業界研究

インテリア業界の研究ガイド|業界の動向や主要企業の詳細を紹介

インテリア業界とは

就活生に人気のある業界の1つに、インテリア業界があります。最近は人々のライフスタイルが多様化しており、その中で「自分らしい生活をしたい」と考える人が増えてきました。そんな中、インテリアは満足度の高い「自分らしい生活」を支えるものとして、非常に大きな役目を果たしています。

就活生の中にも、自分の部屋の家具などにこだわっている人がいるでしょう。インテリアが身近であるだけに、志望する人は多いです。そのためには志望する業界の情報を押さえておくことが必須です。そんなインテリア業界についての情報をまとめます。

インテリア業界

「インテリア」とは、室内装飾品を言います。部屋の壁紙やカーテン、カーペット、家具や照明器具、雑貨、ドア、キッチンやトイレ、バスルームなど多くのものが含まれます。

これらインテリアは、私たちの生活になくてはならないものです。そのためインテリア業界のニーズは安定していると言えるでしょう。実際、インテリア業界は年々順調に業界規模を拡大しています。

インテリア業界では、インテリアに関わる商品を手広く扱っている企業もあれば、特定の商品に特化している企業もあります。一言でインテリア業界と言っても企業ごとの違いが大きいので、その中から自分に合う企業を探し出すことが、就職活動では大切です。

インテリア業界の業績推移について

  • 業界規模1兆0,404億円
  • 平均年収553万円

業界動向リサーチを参考に紹介すると、インテリア業界は毎年順調に業績を伸ばし続け、現在では業界規模1兆0,404億円となっています。業績の伸び率は+9.0%であり、123業界中28位という高い位置にあります。平均年収は553万円、平均勤続年数は7.9年となっていますが、これらはあくまで平均です。

インテリア業界は、企業によって平均年収や勤続年数に大きな差があるのも特徴でしょう。業界トップ企業の平均年収が800万円を超えているのに対し、業界8位の企業では300万円台となっています。

勤続年数では業界トップ企業でも10年前後と短く、中には3年未満という企業もあり、転職の多い業界であるとも言えるでしょう。

インテリア業界の細かい職種分類について

  • インテリアコーディネーター
  • インテリアデザイナー
  • CADオペレーター
  • 制作
  • 販売員

インテリア業界にはさまざまな職種があり、職種によって仕事の内容は大きく異なっています。インテリアコーディネーターは、インテリアについてのアドバイスを行う専門家です。室内に置くべき家具の種類や位置などに関して、トータルで提案を行い具体的なプランニングや見積もり作成まで行います。

インテリアデザイナーの仕事は、建物の内装すべてに関する企画・設計です。中には、家具などのデザインのみを専門に行う人もいます。CADオペレーターは、デザイナーの意図をCADソフトを使って図面に表現する仕事です。

制作の仕事は、工場や現場での家具製作です。企業によっては、デザインや設計まで担っているケースもあります。販売員はホームセンターや雑貨店でインテリア商品を販売します。

インテリア業界の売上高ランキングTOP8

インテリア業界の売上高ランキングTOP8

  1. ニトリHD 4,581億円
  2. 良品計画 3,075億円
  3. コクヨ 1,006億円
  4. 大塚家具                  580億円
  5. ナフコ                   518億円
  6. 島忠                         464億円
  7. カッシーナ・イクスシー                100億円
  8. ミサワ                        80億円

業界動向リサーチを参考に、業界の売上高ランキングを紹介します。1989年に上場したニトリは30年間連続で増益し、2017年以降業界の売上高トップを誇っています。シェア率も44%と半数近くを占めており、手の取りやすい価格であるニトリは今後も売上高、シェア率両方でトップを走ることが予想されます。

主要企業5選紹介

インテリア業界は職種の種類が多く、同じ業界内でも企業によって特徴が大きく異なっています。インテリアが主要な売り上げとなっている企業もあれば、インテリアだけでなくほかの事業でも業績を上げている企業もあります。

志望企業を選ぶ際にはそれぞれの企業の特徴や、方向性を事前に十分に調べておくことが必要です。そこでここからは、インテリア業界で特に注目されている主要企業を紹介します。業界研究の参考にしてください。

株式会社ニトリ

  • 企業名 株式会社ニトリ
  • 代表取締役社長 白井 俊之
  • 従業員数 3,799人(他、平均臨時雇用者15,322人)(2018年2月期時点)
  • 設立年月日 1967年(昭和42年)12月

株式会社ニトリはインテリア業界でトップの売上高を誇る企業です。業界内シェアは44%を占めます。先のニュースでも紹介した通り30年連続で増益しており、業界内外を問わず、注目されている企業です。

「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というロマン(志)を原点に、「2032年に3,000店舗売上高3兆円達成」というビジョン達成を目指しています。家具・インテリア販売チェーンの「ニトリ」を日本国内と台湾で展開しています。

自社で企画した商品をアジア諸国の自社工場で生産し、輸入するというビジネスモデルが特徴です。また、社外の工場で製造する場合でも、現地に社員を常駐させて品質の管理に力を入れています。低価格・高品質の実現のため、工夫を凝らしている企業と言えるでしょう。

株式会社良品計画

  • 企業名 株式会社良品計画
  • 代表取締役社長(兼執行役員) 松﨑 曉
  • 従業員数 17,652名(パートタイム社員等9,524名を含む)(2018年2月期時点)
  • 設立年月日 1989年(昭和64年)6月

