業界研究

【ゲーム業界研究ガイド】就活に役立つ市場や動向・主要企業まで紹介

ゲーム業界とは

ゲーム業界はゲームに関わりながら仕事ができる、夢に溢れた業界です。ゲーム好きにはたまらない環境であり、就活生にも人気の業界です。しかし単にゲームが好きなだけでは、就活は攻略できませんし、それだけの動機では仕事として続けていくことは難しくもあります。

就活を攻略し、就職後も活躍していくためには、業界を正しく知ることが大切です。ゲーム業界の業界研究をしっかりと行い、就活に役立てていきましょう。

ゲーム業界

ゲーム業界は順調に業績を伸ばしている業界です。2007年から2008年にかけてが最も好調であり、高い業績を誇っていましたが、そこから業績は低迷し、2012年頃までは減少傾向が続いていました。

しかし、スマートフォンの普及により現在は好調時と同程度で推移しており、さらに成長が見込まれています。スマホ向けの無料アプリ、ゲームなどの登場により、家庭用ゲーム機の売上は低迷し、業界としての業績も減少傾向にありました。

しかしスマホ向けゲームにゲーム業界の企業が続々と参入し、業績は回復を始めています。スマホ向けゲームがゲーム市場の7割を占めるとの試算もあるほどで、今後もスマホ向けゲームへの取り組みが業界を左右すると言えます。

ゲーム業界の4つの分類

それでは、ゲーム業界についてもう少し詳しく、4つに分類して見ていきたいと思います。それぞれ「ゲーム機の開発」「ゲーム機向けのソフト開発」「ソーシャルゲームの作成」「プラットフォームの開発」に分けて解説します。

ゲーム業界と一口に言っても、これらの分類によって開発する製品が異なりますので、必然的にビジネスモデルも変化します。ゲーム業界を志望する際には、こういった大まかな分類をしっかりと覚えておき、自分が志望している企業がどこに属しているのかを把握することが大切です。

ゲーム機の開発

1つ目は「ゲーム機の開発」です。今やゲームといえばスマホやタブレットで楽しむという見方をしている人も多いかもしれませんが、今だにゲーム専用ハードは根強い人気がありますので、開発に力を入れているメーカーも多いでしょう。

ゲーム機を開発しているメーカーの一例としては、任天堂やソニー、マイクロソフトが挙げられます。任天堂はnintendo3DSやSwitch、ソニーはPlayStationシリーズ、そしてマイクロソフトはXboxが有名な製品になります。

どれも名前くらいは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。基本的には他メーカーのゲーム機間には互換性はないので、それぞれ特長的なところがあります。

ゲーム機向けのソフト開発

続いては、「ゲーム機向けのソフト開発」を行っているメーカーです。上述したゲーム専用機で遊ぶゲームソフトを開発するメーカーであり、一例を挙げるとバンダイナムコやコナミ、スクウェア・エニックスなどが挙げられます。

スクウェア・エニックスのDQシリーズやFFシリーズは大変有名な作品なので、名前を知っている人も多いのではないでしょうか。また、上述した家庭ゲーム機の開発メーカーも独自にソフトを開発しており、任天堂のマリオシリーズなどは非常に有名です。ゲーム機向けのソフト開発は初動の売上本数に重きがおかれる傾向がありますので、売上基準が非常にシビアな世界です。開発費と売上のバランスが大事になるでしょう。

ソーシャルゲームの作成

3つ目の分類は「ソーシャルゲームの作成」を行っているメーカーです。ソーシャルゲームとは、専用ゲーム機ではなくスマホやタブレットで遊ぶゲームであり、無料でプレイできるものも多々あります。

ソーシャルゲームを作成しているメーカーの一例としては、ガンホーやコロプラ、サイゲームス、ミクシィなどが挙げられます。作品としてはガンホーのパズドラ、サイゲームスのグラブル、ミクシィのモンストなどが有名です。

無料でゲームをプレイしてもらい、ゲーム内課金を促す手法が一般的です。いかにユーザーにゲームを飽きずに楽しんでもらうかが鍵であり、そのための企画が重要視されるでしょう。

プラットフォームの開発

最後の分類は「プラットフォームの開発」です。ゲームを楽しむためのプラットフォームそのものを開発し、そこにユーザーを囲い込み、集金を促すといった形です。

プラットフォームを開発しているメーカーとしては、DNAやGREE、Yahoo!などが有名でしょう。いずれも自社が開発しているプラットフォーム上にいかに楽しいゲームを集め、それによってユーザーを集めるかに腐心するといったビジネスモデルになります。

プラットフォーム内に独自コンテンツを作るやり方もあれば、スマホゲームと連動させる手法も用いられます。スマホゲームと連動させれば、ユーザーは外出時にはスマホで、自宅にいるときはPCで、といった風にフレキシブルに楽しめます。

ゲーム業界の業績推移

  • 業界規模3兆6,971億円
  • 平均年収610万円
  • 平均継続年数6年

ゲーム業界の業界規模は3兆6,971億円であり、現在も好調に推移しています。ゲーム業界大手の任天堂がディー・エヌ・エーと提携し、スマホゲーム業界に参入するなど、スマホ向けゲーム市場が成長を続けており、今後も成長が見込まれています。また新規参入企業も多く、業界規模の伸び率も高いです。

