業界研究

【アパレル業界の就活】職種一覧と企業選択のポイントをご紹介

アパレル業界に就職するために知っておきたいこと

アパレル業界に就職したいのであれば、アパレル業界が何をしているかなどを知っておく必要があります。「アパレル業界=オシャレ」「服を売る」などのイメージを持っている人は多いですが、業界での仕事はそれだけではありません。

他にもさまざまな仕事があり、多くの人に支えられてアパレル業界は成立しています。業界についての知識がないままに就活を進めても、内定を得ることはできませんし、仮に就職しても、入社前の理想と入社後の現実とのギャップを感じてしまう場合もあります。

そのギャップにより、早期離職や仕事をするのが辛くなってしまいます。

そのため就職する前には業界についての正しい知識を身に付け、実態を知って就活を進めていくことが大切です。アパレル業界に就職するために知っておきたいことはさまざまありますので、それらを知って就活を成功させましょう。

アパレル業界の3つの職種

アパレル業界の4つの職種を表した図

アパレル業界に就職するためには、まずはどんな職種があるのかを知っておく必要があります。アパレル業界にも様々な職種が存在し、理解しておかなければ、自分に合った仕事を選択することはできません。

他の業界にはなく、アパレル業界にしかない職種もありますので、それらについての理解を深めておくことが大切です。自身のキャリアプランなども考えながら、アパレル業界の職種を確認していきましょう。

1.商品開発

商品開発での仕事内容
・商品の企画
・販売戦略の立案
・他社商品の調査

アパレル業界特有の職種としては商品開発が挙げられます。商品開発は新しい商品、新しいファッションを作り出す職種であり、アパレル業界では欠かすことはできません。商品開発での仕事は商品の企画、デザイン、パターンのほか、仕入れや管理の仕事をするマーチャンダイザーなども挙げられます。

「デザイナー」はデザインの原案や企画を行い、「パタンナー」はデザイナーがイメージしたデザインをもとに、実際に製品を製造する職種になります。日本は四季があるため、季節ごとに商品を企画し、開発する必要があります。例えば「夏は通気性が良く、高温に適した商品」、「冬は保温性の高い商品」のように、季節に適した開発が必要になります。

また「マーチャンダイザー」はマーケティングとしての役割を果たし、市場のニーズを読み取って新たな商品の開発へとつなげていく仕事です。

商品開発は、「KENZOの高田賢三」や「コム・デ・ギャルソンの川久保玲」のような有名人が関わる職種であることから、アパレル業界の花形の職種と呼ばれています。その商品開発でも、さまざまな仕事が行われていることを覚えておきましょう。

開発職の仕事内容などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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2.生産

生産での仕事内容
・縫製工場の選定
・主資材(生地など)、副資材(ボタンやファスナー)の素材調達
・生産管理
・原価交渉
・納期管理
・工場管理

「商品開発」で新しい商品の開発が行われた後は、それを形に移す必要があります。商品開発で出たアイデアを、実際の商品の形にしていくのが「生産」の仕事です。

商品を企画し、開発が行われただけでは、消費者までアパレルが届きません。そのため、四季ごとに開発された商品を、店頭に並べられるように「生産」する必要があります。

また生産では、いかにして商品の品質を上げるか、大量生産をすることができるかなどを考え、実行する仕事になります。

例えば、「縫製工場の選定」「主資材、副資材の素材調達」のような、生産システムの構築から、「生産管理」「原価交渉」「納期管理」「工場管理」のような、生産システムの管理を手がけることもあります。

また企業によっては生産の部門を持っていない場合もあります。自社生産をしないでOEMメーカーに依頼する企業もあり、全ての企業で生産の部門があるわけではありません。「OEMメーカー」とは、他社ブランドの製品を製造する企業のことです。生産の仕事に携わりたい場合は、志望する企業に生産部門があるかを調べておきましょう。

