業界研究

【パチンコ業界とは】主な業務内容や動向、採用でのポイントを解説

パチンコ業界への就職を考えてみよう

パチンコは地方に行くほどその店舗数は多く、開店前には席取りのために行列ができるお店もあるなど、ターゲットによっては需要のある業界です。しかし、パチンコを始めとした娯楽関係について何も知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事ではパチンコ業界の基礎知識から内定を得るためのポイントまで解説しております。パチンコ業界の業務内容や動向、福利厚生などを知ることで、業界研究や企業研究をはかどり、自分に合っているかどうか判断することができます。また求める人物像や内定を得るためのポイントをしっかりと理解することで、パチンコ業界への解像度があがり選考も有利に進めることができます。

パチンコ業界の基礎知識から内定を得るためのポイントまで理解し、就職活動を優位に進めましょう。

パチンコ業界とは

一口にパチンコ業界と言っても、パチンコに携わるビジネスは主に2つあります。そのうえでその2つに関わる会社はたくさんあり、「パチンコ台を製造、開発する企業」や「パチンコ店を経営する企業」など様々存在します。

パチンコ業界が成り立っているビジネスモデルや、関連業界とのつながりを知ることで、パチンコ業界の全体概要が見えてきます。業界研究を進めるために、パチンコ業界に対する知見を広げましょう。

パチンコ業界のビジネスモデル

パチンコ業界のビジネスモデルを表した図

パチンコ台を製造、開発するパチンコメーカーから、パチンコ店を経営するパチンコホールとの間で売買が行われます。パチンコメーカーからパチンコホールへパチンコ台等を販売することで、代金の支払がなされます。またパチンコホールは消費者に対して、パチンコを提供することで、代金の支払による利益を得ています。

関連業界とのつながり

遊技機メーカー

遊技機メーカーとは、パチンコの機械を作っている企業であり、機械の製造や販売をメインの事業に据えています。商品開発に携われたり、ゲーム性やエンターテインメント性の高さを求める面白さがあることから、面白いことに挑戦したい人にとってはやりがいがある仕事になります。

主要企業としては、三洋物産、京楽産業ホールディングス、サミーなどがあげられます。
三洋物産は代表作に「海物語シリーズ」を持ち、長く愛されている老舗企業です。ベストセラーのシリーズだけではなく、その他新作も数多く発表されており、最近では「聖闘士星矢」や「ヤッターマン」とコラボした台も開発されています。

京楽産業ホールディングスは「AKBシリーズ」や「冬のソナタ」など、実在する人物やドラマからもライセンスを取得しているのが特徴です。また、アニメや漫画のライセンス取得にも強みがあり、幅広い商品展開をおこなっているのは大きな強みでしょう。

サミーは「北斗の拳」をはじめとした、人気アニメのライセンス取得に強みがあり、多くのアニメ作品のパチンコ化に成功しています。

パチンコホール

パチンコホールとはパチンコ等の遊技機器を設置して、お客様に楽しんでもらうための営業を行う店舗であり、パチンコ店に入ったことのある人はイメージがつきやすいかもしれません。

入社して初めのうちの業務内容としては、お客さんの玉運びや、店内の清掃、カウンターでの景品交換や、コーヒー運びなどがあげられます。店長や役職者になると、店舗ホームページの更新や、スタッフのシフト作成、トラブル対応、新たに入れる台の選定、各店舗との情報共有などをおこないます。

ホールでの仕事は主にアルバイトの仕事内容となるので、正社員で入社すると1~3年で店長になるケースが多く、管理業務を任されるようになるのです。
主要企業としては、マルハン、ダイナム、ガイアなどがあげられます。

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パチンコ業界の5つ職種と業務内容

パチンコ業界の5つの職種と業務内容を表した図

パチンコ業界の職種と業務内容について解説します。職種や業務内容を知ることでパチンコ業界に対する基礎知識が身に付き、業界研究や企業研究がしやすくなります。

パチンコ業界の業務内容は「企画」「設計」「管理」「営業」「その他」の大きく分けて5つあります。5つそれぞれが重要な役割を担っておりますので、ぜひ理解しましょう。

企画

「企画」では、パチンコのゲーム性や動作システムなどを企画立案する仕事です。企画はパチンコメーカーでの職種になります。

例えば「プランナー」と呼ばれる職種では、パチンコ機種のコンセプトやテーマを企画して、出玉設計やプログラム、デザイン、サウンドといった幅広い部署と密に連携をとりながら開発業務全体の進捗を管理することが仕事になります。