平均年収は610万円と他業界と比べても同程度です。大手であればさらに高い年収が期待できますが、新規参入のベンチャー企業なども多く、業界で平均すると600万円程度に収まっています。平均継続年数も6年と短い傾向にありますが、これもベンチャー企業の参入が原因です。

大手企業であれば平均継続年数も長いものの、ベンチャー企業では社員の入れ替わりが激しいため、平均すると短い年数になっています。

ゲーム業界の細かい職種分類

  • 商品開発
  • 生産管理
  • 営業・販売促進

ゲーム業界の職種としては商品開発、生産管理、営業・販売促進などが挙げられます。商品開発の職種はプログラマー、プランナー、エンジニア、デザイナー、クリエイターなど細かく分けられています。ゲーム作りには欠かせない職種であり、それぞれの分野の専門家が集まっている職種です。

生産管理はゲームの販売計画に従って生産、管理を行う仕事です。生産管理から商品の出荷、在庫管理など生産から販売までを管理します。営業・販売促進は、ゲームショップなどに対して完成したゲームの営業やプロモーションなどを行います。

プロモーションによってもゲームの売上は大きく変わりますので、企業の売上を担う大切な仕事です。ゲーム業界では作り手と売り手で職種が分けられていますが、それぞれが連携して仕事を進めることが大切です。

ゲーム業界の売上高ランキングTOP10

        売上高ランキングTOP10

  1. ソニー 1兆4,797億円
  2. 任天堂 5,044億円
  3. バンダイナムコHD 3,179億円
  4. スクウェア・エニックス・HD          2,141億円
  5. セガサミーHD               1,988億円
  6. ネクソン                     1,902億円
  7. ガンホー・オンライン・エンターテイメント     1,543億円
  8. ディー・エヌ・エー                1,437億円
  9. コナミHD                     1,326億円
  10. コロプラ                      723億円

上記は業界動向リサーチを参考にしたゲーム業界の売上高ランキングTOP10です。ゲーム業界の売上高と一口に言っても、ハードが売れているのか、それともソフトが売れているのか、はたまたソーシャルゲームが好調なのかは各メーカーによって異なります。

スマホゲーム全盛と言われている昨今ですが、それでもやはり専用ゲーム機の人気は根強く、ハードを作っているメーカーが強い印象です。

36の質問に答えて自分のタイプを把握しよう

自分がどのようなタイプなのかを知るためにおすすめなのが「自己分析マニュアル」です。このマニュアルを使えば、質問に答えるだけで自分のパーソナリティタイプを診断できます。

技術者タイプやクリエータータイプ、実務家タイプなどがありますが、あなたはどのタイプでしょうか?無料でダウンロードできるため、すでに自己分析が終わっているけどさらに深めたいという就活生にもおすすめです。

ゲーム業界の主要企業5選

就活では業界を知るだけではなく、企業についての理解を深めることも大切です。同じ業界内でも企業が違えば待遇も違いますし、労働環境も大きく異なっています。また担当できる仕事なども違っていますし、それぞれの特徴や強みなどを理解して企業を選択していきましょう。

ゲーム業界は新規参入の企業も多く、さまざまな企業が活躍しています。まずは主要な企業の存在を知り、業界と企業両方についての研究を進めていきましょう。

①ソニー株式会社

  • 企業名:ソニー株式会社
  • 代表者名:平井 一夫
  • 従業員数:128,400名
  • 設立年月日:1946年(昭和21年)5月7日

ソニー株式会社は、ゲーム&ネットワークサービスを始めとし、さまざまな事業を展開している企業です。ゲーム業界での売上高とシェアでは他の企業を圧倒し、1位の座に輝いています。

ソニーの主力商品としては「プレイステーション」シリーズです。「プレイステーション4」や小型ゲーム機の「プレイステーションVITA」などさまざまなハードを展開しています。また映像や音楽にも強みがあり、高画質のゲーム映像や高音質のゲーム音楽なども人気の理由の一つです。

ソニーはグローバルに活躍している企業でもあり、人材には多様性が求められています。個性を大切にして働く社風であり、ワークライフバランスが重要視されていますので、伸び伸びと働きやすい環境だと言えます。

②任天堂株式会社

  • 企業名:任天堂株式会社
  • 代表者名:君島 達己
  • 従業員数:2,189名 (連結5,458名)
  • 設立年月日:昭和22年11月

任天堂株式会社は、家庭用レジャー機器の製造・販売などを行っている企業です。ゲーム業界での売上高やシェアは業界でも2位を誇り、さまざまな年代に愛されている企業でもあります。

「ニンテンドーDS」や「Wii」などのハードで一世を風靡し、最近では「Nintendo Switch」が大きな話題を呼んでいます。また家庭用ゲーム機だけではなく、スマホ向けゲームアプリの業界にも参入するなど、時代に合わせて変化をし続けている企業です。

任天堂は「独創」の精神が大切にされている社風です。新しいことにチャレンジできる環境にあり、何事にも好奇心を持って取り組むことが求められもいますので、自由な働き方を実現しやすい企業だと言えます。