生産管理職の志望動機については、こちらの記事で詳しく解説しています。

3.バイヤー

バイヤーでの仕事
・商品の買い付け
・売り出しプランを練る
・マーケティングリサーチ
・トレンド収集、分析

バイヤーは商品の買い付けをおこない、販売計画に沿った売り出しのプランを考えることが仕事です。アパレル業界では自社生産のブランドを販売するだけではなく、他社ブランドの商品をセレクトして、販売することもあります。もっとも想像しやすいものは、セレクトショップのBEAMSやUNITED ARROWSでしょう。

そして店舗に陳列する商品のセレクトをおこなうことがバイヤーの仕事です。国内外を問わず、生産元に足を運んで商品をチェックし、販売交渉をおこなって買い付けをします。

買い付ける商品は服の生地やブランドによって様々ですが、どの商品が売れそうか見極めることがバイヤーにとって最も重要な点です。なぜならバイヤーが仕入れる商品によって会社の収益が変わるからです。そのため、自社のブランドコンセプトへの正しい理解とトレンドを察知する能力が求められます。

またバイヤーはセンスだけで仕入れる訳ではなく、「売れる」と判断した根拠が必要となります。そのため市場ニーズを的確に掴むために、マーケティングリサーチやトレンド情報の収集・分析がバイヤーにとって非常に重要な業務です。

4.販売

販売での仕事内容
・接客
・レジ、電話対応
・ディスプレイ調整
・商品管理
・店内清掃

商品が開発され、生産されることでようやく消費者のもとに商品が届きます。しかし生産された商品が自動的に消費者の手に渡るわけではありません。消費者のもとに商品を届けるためには、商品の「販売」をする人が必要になります。

仕事内容としては、「接客」「レジ、電話対応」「ディスプレイ調整」「商品管理」「店内清掃」がメインになります。新卒で入社すると、最初は販売員としてスタートするケースがほとんどであり、多くの人が経験する仕事になります。

また販売の職種は人員が最も多く、求人募集も多いため比較的働きやすい職種です。契約社員、派遣社員、アルバイトの割合が高く、正社員は少ない傾向にあります。アルバイトなどで経験を積んだ後、正社員にステップアップできる企業もありますので、志望する企業があればまずは販売の仕事を始めてみるのもおすすめです。

アパレル業界に就職するための2つの方法

アパレル業界に就職するための2つの方法を表した図

「アパレル業界に就職したい」と思ったら、企業研究をおこない、自分が入社したいと思う企業を絞り込んでいきましょう。アパレル業界の企業は、実店舗を持っている場合が多く、仕事現場を実際に見ることができるというメリットがあります。

普段から利用している店舗は、より身近に感じられるでしょう。アパレル業界で希望の企業に応募するためには、どのように就活を進めていけばよいのか、その方法を見ていきましょう。

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1.ネットで求人を探す

アパレル業界に就職するために、まずは「ネットで企業がどのような採用をおこなっているのか」を確認してみましょう。アパレル業界では、店舗を中心に勤務する販売員や、本社勤務の内勤社員など様々な形態で採用をおこなっています。企業によって働き方が異なり、店舗だけの勤務になることもあれば、本社と店舗の両方で働く場合もあります。

また扱っているアイテムも、企業によって特色があります。「自社製品を販売しているのか」「セレクトショップなのか」「ハイブランドしか扱っていないのか」など、企業について調べてみましょう。

同じアパレル業界の中でも、商品が違えば仕事内容も異なります。ネットで求人をしているアパレル企業も多いので、まずはホームーページを確認してみましょう。

アパレル業界の求人サイト
マイナビ
リクナビ
TEC
GIRLSWOMAN
FashionHR

2.アルバイトとして働く

「入社したい」と思った企業があれば、アルバイトとして働く方法もあります。販売員の募集をおこなっていることも多いので、店舗で働いてみたいと考えているなら求人情報を確認してみましょう。

店舗でのアルバイトなら、学生でも働くことは可能です。将来アパレル業界で仕事をしたいという希望があれば、在学中の早い時期から働いてみるのもよいでしょう。

店舗の販売員でも本社と連絡を取ったり、本社勤務の社員と関わることができます。また企業によっては、アルバイトから正社員登用制度がある企業もあります。

アパレル業界の企業を選ぶ際の4つのポイント

アパレル業界の企業を選ぶ際の4つのポイントを表した図

アパレル業界と一口に言ってもさまざまな企業がありますので、就職を目指すのであれば企業をしっかりと選ぶことが大切です。アパレルは企業ごとに特徴や強みが違うだけではなく、商品展開がそれぞれで全く異なりますので、自分の気に入ったブランドを目指す人が多いです。

