業界研究

【パチンコ業界研究】知っておきたい現状や主要企業を紹介

パチンコ業界とは

パチンコ業界をしっかりと知り、就活の選択肢を広げましょう。パチンコ業界は普段から馴染みのある人は多いものの、就活の選択肢としては選ばれにくい業界です。パチンコ=ギャンブルというイメージを持つ人は多く、就職先として選びにくいと考える人もいますが、それはパチンコ業界のことを正しく理解していないためでしょう。

就活ではさまざまな仕事に目を向け、視野を広げることが大切です。パチンコ業界についても理解を深め、就活の視野を広げていきましょう。

パチンコ業界

パチンコ業界は、現在低迷状態にある企業が多いです。もともとは好調な企業も多く、過去、順調に売上を伸ばしている企業も多くみられました。しかしさまざまな規制により市場規模は縮小を始め、現在では多くの企業で将来が危ぶまれています。現在では、ホールでのパチンコ台の設置台数が減っている企業も多いです。大手企業であってもパチンコ台の減少はみられます。

若者のギャンブル離れなどの影響もあり、パチンコ業界の市場規模は縮小しています。さらに法改正などが大きな問題です。現在ではギャンブル依存症の対策のための法整備も進み、2018年には風営法が改正される見込みになっています。出玉規制なども始まっている中で、将来性が危ぶまれている業界でもあります。

娯楽の多様化によって利用者が減ってきている

パチンコ業界が衰退している理由として、利用者の減少があげられます。パチンコ以外の趣味や娯楽が多様化したことにより、暇つぶしとしてパチンコを利用する人の数はどんどん減っているといえるでしょう。

以前は、ちょっとした空き時間などにパチンコを利用する人も多く、一般的な趣味のひとつでした。しかし、現在は多くの人がスマートフォンを持っていることにより、ゲームアプリや音楽・動画サイト、SNSなどで時間をつぶす人が多くなってきました。このように、無料または少額で楽しめる手軽な娯楽が増えてきています。身近なギャンブルとしてパチンコを楽しんでいた一般の利用者によって業界は支えられていましたが、今後もライトユーザーは減り続けていくことが懸念されます。

タバコが吸えないこともパチンコ離れの原因のひとつ

パチンコ店では喫煙が認められていましたが、2020年4月からは改正健康増進法により原則として禁煙になりました。ある調査では、パチンコユーザーの喫煙率は54.7%と、全国成人平均喫煙率の17.8%よりも、圧倒的に高くなっています。なかには、タバコが吸えるからパチンコ店へいくという人もいます。

「タバコが吸えなくなるなら、パチンコへいかない」という意見もあり、タバコとパチンコは深く関係しているといえます。これから喫煙への制限がさらに厳しくなるなかで、パチンコ離れが加速していくのではという懸念があります。

喫煙が規制されることで、新規ユーザーを呼び込めるともいわれています。しかし、パチンコをしない人はネガティブなイメージを持っていることが多く、新しくパチンコを始める可能性は低いと考えられます。

射幸性の高い機種への規制も強化されている

パチンコ業界の全日本遊技事業協同組合連合会は、高射幸性パチスロ遊技機の設置を段階的に減らし、最終的には撤去する方針を示しています。国では、ギャンブル等依存症対策を強化するなかで、高射幸性パチスロ機を減らすことを決めています。

高射幸性のパチスロ機は、パチンコ依存症を助長する一因ともいわれていますが、実際には店舗の収益の主力になっていることもあり、撤去するのは容易ではありません。パチンコ業界としては、できるだけ長く、多くの台数を残したいのが本音でしょう。

しかし「今後は高射幸性パチスロ機を増やさないこと」と組合で決議されたこともあり、ユーザー離れが懸念されています。今後、どのように顧客を確保するかどうかが、パチンコ業界の大きな課題です。

