業界研究

総合商社のランキングTOP5|売上高・平均年収・勤続年数を大公開

総合商社とは

商社は就活生に人気の高い業界であり、毎年多くの学生が志望している業界です。商社は大きく「総合商社」と「専門商社」の2つに分けられます。専門商社が特定の分野に注力しているのに対し、総合商社は幅広い分野で活躍している企業です。そのため、「商社」と言っても企業の特徴はそれぞれ異なります。

総合商社は事業規模が大きく、多くの売上を出します。それに加え、年収の高さなどからも人気が高く、高年収を目指して総合商社を志望する人もたくさんいます。

本記事では、総合商社を志望する上で最低限知っておきたい「仕事内容」「業界動向」「5大商社」について紹介します。ランキング上位の企業も知り、自分が入りたいと思う商社を選ぶきっかけにしてください。

総合商社の仕事と業界動向

総合商社はいずれも有名企業であり、待遇の良さなどから志望する人が多いです。日本の商社業界が出す利益のうち、大半を5大商社が占めていると言っても過言ではありません。業界に大きな影響力を与える存在であるため、5大商社は就活生に人気です。

専門商社が特定の商品を扱っているのに対し、総合商社は幅広い商品を扱います。商社の仕事は実際に目にする機会がないため、仕事内容を理解していない人も多いのではないでしょうか。

就活を勝ち抜くためには、商社の業界、仕事内容について基本的な知識を身に付けていなければなりません。総合商社の仕事内容と業界動向を知り、商社についての理解を深めましょう。

総合商社の仕事

商社の仕事

総合商社の基本的な仕事は、モノの売買を仲介する「トレーディング」です。原材料を扱っている企業があれば、その原材料をもとに、自社製品を作っている企業と結び付けることが商社の仕事です。トレーディングの例としては、洋服の原料となる繊維を500円で仕入れ、洋服メーカーへ800円で販売します。そうすることで、300円の差金を得ることができます。

そのためにも、取引先の企業や製品、商品の特性をそれぞれ理解しておくことが必要となります。その際、営業により値段交渉などもおこなわなければなりません。

そのほか、他企業における権利・利益に投資する「事業投資」があります。事業投資とは、重要となる企業へ投資をおこない利益を上げ、自社で原材料を開発することで取引の材料を増やすことです。事業投資の例としては、商社が原油を持つ企業に対して多額の資金を投資します。そうすることで、その企業の原油に関する権利と利益を得ることができます。

以上から、総合商社の仕事の幅は広がりを見せていることが分かります

総合商社の仕事内容については、別の記事でも具体的に紹介しています。併せて読んでみてください。

総合商社の業界動向

総合商社の業界動向として、2009年頃から業界規模は成長傾向で推移していましたが、2015年は資源価格の急落もありマイナス成長でした。2020年には新型コロナウイルスの影響で市況に悪影響を与え、業界規模は縮小傾向にあると言えます

商社の市況に影響を与える要因としては、主に中国経済の不調が挙げられます。中国経済の不調により原油や鉄鉱石などの資源価格が下落し、それに伴って収益が下がっている商社が多いです。

近年、資源分野の不調により非資源分野へ注力する企業が増えているなど、業界内ではさまざまな動きが見受けられます。企業によって注力する事業は異なりますが、食品やIT、エネルギーなど資源に依存したビジネスモデルから脱却するために、さまざまな事業展開が進められています。

総合商社の業界動向については、別の記事で具体的に紹介しています。併せて読んでみてください。

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総合商社の売上高ランキングTOP3

総合商社 売上高ランキングTOP3


  1. 1位:三菱商事 147.797(億円)
  2. 2位:伊藤忠商事 109.829(億円)
  3. 3位:三井物産 68.850(億円)

参照:「業界動向リサーチ(総合商社業界 売上高ランキング(2019 - 2020年))