しかし企業選択として、「自分の気に入ったブランドを目指す」だけでは不十分です。そのため、企業の選び方のポイントを知っておく必要があります。

1.ブランドコンセプトを知る

アパレル業界の企業を選ぶときには、志望企業のブランドコンセプトを知っておくことが大切です。ブランドコンセプトとは、「どのような目的で商品を展開し、どのようなターゲット層に向けて商品を売り出しているか」です。

ブランドコンセプトを理解しておかなければ、自分に合った仕事を選ぶことができません。そのため志望企業のブランドコンセプトが、「自分がやりたいこと」「自分の目指す方向」と一致しているか確認しておきましょう。

例えば、自分がしたいことが「10代の女性に向けた商品を企画したい」である場合、「40代の男性に向けた紳士服を提供している企業」では、自分のやりたいことができないでしょう。

またアパレル業界を志望する理由は、「服が好き」「ファッションが好き」「そのブランドが好き」である場合が多いです。しかし面接のときも「ブランドが好き」だけではアピール力が弱く、選考を勝ち抜いていくことはできません。そのブランドが好きであることは前提条件として大切ですが、それだけではなく、ブランドコンセプトも深く理解しておきましょう。

2.福利厚生の充実度

福利厚生の分類を表した図

アパレル業界で志望企業を選ぶ場合は、企業の福利厚生をしっかりと確認することが大切です。福利厚生などの待遇を見て、長く働ける会社かどうかを考えるようにしましょう。福利厚生は業界に関わらず大切なものですが、アパレル業界の場合は特に重要視しなければなりません。

アパレル業界は職種にもよりますが、給料が低い場合も多く、人の入れ替わりも激しいため就職してもすぐに辞めてしまう人は多いです。少ない給料に加えて、福利厚生まで充実していないと、働き続けることが難しくなることもあるでしょう。

上記の図は福利厚生の分類を表しており、「福利厚生」には法律により企業での設定が義務付けられている「法定福利厚生」と、企業に設定がゆだねられている「法定外福利厚生」があります。そのため福利厚生を見るときは、「法定外福利厚生」の充実度を参考にしましょう。

就活は単に就職するだけでではなく、長く働ける企業を探すことも大切ですので、企業の福利厚生にはしっかりと目を通しておきましょう。

3.給与や雇用形態

雇用形態の区分を表した図

給与や雇用形態は、他業種と同じように正社員や契約社員、アルバイトなどで形成されています。それぞれ正社員と契約社員は月給制であることが多く、アルバイトは時間単位の時給制であることが多いです。

「正社員」は、他の雇用形態と比べ給与水準が最も高く、社会的信用が高いといったメリットがあるため、安定的な生活をしたい人にとって向いている形態でしょう。一方「契約社員」の場合残業が少なく、異動や転勤がないといったメリットがあるため、ワークライフバランスを大切にしたい人にとって向いている形態でしょう。


また、ユニクロでは契約社員と正社員の中間に属する地域正社員というシステムもあります。

これは「正社員の待遇でありながら転勤する範囲が限定される」という形態です。

一定の範囲内の中での転勤になるため、一般的に転居を伴う転勤はありません。
ワークライフバランスの観点や、仕事と子育てを両立できるという意味で人気の高い雇用形態です。その代わり給与や昇進は、全国転勤のある正社員に比べると抑えられていることが特徴です。

