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【長所で集中力を魅力的に伝えるポイント】厳選3つの例文付き

長所の「集中力」は企業が発揮してほしい「魅力」になる

面接中に面接官からよく聞かれる質問の項目の一つとして、「長所」があげられます。長所を聞かれたときに集中力でアピールする場合、どのように伝えると魅力的に相手に伝えることができるのでしょうか。

集中力は伝えるときのポイントをしっかりおさえてアピールができると、幅広い企業で、求める能力が備わっているとして、高い評価を得ることが期待できます。仕事で集中力が存分に発揮されれば、魅力的な即戦力として認められるでしょう。

こちらの記事では長所を集中力でアピールする方法を身に着けることができるように解説していきますので、ぜひ面接に向けて参考にしてみてください。

アピールできる他の長所についてはこちらの記事で確認してみてください。

就活生に聞いた! 「集中力」のアピール経験

まず最初に、就活生の皆さんが選考で長所を聞かれた際に、どれほど集中力という長所を選び、回答しているのかを紹介します。調査した結果がこちらです。

「集中力」のアピール経験

回答した就活生のうち、17.8%が長所として集中力をアピールしていることがわかりました。同じ選考を受けているライバル中にも一定数、集中力を武器にしている人がいることが考えられます。

ライバルと差をつけ、集中力をより効果的にアピールできるよう、しっかり伝えるときのポイントを見ていきましょう。

長所を伝えるときの4つのポイント

長所を伝える際には、ただ「私の長所は集中力があるところです」と答えるだけではいけません。企業からこの就活生を採用したいと思ってもらえるように、自己PRをする必要があります。

集中力があるという長所は答え方に注意しなければ、ありきたりなアピールになってしまう可能性もあります。答え方に工夫をして、印象に残る回答を心掛けましょう。

長所と自己PRの違いについてはこちらの記事で解説しています。ぜひ区別してそれぞれで効果的なアピールをしましょう。

①結論から述べる

面接の回答において広くいえることですが、質問された内容について答える際には、結論から述べるようにしましょう。結論を先に伝えると、そのあとのエピソードが何について語られるものなのか、方向性がわかりやすくなります

結論を先に述べていない回答では、最後まで何を伝えようとしているのかがわからないため、面接官側が相手の話を整理しながら聞くことができません。話の中身をしっかり理解してもらうために、何をアピールしたいのか構成を考えた後に、結論から話しましょう。

②表現の仕方を工夫する

面接では限られた時間の中で、いかに相手に自分の特徴や思いを伝えることができるかが、ポイントになってきます。

どのような場面で長所が発揮でき、会社に貢献することができるのかイメージがわくように、限られた時間の中で印象に残るようにしなければなりません。

長所として挙げる「○○できる」「○○力」などは抽象的な言葉で、それを伝えるだけでは、本当に長所でアピールした能力が身に付いているのかどうか説得力に欠けます。抽象的な表現であれば誰でも書くことができるので、信用できないのです。

そのため、数字や、平均から優れた差分などを提示し、よりイメージしやすい表現を用いることが大切です。たとえば、集中力なら「3時間勉強し続けられる」といった時間や、「平均より15%作業効率が高いという結果が出た」といった割合が示せます。

どんな長所でも、どれだけすごいことなのか、なぜ長所と言えるのかを意識して回答の表現に盛り込むことが大切です。

コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます

自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。

そこで活用したいのが「自己PR作成ツール」です。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。

作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

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③エピソードを具体的に伝える

具体的なエピソードを話に組み込むことで、信頼性が増しますし、あなたの人柄を端的に伝えることができます。文章の構成は、結論、理由、理由を裏付けるエピソード、最後に仕事にどのように活かせるのかに触れると効果的です。

ただ長所が活きたエピソードを盛り込むだけでなく、長所を伸ばすためにした自分自身の努力の過程などを伝えることで、リアル感が出るとともに説得力も増し、面接官の心に大きく響くことが期待できます

自分自身の心境や、周囲の反応なども盛り込むとよりオリジナリティのある長所として伝えることができるでしょう。

④仕事での活かし方

集中力があることをアピールする上で最も大切なポイントは、志望する業界や企業においてそれをどのように生かしていくかを明確に伝えられるか、ということです。

事業内容や職種によっては、常に極めて高い集中力が求められるものもあり、こうした仕事に応募するためには集中力が必須となってきます

事務や営業の仕事では、期日までに必要な資料や書類を作成し提出することができる集中力があります、といったアピール方法が挙げられます。

地味なポイントではありますが、仕事は単純な作業の積み重ねになります。基本的なポイントを押さえて仕事ができるかどうかを、採用担当者が判断する良い材料になるのです。

就活生に聞いた! 長所を回答するときのコツ

長所を回答するときのコツ

「集中力」に限らず、選考において長所をアピールする機会は非常に多く、ライバルに差をつける良い回答をするためには事前の準備が重要です。

そこで今回は、就活生の皆さんに聞いた長所を回答するときのコツを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