パチンコ業界の業績推移について

パチンコ業界の業界規模は約20兆円といわれており、2015年より減少を続けています。業界規模縮小の理由はさまざまですが、規制や若者のパチンコ離れなどが理由に挙げられるでしょう。

現在、余暇産業の市場規模28.8%をパチンコ・スロット産業が占めています。これは、決して低い数字とはいえないでしょう。しかし、2015年より業界規模が減少していることを併せて考えると、今後さらに市場規模が縮小していくことは容易に想像することができます。

2020年4月から、改正健康増進法によりパチンコ店も禁煙となることの影響がどの程度のものかは、まだまだ分からない部分もあります。今後も業績の推移に着目していくことが大切です。

パチンコ業界の細かい職種分類について

  • ホールスタッフ
  • マネージャー(店長)
  • エリアマネージャー
  • 企画・営業

パチンコ業界ではさまざまな職種の分類がありますが、最初はホールスタッフとして働き始めることが多いです。新卒で入社した場合などはとくに、ホールスタッフとして現場の作業を覚え、そこからキャリアアップしていくのが一般的です。ホールスタッフとしてキャリアップしていけば、マネージャーとして店長業務をこなしたり、さらに複数の店舗をまとめるエリアマネージャーへとキャリアップしていきます。

また現場を管轄するだけではなく、本社での仕事もあり、パチンコの企画や営業などの仕事もあります。パチンコ業界は現場からスタートしてさまざまなキャリアアップの道があり、昇進が早いことも特徴です。若いうちから店舗を任されることも少なくありません。

自己分析の浅さは人事に見透かされる

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主要企業7選紹介

就活では業界を選ぶだけではなく、志望した業界の中からさらにひとつの企業を選んで、選考に臨まなければなりません。業界を知ることはあくまで就活の下準備であって、本番は企業での選考です。

選考を勝ち抜いていくためには企業について知っておく必要があるため、企業研究も綿密におこなうことが大切です。パチンコ業界にはさまざまな企業があります。その中でもとくに主要な企業を紹介します。企業選びの選択肢として参考にしてみましょう。

①株式会社マルハン

  • 企業名:株式会社マルハン
  • 代表者名:韓 裕
  • 従業員数:12,648名(正社員4,730名 パート7,918名)※2020年3月期
  • 設立年月日:1972年12月

株式会社マルハンは、パチンコやボウリング、ゴルフ練習場、アミューズメントなどの遊技場やレジャーに関する業務の経営が主な事業内容です。パチンコやパチスロで有名な企業ではありますが、それだけではなく、娯楽・レジャー施設を総合的に運営しています。マルハンはエンターテインメント企業ですが、とくにパチンコ業界の事業に力を注いでいます。

企業の目標として、パチンコ業界でES、CSともに日本一になることを掲げており、ESも重視しているため働きやすい職場です。マルハンでは従業員が仕事にやりがいを感じてこそ、顧客満足につなげられると考えています。仕事に対しての意欲が高いと選考でも有利になるでしょう。

②株式会社ダイナム

  • 企業名:株式会社ダイナム
  • 代表者名:保坂 明
  • 従業員数:9,748名(正社員4,543名/パート5,205名)※ 2019年3月現在
  • 設立年月日:1967年7月25日

株式会社ダイナムは全国チェーンのパチンコホールを展開している企業です。総合的なエンターテインメント企業ではなく、パチンコ・パチスロに特化していることが大きな特徴です。ダイナムは日本国内に多くのチェーン店を展開していますが、活躍の幅はそれだけではありません。

現在では香港証券取引所への上場をきっかけにアジアでも広くパチンコホールを展開するグローバル企業となっています。チェーンストア理論に徹した事業展開力にも強みがあり、次々に新店舗をオープンさせています。ダイナムは女性が働きやすい職場を掲げており、さまざまな制度によって、よりよい環境が整っていることが特徴です。女性も活躍できるチャンスが充分にあり、働きやすい職場といえます。