現在、総合商社の売上高ランキングは上記の通りとなっています。総合商社の活躍は国内に限らず、海外で事業を展開している企業がほとんどです。そのため、国内でもトップクラスの売上高を誇る企業がたくさんあります

売上高の高さから、企業だけでなく事業別の規模も把握することができます。「興味がある事業の売上高が高い企業はどこだろう?」と意識することで、携わりたい事業に力を入れている企業が見えてくるでしょう。以下より、トップ3の売上高を誇る企業を紹介します。

7大商社と専門商社の売上高については、別の記事で詳しく紹介しています。併せて読んでみてください。

1位 三菱商事

総合商社の売上高ランキング1位は、三菱商事です。三菱商事はエネルギー、インフラ関連事業を筆頭に金属、機械、化学品、生活産業関連商品の売買や、製造、資源開発、金融事業など幅広い事業を展開しています。

これらに加えて、新エネルギー・環境分野における新しいビジネスモデルや新技術の事業化などもおこなっており、多角的に事業を展開しています。国内外で活躍しているグローバル企業でもあり、90か国に200を超える拠点を持つ大企業です

2位 伊藤忠商事

総合商社の売上高ランキング2位は、伊藤忠商事株式会社です。伊藤忠商事は繊維を中心とした非資源事業を強みとしており、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融などの分野で事業展開している企業です。そのほか、国内での輸出入や三国間取引だけではなく、事業投資にも注力しています。

三国間取引というのは、3ヵ国間で取引をおこなう貿易のことです。総合商社は2ヵ国間における商品取引の間に入り、仲介者としてお金のやり取りをおこないます。

伊藤忠商事は繊維を中心とした非資源分野を強みとしており、資源価格の低下があった近年でも大きな影響を受けることなく、上位にランクインしています

3位 三井物産

総合商社の売上高ランキング3位は、三井物産です。三井物産はエネルギー、金属を中心とした資源分野に強く、鉄鉱石、機械、化学、海外発電といった事業にも携わっています。近年では「コロンビアアジアグループ」の病院経営に参入するなど、アジアにおけるヘルス事業にも注力しています。

また、三井物産はエネルギー、金属の分野において欧米のメジャー企業と頻繁に取引をおこなうこともあり、商社業界随一の権益量と事業を誇っているとも言われています。そのため、海外との大規模な取引に携われる機会は多いでしょう。

総合商社の平均年収ランキングTOP3

総合商社 平均年収ランキングTOP3

  1. 1三菱商事1,631万円
  2. 2伊藤忠商事1,565万円
  3. 3丸紅1,452万円

参照:「業界動向リサーチ(総合商社業界 平均年収ランキング(2019 - 2020年

現在、総合商社の平均年収ランキングは上記の通りとなっています。

総合商社は事業規模が広く、売上高の高い企業が多いです。就職するにあたっては、平均年収も気になるところです。企業選びの基準とするためにも、総合商社の平均年収が高い企業を把握しておきましょう。

総合商社は年収が高いことでも知られており、国内の企業における平均年収はトップクラスです。ただし、「売上高が高い=年収が高い」とは限りませんので注意してください。

総合商社の年収については、別の記事でも紹介しています。併せて読んでみてください。

1位 三菱商事

総合商社の平均年収ランキング1位は、三菱商事です。平均年収は1,632万円であり、日本の平均年収436万円(参照:国税庁「民間給与実態統計調査|令和2年9月」)に対し約3.7倍程度です。そのため、国内でもトップクラスの水準にあることが分かります。

三菱商事は多くの傘下子会社を持っており、三菱商事から子会社の役員に異動する人もいるため、その関係で平均年収が高くなってることが考えられます。ゆえに、平均年収が高い分、任される仕事の裁量や責任も大きくなると言えるでしょう

2位 伊藤忠商事

総合商社年収ランキング2位は、伊藤忠商事です。平均年収は1,565万円であり、1位の三菱商事とは約70万円の差があります。伊藤忠商事は市況の影響を受けにくい非資源事業を強みとしているため、売上高も平均年収も高い傾向にあります