プロジェクトの打合せなどでは「あのパチンコのこの演出が熱い」など、会話も普通にあるためパチンコが好きな人にとっては楽しめる職種です。

以下、「企画」に該当する細かな職種をまとめていますので、ご参照ください。

・プランナー
・出玉設計
・画像企画
・演出企画
・サウンドクリエイター

設計

「設計」では、パチンコの筐体や役物など企画やデザインのアイデアをかたちにしていく仕事です。設計はパチンコメーカーでの技術職になります。

例えば「機構設計」では、「耐久性はあるか」「ゴト行為の対策はできているか」など、過去の実装試験に基づきながら、設計と修正を繰り返し開発を進めていきます。ゴトとは、パチンコにおいて不正な方法で出玉を獲得するイカサマ賭博のことを指します。

遊技機規則による構造についての知識が必要となってくるため、実際に設計するためにCADなどのスキルが求められる職種です。他にもパチンコの液晶部を設計するためにC言語やC++といった言語なども必要になる職種もあるため、プログラミングスキルを活かしたい人にとってはおすすめの職種となっています。

以下、「設計」に該当する細かな職種をまとめていますので、ご参照ください。

・機構設計
・メインプログラマー
・サブプログラマー
・オーサリング
・ゲージ設計
・電気回路設計
・ランプ制作

管理

「管理」では、「パチンコ機器が正しい法規則にのっとっているか」「開発されている機種の仕様チェックや動作確認のために実際に打ち込み検査」など、品質や権利関係をチェックし管理行う職種になります。また管理はパチンコメーカーでの職種になります。

例えば、「品質管理」では開発が考えたアイデアやキャラクターの、特許申請や商標登録の手続きを行います。

このように管理では、遊技機規則を中心とした法知識は必須となります。またその製品の信頼性や、メーカーの信頼性を担う重要な工程であるため、責任感が求められる業務となっています。

以下、「管理」に該当する細かな職種をまとめていますので、ご参照ください。

・申請書類作成
・品質管理
・品質保証
・特許業務
・知的財産
・デバッグ

営業

「営業」では、顧客であるパチンコホールに自社が取り扱う製品を販売する仕事となります。営業はパチンコメーカーで、パチンコホールに対してパチンコ機種を販売します。

例えば「営業」では、自社製品のみ販売する営業と、商社のように多数のメーカー製品を取り扱う企業も中にはあります。また「販売促進」も営業のひとつです。パチンコ機種の販売を促進させるために、プロモーションなどの企画を任される仕事になります。

顧客であるパチンコホールの運営知識の基礎を修得して、遊技機の提案営業が行える必要があります。

以下、「管理」に該当する細かな職種をまとめていますので、ご参照ください。

・営業
・販売促進

その他

「その他」では、パチンコ業界に関する様々な職種があります。

例えば「ライター」では、雑誌の作成や編集をはじめ、番組や動画での仕事が増えてきており、活躍の場が広がっている職種になっています。

また「パチンコホールスタッフ」では、パチンコホールで玉運びや清掃業務、また機会のトラブル対応等を行います。パチンコホールでの職種はスタッフから店長までありますが、店長になれば店舗の経営者にあたるため、仕事に対するやりがい、責任が大きな仕事ができるといった特徴があります。

以下、「その他」に該当する細かな職種をまとめていますので、ご参照ください。

・ライター
・番組制作(ディレクター・AD)
・番組制作(カメラマン)
・パチンコホールスタッフ

パチンコ業界の動向

次にパチンコ業界の動向について解説します。パチンコ業界の動向について理解することで、「業界全体ではどんな課題があり、どのような人物を求めているのか」「今後の展望により、就職することでどのようなメリットやデメリット」などが分かります。

そのため、自分にあった企業を探すための業界研究や企業研究を進めることができます。パチンコ業界を理解するためにも、現状の課題や今後の行方にもしっかり注目しておきましょう。

今までの変革

パチンコの始まりは、大正時代に欧米から輸入された「スマートボールのようなゲーム機」が原点と言われています。このようなゲーム機を露店商が扱い、縁日などによく置かれました。そこでは玉がホールなどに入ることで、景品として子供にはアメや駄菓、大人にはタバコなどが渡され、幅広い世代へと親しまれるようになりました。

このような文化が娯楽事業へと発展し、現在のパチンコ業界へと成長した歴史から、パチンコをはじめとした娯楽事業に関心を持ち、人を楽しませることが好きな人物を求める傾向にあります。

