業界研究

【百貨店業界の研究ガイド】現状と課題や売上高ランキングを紹介

百貨店業界とは

百貨店とは、小売業の中のいわゆるデパートの産業です。対面販売を基本とし、一つの建物の中に衣・食・住のあらゆる商品が陳列されています。店舗によっては一流ブランドが出店をし、華やかに軒を連ねています。スーパーマーケットやショッピングモールよりも、良質で高級な商品を取り扱っていることが多いのが特徴です。

近年、百貨店は以前に比べて衰退したとも言われています。しかし実情はどうなのか、この業界を就職の視野に入れるのであれば、まずは基本的な情報から把握していきましょう。

百貨店業界の現状と課題

最近は、ネット通販文化が発達し、自宅にいながらスマートフォンやパソコンのクリック1つで買い物ができる便利な時代になっています。そのため、わざわざ店舗に出向く必要のある百貨店業界は衰退したと思われがちです。しかし、一概にそうだとは言い切れません。品ぞろえは同じようでありながら、百貨店にはそれぞれ個性があります。そして、生き残りをかけて、新しいブランドの発掘やブランドと百貨店のコラボなどを行って集客をするべく努力をしているのです。

百貨店でなければならない理由や、百貨店にしかできないことなどもまだまだたくさんあります。急激に変わっていく消費者のニーズにこれからも対応できるかが、百貨店業界にとっての最大のテーマだと言えるでしょう。

百貨店業界の業績推移について

  • 業界規模:7兆7,511億円
  • 平均年収:586万円
  • 平均継続年数:18.1年

百貨店業界の業績は、この10年近くは一進一退を繰り返し、ほぼ横ばい状態です。ネット通販、郊外型の専門店、ショッピングモールなどの台頭により、低迷が長く続いた時期もありました。しかし平成24年ごろからは、増税前の駆け込み需要、外国人観光客の増加により、業界収益はプラスに転じています。

しかし、需要として流動的である観光客をいつまでも頼ってはいられません。百貨店業界はこの現状を打破すべく、店舗をリニューアルしたり、統合・合併などをしたりして業界の改革に着手をしてきました。都心の大型店舗であっても業績が不振であれば閉鎖するなど、思い切った改革を進めています。リニューアルと同時に、旧態依然とした「百貨店」を脱するべく、新しい形でのスタートを切る大型店舗も出てきました。

百貨店業界の細かい職種分類について

  • バイヤー
  • 販売
  • 営業
  • 企画・経営

モノを仕入れて顧客に売る。これが百貨店業界の流れです。そのため、各部門にはそのスペシャリストがいます。

バイヤーの仕事は主に、商品の買い付けです。季節を読み、流行を先取りして新しい商品を見つけ出して商品を仕入れます。新しいブランドを見つけて新規買い付けルートを開拓するのも大事な役目です。販売は、接客からバイヤーへの発注、在庫管理などを行います。直接顧客の対応をする、百貨店の顔です。営業は、大口の顧客や法人へ直接訪問し商品を提案・販売します。企画経営は、ブランドなどとのコラボや季節ごとのイベント・キャンペーンを企画し、顧客を呼び込む戦略を練る事業部です。

百貨店業界の職種に共通して必要なのが、顧客が何を欲しているのかを先んじて感じるセンスです。自分のセンスをどこで活かしたいのか考えて職種を探しましょう。

バイヤー

それではバイヤーについて解説していきます。バイヤーは、店頭に出す商品を買い付けてくる仕事です。どの商品がどのような顧客に売れるのかを的確に予測し、買い付けすることが求められます。流行は常に変化していきますし、顧客変動も激しい中で、先見性を持ち、トレンドを把握しながら買い付けることが腕の見せ所です。

闇雲に自分の好みで商品をピックアップして店頭に出すだけでは、売れ行きは伸びません。他にも、価格交渉や新規開拓もバイヤーの仕事です。交渉術を身につけて卸値の価格を調整したり、ヒットしそうな商品の販売ルートを確保して商品を仕入れたりしていきます。商品知識が必要な職種なので、新卒入社で最初からバイヤーになることはほとんどありません。販売職などの現場経験を経て、ステップアップとしてバイヤーになる人が多いです。

販売

販売職は、実際に店頭に立ち、お客様に商品について説明をしたり、提案をしたりする職種です。お客様が百貨店で快適にショッピングができるようにサポートします。そして、お客様と実際に対面する立場であるため、接遇やマナー、丁寧な言葉遣いを身につけて接客することが求められます。