また「サラリーマンの平均年収が400万円程度」と言われています。企業全体としての平均年収や年代ごとのシミュレーションを参考に、アパレルの企業を選びましょう。

正社員のメリット
・仕事での裁量が大きい
・給与が高い
・ボーナスの支給がある
・福利厚生が充実している
・社会的信用が高い

契約社員のメリット
・残業が少ない
・異動や転勤がない
・社会保険適用である
・フルタイムで働ける
・柔軟なライフプランを形成しやすい

4.社風や店舗で働いている社員の雰囲気

志望する企業の社風や、店舗状況も選ぶポイントの1つです。アパレル業界は「
比較的安価な服を男女問わず幅広くそろえることによって、商品を多く売る営業スタイルの企業」と、逆に「性別や年代を絞って、その特定の年代層に幅広い選択肢を提案して比較的高価な服を扱う営業スタイルの企業」の2つのタイプに分けられます。

前者は代表例としてユニクロ、後者はいわゆるデパートなどにテナントを借りて営業している店舗などが例に挙げられます。営業スタイルによって社風や、店舗で働いている社員の雰囲気・性別・年齢などはまったく異なります。そのため、自分が行きたいと思う企業のこれらの情報をきちんと把握し、十分に納得してから応募することが一番大切なポイントです。

アパレル業界の面接でよくある3つの質問

アパレル業界の面接でよくある3つの質問を表した図

アパレル業界の中でもどの職種で働くか、どの企業で働くかを決めれば、面接本番に向けてしっかりと対策を進めていくことが大切です。面接でされる質問は業界ごとに異なる場合も多く、アパレル業界ならではの質問もあります。

よくある質問に対策しておくことで、面接でも好印象を与えることができますし、選考を有利に進めることができます。アパレル業界の面接でよくある質問を知り、どのように回答するかを事前に考え、面接の対策を進めていきましょう。

1.志望動機

私はファッションによって豊かな生活を実現したいと考え、御社を志望しました。御社はフォーマルにもタウンユースにも使えるブランドに強みがあり、日常の様々なシーンでオシャレを楽しむことが出来ます。

ブランドコンセプトの「何気ない毎日を着飾る」にも共感し、商品展開をさらに広げることで、多くの人の幸せを支えたいと考えています。

大学時代は御社の店舗でアルバイトをし、お客様に接することでコミュニケーション能力を身に付けました。お客様の意見をしっかりと聞き、市場で求められているものを読み取ることで、新しい商品の開発に貢献したいと考えています。

アパレル業界の面接でよくある質問としては、「志望動機」が挙げられます。志望動機はどの業界でも聞かれることですので、事前に回答を考えておきましょう。志望動機ではなぜファッション業界を志望したのか、その中でもなぜ該当企業なのかを伝えることが大切です。

例文では業界を志望する理由も述べられていますし、ブランドコンセプトに共感していることで、企業への志望度の高さもアピールできています。また企業でどのように活躍するかが明記されており、アピール力をさらに高めることができています。

私は貴社のHPを拝見しましたところ、私に向いていると思ったので志望しました。

私は大学時代から小売店でアルバイトをしていました。また、私はとても几帳面な性格なので、ミスもしません。そしてなにより、貴社から研修で手厚くサポートしていただけるということですので、一生懸命努力していこうと思っています。

私の良さを活かしつつ、貴社にとっても重要な存在になれるように努力しますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

NG例

上記の例では、抽象的で説得力が足りていません。「自分の強み」は「几帳面」ということで触れていますが、他のポイントは抽象的であり説得力がありません。例えば、自分の能力を証明するなら「〇〇の時に発揮できる△△は誰にも負けません」のようなアピールをすると良いでしょう。

そして「将来のビジョン」ですが、例えば「今英語の勉強もしていて、国際税務の方まで携われたらと思っております」などとしてあげると、将来の可能性を感じることができます。毎年会計事務所を志望する方は多くいます。

2.ファッションが好きか

私はファッションが大好きで、大学時代には所属していたイベントサークルでファッションショーを行いました。

ショーは文化祭で行い、多くのお客様に来ていただくことが出来ました。ショーを開催するにあたり、オリジナルのTシャツを1,000枚作り、販売しました。Tシャツは大盛況であり、用意していた1,000枚はすぐに完売となりました。

その時に改めてファッションの凄さやオシャレをすることでこんなにも人に活力を与えることが出来ると知り、アパレル業界で働きたいと強く感じました。

アパレル業界はファッションに関わる仕事ですので、当然ファッションが好きかと聞かれることは多いです。答えとしてはもちろん「はい」ですし、「なぜファッションが好きなのか」を具体的に伝える必要があります。