現状の課題

売上規模とファン人口の変化

パチンコ業界の課題として、利用者の減少があげられます。「レジャー白書2019」によれば年々、パチンコ業界全体での売り上げは下落しています。

パチンコ以外の趣味や娯楽が多様化したことにより、暇つぶしとしてパチンコを利用する人の数はどんどん減っていることが原因としてあります。その背景としては、スマートフォンの普及があげられます。スマートフォン普及以前は、ちょっとした空き時間などにパチンコを利用する人も多く、一般的な趣味のひとつでした。

しかし、スマートフォンを持っていることにより、ゲームアプリや音楽・動画サイト、SNSなどで時間をつぶす人が多くなってきました。このように、無料または少額で楽しめる手軽な娯楽が増えてきています。

身近なギャンブルとしてパチンコを楽しんでいた一般の利用者によって業界は支えられていましたが、今後もそういったライトユーザーは減り続けていくことが懸念されます。

新型コロナウイルスによる打撃

東京商工リサーチ」の調査によれば、2020年の1~5月における全国のパチンコ店の倒産は12件にのぼり、前年と比べ2倍増となりました。 2020年4月の緊急事態宣言の発令により、休業要請はパチンコホールの資金繰りは厳しくなってしまったことが原因としてあげられます。

また緊急事態宣言発令中での通常営業が社会的な関心を集め、都道府県によっては要請に応じなかったパチンコホールは店名を公表されるなど、自治体により様々な対応が取られました。このような事態は、パチンコホールの店内は「3密」にあたる可能性が高いと認識されたことが原因です。

パチンコホールの営業自粛によって、パチンコメーカーへの打撃もうけるため、新型コロナウイルスによってパチンコ業界全体の市場規模が縮小してしまうことが課題であります。

今後の行方

利用客の減少

パチンコ業界全体で見ると、利用客は減少傾向にあります。これは若者のパチンコ離れが原因であり、ギャンブル全体の利用者数も減少傾向にあります。客足が離れたことで閉店するパチンコホールも増えているため、業界全体では暗雲が立ち込めている状態です。加えて、少子高齢化による人口減少の影響で、今後さらに全体的な需要は縮小することが見込まれます。

縮小する需要に対して、いかに顧客を獲得できるかがパチンコ業界の課題であり、将来性の明暗を分けるポイントとなります。パチンコの利用客が減ると、当然メーカーも打撃を受けるため、若者のパチンコ離れと人口減少にいかに歯止めをかけるかが、今後の業界全体の課題となっています。

このような事態により、パチンコ業界は多角的に収益源の確保する動きが見られています。パチンコメーカーの「ユニバーサルエンターテインメント」は海外カジノに向け、パチンコスロット機器を開発しています。また、「セガサミー」のリゾート事業では、2017年4月に韓国に統合型リゾート施設「パラダイスシティ」を開業するなど、近年では海外進出や新規事業への投資する動きが活発化しています。

カジノとの競合

カジノ法案が可決されたことで、パチンコ利用客がカジノに流れてしまう可能性も懸念されます。大型のカジノ施設ができると、そこに需要を取られてしまう可能性があるため、今後カジノ建設の動向には注目が必要でしょう。しかし、カジノができることでエンターテインメント業界全体の活性化が促される可能性もあります。

競合せず、力を合わせることでパチンコ業界が盛り上がりを見せる可能性もあるため、カジノによる影響はマイナスだけとは限らないでしょう。ただし、カジノが建設されることで、今後のエンターテインメント業界に関連する法改正には注意しなければなりません。注目が集まっているだけに何らかの法改正が実施される可能性も高く、内容次第で規制がかかったり、反対に制限が緩和されたりと業界の動向に影響するでしょう。

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パチンコ業界の待遇

パチンコ業界の待遇について解説します。「年収」「勤務時間」「福利厚生」のカテゴリーに分け、それぞれの詳細を見ていきます。パチンコ業界の気になる待遇面を理解し、納得いく就活にしましょう。

年収

株式会社マルハンのキャリアステップを表した図

パチンコ業界最大手である「株式会社マルハン」のHPによれば、以下のような年収とキャリアステップがあります。

サラリーマンの平均年収が441万円であるため、一般社員からかなり高い年収であることがわかります。後述しますが、パチンコ業界は世間体が良くないイメージがある業種なので、給料を高めに設定しないと求人応募がでないと言われています。そのため、高い年収を得たい人にとっては良い業種であります。

勤務体系

パチンコ業界の1日は事業領域や業務内容に違いがあるため、今回はホールスタッフの1日で説明します。多くのパチンコホールの営業時間は9:00~23:00となっています。そのためホールスタッフは8:00~17:00の早番と、16:00~24:00の遅番での勤務の2交代制が採用されています。