販売だけではなく、商品の在庫管理や発注、伝票処理、売上日報の作成など、その他の事務作業もします。そして販売職として経歴を積んでいくと、新人教育の指導や教育、売場のセクションマネジメントなどを任されていきます。他にも、百貨店オリジナルのクレジットカードの勧誘や、季節限定キャンペーンのお知らせなどもお客様にすることがあります。商品以外の情報についてもしっかりと把握しておく必要があります。

営業

百貨店の仕事とえば、販売職やバイヤーのイメージが強いと思います。実は営業職も存在していて、内勤営業と外商営業の2種類の職種があります。

  • 内勤営業
    外出せずに、百貨店の商品を顧客に営業する職種です。お歳暮やお中元の季節になると「贈答品の販売を始めました」と顧客に電話をしてお知らせしたり、カタログなどの書類を送付したりします。付随してオンラインショップの対応や注文の問い合わせの対応をすることもあります。
  • 外商営業
    外商営業は内勤営業と違い、外出をしてお客様の所に足を運びます。顧客を対象に商品の説明やサービスの契約をしたり、企業を相手に多額の契約をしたりします。つまり、百貨店外で商品の販売をする仕事です。

企画・経営

他にも、企画職や経営にかかわる職種もあります。まず。企画職について解説していきます。企画職は、主に消費を促進させるプロジェクトを立案して実行したり、提携企業と共に商品を開発していく仕事です。

  • 他企業と提携し、コラボ商品を作る
  • 商店街と協力してキャンペーンを行う
  • クレジットカードの利用者数を増やす施策を行う

一方、経営にかかわる職種は「コーポレート」とも呼ばれ、企業の経営を支える職種になります。百貨店もひとつの企業と同じです。経理や人事という職種があります。

  • 経理、財務
    経理業務全般や資金調達などの財務をします。
  • 商品管理
    部門ごとの売上を管理します。請求書管理を付随して行うことが多いです。
  • 人事
    採用関連の業務や、人事評価、人事制度の策定をします。
  • 総務
    庶務や他部署のサポートをします。

百貨店業界と専門小売業界との違い

百貨店業界は、小売業界の中に含まれます。小売業界は、百貨店以外にも、スーパーマーケットやコンビニエンスストアがあります。業界研究の次は、企業研究です。百貨店を希望する人は、なぜ自分は百貨店を希望するのか明確にするとともに、百貨店の中でもどの企業が自分に合っているのか、その企業はどんな特徴があるのかも把握していなくてはいけませんよね。

そこでおすすめなのが、小売業界大研究Bookです。この資料には小売業界のビジネスの流れから、企業を比較しての売上、情報が掲載されています。またそれだけでなく、百貨店それぞれの志望動機の作成例も記載されています。百貨店では働きたいけれど、どんな企業があるのか分からない人や、企業の特徴を知りたい人にはぴったりの資料となっています。ぜひ一度チェックしてみてください。

百貨店業界の主要トピック

百貨店業界を知るには、業界にまつわる新しいニュースを知る必要があります。店舗のことだけではなく、新しいブランドのニュースや、はやりの食べ物などの新しいことに目を向けて、センスを磨くことが大事なのです。

就職試験の面接で、業界についての話を織り交ぜながら自己アピールをすることは、面接官に「勉強しているな」という良い印象を与えられます。新しいトピックに目を通し、百貨店業界について理解を深めておきましょう。

上野御徒町、松阪屋の変身で「若返り」なるか

東洋経済ONLINEによると、2017年11月4日、上野の老舗百貨店・松阪屋が南館を大きくリニューアルオープンさせ話題になっています。老舗百貨店でありながら、ファッション複合のパルコと合わさる形の店舗、そして映画館も擁する大型施設として従来の百貨店という壁を乗り越えた存在となりました。松坂屋とパルコは同じ経営傘下にあり連結子会社同士ですが、このように、ライバルともいえる店同士が連携をするのは初めてのケースです。

これは、店舗すべてを松坂屋ではなく、複合施設として大幅にリニューアルさせ、百貨店に新たな顧客を呼び込もうという作戦です。パルコがターゲットとする若者世代と、松坂屋がターゲットとするシニア世代、上野に来た家族連れなどの客層を呼ぶのが狙いです。すべての年齢層に対応できるようになっていることから、相乗効果を得られるかが注目すべき点となるでしょう。また、上層階はオフィスとして貸出し、賃料収入を得られるようになっています。