③株式会社ガイア

  • 企業名:株式会社ガイア
  • 代表者名:良原 武夫
  • 従業員数:2,770名(正社員1,233名/アルバイト1,537名)※2019年5月末現在)
  • 設立年月日:1984年9月7日

株式会社ガイアはパチンコホールを経営する企業です。約150もの店舗を持ち、全国各地に事業の幅を広げています。ガイアでは「地域と共に歩む」を企業理念としており、さまざまな課外活動や環境対策などがおこなわれています。また社内での取り組みも盛んであり、社員一人ひとりが大きく成長できる環境にあることが強みです。

CSR活動を積極的におこなうことで社会的な信用を得ています。さらに、信用を得ることで企業理念である「地域と共に歩む」の達成を目指しています。職場の風土としては、お互いに支え合うことでの成長を目指しており、店舗とそれぞれの部門の結びつきも強いです。職場の風通しもよく、働きやすい環境にあるといえます。

④セガサミーホールディングス株式会社

  • 企業名:セガサミーホールディングス株式会社
  • 代表者名:里見 治
  • 従業員数:492名 ※2020年3月31日現在
  • 設立年月日:2004年10月1日

セガサミーホールディングス株式会社は総合エンタテインメント企業グループの持株会社です。グループにさまざまなエンターテインメント事業を持ち、それらの経営管理などをおこなうことが主な業務です。セガサミーではパチンコ・パチスロだけではなく、ゲームやアニメなどのエンターテインメントコンテンツやリゾート事業などもおこなっています。

幅広い事業展開により日本のエンターテインメント事業を支えている企業でもあります。また、セガサミーは日本国内だけではなく、韓国初の統合型リゾートの運営を手がけるなど、海外にも活躍の幅を広げるグローバルな企業です。エンターテインメント企業としても大規模な企業であり、パチンコ業界でも大手企業であるといえます。

⑤株式会社平和

  • 企業名:株式会社平和
  • 代表者名:嶺井 勝也
  • 従業員数: 785名 ※2019年3月31日現在
  • 設立年月日:昭和35年(1960年)

株式会社平和はパチンコ・パチスロ機の開発や製造、販売などをおこなう企業です。パチンコホールの運営はなく、開発・製造・販売のみをおこなうパチンコメーカーです。また平和ではグループ会社にPGMホールディングス株式会社を迎え、ゴルフ事業にも進出しています。ゴルフ事業に進出することで、遊技機メーカーから総合レジャー企業へと生まれ変わっている企業でもあります。

パチンコ機などの開発が主な企業ですが、応募できる職種は開発職・技術職だけではありません。総合職や営業職などの募集もあるため、多くの人が志望することができます。平和は進化し続ける企業であり、社内にも進化・成長できる環境が整っているため、向上心の強い人に向いているといえます。

⑥株式会社タイラベストビート

  • 企業名:株式会社タイラベストビート
  • 代表者名:平本 雄嗣
  • 従業員数: 1000名(正社員850名)
  • 設立年月日:1984年

株式会社タイラベストビートはタイラグループのひとつで、レジャーアミューズメント事業をおこなっている企業です。本社は福岡県にあり、1984年に創立されました。福岡県をはじめ、佐賀県、長崎県など九州地方でパチンコホール「ワンダーランド」38店舗を経営しています。企業理念は「進歩と安定」です。より強固な財務体質や優秀な人材を基礎に、強く安定的な企業を創り上げることが企業の目標です。

また、資源を活用しながら、新規出店や雇用などによって企業を拡大・充実をさせていくことを経営の基礎としています。自己申告で役職が上がる「ステップアップ昇格制度」や、女性社員の働き方を応援する各種サポート制度など、社員が自分らしく成長できる環境づくりに力をいれています。