③株式会社バンダイナムコエンターテインメント

  • 企業名:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
  • 代表者名:大下 聡
  • 従業員数:900人
  • 設立年月日:1955年6月1日

株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、ネットワークコンテンツの企画・開発・配信や家庭用ゲームソフト、業務用ゲーム機などの企画・開発・販売を行っている企業です。親会社であるバンダイナムコホールディングスはソニー、任天堂に次ぐ実績を誇り、ゲーム業界でも3位の売上高とシェアを誇っています。

モバイル・PCコンテンツに強みがあるのが特徴で、拡大を続けているスマホ向けゲームアプリの業界でも大きく活躍している企業です。幅広くエンターテイメント事業を展開していることが強みの企業でもあります。

バンダイでは遊びを取り入れながら仕事をする社風であり、柔軟な働き方をすることができます。ゲーム会社らしい自由な社風であり、個性を発揮しやすい環境です。

④株式会社スクウェア・エニックス

  • 企業名:株式会社スクウェア・エニックス
  • 代表者名:松田 洋祐
  • 従業員数:4,078人(スクウェア・エニックスHD連結)
  • 設立年月日:2008(平成20)年10月1日

株式会社スクウェア・エニックスは、ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売や運営、業務用ゲーム機器の企画、開発、販売などを行っている企業です。「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズなどが有名な企業であり、現在でも高い人気を誇っています。

大型オンラインゲームやモバイル向けゲーム、ブラウザゲームなども充実しており、スマホ向けゲームでも多くのファンを獲得しています。国内外で活躍するグローバルな企業でもあり、世界でも人気のゲームも多いです。スクウェア・エニックスは全員が同じ方向を向いて仕事を進める社風です。個性を発揮しながらも協力し合える環境であり、人を大事にする企業であると言えます。

⑤株式会社セガホールディングス

  • 企業名:株式会社セガホールディングス
  • 代表者名:里見 治紀
  • 従業員数:135人
  • 設立年月日:2015年4月1日

株式会社セガホールディングスは、コンシューマー、アミューズメント、TOY・映像、アミューズメント施設事業などを展開している企業です。家庭用ゲームやPCオンラインゲームの開発・販売・運営、スマホ向けゲームアプリの企画・開発・運営なども行う企業であり、幅広くエンターテイメント事業を行っています。

ゲーム業界でも業界5位の売上高とシェアを誇り、国内外で活躍しているグローバルな企業でもあります。家庭用ゲーム機からスマホ向けゲームまで幅広く網羅し、多くのファンを獲得している企業です。

セガでは「既成概念にとらわれない新しい遊びの創出」が重要視されており、個性が大切にされている社風でもあります。柔軟な働き方を実現しやすい企業だと言えるでしょう。

ゲーム業界研究のおすすめ書籍紹介

より深くまで業界研究を進めるのであれば、業界に関係した書籍の利用がおすすめです。書籍では、ネットなどで知ることができない情報もたくさん記載されていますし、業界についての情報が凝縮されているため、効率よく知識を身に付けられます。

就活ではどこまで業界研究ができているかによって、成功するかどうかが決まります。就活を制するためにも書籍を利用して、ゲーム業界についての知識をさらに深めていきましょう。

任天堂 “驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式という本は、任天堂がなぜゲーム業界をけん引し、成長し続けているのかについて解説しています。任天堂はゲーム業界を代表する大企業であり、業界をけん引している企業です。「ファミリーコンピューター」や「ニンテンドー64」、「ゲームキューブ」などのヒット商品を続出させ、高い実績を挙げ続けています。

さらに「ニンテンドーDS」や「Wii」のヒットによって最高益を更新するなど、いまだ成長を続けている企業です。この本では、任天堂の強さの秘密を、商品開発の舞台裏や創業から受け継がれている哲学などによって解き明かされています。

任天堂の仕組みからゲーム業界全体の理解も深まりますので、任天堂を志望する人はもちろん、ゲーム業界を志望する人に広くおすすめできる一冊です。

ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード

ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワードは、ゲーム業界の現在と将来について解説しています。ゲームをビジネス、カルチャー、テクノロジーの3つのテーマから解説している本ですので、ゲームに対して幅広い知識を身に付けられます。

ゲームビジネスとはどんなものなのか、ゲームを育てた文化はどんなものなのか、またゲームを支えるテクノロジー、技術などを知っておくことは大切です。
ゲーム業界が成長してきた背景を知ると、業界に対しての知識が深まります。

ゲーム業界は、スマホ向けゲームの参入により大きな転換期を迎えている業界です。業界が成長してきた背景を知り、業界の未来に目を向けることが大切ですので、さまざまな観点からゲームに対する知識を身に付けていきましょう。

ゲーム業界を深く知り就活を有利に進めよう!

ゲーム業界はスマホ向けゲームアプリの登場により、大きな転換期を迎えている業界です。常に変化が起こっている業界であり、それらへの対応が業界を勝ち抜くカギになりますので、業界研究をしっかりと進め、ゲーム業界での就活を成功させましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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