業界研究

【IT企業に就職するには】人気ランキングや役立つ資格をご紹介

IT企業で働きたいと考える就活生は多い

世界はインターネットの普及とともに、今まで実現できなかった仮想世界を現実のものとしてきました。ITは大きく広がった業界であり、今もなお拡大を続けています。パソコン、スマホの普及によって、急激に成長したIT業界には、ほんの数十年前までは存在しなかった事業や職種が多様に現れました。

昨今のトレンドといえば、YouTuberが小学生人気職業ランキングで上位にランクインしたり、新聞は電子化されタブレットで読むのが当たり前になったりと、インターネットが不可欠な時代になりました。IT企業はトレンドを扱い、率先して新しい風を巻き起こしてきました。IT企業が社会で担う役割は大きくなり、最先端の仕事に携わりたいと、IT企業を目指す就活生は多いのです。

IT企業は大きく分けて2つの種類がある

さてIT業界には、実はハードウェアを扱う企業、ソフトウェアを扱う企業の2つの種類があります。主に、ハードウェアはパソコン、スマホなどの端末であるハードそのものを指します。一方、ソフトウェアはプログラム開発や運用など、ハードウェアを動かすためのものです。

ハードウェア・ソフトウェアを開発する企業によって、商品の販売経路や開発分野が全く異なるので、違いを知らなかったという方は、どちらの業種が自分に合っているか再考してください。ハードウェアは目に見えるもの、ソフトウェアはハードを操作するためのものと覚えるとよいでしょう。それでは、次の章でそれぞれの特徴を解説していきます。

ハードウェアを扱う企業

ハードウェアはパソコン、スマホなどの端末を指します。他にもタブレットや、プリンター、スキャナー、モニターなどが当たります。そのような大型端末は、開発に時間や費用がたくさんかかり、商品単価が高いのが特徴です。また、大企業が開発に参入しているため、比較的規模の大きい企業が多く、最先端技術を取り扱っていることも特徴といえます。

ハードウェアひとつといえども、スマホ、タブレット、プリンターと様々な種類があるので、自分が開発に携わりたい製品を見極めておくためにも、業界研究は必要不可欠になります。特に、ハードウェアは開発力が試される世界です。次々と新しい技術が生まれ、流行りは変わっていきます。他社競合に負けないように、技術競争に勝たなければならない業界です。

ソフトウェアを扱う企業

次に、ソフトウェアを扱う企業の特徴について解説していきます。ソフトウェアというのは、ハードウェアであるパソコンやスマホを動かすプログラムのことを指します。プログラム開発・システム開発、その運用と整備が主な販売商品になります。インターネットの普及と企業のIT化が進み、どんどん新しいソフトウェアが開発されています。

とはいえ、アイデアだけではなく開発するための技術も求められるので、こちらもハードウェアを扱う企業同様に、最新技術を研究した方がよいでしょう。また、競合会社が多く存在することも特徴といえます。極端な表現ではありますが、パソコン1台と1人の人間がいれば商品が開発できます。誰しもが挑戦しやすいうえに費用単価は大変低く、ヒットすれば大きな利益を生むことができます。一獲千金のチャンスがある業界ともいえるでしょう。

IT企業に就職するには

IT業界の企業の特徴についてハードウェア、ソフトウェアごとに説明をしてきました。全体像は見えてきたでしょうか。トレンドを生み出すIT企業に就職するには、まずは自分がハードウェア寄りの仕事がしたいのか、ソフトウェア寄りの仕事をしたいのか見極めましょう。そのうえで、どのような事業・職種に就きたいのかを自己分析して志望動機に入れることで、強いアピール材料ともなります。

・企業が展開する事業を把握する
・携わりたい事業を明確にする
・活かせるスキルをアピールする

以上3つの項目に分けて、就職活動の企業研究や面接で役立つポイントを解説していきます。企業がどのような事業展開をしているか、その事業の中でもどのような職で自己実現をしたいか、自分のスキルを活かしてどのように会社に貢献できるかの3点が重要となります。