長所が会社で活かせる強みになることを伝えるという回答が多数

集まった多数の回答が、自分の長所の仕事への活かし方を示し、会社に貢献できる強みであることをアピールしたというものでした。

長所が仕事に直結して活きるものを選ぶことで、即戦力となることをアピールできると考える就活生が多いようです。

高評価につなげるためには、採用担当者に「この長所ならうちの会社で活きる。もっと伸ばしてあげられそう」と感じさせることを意識した長所選びが必要になるでしょう

そのため、長所を集中力としてアピールするなら、仕事で高い集中力が求められる業種・職種に応募することや、志望する企業でのどのような仕事に集中力が必要かを見つけておくことが大切ですね。

具体的なエピソードが用意できる長所を選んだという回答も散見

具体的なエピソードのある長所を選びを意識しているという回答も散見されました。

企業は長所の種類だけで評価の判断するのではなく、エピソードの中でどのように感じたのかや、その長所とどのように向き合い仕事に活かしたいかをチェックしています。

企業にマッチした長所を選んでも、エピソードに中身がなければ良いアピールにはなりません。企業に刺さるアピールをするためには、マッチした長所に寄せるだけでなく、得意に語れる長所選びを意識してみましょう。

集中力をアピールするときに回答に入れるべき2つの要素

集中力をアピールするときに回答に入れるべき2つの要素

長所をアピールするときのポイントについて紹介しましたが、ここでは特に集中力を選んだときに意識的に盛り込むべき要素について解説していきます。

集中力は多くの仕事で求められる能力ですが、仕事への活かし方やどの程度の集中力なのかを示すことで、面接官にも具体的な強みとして伝わります。アピール内容を作成する際はぜひ以下で紹介するポイントを参考にしてみてください。

①どのような状況で集中力を発揮したのか

集中力をどのような状況で発揮できたのかを伝えることで、面接官に自身の集中力を具体的にイメージさせることができます。

高校や大学での部活動やサークルにおいて、大会に集中するために毎日〇時間、部活動が終了した後に残って自主練習をしたといったエピソードがアピールしやすい内容です。

例として、吹奏楽部において自分が担当する楽器のパートが、どうしても上手にできないと感じているとします。

そのようなときに、「全体練習やパートに分かれての練習以外にも、自分で練習できる隙間時間をなんとか作り出して、短い時間で集中して苦手な部分の克服に努めました」といった内容が挙げられます。

集中力は長い時間続けられるものではありませんので、いかに効率よく高い集中力を維持して、物事に取り組んだかをアピールすると面接官からの理解を得ることができます

②集中力があることで得た成果

どのような状況下で集中力を発揮したのか伝えたら、その経験から、どのような成果を得ることができたのかを伝えます。

集中力というのは具体的な結果がなければ、自身のコンディションの問題で、企業にどの程度貢献できそうかというアピールにはなりません。

集中力のおかげでどれほど作業効率が上がったのかという数値や、集中力によってもたらされた結果について回答に盛り込むことが、効果的なアピールにするためには必要なことだといえます

就活生に聞いた! 集中力を伝えるためのエピソード

集中力を伝えるためのエピソード

長所として集中力を回答する際にはエピソードを盛り込むことが大切だと解説してきましたが、実際のところどのようなエピソードを盛り込んで集中力を伝えているのでしょうか。就活生の皆さんの回答結果をぜひ参考にしてみてください。

勉強への取り組みについてアピールした就活生が大多数

回答の中には、具体的な作業時間についても盛り込んだものが多くあり、集中力の持続性をアピールの材料に使っている就活生が多いようです

また、履歴書に記載できる資格や免許の取得に関連したエピソードで集中力をアピールし、履歴書で書いただけに留めず、好印象につなげようとする姿勢も垣間見えました。

趣味や部活動での取り組み方をアピールしたという回答も散見

趣味や部活動での取り組み方について回答したという声も散見されました。

趣味や部活動での取り組みで、集中力を発揮した成果をアピールした就活生も一定数いるようです。好きなことに熱中できることをアピールした際は、仕事も同様に熱中して取り組めるのかや、熱中できそうだと伝わる志望動機を併せて用意しておくことが大切です

長所「集中力」をアピールする例文

それでは、集中力をアピールする例文を紹介していきましょう。エピソードを添えると言うと、何か特別な体験が必要なのかと思い込みがちですが、日々の生活の中で集中力を発揮していることで十分です。