ジャイアントパンダの赤ちゃん誕生で盛り上がっている上野ですが、この街には実は、家族や友達同士で見られる映画館がありません。そのため、TOHOシネマズがテナントで入ることで人の流れが変わることが予想されます。

モノ作り日本における「超一流アパレルブランド」の存在

東洋経済ONLINEでは、日本には世界に誇れるアパレルブランドが無い、というコラムを紹介しています。生産性と効率性、多産と手軽さを重視してきた日本は、ユニクロなどのファストファッションにおいては業績を拡大しています。イトーヨーカドーやイオンなど、小売店のプライベートブランドも順調な推移です。しかし、いわゆる「憧れ」になるような世界に誇れるアパレルブランドはどうなのかと問われれば、回答に詰まります。

個人経営で小規模に、丁寧なモノづくりをしている工房やブランドは数多くあります。しかしそれはあくまでも小規模であり、大規模に展開していけるかといえばそれは難しいでしょう。純日本産の材料を使用し、日本の職人の手によって国内工場で商品を製造することは、今ではぜい沢品として分類されます。それは前出のとおり、コストを重視し、生産工場や人手を海外に頼ってきた結果です。

高品質・高価格よりも、消費者は低価格であることを良しとしています。また、幾重にもわたる複雑な流通構造により下請けの工場が利益を得にくくなっていることも原因の一つです。ブランドが生産をし、仲介業者を通さずに直接百貨店が買い付け販売をするようなシステムが浸透してくれば、日本のモノ作りにも変化が生まれることが期待されます。

衣料品売り上げ高の反転に百貨店が続く

百貨店における衣料品アイテムの売り上げが緩やかに回復しています。長年続いた百貨店の衣料品販売不調が、どのような変化を遂げてきているのでしょうか。

百貨店で販売する衣料品販売が落ち込みを見せた原因の一つは、ファストファッションの台頭です。長く着られる高品質・高価格な商品よりも、ワンシーズンで終わっても惜しくない価格の、最新流行を追った服やアクセサリーが売れています。日本国内だけではなく、海外ファストファッションも数多く参入しています。それらが郊外のファッションモールなどに出店をしたりネット通販が浸透してきたことが、百貨店に足を運ぶ人が少なくなっている現状を引き起こしているのです。

この状況を打破するため、大手アパレル・オンワードや三陽商会が動きました。百貨店での売り場を拡大したり、商品そのものも富裕層に向けてプレミアムラインを強化する方向です。「あがいてもユニクロにはなれない」と三陽商会の荒井徹取締役は語ります。安易に価格を下げ、ファストファッションに対抗するのではなく、ブランドの個性を前面に押し出していく作戦です。百貨店、そして各メーカーの挑戦は続きます。

百貨店業界の売上高ランキング

ここで、百貨店業界の売上高ランキングTOP10をご紹介します。百貨店業界の中でも名の知れた企業が連なっています。

第1位 三越伊勢丹HD 売上高1兆2,872億円
第2位 J.フロントリテイリング 売上高1兆1,635億円
第3位 高島屋 売上高9,295億円
第4位 エイチ・ツー・オーリテイリング 売上高9,156億円
第5位 セブン&アイ・HD 売上高8,818億円
第6位 東京急行電鉄 売上高6,314億円
第7位 パルコ 売上高2,763億円
第8位 近鉄百貨店 売上高2,707億円
第9位 丸井グループ 売上高2,458億円
第10位 小田急電鉄 売上高2,221億円

参考:業界動向リサーチ

第1位の三越伊勢丹HDと第2位のJ.フロントリテイリングは売上高が1兆を超えるほどの大企業です。そして全体的に都心部を中心に展開している百貨店がランクインしています。このように業界の動向を見ることで、業界のリーダーを把握したり、今後の売上見込みの予測などがある程度できるようになるため、就職活動では業界研究が肝となります。

主要企業5選紹介

百貨店業界は、2007年から大型の統合が続いています。統合により閉鎖せざるを得ない店舗もありますが、企業同士の個性を合わせることで、より強い個性を生み出しています。企業によって、歴史を重んじたり新しい風を取り入れることに積極的だったりと違うため、主要企業のことをあらかじめ知っておくことが大切です。また、実際に店舗にいくつか足を運び、販売ブランドの傾向や雰囲気を体感するようにもしましょう。