株式会社良品計画はインテリア業界で売り上げ2位・国内シェア2位の企業です。「感じ良いくらし」への貢献を掲げ、国内外で「無印良品」を展開しています。「わけあって、安い」をキャッチフレーズにし、高品質・低価格の商品を生産・販売してきました。

そのような商品を実現するため、素材選びや製造工程の点検などに力を入れており、それだけでなく、地球環境保護の観点も大切にし、過剰包装をしないシンプルなスタイルで販売し、消費者から支持されてきました。

また、近年は特に海外展開にも力を入れており、2017年には海外店舗数が国内店舗数を上回る計画となっています。

コクヨ株式会社

  • 企業名 コクヨ株式会社
  • 代表取締役 社長執行役員 黒田 英邦
  • 従業員数 単体 2,014名(連結 6,699名)(2017年12月末時点)
  • 設立年月日 1905年(明治38年)10月

コクヨ株式会社は主に文房具で知られている日本の老舗メーカーです。実は手がけているのは文房具だけではありません。ステーショナリー事業、ファーニチャー事業、通販・小売関連事業が手がけられています。

ファーニチャー事業ではオフィスや公共施設、商業施設の空間づくりや家具の販売などが行われています。上海とシンガポールにショールームが開設され、海外でもコクヨのブランドや、オフィス空間づくりを発信しているのです。

「商品を通じて世の中の役に立つ」が企業理念になり、働く人や学ぶ人の知的活動を豊かにする商品の提供が目指されています。インテリア業界内では売り上げは第3位で、シェアは9.7%です。

株式会社ナフコ

  • 企業名 株式会社ナフコ
  • 代表取締役社長 石田卓巳
  • 従業員数 1,543名(ほか、臨時雇用者数約6,460名)(2018年3月末時点)
  • 設立年月日 1970年(昭和45年)8月

株式会社ナフコは家具・ホームファッションストアやホームセンターなどで広く知られている企業です。「店はお客様のためにある」をビジョンに、お客様に感動を与えられる店舗作りを運営しています。

家具・インテリアのブランド"TWO-ONE STYLE(ツーワンスタイル)"は、「たのしい」、「らくちん」、「見やすい」店舗作りがコンセプトです。また商品についても機能性や効率性だけでなく、多様化したライフスタイルに合わせて空間をたのしくコーディネートすることを重視しています。

250社にのぼる国内メーカーと提携し、低価格・高品質の商品開発に取り組んでいます。

株式会社ミサワ

  • 企業名 株式会社ミサワ
  • 代表取締役社長 三澤 太
  • 従業員数 559名(連結子会社含む)(2018年1月末時点)
  • 設立年月日 1959年(昭和34年)2月

株式会社ミサワは、近年順調に業績を伸ばしてきています。インテリア業界内の売り上げは8位、シェアも0.8%ではありますが、順調に業績を伸ばしているため、業界内で注目されている企業の1つです。

インテリアブランド「unico(ウニコ)」の直営店が全国に46店舗あり、季節によって変わるディスプレイなどが展開されています。このほか、オンラインでのインテリアグッズ販売やレストラン・カフェの運営も行っている企業です。

unicoは「心地よい暮らし」の提案をコンセプトにしており、お客様に寄り添った無理のない自然なライフスタイルへの貢献を目指しています。使いやすさを追求しながらもデザイン性が高く、女性や20〜30代の独身の方から特に支持されています。

インテリア業界研究のおすすめ書籍紹介

インテリア業界の研究を行うには、書籍を読むこともおすすめです。インターネットでも最新の情報を集めることは可能です。しかし、書籍はより多くのまとまった情報を得ることができ、インテリア業界について体系的に理解するのに役立ちます。

書籍の購入にはお金がかかりますが何度も読み返し、より理解を深めることができるでしょう。そこでここからは、インテリア業界について理解を深めるためにおすすめの書籍を紹介します。ぜひ参考にしてください。

図解入門業界研究最新インテリア業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

『図解入門業界研究最新インテリア業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』は、インテリア業界について研究を始めるための代表的な入門書です。インテリア業界のしくみといった基礎知識から市場動向、業界の最新情報などについてまとめられています。

インテリア業界で有力な企業の紹介や、今後のインテリア業界の展望まで紹介されています。就活生やインテリア業界への転職希望者、すでにインテリア業界で働いている社会人にも読まれている本です。

これまでのインテリア業界の変遷やインテリアの仕事に役立つ法律知識なども紹介され、巻末ではインテリア関連団体や資格などの情報も収録されています。これからインテリア業界で仕事をしようとする人に最もおすすめできる書籍です。

[改訂版]よくわかるインテリア業界 (業界の最新常識)

『[改訂版]よくわかるインテリア業界 (業界の最新常識)』は、そもそもインテリア業界とは何なのか、業界のしくみなどがわかりやすくまとめられた本です。出版年は2006年と古い本ではあるので、最新の情報については他の新しい本を読んで補完するようにしてください。

インテリア業界の重要キーワードであり、インテリアをファッションのように捉える「ホームファッション」についてもわかりやすく説明されています。インテリアの歴史や基礎知識、主要企業や業界の抱えている課題など、複数の視点からインテリア業界を読み解いています。

インテリア業界を深く知って就活を有利に進めよう!

インテリアの仕事は、消費者の「自分らしい生活」を支えるとてもやりがいの大きな仕事です。また、インテリア業界は毎年順調に業績を上げてもいます。就活生にとって非常に魅力的な業界と言えるでしょう。

その一方で企業ごとの特徴も大きく異なっています。業界全体の動向は押さえつつも個々の企業についても細かく調べ、納得感を持って志望先を選ぶようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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