業界研究

【工作機械業界の研究ガイド】売上高ランキング・主要企業情報を公開

工作機械業界とは

工作機械業界とは、主に製造業で使用される機械を製造する業界です。大企業もあれば中小企業もあり、一口に工作機械業界と言っても、非常に幅が広いです。だからこそ、しっかりと業界の知識を深めていかないとなりません。

いざ工作機械業界に進むとなった際に後悔のない選択をしていくためにも、工作機械業界への理解度を深めていきましょう。

工作機械業界

工作機械業界は、そのメインの取引先となる自動車をはじめとした製造業の景気に左右されるところがあります。自動車の需要が高まれば、当然それを作るための機械が必要になります。そして、さらにその機械を作成するための機械の需要が高まるのです。逆に製造業の景気が悪くなったら、工作機械の需要は少なくなっていきます。たとえば金融危機が訪れて製造業の業績がぐっと悪くなったときには、同時に工作機械業界の状態も悪くなりました。

ただし日本の技術力は世界的にも高く評価されているところなので、国内の景気が悪くなっても海外の景気が良ければ取り戻せるケースもあります。

工作機械業界の業績推移について

  • 業界規模 4兆3,910億円
  • 平均年収 637万円
  • 平均勤続年数 15年

工作機械業界の業界規模は4兆3,910億円とまずまずの数字となっています。またここ3年間は規模も拡大傾向にあり、比較的安定した状態にあります。平均年収は637万円と、日本人の平均年収から考えると高い数字と言えるでしょう。実際、他の業界と比べても平均より上位の数字となり、年収に関してはおおむね満足できる業界だと言えます。年収が特に高い企業では、平均年収が1,500万円を超えることもあります。

対して平均勤続年数は15年と、あまり高い数字とは言えません。またこの平均勤続年数は、長いところで20年程度、短いところでは10年以下とばらつきがあるのも特徴です。満足度の高い企業に就職出来るかどうかによって大きく左右されるということです。

工作機械業界の細かい職種分類について

  • 開発設計
  • 加工
  • アフターサービス
  • 品質管理

工作機械業界の職種分類は、開発設計からアフターサービスまで幅広くあります。開発設計は、どんな機械を作っていくべきかを考案したり、どういう機械であればどういう負荷に耐えることができるかということを考えながら機械の設計を立てたり開発をしたりするポジションです。加工は、その設計をもとに実際にその機会を制作していく職種です。

アフターサービスは、実際に完成した機械の保守を行うことが主要業務です。その機械に関しての高い知識も必要ですし、お客様のもとに頻繁に訪れることになるので、信頼を得るだけのコミュニケーション力も必要になります。品質管理は、完成した製品の問題点を抽出して、どうすればその問題点をクリアにできるかを考え、品質を高めていくために貢献するのが仕事です。それぞれ適性が違うので、自分には何が合っているのかをよく考えないとなりません。

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工作機械業界の売上高ランキング

    工作機械業界の売上高ランキングTOP10

  1. ファナック 6,234億円
  2. マキタ 4,236億円
  3. 安川電機 4,112億円
  4. DMG森精機                3,187億円
  5. アマダHD                 3,040億円
  6. THK                        2,404億円
  7. 不二越                      2,185億円
  8. オークマ                     1,834億円
  9. ジェイテクト                   1,648億円
  10. 牧野フライス製作所                1,619億円

ここでは、工作機械業界の売上高について業界動向リサーチのランキングを参考に紹介します。売上高としては1位から3位までの差はそこまで大きく開いてはいません。また、1位と10位の差は歴然ですが、ランキング前後の企業での売上高の差は大きくないことが分かります。

主要企業5選紹介


工作機械業界の主要企業の名前を挙げろと言われ、すぐにあげることができる方はすごく少ないです。生活を豊かにするためには欠かせない業界であることは間違いないですが、実際に日常生活で直接接する機会がない企業ばかりなので、名前を聞いたことすらないということが多いです。

だからこそ工作機械業界においてはどういう企業が主要企業なのか、しっかりと把握していかないとなりません。

ファナック株式会社

  • 企業名 ファナック株式会社
  • 代表者名 稲葉 善治
  • 従業員数 6,327名
  • 設立年月日 1972年(昭和47年)

先のトピックでもあげてきたファナック株式会社は、業界最大手の工作機械メーカーです。ロボット事業、工作機械事業、そしてロボマシン事業という3つの事業を主軸としています。給料の高さに特徴があり、モノづくりをしながら世界に貢献しつつ、しっかりと満足できるだけの給料がいただけるということで、人気の高い企業と言えるでしょう。

世界中にサービスの拠点があり、実際に世界を舞台に活躍していくこともできます。それゆえに求められる人材も世界で活躍したいと思っているような人材です。その上で高い熱意があり、チームワークを重視することができる人材が求められています。ファナックに入社していくためにはそのような人材であることをアピールしていくことが必要でしょう。

株式会社マキタ

  • 企業名 株式会社マキタ
  • 代表者名 後藤宗利
  • 従業員数 2,853名
  • 設立年月日 1938年(昭和13年)12月10日

海外に50を超える拠点を持つのが特徴の株式会社マキタは、業界2位の売上高・シェアを誇ります。アメリカをはじめとして、ブラジルやイギリス、ルーマニアなどに生産のための子会社を持ち、そのほか数多くの国に販売のための子会社を持つワールドワイドな企業です。特に海外で働きたいという気持ちが強い方には、マキタはぴったりでしょう。