①株式会社三越伊勢丹ホールディングス

  • 企業名 株式会社三越伊勢丹ホールディングス
  • 代表取締役社長 杉江 俊彦
  • 従業員数 18,799名(グループ企業連結)
  • 設立年月日(三越) 1673年(寛文12年)
  • 設立年月日(伊勢丹) 1886年(明治19年)11月5日

三越伊勢丹ホールディングス株式会社は、三越と伊勢丹が統合合併した、国内最大の百貨店企業です。厳密に言えば三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井の4つの百貨店です。会社は1つになりましたが、三越は三越として、伊勢丹は伊勢丹として店舗はそのまま、独立の冠で営業しています。三越の特徴は、伝統と格式を重んじる、富裕層の中高年をターゲットとしています。そして伊勢丹は、トレンドを先取りしたファッションを求める若い女性向けです。このように、まるで正反対の2社が合併をすることで、互いの弱点を補えるようになりました。

品位が大事な接客業のため、研修では細かくマナーを学ぶことができます。総合職の有給休暇の消化率は80%近くと高く、社員割引などの福利厚生も充実している会社です。

②J.フロントリテイリング株式会社

  • 企業名 J.フロントリテイリング株式会社
  • 代表取締役社長 茶村 俊一
  • 従業員数
  • 設立年月日 (大丸) 1920年(大正9年)4月16日
  • 設立年月日 (松阪屋) 1949年(昭和24年)5月14日
  • 設立年月日 (パルコ) 1953年(昭和28年)2月13日

J.フロントリテイリング株式会社は、大丸、松坂屋、パルコが統合・合併して発足した企業です。関西発で、リニューアルを繰り返し新しさを求める大丸、定番ブランドで安定感のある松坂屋、ヤングファッションをリードするパルコ、と個性の異なる3社です。経営の主導権は大丸ですが、販売に関しては従来通りの個性を活かす形での営業を続けています。2017年4月には銀座にハイクオリティブランドを集めた「GINZA SIX」をオープン、11月には前出の「上野松阪屋」をリニューアルオープンさせて話題を呼びました。社内の風土は、まだ歴史や安定を重んじる傾向にあるようです。これからは、挑戦する精神の強い新入社員の存在が必要になってくるでしょう。

③株式会社高島屋

  • 企業名 株式会社高島屋
  • 代表取締役社長 木本 茂
  • 従業員数 14,662名
  • 設立年月日 1919年(大正8年)8月20日

株式会社高島屋は、合併統合・再編が進む百貨店業界内において、独立系の企業です。ハイランドグループという百貨店グループを率いていますがグループ内に資本関係などは無く、商品開発や配送分担での協力体制のみという緩やかな関係です。ハイブランドから家族向けのブランド・商品まで、品ぞろえも幅広く充実しています。レストラン街や食料品売り場もオールマイティにハイレベルです。

女性のマネージャーなど管理職も増え、残業も無く、育児休暇や時短制度も充実しています。女性にとって働きやすい職場と言えるでしょう。2016年、女性が働きやすい職場として厚生労働大臣より「えるぼし企業」に認定されました。育児や介護に携わる社員のため、今後は在宅勤務制度も導入しているということです。

④エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社

  • 企業名 エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社
  • 代表取締役社長 鈴木 篤
  • 従業員数 5,693名
  • 設立年月日(阪急百貨店) 1920年(大正9年)11月1日
  • 設立年月日(阪神百貨店) 1947年(昭和22年)6月30日

エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社は、大阪に本社を置く企業です。阪急・阪神、およびその系列企業からなっています。関西地区で最大のライバルであった同社の合併にあたっては経営陣の退陣などさまざまなことがありましたが、現在では食品宅配事業を新しく展開させるなど、業務を拡大してきました。休暇が取りやすく、女性は子どもが小学生になるまでは時短勤務が使用できます。保養所なども充実しており、社員販売などの福利厚生はしっかりしている職場です。

店舗はほぼ関西圏のため、職場は関西配属であることがほとんどです。教育制度として、企画などで入社をしてもまずは店頭営業・販売業務の一連の仕事を経験することになります。

⑤株式会社セブン&アイホールディングス(そごう・西武)

  • 企業名 株式会社セブン&アイホールディングス
  • 代表取締役社長 井坂 隆一
  • 従業員数 そごう・西武単独 9,323名(グループ連結140,938名)
  • 設立年月日(そごう) 1830年(文政13年)
  • 設立年月日(西武) 1940年(昭和15年)3月14日