⑦株式会社延田エンタープライズ

  • 企業名:株式会社延田エンタープライズ
  • 代表者名:延田久弐生
  • 従業員数: 3,720名(グループ全体) ※ 2019年3月時点
  • 設立年月日:昭和38年1月23日

株式会社延田エンタープライズは大阪市に本部を持つ企業で、昭和38年に設立されました。温泉施設、ゴルフ場など、さまざまなレジャー・アミューズメントビジネスを全国に80店舗以上を展開している延田グループの中核企業です。企業理念は「エンターテインメントの本質を追求するサービスと誠実な心で、明るい社会づくりへの貢献をめざす」ことです。

また「スマイルエンターテインメント」のスローガンには、お客様に楽しんでもらうだけでなく、社員が笑顔で働けるようにという想いが込められています。残業ほぼなし、月8日休み、産休や育休・結婚休暇・介護休暇など、プライベートも大切にできる働きやすい環境づくりに力をいれています。チェーン店でも、建物を同じにするのではなく、その土地に合わせて個性的な店舗作りを進めているのが特徴です。

パチンコ業界研究のおすすめ書籍紹介

業界研究を進めるためには、さまざまな方法があります。ネットで情報を検索することもできますし、企業説明会などに足を運んで、情報を仕入れる方法もあります。しかしそれらだけでは業界研究としては不十分な場合も多いです。

さらに深く業界研究を進めるのであれば、業界に関係した書籍を読むことが大切です。書籍ではネットや説明会などでは知ることができない情報が記されていることも多いため、業界関係の本を読んで、パチンコ業界への理解をさらに深めていきましょう。

パチンコの経済学

パチンコの経済学という本はパチンコをグローバルなゲーミングビジネスのひとつと位置づけ、さまざまな問題について言及しています。パチンコをただの娯楽と捉えるのではなく、経済学の観点から捉え、経営、経済、社会的な視点から問題点と解決策を提言している一冊です。

パチンコ経済学的に考えることで、そのパチンコ店が儲かる仕組みなどを知ることができます。また章末のコラムではパチンコの歴史的な生い立ちやパチンコ産業を大きくした民族性なども紹介されています。難しい内容ばかりではなく、読みやすい内容も含まれており、経済学が苦手な人でもおすすめです。著者はパチンコホールを運営する株式会社ダイナムで働いていた経歴もあり、内容の信憑性も高いでしょう。

パチンコに日本人は20年で540兆円使った

パチンコに日本人は20年で540兆円使ったという本は、日本人が多額の金額をパチンコに使ったことから、パチンコの危険性や依存性などを糾弾している本です。パチンコは単にお金がなくなるだけではなく、同時に労働意欲や消費意欲などを奪うとされています。またパチンコ依存症など、精神疾患についても言及されています。

韓国ではパチンコの全廃がされましたが、それがなぜ日本でできないのかなども語られており、パチンコ業界そのものに対する疑問が投げかけられている一冊です。パチンコ業界の危険性や不要性などが説かれている本ですが、業界理解を深めるためには反対意見を知っておくことも大切です。よい面をみるだけではなく、悪い面にもしっかりと目を向けることで、より深くまで業界研究を進めることができます。

パチンコ業界を深く知って就活を有利に進めよう

近年、娯楽の多様化や喫煙の規制などによって、縮小傾向にあるパチンコ業界は、新規ユーザーを増やし、顧客離れを防ぐことが今後の大きな課題といわれています。各企業は来客数を伸ばすために、人気アニメ作品やアイドルとコラボレーションした機械を開発したり、低価格で楽しめる台を用意したりと、さまざまな取り組みをおこなっています。

また、従業員の働く環境の整備をして、離職を防ぐ動きも活発です。福利厚生の充実や独自の昇給制度など、働きやすい職場作りに力をいれている企業が増えています。パチンコ業界を志望する際は、業界・企業研究を念入りにおこない、理解を深めることが大切です。パチンコ業界の現状や動向、各企業の特徴を知り、就活を有利に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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