このシフト制は1週間ごとに早番の週と遅番の週を交互に繰り返すことが多いようです。また早番と遅番の希望が通りやすいとも言われており、プライベートの時間をしっかり取りたい人にとってはおすすめの業種となっています。

一方パチンコメーカーは、他の業種のメーカーと同じく定時制をとっており、朝8:00~夕方17:00までの勤務時間であることが多いです。

福利厚生

企業によって福利厚生に違いはあるものの、以下の福利厚生は充実しているようです。

・社宅や独身寮がある
・1週間の長期休暇が取れる

一般的な福利厚生は充実していると言えます。高い年収の他にもこれらの福利厚生が充実しているので待遇面はかなり良い業界と言えます。パチンコ業界での仕事は、肉体労働や夜間に働くことも多いため、仕事のリフレッシュをするためにも「1週間の長期休暇が取れる」など他の業界にはない福利厚生が充実していると言われています。

パチンコ業界の主要企業の売上高ランキングと特徴

パチンコ業界売上高ランキングを表した図

パチンコ業界の売上高のランキングは以下の通りです。また各企業の特徴も記載しているので、それぞれ特徴を理解し、企業研究に活かしましょう。

パチンコ業界の3つの求める人物像

パチンコ業界の3つの求める人物像を表した図

パチンコ業界の求める人物像を解説します。求める人物像を知ることでパチンコ業界についてより理解が深まり、業界研究や企業研究を有意義に進めることができます。

また内定を確実に勝ち取るには、パチンコ業界で求められるものを把握し、それを上手にアピールすることが大切です。何が求められるのかを知り、身につけ磨いておくことで、選考で有利になるのはもちろん、就職後もスムーズに仕事を進めやすいでしょう。

1.コミュニケーション能力がある人

パチンコ業界では、様々な職種の人と関わって仕事を進めるため、コミュニケーション能力は必須です。営業職では当然必要ですが、企画や設計の仕事でも、コミュニケーション能力は求められると考えましょう。

開発では、開発同士でコミュニケーションを取って仕事を進めることはもちろん、企画のスタッフとも連携しながら製造案を考えなければなりません。

企画の段階ではあくまで抽象的なアイデアであることが多いため、それをイメージ通りに具体的な形に落とし込むためにも、コミュニケーション能力は必須となります。このようにパチンコ業界は、人との関わりが重要視されることは覚えておきましょう。

「コミュニケーション能力」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「コミュニケーション能力」について詳しくなることで、より採用担当者の印象に残る自己PRの作成ができるでしょう。

2.マーケティングの視点がある人

パチンコ業界では自分が作りたい台を作るだけではなく、市場のニーズに合ったものを作らなければなりません。これは「パチンコメーカー」の企画に求められるものです。

そのため、マーケティング能力も必要であり、視野を広く持ち、高い情報感度を持っていることが求められます。主観的な意見だけでは大勢の人を楽しませるパチンコ台は作れないため、常に客観的な視野を持つことを意識しなければなりません。

視野を広げるには情報に敏感である必要があり、高い情報収集能力も求められます。市場の意見を吸い上げ、情報を精査して本当のニーズを探し出すことが、パチンコメーカーでは必要だと考えましょう。単に多くの情報を集めるだけではなく、本当に必要なものを抜き出し、活用できることも大切です。

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3.パチンコに関心がある人

パチンコ業界に就職するうえでは、パチンコへの興味関心があることは大切であり、パチンコが好きなほど選考でのアピールもしやすいでしょう。通常の就活ではパチンコなどのギャンブルを趣味や特技としてアピールするのはNGですが、娯楽系の業界に限っては例外的に認められる場合が多いです。

そのため、志望動機も裏付けもしやすく、高評価を獲得しやすくなります。もちろん、パチンコに詳しくないからといって、それだけで不利になるわけではありませんが、詳しいほど有利に働きやすいことは理解しておきましょう。

パチンコ業界で内定を得るための2つのポイント

パチンコ業界で内定を得るための2つのポイントを表した図

パチンコ業界で内定を得るためのポイントを解説します。ポイントは2つあり、しっかりとおさえることでより内定へ近づくことができます。

1.なぜそのパチンコ会社なのかを明確にする

「なぜパチンコ業界なのか」を明確にしましょう。パチンコ業界には様々な事業領域があり、それぞれに異なる業務内容があります。そのため自分の志望動機が「パチンコ業界以外でも実現できる内容になっていないか」とチェックする必要があります。