セブン&アイホールディングスは、セブン-イレブン、イト-ヨーカ堂、そごう、西武などからなる大手流通会社です。連結企業としての売上高は5兆8,356億円と、百貨店業界1位から4位を足したものよりも大きいですが、西武・そごうの百貨店事業としては業界5位になります。環境経営に力を入れ、日本経済新聞社が選ぶ「第20回環境経営度調査」の小売・外食部門で1位を受賞しています。

採用は各事業部により異なり、百貨店業界のそごう・西武はそこでの単独採用となっています。総合職は全店舗、販売職は店舗限定など採用形式が異なるので、企業研究と対策があらかじめ必要です。

百貨店業界に向いている人

さて、百貨店業界に向いている人はどのような人物なのか紐解いていきましょう。

  • 流行をいち早く押さえる人
  • チャレンジ精神のある人
  • 斬新なアイディアを持つ人

以上3つの点が百貨店業界に向いている人の特徴です。百貨店というだけあり、多くの商品を扱う環境では、流行をいち早く抑えてトレンドを把握している人の方が、お客様への提案がしやすく有利です。

そして、やはり売上があっての商売ですので、チャレンジ精神があり、斬新なアイディアを持って消費活動の促進ができる人の方が向いているといえます。昨今では消費の低迷や、顧客離れが問題になっています。そのため、今までになかった手段で顧客獲得の機会を創出することに、積極的に取り組むことができる人が求められます。

流行をいち早く押さえる人

百貨店業界に向いている人は、流行をいち早く押さえる人です。百貨店に並ぶ商品は、まさにトレンドの商品であり、買い手がつくものです。流行やトレンドに敏感な人は、商品のことをよく理解していなければなりません。

そして、お客様が何を求めているのかをキャッチする力も必要です。シーズンごとの流行を抑え、お客様の消費傾向を予測することも重要です。そのため、商品の特徴を捉え、適切な提案やアドバイスができる人は活躍できるといえます。どんなに流行を抑えた魅力的な商品であっても、お客様に買ってもらわなければ売上にはつながりません。商品を買ってもらうためには、販売員の接客スキルも重要なのです。販売員からトレンドを把握し、商品購入の参考にする人は多いです。普段から流行を抑えるようにして、購入意欲が沸き立つような説明をできるようにしましょう。

チャレンジ精神のある人

チャレンジ精神のある人も百貨店業界に向いています。バブル経済が弾けてからは、消費者の購入意欲は低迷しています。百貨店業界はバブル崩壊前までは売上が非常に良く、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長した業界でした。しかしバブル崩壊後は、消費者は慎重に商品を購入するようになってしまい、さらには大型ショッピングセンターに人気が移ってしまい、百貨店の高額な商品に手を出しにくくなってしまいました。

そのうえ昨今ではオンラインショップで購入する消費者も増え、ますます百貨店に足を運ぶ人は減っています。そのため、百貨店では従来の百貨店とは異なるものを作り上げていける人材を欲しています。今までの商法とは違う切り口でチャレンジできる人が求められています。従業員一人一人がどのように商品を販売し、売上に貢献できるか強く意識していくことが必要とされています。

斬新なアイディアを持つ人

斬新なアイディアを持つ人も、百貨店業界では有利です。先述したように、百貨店業界ではチャレンジ精神がある人が求められています。故に、斬新なアイディアや視点を実行に移し、売上に貢献できる人が必要とされています。そのため、顧客を感動させるような斬新でパワフルな発想ができる人は重宝されます。百貨店はただ多数の商品を置いている何でも屋のような存在ではありません。お客様が来店した際に、斬新なアイディアやコンセプトでお出迎えし、楽しんでもらうことが第一と考えています。

そして、お客様がいなければ売上が成り立ちません。百貨店独自の取り組みや店舗作りをすることによって、その百貨店だけのオリジナル性を出し、顧客獲得の機会を積極的に創出していける人材が求められています。

百貨店業界を深く知り、就活を有利に進めよう!

百貨店はその名のとおり、数多くの品物を取りそろえて顧客のニーズに応える店です。ファッション、宝飾品、食料品など、取扱う品物はさまざまです。百貨店に就職をするということは、国内だけではなく、世界の物流の流れを知るということにもなります。時代を作り出す百貨店業界への知識を深め、就職活動に役立てましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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