業界研究

【工作機械業界の研究ガイド】売上高ランキング・主要企業情報を公開

工作機械業界について知ろう

工作機械業界とは、主に製造業で使用される機械を製造する業界を言います。

自動車、飛行機といった乗物から、日常的に使われるスマートフォン、テレビ、パソコンを作るための部品を作るのが仕事です

使われる機器がさまざまであることから、作る部品にも種類があり、一口に工作機械業界と言っても多くの企業が存在します

だからこそ、しっかりと業界の知識を深めていかないとなりません。

本記事では、工作機械業界の特徴や業績、主要な企業を紹介します。一通り読み、業界研究に役立ててください。

工作機械業界の特徴

工作機械業界は、メインの取引先となる自動車を始めとする製造業の景気に左右されるのが特徴です。

自動車の需要が高まれば、当然それを作るための機械が必要になります。そのため、その機械を作成するのに必要な部品の需要が高まるのです

逆に、製造業の景気が悪くなると、工作機械の需要は少なくなっていきます。

近年は米中貿易摩擦により、アメリカと中国の貿易が滞り、その商品である自動車のパーツを作る日本の製造業もストップしましたまた、新型コロナウイルスの影響で製造業の業績が悪くなり、同時に工作機械業界の景気も落ちました

ただし、日本の技術力は世界的にも高く評価されているため、国内の景気が悪くなっても海外の景気が良ければ取り戻せるケースもあります。

現在は中国での自動車生産や5Gスマートフォンの普及に伴い、工作機械業界の景気は上向き傾向です

工作機械業界の業績推移について

  • 業界規模 4兆8,365億円
  • 平均年収 651万円
  • 勤続年数 15.4年

▶参考:「工作機械業界(2019年-2020年)|業界動向リサーチ

工作機械の業界規模は、4兆8,365億円となっています。

2016年~2018年は拡大傾向にありましたが、2019年は新型コロナウイルスの影響もあり現象しました。

工作機械業界の平均年収は651万円です。2019年度における日本の平均給与は約436万円であるため、工作機械業界の年収は比較的高いことがわかります

▶参考:「民間給与実態統計調査|国税庁

業界トップの売上高を誇るファナックは平均年収が1,216万円であり、規模が大きい企業であるほど給料は高いのも特徴です

▶参考:「工作機械業界(2019年-2020年)|業界動向リサーチ

対して、製造業の勤続年数は約15.4年です。他業種では勤続年数が15年に満たないところが多いため、比較的長く勤められる業界と言えます

▶参考:「賃金構造基本統計調査(2020年)|厚生労働省

工作機械業界の平均勤続年数は企業によりバラつきがあり、長いところで20年程度、短いところでは10年以下です

満足度の高い企業に就職出来るかどうかにより、勤続年数は左右すると言えます。

工作機械業界の主な仕事内容

工作機械業界の職種は、製品を作る開発設計から、取引先に行き渡った後のアフターサービスまで幅広くあります。

開発設計は、製作する機会の企画立案や、プロジェクト進行の管理を担当する職種です

「どんな機械を作るべきか」を考案したり「どういう機械であれば負荷に耐えられるか」を考えながら機械の設計を立てます。

加工は、開発設計をもとに実際に機械を作る職種です

設計通りに製作することを目的とし、実際に加工を進め、イメージを形にする役割を担っています。

品質管理は、加工により完成した製品の安全性をチェックする職種です

完成した製品の問題点を抽出して、どうすればその問題点をクリアにできるかを考え、安全性や品質が確保できるようにします。

アフターサービスは、実際に完成した機械の保守を行う職種です

完成した製品を受け取った企業、もしくは個人に対し、不具合やトラブルがあった際の対応をします。

その機械に関しての高い知識も必要ですし、お客様のもとに頻繁に訪れることもあるので、信頼を得られるコミュニケーション能力が必要です。