まず「なぜパチンコ業界なのか」を明確にし、そして「その中でもなぜその会社なのか」という順番に明確化しましょう。そうすることであなたの志望動機に一貫性ができ、より納得感が増します。「なぜそのパチンコ会社なのか」というポイントは、パチンコ業界が一番重要視するポイントであるためしっかりと準備をしましょう。毎年パチンコ業界は倍率が高い業界の一つです。しっかりと志望動機を明確にし就活に挑みましょう。

また「なぜパチンコ業界なのか」や「なぜそのパチンコ会社なのか」を明確にするためには、自己分析をすることが重要です。自己分析をすることで「自分の強みや弱み」「適性や興味のあること」「やりたいことややりたくないこと」を見つけられます。パチンコ業界を志望するヒントを探すために、まずは自己分析を行い、自分の特徴を理解することから始めましょう。

「自己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己分析」について詳しくなることで、より採用担当者の印象に残る自己PRの作成ができるでしょう。

2.正しい就活スケジュールの把握

パチンコ業界の採用スケジュールを表した図

正しいスケジュールを把握しておきましょう。基本的に経団連に加入しているパチンコ会社は、経団連の定める就活スケジュールに沿って採用活動が行われます。パチンコ業界の採用スケジュールは以下の通りです。

企業によって採用スケジュールやフローについては違ってくるので、自分が目指す企業の詳細をしっかりと確認するようにしましょう。

パチンコ業界に就職するメリットとデメリット

パチンコ業界に就職するメリットとデメリットを解説します。メリットとデメリットを予め把握していないと、入社後にミスマッチを生む原因となります。そうならないためにも、しっかりとパチンコ業界に就職するメリットとデメリットを把握しておきましょう。

2つのメリット

パチンコ業界に就職する2つのメリットを表した図

1.自分のアイディアを形にできる

「企画」や「設計」などの職種においては、顧客に満足してもらえるようなパチンコ機種を作っています。自分のアイディアを形にし、顧客に利用され喜んでもらえることはパチンコ業界のメリットであります。

そのため、自分のアイディアを形にするような創造的な仕事をしたい人にとってはおすすめの業種となっています。

2.給与が高い

後述しますが、パチンコ業界は騒音と隣り合わせの環境や、ギャンブルの行為や過程において、「やめたくても、やめられない」状態になる精神疾患であるパチンコ依存症などが問題視されています。

またパチンコのたのに会社の資金を不正引き出しした大王製紙事件など、世間体が良くないイメージもあるため、あまり好かれない業種と言われています。

その結果、給料を高めに設定しないと求人の応募がないといった特徴があります。上記での記載の通り、一般社員でもサラリーマンの平均年収を上回っているため、高い給料を得たい人にとってはおすすめの業界となっています。

2つのデメリット

パチンコ業界に就職する2つのデメリットを表した図

1.騒音と隣り合わせな環境

2020年4月1日から改正健康増進法の前面施行により、パチンコホールでは原則禁煙となりました。それにより、タバコと隣り合わせの環境に改善がはかられました。しかしながら、環境が全て改善されたわけではなく、騒音による「難聴」や「心臓病」、「糖尿病」などの健康被害を引き起こしている現状もあります。

そのため、騒音環境に抵抗がある人にとっては厳しい業界であると言えます。

2.世間体が良くないイメージがある

パチンコは依存性が高く、パチンコにはまりすぎてしまうあまり、人生が大きく変えてしまう人も少なくありません。

また大王製紙の創業家出身の経営者である井川意高が2010年4月から2011年9月までの総額で、100億円を超える金銭を不正に引き出していた「大王製紙事件」がありました。これらによりパチンコが及ぼす影響に否定的な人も多く、就職するうえで世間体を重要視したい人にとっては厳しい業界であると言えます。

パチンコ業界について理解し就活に挑もう

パチンコ業界について、以下に簡単にまとめます。

・パチンコ業界の職種と仕事内容は「企画」「設計」「管理」「営業」「その他」の5つに分けれらる。
・パチンコ業界は「コミュニケーション能力がある人」「マーケティング能力がある」「パチンコに関心がある人」を求めている。
・パチンコ業界へ内定を得るためには「なぜそのパチンコ会社なのかを明確にすること」と「正しい就活スケジュールの把握」である。
・パチンコ業界に就職するメリットは「自分のアイディアを形にできる」「給与が高い」であり、デメリットは「騒音と隣り合わせな環境」「世間体が良くないイメージがある」である。

いかがでしたか。パチンコ業界について、自分の憶測や思い込みでイメージしてしまっているところも多かったのではないでしょうか。パチンコ業界も毎年就活生にとって人気の業界です。しっかりと業界研究をして、就職活動に挑みましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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