企業が展開する事業を把握する

まず1つ目のポイントは「企業が展開する事業を把握する」です。どの業界でもいえることですが、入社後のマッチングミスを防止するためにも事業の把握は重要です。「本当はシステム開発をしたかった」、「アプリ部門に行きたかったのにシステムエンジニアでの就職だった」という事態が起きないようにします。

例えば、選考を受ける企業の主な事業が「ソフトウェア開発」だとします。そのソフトウェア開発事業を調べたところ、「社内システム構築サービス」と「スマホゲームアプリ開発」の2種の事業がありました。あなたがやりたいことがスマホゲームのようなアプリ開発職であった場合、この企業はまさにあなたとマッチングしているといえます。

企業HPに事業内容が詳細に掲載されていない場合は、就活サイトの募集要項を見たり、説明会の際に担当者に質問したりしてもよいでしょう。

携わりたい事業を明確にする

次に2つ目のポイントは「携わりたい事業を明確にする」です。IT企業は、必要な開発環境が揃っていれば、費用をある程度抑えたまま開発に参入することができます。そのため、展開している事業が多いのです。携わりたい事業でやりたいことを明確にすることで、やる気があると認識されます。

例えば「システム開発」だけでも、マーケット調査、システムデザイン、システム開発、運用チェックなど、職種が多岐に渡ります。あなたがやりたいことが明確であればあるほど、面接官はあなたが企業で活躍するイメージを描きやすく、入社への熱量が伝わります。希望の部署に配属されることは難しいかもしれませんが、IT知識は他事業でも応用が利くこともありますので、まずは明確な実現したい姿を企業に伝えましょう。

活かせるスキルをアピールする

そして3つ目のポイントは「活かせるスキルをアピールする」です。企業の事業を把握して、携わりたい事業を見つけたら、最後は活かせるスキルをアピールしましょう。システム開発に役立つ資格のアピールでもいいですし、IT企業のインターン経験の話でもいいです。IT企業は効率的で即戦力になることを求める傾向にあります。

あなたが学生時代に触れてきたIT業界の知識をアピールしてください。就職活動をしているうちにIT業界に興味を持ち、活かせるスキルがないと不安な方でも大丈夫です。パソコン関連に疎く未経験の人でも、入社後の研修で手厚く教えてくれる企業も多数あります。

学生時代にITについて勉強しなかったという方は、コミュニケーションスキルの高さや、サークルやゼミでの成功例など、組織内で活かせそうな点をアピールするとよいでしょう。

IT企業の就職人気ランキング

IT企業の就職人気ランキングTOP10

  1. NTTデータ
  2. 富士通
  3. グーグル
  4. 楽天
  5. SCSK
  6. アクセンチュア
  7. 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)
  8. ヤフー
  9. 野村総合研究所(NRI)
  10. NEC(日本電気)

ここからはIT企業の就職人気ランキングについて、「Rakutenみん就」の2019年3月卒業予定の学生を対象に調査した『2019年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング』を参考にご紹介していきます。人気IT企業なだけあり、業界トップクラスの企業が続々ランクインしています。一度は聞いたことのある企業ばかりなので、これを機にチェックしましょう。

最先端の仕事に携わりたい就活生は多いため、ライバルはたくさんいます。他の就活生に負けないよう、業界研究をあらかじめしっかりして、会社がどのような人物像を求めているか調べてください。それでは事業内容と一緒に簡単にご紹介していきます。

①NTTデータ

IT企業の就職人気ランキング第1位はNTTデータがランクインしました。企業HPより、資本金は1,425億2千万円、従業員は11,200名(単独/2017年3月末現在)、111,700名(グループ全体/2017年3月末現在)です。主な事業は「システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業、その他これらに関する一切の事業」となっています。

IT企業の就職人気は断トツで高く、応募倍率も高い企業です。NTTデータの平均有給休暇取得日数も11.5日と取得率も高く、従業員が働きやすい環境をつくっているといえるでしょう。規模の大きさと最先端技術の開発力に携わりたい方におすすめです。

②富士通

IT企業の就職人気ランキング第2位は富士通です。企業HPより、資本金は3,246億円、従業員は155,000名(グループ全体・2017年3月末現在)です。主な事業は「ICT分野において、各種サービスを提供するとともに、これらを支える最先端、高性能かつ高品質のプロダクトおよび電子デバイスの開発、製造、販売から保守運用までを総合的に提供する、トータルソリューションビジネスを行っています。」としています。