マキタでは、若い時から大きな仕事に取り組ませてもらえる環境があります。また、評価も仕事の完成度に応じて評価される制度で、若いうちから高い評価を受け、しっかりした対価を得られる可能性もあります。その分責任が伴いますが、若いうちからどんどん自分を発揮していきたい方には向いています。

DMG 森精機株式会社

  • 企業名 DMG森精機株式会社
  • 代表者名 森雅彦
  • 従業員数 12,307名
  • 設立年月日 1948年(昭和23年)10月26日

DMG森精機は、衣食住・健康・通信・移動などあらゆるジャンルのための工作機械を製造している企業です。業界第3位の売上高を誇り、ドイツDMG社と資本提携を行うなど、グローバルなフィールドで活動しています。

人こそが財産という考えが企業全体にあるので、社員研修や福利厚生も充実していて、働きやすい環境になっています。結果平均勤続年数も14年超とまずまずの数字になっていて、長く働きながら工作機械業界の社会人として成長していくことができるでしょう。また、給料も業界の中では3番目に高い数字になっているので、収入面でも長く働きやすい企業だと言えます。

株式会社安川電機

  • 企業名 株式会社安川電機
  • 代表者名 小笠原浩
  • 従業員数 14,632名
  • 設立年月日 1915年(大正4年)7月16日

株式会社安川電機は創立が大正4年と、100年以上の長い歴史を持つ企業です。マシンコントローラーやサーボモータ、さらにはトランジスタインバーターなどを主に製造しています。高い技術力と長い歴史で積み重ねられたノウハウを活かした機械製造が特徴と言えるでしょう。また日本で初めて産業用ロボットを発売した企業でもあり、それ以降世界の産業用ロボット市場を引っ張っています。

社員にチャレンジの機会を提供するような社風で、どんどんチャレンジしていく高い積極性と熱意を持った人材を求めています。就職を目指すには、そのような人材として自分をアピールをしていくことが必要になるでしょう。平均年収は、業界では位の数字になっています。

株式会社アマダホールディングス

  • 企業名 株式会社アマダホールディングス
  • 代表者名 岡本満夫
  • 従業員数 7,955名
  • 設立年月日 1948年(昭和23年)5月1日

株式会社アマダホールディングスはビッグデータの活用も積極的に行うなど、機械系の人材だけではなく、情報系の人材など文系理系を問わずに幅広い人材が活躍できる環境を整えている企業です。

また純資産が4,000億円という高い数字を誇っており、新しい技術も積極的に取り入れていける土壌が整っています。結果、会社全体としてチャレンジ精神があるのが特徴になっています。

平均勤続年数が21年以上と、工作機械業界の平均を大きく上回る数字になっているのも注目すべきポイントの1つでしょう。それだけ働きやすい環境であるということが分かります。風通しの良い職場で自分の個性を活かしながら働きたいと思っている方におすすめの企業です。

工作機械業界研究のおすすめ書籍紹介


工作機械業界をより詳しく知っていくためには、書籍を見ていくのがおすすめです。直接接する機会があまりない業界になりますから、得られる知識の出所は、広ければ広いほどに良いです。

工作機械業界とはどのような業界なのかというところから、機械業界全体で見たときの工作機械業界の立ち位置や強み等、書籍を読みながらしっかりと把握していってください。

図解入門業界研究 最新機械業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

最近機械業界の動向とカラクリがよ~くわかる本は、工作機械業界だけではなく、機械業界全体の動向や仕組みについて解説してくれている本です。その中では工作機械業界についても解説があります。機械業界全体について解説しているため、精密機械業界やロボット業界等、他の機械業界のトピックスやこれからの展望が確認でき、工作機械業界とほかの機械業界の違いを理解するのにも役立つでしょう。

また今後の課題についても確認していけるので、いざ自分が工作機械業界に入ったらそこでどんな風に働くべきか考えるきっかけにもなるはずです。そこから自己PRの作成などにも繋げていけるでしょう。

ひと目でわかる!図解 DMG森精機

ひと目でわかる!図解DMG森精機は、DMG森精機株式会社についてまるまる1冊かけて解説している書籍です。160ページという厚みの中でDMG森精機の歴史から経営的な戦略まで詳しく紹介しています。その中では社長がどういう考えをもって行動決断しているのかや、ドイツの企業と合併してどのような変化が生じてきたかなど、なかなか知りえない情報が網羅されているのも特徴です。

業界の一つの企業について細かく知っていくことは、業界全体についての知識を深めていくことにもなります。そのためDMG森精機株式会社を志望していなかったとしても、業界知識を深めていきたい方に役立つ本と言えるでしょう。

工作機械業界を深く知って就活を有利に進めよう!

私たちがより良い生活を送るためには欠かせないものですが、意外と知らないことも多いのが工作機械業界です。しかし規模が大きくやりがいもある業界なので、ライバルが多い業界ではあります。そのため工作機械業界に進んでいくためには、しっかりと工作機械業界への知識を深めて、少しでも自分と周りのライバルを差別化していくことが大切です。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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