それぞれ適性が違うので、自分には何が合っているのかを考えましょう。

自分に合った職種を選ぶには、まず自己分析をすることが重要です。そうすると、自分の性格をもとに向いている職種を考えることができます。

自己分析のやり方については別の記事で紹介していますので、併せて読み、自分に向いている仕事を考えるのに役立ててください。

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工作機械業界の売上高ランキング

工作機械業界 売上高ランキング

  1. 1ファナック5,082億円
  2. 2マキタ4,926億円
  3. 3DMG森精機4,857億円
  4. 4安川電機4,109億円
  5. 5アマダ3,201億円
  6. 6THK2,779億円
  7. 7不二越2,490億円
  8. 8コマツ1,775億円
  9. 9オークマ1,720億円
  10. 10日本製鋼所1,714億円

参考:「工作機械業界(2019年-2020年)|業界動向リサーチ

工作機械業界の売上高ランキングは、上記の通りになっています。

特徴として、1位から3位までの差はそこまで大きく開いてはいません。一部の企業が寡占していることはなく、各社も売上を出していることがわかります

ランキングを通じて上位企業の特徴を知れば、どのような働き方が求められ、評価されるのかがわかります

上位企業の特徴を調べ、工作機械業界の理解を深めましょう。

主要企業5選紹介

工作機械の仕事は、自動車やスマートフォンといった機器の部品を作るため、日常生活で目に見える存在ではありません。

実際に工作機械業界への就職を考えるのであれば、業界と企業について理解することが重要です。

普段の生活では見えにくいからこそ「工作機械業界にはどういう企業があるのか」を知知ると、他の学生より理解を深めることができます

以下より主要企業を5社紹介しますので、各社の違いや特徴を知り、企業選びの参考にしてください。

①ファナック

  • 企業名:ファナック株式会社
  • 代表者名:山口 賢治
  • 従業員数:単独4,018名(2020年3月期)
  • 設立年月日:1972年
  • 本社所在地:山梨県忍野村

参照:ファナック(株)|マイナビ2022

ファナックは、業界最大手の工作機械メーカーです。ロボット事業、工作機械事業、そしてロボマシン事業という3つの事業を主軸としています。

モノづくりをしながら世界に貢献しつつ、しっかり売上も出しており、就活生にも人気の高い企業です

また、世界中にサービスの拠点があり、実際に世界を舞台に活躍していくこともできます。

社風としては高い熱意があり、チームワークを重視する人材が求められています。

ファナックに入社していくためには、前向きに仕事に取り組める人材であることをアピールするのが必要です。

ファナック

②マキタ

  • 企業名:株式会社マキタ
  • 代表者名:後藤 宗利
  • 従業員数:単独2,958名(2020年3月31日現在)
  • 設立年月日:1938年12月10日
  • 本社所在地:愛知県安城市

参照:マキタ(株)|マイナビ2022

海外に50を超える拠点を持つのが特徴のマキタは、業界2位の売上高・シェアを誇ります。

アメリカをはじめとして、ブラジルやイギリス、ルーマニアに子会社を持つため海外で働きたいという気持ちが強い方に向いている企業です

マキタでは、若い時から大きな仕事に取り組ませてもらえる環境があります。

また、評価も仕事の完成度に応じて評価される制度で、若いうちから高い評価を受け、しっかり対価を得られる企業です

その分責任が伴いますが、若いうちからどんどん自分を発揮していきたい方には向いています。

マキタ

③DMG森精機

  • 企業名:DMG森精機株式会社
  • 代表者名:森 雅彦
  • 従業員数:13,000名(2021年2月15日現在)
  • 設立年月日:1948年10月26日
  • 本社所在地:愛知県名古屋市