何といっても富士通の強みは平均勤続勤務年数19.1年(2017年3月末時点)であることと、平均有給休暇取得日数が15.4日(2016年度実績)というところです。勤続年数の数字が働きやすさを表していると見受けられます。

③グーグル

IT企業の就職人気ランキング第3位はグーグルです。企業HPより、資本金は1,000万円(日本法人)、従業員は日本法人1,300名、全体1万9,000名(全世界オフィス合計)です。主な事業は「インターネットなどでの情報サービス」となっています。第3位にはユニークな福利厚生でおなじみのグーグルがランクインしました。

独特な発想ながらも時代の最先端をリードするグーグル。グーグルでしかできない事業に携わりたい方はぜひエントリーしましょう。グローバル展開している企業であるため、高い英語スキルは必須です。

④楽天

IT企業の就職人気ランキング第4位は楽天です。企業HPより、資本金は204,562百万円(2016年12月31日現在)、従業員は単体:5,831名、連結:14,845名(2017年12月31日現在)です。主な事業は「インターネット・ショッピングモール『楽天市場』、インターネット総合旅行サイト『楽天トラベル』、オンラインマーケティングサービス『Rakuten Marketing』、ビデオストリーミングサービス『Rakuten Viki』、電子書籍サービス『楽天Kobo』動画配信サービス『Rakuten TV』、モバイルメッセージングとVoIPサービス『Rakuten Viber』」となっています。

続々と新しいサービスを世に生み出している楽天は、トレンドをつくり上げるスピード感ある企業です。従業員への福利厚生も手厚く、カフェテリア(朝食・昼食・夕食無料)、スポーツジム「楽天フィットネスクラブ&スパ」、社内託児所「楽天ゴールデンキッズ」などがあります。英語が公用語なので、英語スキルは必須です。

⑤SCSK

IT企業の就職人気ランキング第5位はSCSKです。企業HPより、資本金は21,15千万円、従業員は12,054名(2018年3月期)です。主な事業は「アプリケーション、ネットワーク、パッケージソフトなどに関する提案、設計、開発、運用、保守およびそのプロジェクト管理 」となっています。

住友商事グループのSCSKは、グローバル競争に勝ち抜く企業でいることを目指しています。グローバル展開に携わりたい方や、規模が大きい事業に関わりたい人はぜひ応募をしましょう。平均勤続年数は17.7年(2017年3月期)であり、役員及び管理的地位にある者に占める女性の割合は役員3.3%、管理職7.6%(2016年7月時点)と女性のキャリアアップにも力を入れています。

⑥アクセンチュア

IT企業の就職人気ランキング第6位はアクセンチュアです。企業HPより、資本金は3億5千万円、従業員は約9,500名(2018年3月1日時点)です。主な事業は「ストラテジー、コンサルティング、デジタル、テクノロジー、オペレーションズの5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供」となっています。

コンサルティング業務から始まったアクセンチュアは、今ではグローバル展開をするIT企業になりました。役員及び管理的地位にある者に占める女性の割合は「管理職の女性比率14.5%(日本オフィス)2017/9/1付、役員の女性比率19%(日本オフィス)2018/1/1付」となっており、女性のキャリア形成にも注力しています。

⑦伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)

IT企業の就職人気ランキング第7位は伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)です。企業HPより、資本金は 21,76千万円、従業員は単体 4,309名、CTCグループ 8,546名(2018年4月1日現在)です。主な事業は「コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、科学・工学系情報サービス、サポート、その他」となっています。

伊藤忠テクノサイエンス(株)と(株)CRCソリューションズが経営統合してできた会社です。伊藤忠商事の子会社なので、平均年収は748万円と相場よりも高い給与となっています。平均勤続年数も13.3年(2016年3月時点)と長く、安定した働きやすさが魅力的です。

⑧ヤフー

IT企業の就職人気ランキング第8位はヤフーです。企業HPより、資本金は87億3千万円(2018年3月31日)、従業員は6,330人(2018年3月31日)です。主な事業は「インターネット上の広告事業、イーコマース事業、会員サービス事業 など」となっています。