例文を見ても「集中力を勉強に活かした」「集中力のおかげで短期達成」「集中力を褒められた」と特別な体験ではありません。集中力の題材をきちんと構成して表現できれば、ES用の自己アピールにつながるので例文から書き方を参考にしてください。

他の長所と短所の例文はこちらの記事で確認することができます。ぜひ参考にしてみてください。

例文①集中力を勉強に活かした

私の長所は集中力があるところです。大学1年時にIT技術を身に付けITパスポートの資格取得を目標に持ちました。ところが試験内容を調べるとIT技術だけでなく企業の経営戦略や業務管理についても出題されると判明したのです。その分野は手つかずだったため、今後の勉強で合格ラインに到達するか不安を覚えました。しかし不安に負けず、とにかく勉強に集中しようと考え、早朝3時間、帰宅後3時間取り組むことにしたのです。

その結果、最初の試験で合格することができました。入社後はさらにITスキルを鍛えることになると思います。そこで長所の集中力を発揮ししっかりと新しい技術を覚え、早く戦力となれるよう努力していきます。

※この例文は自己PRジェネレーターで作成しました。
たった3分で受かる自己PRが完成する「自己PR作成ジェネレーター」

この例文では集中力があるという結論から入り、具体的なエピソードにつなげています。エピソードから職種への関心にもつながっており、話に一貫性があるので印象に残りやすい自己PRです

最後に、集中力を仕事でどのように活かすのかについても触れられ社員として働くイメージにつながっています。

例文②集中力のおかげで短期達成

私は集中して物事に取り組む長所があり、短期間で目標を達成することが度々あります。最も成果をあげた例として、3週間で迷い犬の飼い主を見つけたことが挙げられます。

大学の動物愛護サークルとして取り組んだ活動ですが、音を上げる部員が多く、1か月に1人見つかれば良い方でした。私は1日8時間かけ担当地域を歩き、毎日100件以上の家庭に声を掛け続けて、3週間で4名もの飼い主を発見し「短期間でよく見つけてくれた」と飼い主からも褒められました。

御社の営業職を希望したのは担当エリアごとに顧客開拓する営業スタイルに魅力を感じたからです。入社後は、集中して隈なく担当エリアを周り営業成績につなげていきたいです。

※この例文は自己PRジェネレーターで作成しました。
たった3分で受かる自己PRが完成する「自己PR作成ジェネレーター」

集中することで短期間に成果をあげると結論から述べています。それはサークル活動の例から結論を裏付けており受験生の人柄もよく伝わる文章です。具体的に3週間、1日8時間、100件、4名と数字を上げたことも効果的です

最後に、希望する営業職にも活かし集中力で成果を出すとことに触れてこの会社への情熱をアピールしています。

例文③集中力を褒められた

私は集中力があると周りから言われます。居酒屋アルバイトの一例をあげると、最初は接客係として雇用されたのですが、初日から忙しい時間帯には調理補助として厨房に入りました。足手まといにならないよう3日間全神経を集中させ、接客係の仕事と全てのメニューの作り方を覚えたのです。その1週間後にはドリンクメニューも教えていただき、どのポジションの仕事もできるようになりました。

このように集中して取り組む姿勢を同じバイト仲間や店長から褒めていただきました。集中して取り組むことで組織の一員として貢献できていると感じます。御社の業務である冷凍食品開発においても培ってきた集中力を活かして会社に貢献したいです。

※この例文は自己PRジェネレーターで作成しました。
たった3分で受かる自己PRが完成する「自己PR作成ジェネレーター」

集中力があることを周りからの評価と言うことで客観性を出しています。その後に具体的なエピソードがあるので、その評価の信憑性につながるのです。

エピソードによって集中力によって職場への適応能力が高いことを伝え、周りからの信頼が得られていることがわかります。

最後に商品開発という仕事への関心と集中力を発揮したい姿勢から仕事への関心の高さをアピールしています。

集中力を実用的な強みとしてアピールしよう

ESや面接の自己PRで集中力を語ることをオススメします。集中力をエピソードにしたとき、同時にあなたの人柄やスキルを伝えられるからです。

ただし、集中力は発揮できるエピソードを日頃の活動から見つけやすい反面、差別化には工夫が必要で、企業に貢献できる実用性を示すことが必要です

自分の作業効率についてだけでなく、周りにもたらす影響などにも目を向けてみてください。集中力をしっかりアピールし、選考通過を目指しましょう。

長所に関する調査

調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2022年4月15日~18日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の78人

集中力に関する調査

  • 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2022年8月10日~15日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
  • 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の152人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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