また、福利厚生として社宅や独身寮の利用が可能であったり、健康管理室によって社員の健康をバックアップする制度もあります。育児や介護に関連する制度も整っているなど、働きやすい企業と言えるでしょう。

3位 丸紅

総合商社の売上高ランキング3位は、丸紅です。丸紅は生活産業、食料・化学品、エネルギー・金属、電力・インフラ、社会産業・金融といった事業を展開しています。また、東南アジアなどで発電所建設・運営をおこなっており、電力に関しては商社で首位級とも言われています

今後、デジタル事業に注力することもあり、新しい発想や挑戦する姿勢を持って働いてくれる若手職員を求めています。そのため、早くから裁量のある仕事を任せてもらいやすい企業と言えるでしょう。

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総合商社の勤続年数ランキングTOP3

総合商社 勤続年数ランキングTOP3

  1. 1三菱商事18.4年
  2. 2三井物産18.3年
  3. 3住友商事17.9年

参照:「業界動向リサーチ(総合商社業界 勤続年数ランキング(2019 - 2020年))

現在、総合商社の勤続年数ランキングは上記の通りとなっています。勤続年数はいずれも約18年であり、決して長いとは言えません。

商社は事業規模が大きいことにより激務であり、定年まで勤めずに退職する人は少なくありません。商社で就業経験がある人は優秀であると見なされ、転職先も決まりやすいです。そのため、新しい環境を求めて早期退職する人もいることが考えられます。

企業の勤続平均年数を知ることで、「自分はその企業で何年働けるのか」を考えることができます。同じ企業で長く働きたいと思い人にとって、企業選びの基準となるでしょう。

1位 三菱商事

総合商社の勤続年数ランキング1位は、三菱商事です。三菱商事は売上高、平均年収でもトップであるため、総合商社の中で最も規模の大きな企業とも言えるでしょう。

三菱商事は「組織の三菱」と称されています。由来として、事業の大きな方向性は上司が決め、事業の詳細については部下が中心となって仕事を進める社風があります。早い段階からやりがいのある仕事に携われるからこそ、勤続年数も長くなっていると読み取れます。

前述の通り傘下子会社を多く持つことから、早い段階から裁量のある仕事を任される機会が多いのが特徴です。会社と共に個人も成長していく実感を持って働きたい人に向いている企業と言えるでしょう。

2位 三井物産

総合商社の勤続年数ランキング2位は、三井物産です。

三井物産は「人の三井」と言われる通り、人材育成に注力している企業です。そのため、社内研修は充実しており、年次別・階級別に研修が用意されているのが特徴です。具体的には、マンツーマンリーダー制度といって、新入社員が1年間先輩社員から基礎を学ぶことができる制度があります。
福利厚生が充実していることが、勤続年数の長さに繋がっているのかもしれません。

3位 住友商事

総合商社の勤続年数ランキング3位は、住友商事です。

住友商事ではSBC(Sumisho Business Collage)と呼ばれる企業内大学が存在し、「新人~マネジメント層まで」を対象に、スキル研修や階層別研修、長期研修等、多様なプログラムを提供しています。そのほか、各部門に一人いるキャリアアドバイザー制度を利用することで、キャリア構築や職場の人間関係の悩みにも対応できる制度もあります。

ランキングを参考に総合商社への就職を目指そう

総合商社は毎年多くの学生が志望しており、就活生からの人気が高いです。高倍率で就職難易度が高いため、選考を通過するにはしっかり対策をしなければいけません。総合商社の仕事や業界の動向を知るなど、基本的な知識は身につけておきましょう。

総合商社と一口に言ってもさまざまな企業があるため、企業ごとの違いを知り、入社後に携わりたい仕事を決めることで選考を有利に進めることができます。企業を比較する際はランキング形式による情報を参考にするなど、志望する企業に関する理解を深めていきましょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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