ですが、この性格で損をしているとは考えていません。
なぜなら、社員の方や先輩に気軽に声をかけてもらい、よい雰囲気の中で仕事をすることができているからです。また、努力家だと褒められることが増えました。社会人になってからも、お客様に笑顔で接し、私個人を指名していただけるように努めることで、顧客獲得に貢献したいと思います。

八方美人であると周囲に指摘される短所が、良い人間関係や職場環境に繋がっていることを具体的なエピソードで伝えています。頼みごとを断ることができず、人にどのように思われているか気になるという一見弱気な面も、裏を返せば人当たりがよく、誰にでも親しみを覚えてもらえる人物だという切り口でアプローチできます。

企業に入社後、顧客との信頼関係を築き、業績に貢献できることを訴えています。接客業や営業など、お客様から指名されたい企業の需要に適したPRと言えます。

短所なしはNG

就活では長所と短所は聞かれることは多く、それぞれしっかりと見つけ出しておかなければなりません。しかし自分の短所と向き合うのは大変なことですし、アピールを間違えれば大幅に印象を悪くしてしまいます。

そのため短所はないとアピールしてしまう人もいますが、これは間違いです。短所のない人などいません。短所なしとアピールするとマイナスの印象を与えてしまいます。安易に短所なしと回答せずに、しっかりと考えてアピールしていきましょう。

自己分析をしていないと思われる

短所なしと回答してしまうと、自己分析をしていないと思われ印象が悪くなります。自己分析をしっかりとしていれば、自身の短所は見つかるはずですし、自己分析をしても見つからないという場合はやり方が間違っていると言えます。自己分析は就活の基本でこれができていないと、就活そのものへのやる気がないと判断されるので注意が必要です。

自己分析はただおこなえばいいわけではなく、きちんと成果を出さなければなりません。自己分析をしても短所が出てこない場合は、やり方や視点を変えて分析を続ける必要があります。最低でもひとつは短所を見つけておく必要があります。短所は就活では絶対に聞かれるものですので、必ず見つけておきましょう。

明らかに長所なものを短所と伝えるのもNG

短所はそのままアピールするのではなく、ポジティブに伝えて最終的には長所へと転換させることが大切です。短所を短所のままで伝えてしまうと、マイナスの印象しか残りませんし、それでは評価も下げられてしまいます。短所のアピールで好印象を与えるためには、長所へと繋げることが大切ですが、明らかに長所と思えるものを短所としてアピールするのもNGです。

最終的には長所に繋げるものの、問われているのは短所ですので、最初から長所を伝えてしまうと、質問の意図が理解できていないとしてマイナスの印象を与えてしまいます。アピールは大切ですが、過度になるとあざといと思われ悪印象になりますので、明らかな長所を短所としてアピールするのは控えましょう。

短所と長所は紙一重

ここまでのお話で、短所と長所は「紙一重」「表裏一体」であると分かって頂けたかと思います。企業の面接で大切なポイントは、「企業にメリットがあるか、良い仕事ができるか」この1点だけです。これは、長所と短所の質問を答えるときも同様で、片時も忘れてはいけません。

面接官は、態度や雰囲気を変えてさまざまな質問をしてきます。内定をもらうための面接であるはずなのに、フランクに雑談のように質問されると、つい、それにつられ忘れてしまいがちな部分です。そのために、しっかりと予想できる質問はリストアップし、準備を怠ってはいけないということです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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