例文では大学時代のファッションショーの経験からさらにファッションが好きになったと述べられています。経験からファッションが好きな理由を語ることで信頼性がありますし、ファッションに対する熱意の強さも伝わりますので、好印象につながります。

私はファッションにあまり興味はなく、特別好きでもありません。単純にHPがおしゃれであったことと、従業員さんに優しくしていただいたことがあったため、志望しました。

NG例

上記の例では、志望意欲が感じられません。自社で扱う商品に興味が無ければ、「すぐ辞めてしまうのではないか」と思われてしまい、採用されることは難しいでしょう。

また志望するに至った経緯も、ファッションに関係しないため、説得力がありません。そのため、ほとんどの場合、採用されることはないでしょう。

3.自社店舗を利用したことがあるか

私は御社のブランドが大好きで、よく買い物に出かけます。特に○○店に行くことが多く、店内の雰囲気や商品のレイアウトなどもとても気に入っています。

販売のスタッフの方も優しく丁寧に接客してくださいますし、スタッフ同士で連携を取り合っている姿を見て、働きやすい環境にあるのだと感じました。

御社のブランドも好きですし、店舗の雰囲気やスタッフの方の雰囲気もとても良く、買い物に行くたびに楽しい気持ちになることが出来ています。

アパレル業界では自社店舗を利用したことがあるかもよくある質問の一つです。基本的には「利用したことがある」と答え、「店舗のどこが良かったか」などを伝えましょう。仮に利用したことがない場合は、「正直に利用したことがない」と答える必要があります。

嘘はすぐにばれますので、正直に答えましょう。機会がなく店舗は利用したことがないものの、いつか利用したいなど前向きに伝えることが大切です。就活の対策の一つとして、志望企業の店舗は一度訪れておくといいでしょう。

御社の店舗は利用したことがありません。なぜなら、私の好みはライバル企業であるAのブランドであるからです。

NG例

上記の例も、回答例としては不適切です。店舗の利用経験を、正直の述べることは良いことです。またこの場合、自分の趣味嗜好を伝えることで、説得力が増し嘘をついていないと感じられます。

しかし、これだけでは「なぜ御社を受けたのか」が伝わりません。アパレル業界も企業が多く、「なぜ御社でなければならないのか」を説明できなければ、採用されることは難しいでしょう。

アパレル業界に有利な3つの資格

アパレル業界に有利な3つの資格を表した図

アパレル業界に就職するためには、資格を使ったアピールが効果的です。アパレル業界に有利な資格としては「色彩検定」「ファッション販売能力検定」「ファッションビジネス能力検定」が挙げられます。

「色彩検定」は色の組み合わせなどの能力をアピールすることができ、「ファッション販売能力検定」は販売の技術や店舗の運営能力がアピールできます。「ファッションビジネス能力検定」ではマーケティングやマーチャンダイジングの能力をアピールできますので、選考で有利に進めるためにも資格の取得を目指しましょう。

アパレル業界に有利な資格の特徴
・色彩検定:色の組み合わせなどの能力をはかる
・ファッション販売能力検定:販売の技術や店舗の運営能力をはかる
・ファッションビジネス能力検定:マーケティングやマーチャンダイジングの能力をはかる

アパレル業界の理解を深め就職しよう

アパレル業界は華やかなイメージなどから就活生に人気の高い業界であり、志望者も多いです。しかし漠然としたイメージを持っている人は多いものの、業界について詳細まで知っている人はそれほど多くはありません。

アパレル業界への就職を目指すのであれば、業界の基本的な知識や職種などを知っておくことが大切です。アパレル業界では花形の職種がありますが、いきなりそれらの職種で就職するのは難しい場合も多いです。まずは下積みとして販売員など募集の多い職種からスタートする方法もあります。

アパレル業界へ就職する方法は一つではありませんし、働きながらスキルを身に付けることで別の職種にキャリアアップすることも可能です。どんな職種があるかを知り、どのようにキャリアを積むかを考え、アパレル業界を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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