参照:DMG森精機(株)|マイナビ2022

DMG森精機は、衣食住・健康・通信・移動などあらゆるジャンルのための工作機械を製造している企業です。

業界第3位の売上高を誇り、ドイツDMG社と資本提携を行うなどグローバルなフィールドで活動しています

人こそが財産という考えが企業全体にあり、社員研修や福利厚生も充実していて、働きやすい環境です。

平均勤続年数も15.4年であり、長く働きながら工作機械業界の社会人として成長できることが期待できます

DMG森精機

④安川電機

  • 企業名:株式会社安川電機
  • 代表者名:小笠原 浩
  • 従業員数:連結15,179名(2021年2月15日)
  • 設立年月日:1915年7月16日
  • 本社所在地:福岡県北九州市

参照:(株)安川電機|マイナビ2022

安川電機は創立が大正4年と、100年以上の長い歴史を持つ企業です。

マシンコントローラーやサーボモータ、さらにはトランジスタインバーターなどを主に製造しています。

高い技術力と長い歴史で積み重ねたノウハウを活かした機械製造が特徴です

また、日本で初めて産業用ロボットを発売した企業でもあり、それ以降世界の産業用ロボット市場を引っ張っています

社員にチャレンジの機会を提供する社風で、どんどんチャレンジしていく高い積極性と熱意を持った人材を求めています。

安川電機

⑤アマダ

  • 企業名:株式会社アマダホールディングス
  • 代表者名:磯部 任
  • 従業員数:連結9,531名(2020年3月現在)
  • 設立年月日:1948年5月1日
  • 本社所在地:神奈川県伊勢原市

参照:アマダグループ|マイナビ2022年

アマダはビッグデータの活用を積極的に行っており、機械系の人材だけではなく幅広い人材が活躍できる環境を整えている企業です。

純資産が4,000億円という高い数字を誇っており、新しい技術も積極的に取り入れていける土壌が整っています

結果、会社全体としてチャレンジ精神があるのが特徴になっています。

平均勤続年数が17.9年と高く、長く働くことが期待できる企業です。

風通しの良い職場で、自分の個性を活かしながら働きたいと思っている方におすすめの企業と言えます

アマダ

工作機械業界研究のおすすめ書籍紹介

作機械業界をより詳しく知るには、書籍を通じての情報収集もおすすめします。

直接目にする機会がない業界であるため、さまざまな手段で調べることが大切です

以下よりおすすめの書籍を紹介しますので、業界研究に役立ててください。

図解入門業界研究 最新機械業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

最近機械業界の動向とカラクリがよ~くわかる本は、機械業界全体の動向や仕組みについて解説している本です。

機械業界全体について解説しており、その中に工作機械業界の紹介もしています。

精密機械業界やロボット業界と、他の機械業界のトピックスやこれからの展望が確認でき、工作機械と他の機械業界の違いを理解するのにも役立つでしょう

また、今後の課題についても触れているので、いざ自分が工作機械業界に入ったらののように働くべきか考えるきっかけにもなります。そこから、自己PRの作成につなげましょう。

ひと目でわかる!図解 DMG森精機

ひと目でわかる!図解DMG森精機は、DMG森精機について丸々1冊かけて解説している書籍です。

160ページという厚みの中で、DMG森精機の歴史から経営的な戦略まで詳しく紹介しています。

本書は「社長がどういう考えをもって行動決断しているのか」「ドイツの企業と合併してどのような変化が生じてきたか」と、なかなか知りえない情報が網羅されているのも特徴です

一つの企業について細かく知ることは、業界全体に関する知識を深めることにもつながります。

そのため、DMG森精機を志望していなかったとしても、業界知識を深めたい方に役立つ本と言えるでしょう。

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工作機械業界を深く知って就活を有利に進めよう

私たちがより良い生活を送るためには欠かせない機械製品ですが、それが作られるまでの過程を知らない人は多いです。

普段の生活で知ることが難しい業界であるため、自らインターネットや書籍を活用して情報収集をする必要があります

工作機械業界への就職を考えているのであれば、働き方や仕事内容に関する知識を深めましょう。

エントリーシートや面接で志望動機を伝える際は、志望する企業を理解した上で「どんな仕事をやりたいか」を明確にすることが大切です

本記事を読み返し、工作機械業界に対する理解を深めてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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