ポータルサイト「Yahoo!」でおなじみのヤフーは、「平均有給休暇取得日数(前年度実績)12.9日(取得率81.7%)同年度取得のもの、繰り越しは含まず」ということもあり有給が取得しやすい環境といえます。働き方改革にも注力しているとのことで、今後大注目の企業といえます。

⑨野村総合研究所(NRI)

IT企業の就職人気ランキング第9位は野村総合研究所(NRI)です。企業HPより、資本金は186億円、従業員は6,130人、NRIグループ12,708人(2018年3月31日現在)です。主な事業は「コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス」となっています。

平均勤続勤務年数14.3年(2017年3月時点)、平均有給休暇取得日数16.1日(2016年度実績)となっており、働きやすさを創出している姿勢が見えます。2018年1月には、DMG森精機株式会社と共にデジタル技術を用いて、生産設備の高度な活用を工場などにおいて支援するシステム・サービスを専門に提供する新会社「テクニウム株式会社」を設立しました。

⑩NEC(日本電気)

IT企業の就職人気ランキング第10位はNEC(日本電気)です。資本金は3,972億円 (2017年3月末現在)、従業員は単独 21,444名(2017年3月末現在)、連結 107,729名(2017年3月末現在)です。主な事業は「パブリック事業、エンタープライズ事業、テレコムキャリア事業、システムプラットフォーム事業」となっています。

NEC(日本電気)は、日本初の外資系企業の代表として、日本における電気事業の発展を牽引しました。そんな歴史あるNEC(日本電気)の平均勤続年数は18.8年と安定しています。

IT企業への就職の際に役立つ資格やスキル

IT企業は倍率が高く、選考基準も厳しいため就職難易度が高い企業も多いです。選考を少しでも有利に進めるためには、資格やスキルを身に付けていることが大切であり、IT企業の就職に役立つ資格やスキルも数多くあります。

資格やスキルは必須なわけではありませんが、あれば評価の対象になりますし、他の就活生と差をつけることもできます。就活だけではなく、就職後にも役立つ資格もありますので、資格やスキルを身に付けて、選考を勝ち抜いていきましょう。

就職に役立つ資格一覧

  • マイクロソフトMOS
  • P検

マイクロソフトMOSはマイクロソフトオフィスのスペシャリストであることを示す資格です。ワードやエクセル、パワーポイントなどのスキルが身に付いていることを証明することができます。

一般レベルのスペシャリストレベルと上級レベルのエキスパートレベルがあり、上級を取得しておくことでよりアピール力は高まります。P検はICT活用の知識や技術、問題解決力などを示す資格です。パソコンスキルを幅広くアピールすることができ、ITへの理解の高さを伝えることができます。

昇進に役立つ資格一覧

  • PMP(Project Management Professional)
  • システム監査技術者

PMPはProject Management Professionalの略であり、プロジェクトマネジメントの国際資格です。プロジェクトの運営やマネジメント能力の高さをアピールでき、チームリーダーとして活躍できるスキルを身に付けることができます。

システム監査技術者は情報システムなどの監査能力を表す資格です。自身が監査をおこなうだけではなく、監査指導をおこなう資格であり、これもリーダーとしての役割を果たすことができます。

これらの資格はリーダーとしての資質を証明する資格であるため、昇進のために役立つと言えるでしょう。

IT企業に就職するならスキルを身に付けておくと有利

IT企業は就活生に人気が高く、毎年多くの人が志望しています。しっかりと準備をしておかなければIT企業に就職することは難しく、事前準備をどこまで徹底することができたかが、合否をわけるカギです。

業界研究や企業研究をおこない、面接の対策を進めることも大切ですが、アピール力をさらに高めるためにはIT企業で役立つスキルを身に付けることがおすすめです。スキルがあれば選考でもアピールの材料になりますし、入社後もスキルを使って活躍しやすくなります。

IT企業に関係した資格なども数多くありますし、就活に向けて取得を目指すのもおすすめです。しっかりと事前準備をおこない、IT企業に必要なスキルを身に付けて就活を成功させましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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