職種研究

【設計と開発の違い】仕事内容や求められる能力をご紹介

設計開発は理系に人気の職種

設計開発職は理系に人気の就職先であり、毎年多くの学生が応募しています。理系といえば、研究や開発職とイメージする人が多く、実際にそれらを目指す学生は少なくありません。しかし、理系だから設計開発や研究職を選ぶなど、漠然としたイメージだけでは選考を勝ち抜くことは難しいので注意が必要です。

就活を攻略するためには、仕事についての理解を深める必要があり、志望先については正しく把握しておかなければなりません。設計開発は人気の職種であり、かつ募集人数が少ないことがほとんどです。理系に人気の設計開発とはどのような仕事なのかを知って、就活をスムーズに進めていきましょう。

設計・開発の違いは何か

設計開発は理系に人気の職種ですが、実は設計と開発はそれぞれ別の職種です。設計開発というひとつの職種で考えられることもありますが、基本的には別々であるということを理解しておきましょう。それぞれ別の職種ということは、当然仕事内容にも違いがあります。どちらを目指すにしても、それぞれの違いを正しく把握しておくことが大切です。設計開発の違いを正しく把握できていない人は多いので、きちんと理解して他の学生との差別化を図りましょう。

設計は商品の設計図を作る

設計は簡単に言えば商品の設計図を作る仕事です。商品といってもさまざまなものが挙げられますが、自社で製造している商品の設計をおこない、生産の入り口を作るのが設計の役目になります。特に品質については常に一定を保つ必要があり、これを実現させるためには、設計図が必要です。

商品の作り方を明確に示した設計図があれば、常に同じ品質で商品を生み出すことができます。設計は商品のクオリティを握っている部分でもあり、かつ新しい商品を生み出すことが大きな仕事です。企業の心臓部とも言える仕事ですので、担っている責任は大きいでしょう。

開発は設計図をもとに実物を作る

開発は設計が作った設計図をもとにして、実際に商品を生み出す仕事です。設計図をもとに商品を開発すれば、同じ品質で生産できるのは確かですが、そもそも専門的な設計図になると、それを読むことすら難しくなります。開発職は設計図を正しく読む知識があり、指定された工程通りに作業を進められる技術があります。

また、設計図どおりに作成するだけが仕事ではなく、実際に商品を生産するにあたっての技術改良をおこなうのも大きな仕事です。生産技術の発展によっては、より低コストで高品質な商品を生み出すことができますので、企業の利益と将来性を担う大切な仕事と言えます。開発職は商品の開発はもちろん、技術力の開発までおこなうと考えましょう。

企業によっては設計開発でまとまっていることもある

基本的には設計と開発は別々の職種ですが、企業によっては設計開発職として統合されていることもあります。設計開発としてひとつの職種になっている場合も、基本的にはやることは同じです。商品の設計図づくりから、実際の生産まで一連の流れをひとつの職種でおこないます。

36の質問に答えて、自分の適職を発見しよう

企業選びをするには、自己分析であなたの適性を把握しておく必要があります。

自分の適性を把握するなら、自己分析ツールの「My analytics」を活用してみましょう。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。

My analyticsでサクッと自己分析をして、あなたの本当の強み・適職を発見しましょう。

ただし、すべての工程をひとつの職種でおこなうのは非常にハードになるため、サポート的に別の職種が設置されていることもあります。また、職種内で設計チーム、開発チームと分けられていることもあり、設計開発職で統合されているからといって、必ずしもハードとは限りません。企業ごとに取り決めは異なるため、設計開発でひとつになっている場合は、他にどのような職種があるのかも確認しておきましょう。

設計開発職の魅力

設計開発職は理系に人気の職種ですが、人気が高いのにはさまざまな理由があります。理系だからといって、必ずしも設計開発職を目指す必要はなく、他にも研究職系の職種はたくさんあります。設計開発職ならではの魅力を知って、さらに職種への理解を深めましょう。

一からモノ作りができる

設計開発職は、一からモノ作りに携われる唯一の職種であり、モノ作りをしたい学生人気があります。メーカーなど、モノ作りに携われる企業は文系、理系を問わずに人気が高く、毎年多くの学生が応募しています。人気がある理由はさまざまですが、一番は仕事の成果を感じやすい、分かりやすい形で社会への貢献度を感じられるなどが挙げられるでしょう。

文系であってもモノ作りに携わることはできますが、あくまで営業などでできあがったものを提供するに留まります。対して理系の研究開発職であれば、設計図を作る段階から携わることができるため、文字通り一から商品を作り上げることができます。まったく何もない状態から、商品を生み出し、世に送り出せる唯一の職種であるため、人気は高いです。

やりたいことが仕事になる

設計開発職は専門職のひとつであり、企業ごとに分野はかなり狭く絞られています。同じ設計開発であっても、企業が違えば分野は大きく違い、担当する商品も異なります。専門的な分野で働くことができますので、自分が本当にやりたいことを追い求められるのも、設計開発ならではの魅力です。

学生時代から研究に取り組んできたことを仕事でもそのまま続けることができ、さらに研究を深められるため、この点をメリットに感じる人は多いでしょう。やりたいことが仕事になり、研究もしながらお金がもらえるというのは、理系にとっては好条件と言えます。企業ごとに分野が限られているからこそ、本当にやりたいことを実現できる職種です。

設計開発はきつい仕事なのか?

設計開発の仕事にはさまざまな魅力がありますが、仕事である以上、当然大変なこともあります。魅力があるだけに、就職へのモチベーションも高まりやすいですが、実際には大変なことも多いので、事前にそれらを把握しておかなければなりません。

憧れだけで就職してしまうと、理想と現実のギャップに苦しんでしまい、長く続けられないということも出てくるでしょう。研究開発は大変な仕事でもあるため、そのハードさも理解しておくことが大切です。

納期が高ペースになることもある

研究開発では、常に納期が設定されています。そのため、期限内に新しい商品を生み出し、生産しなければなりません。もちろん、新商品を生み出すだけではなく、既存の商品のマイナーチェンジなども仕事に含まれますので、業務内容は多岐にわたります。すべての業務には納期が設定されているため、これを守って作業を進めなければなりませんが、納期がハイペースになってしまうことも多いです。

複数の案件を抱えている場合などは、ひとつをクリアしてもまた次の納期が迫ってくるといこともあり、激務になることも少なくありません。企業や時期によって納期の設定は異なりますが、繁忙期ともなれば納期に追われてひたすらに仕事をしなければならないことも多いので注意しましょう。

企業の方針で求められるものが違う

設計開発はやりたいことを仕事にできる点が魅力ではありますが、これは自由に好き勝手に商品の設計、開発ができるという意味ではありません。企業ごとに分野がありますので、自分が望む分野内で仕事ができるのは確かですが、実際に商品として生み出すにあたっては、企業側からさまざまな制限が出ます。

どのような商品を作らなければならないのか、開発にあたって品質を追求するのか、コストを追求するのかなど、企業によって方針は異なります。たとえ自分が革新的で高品質な商品を作りたいと考えていても、企業の方針がそれに沿わなければ、本当に作りたいものを手がけることはできません。あくまで企業が求める範囲内での自由であるため、企業の方針は把握しておくことが大切です。

設計開発で求められる能力

設計開発で求められる能力

設計開発は専門職であるため、その分野の専門的な知識やスキルが必要です。しかし、それらが備わっていれば必ずしも仕事で活躍とは限りません。実際に企業で活躍するためには、他にもさまざまな能力が必要であり、それらを正しく理解しておくことが大切です。

設計開発は研究者的な側面もありますが、企業に所属している以上、社会人として働かなければなりません。単に知識やスキルを持っているだけでは仕事で活躍するのは難しいので、仕事で活かせる能力を知り、何が求められるかを把握しておきましょう。

コミュニケーション能力

設計開発に限らず、理系の研究職や専門職は、研究室などにこもって1人で黙々と作業をするとイメージする人が多いですが、これは間違いです。実際にはさまざまな人と関わりながら仕事をしなければなりませんので、コミュニケーション能力は必須です。

たとえば、ひとつの商品を作り上げるためには、プロジェクトチームとして動くことが多く、それぞれで作業が分担されています。簡単に言えばそれぞれの仕事を組み合わせて、ひとつの商品、プロジェクトが完成しますので、全員で共通認識を持つためにも、お互いのコミュニケーションは欠かせません。また、商品を生み出すにあたって、営業担当者などと発注段階から話し合いをする必要があり、コミュニケーション能力は高いレベルで求められます。

スケジュール管理能力

設計開発の仕事では、常に納期が設定されているため、これを守るためにもスケジュール管理能力は必須です。納期は目安として設定されているわけではなく、守らなければならない基準として決められています。そのため、納期に間に合わなければ信頼を大きく損なうことになり、損失を出してしまうことも多いです。

また、設計開発が担当するのは、自社商品だけとは限りません。場合によっては他社からの依頼を受けて設計開発をおこなうこともあります。常に納期を意識し、正しくスケジュールを管理して作業を進める能力は必須です。スケジュール管理は仕事に追われるほど難しくなりますが、忙しい中でもきちんと時間を調整できる、時間感覚に優れた人が求められます。

英語力

設計開発では報告書を英語で書いたり、英語の研究論文を参考にしながら作業を進めることが多いです。そのため、英語力は必須であり、書類が読める程度のレベルでは身に付けておかなければなりません。理系の職種では英語が必要になることが多く、特に若手社員には英語力が求められる傾向にあります。

また、基礎的な英語力を身に付けることはもちろん、専門分野の英語を把握しておくことが大切です。志望する分野で頻出の単語などはしっかり押さえておき、専門性のある英語力を身に付けておきましょう。

設計開発に就職する際は仕事内容や企業の方針を抑えよう

設計開発は理系の学生に人気の職種であり、エンジニア職の中でも特に人気が高いです。設計開発の魅力はさまざまありますが、同時に大変なことも数多くありますので、それらもきちんと把握しておかなければなりません。

単に研究者として研究を続けられるわけではなく、仕事として取り組むということは理解しておきましょう。もちろん、仕事をしながら自分がやりたいことに打ち込めるのも確かであり、志望先の企業を上手に選べば、本当にやりたいことだけに集中して取り組めます。

設計開発といっても、企業ごとに仕事内容は大きく違っているため、自分に合った企業を探すことが大切です。企業ごとに携わっている分野や事業の方針などを把握して、自分に合った就職先を見つけましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