インターン

インターンシップの感想で面接官の心を掴む!基本の構成と5つのコツ

インターンシップの感想が面接官の最終的な評価にかかわる

インターンシップに参加すると、終了後に提出する感想文の提出が求められます。感想文は、人事担当者が皆さんとのかかわりを終え、最後の成果物として読むものです。

そのため、この感想文の内容が最終的な印象に大きく影響します。ワークが思うようにいかず、満足のいくパフォーマンスを発揮できなかったとしても、この感想文がとても優れたものであれば人事担当者への最終的な印象がよくなる可能性もあります

この記事では、感想文で人事担当者へ最大限にアピールするために必要な書き方のポイントについて紹介していきます。ぜひ本選考に活きるような感想文を書けるようにして、インターンシップに臨んでください。

インターンシップの基本情報はこちらの記事で確認しておきましょう。

インターンシップの感想文の構成

インターンシップの感想文の構成

まず最初にインターンシップの感想文の基本的な構成について紹介していきます。感想文は、企業によって求められる分量なども異なれば、書き方の明確なルールがあるわけでもありません。

しかし、ここで紹介する構成を守って感想文を書くことで、盛り込むべき内容が漏れることを防ぎ、効果的なアピールができることにつながります。ぜひ頭に入れて、感想文の構成を癖付けしてスラスラ書けるようにしましょう。

こちらの記事で、インターンのお礼メールについても確認しておきましょう。

①お礼・感想

まず最初に、インターンを開催し、業界・企業研究に役立てる機会を用意してくれたことの感謝と、簡単な感想から書き始めましょう。

ここでの感想は、いわば学んだ結果の「結論」であり、具体的に学んだことはこの後に書きましょう

②インターンを振り返った感想

お礼をいったあとは、感想文のメインとなるインターンを振り返った感想をできるだけ詳しく書きましょう。企業側は、インターンを通して何を学びどう感じたかを知るために感想文の提出を求めています。

狙いに沿った気づきや発見をしているのか、感受性豊かに体験を受け止めているのか、それを文章でうまく表現しているかという点を意識しているのです。そのため、ただ出来事を書くのではなく、自分のそのときの感動や感情を表すことが大切です

③今後にどう活かしていくのか

感想文ではインターンシップでの貴重な経験から得た学びや発見を今後にどう活かしていくのかを書く必要があります。

インターンシップには企業研究や本選考のために参加したという方がほとんどなはずです。企業側も同じで、学生には業界やその企業により良いイメージを持ってもらいたい、そしてできれば本選考に応募してほしいと考えているのです。

そのため、インターンを経て、どのような方向性で就活を進めていくのか、どのような社会人を目指すのかを示すことで、企業がインターンを実施する目的が達成できるとともに、本選考を目指す旨の記載があれば好印象を残すことにつながります

④最後にもう一度お礼

インターンへの感想や今後にどう活かすのかを書いた後には、最後の締めとしてもう一度感謝の気持ちを書きましょう。重ねてお礼を言うことは、丁寧な印象になるというだけでなく、社会人として必要なマナーでもあります

最初のお礼と表現を変えたり、少し工夫を加えることで、より良い印象になります。

就活マナーには気をつけてください
39点以下は要注意な就活力診断で確かめましょう

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就活生に聞いた! 実際に書いたインターンの感想文

実際に書いたインターンの感想文

インターンの感想文を作る際の基本的な構成について紹介しましたが、感想文と一口に言っても、書ける内容はさまざまあります。そこで今回は、就活生の皆さんに実際に感想文として提出した内容について教えてもらいました。

ぜひ回答結果を参考に、頭の片隅に入れてインターンに参加してみてください。

インターンでの発見や学びについて書いたという回答が多数

インターンの中での発見や、学べてよかったことについて書いたという回答が多数寄せられました。

業界や企業に対してインターンに参加していなければ知れなかった物事について感想文に盛り込んでいる就活生が多いようです。

気付きや学びがあるということは、受動的ではなく積極的な姿勢でインターンに参加できていたということ。意欲のある学生であることが伝わり、企業にも好印象に映るはずです。

さらには「このインターンだから発見できた」ということとその企業への志望動機を絡めることで、本選考を意識している姿勢をアピールすることもできるでしょう

企業に対しての好感を盛り込んだという回答も散見

一方で、インターンを通して垣間見た企業の雰囲気や他社との違いなどに対して好感触をもったことを感想文に盛り込んだという回答も散見されました。

インターンに参加した企業独自の強みや社風を理解し、志望度が上がったという旨を書いている就活生も一定数いるようです。

その企業の魅力を取り上げ具体的に書きこむことで、興味関心の高さや入社意欲をアピールすることができます。より役立てるために、インターンで交流のあった社員の名前や発言を覚えておくことも大切です

人事担当者の心を掴む感想文を作るコツ5つ‪

人事担当者の心を掴む感想文を作るコツ5つ

上で説明した通り、インターンシップの感想文はとても大きな効果をもたらします。良い効果を出すためには、いかに人事担当者の心を掴むかが大切です。

そこでここからは、文系理系関係なく使用することができるような、感想文を書くうえでの5つのポイントを紹介します。このテクニックを駆使して人事担当者の興味を強く惹きつけましょう。‬

①インターンシップで得られた経験・強みをアピール

今回の3daysインターンシップは、貴社独自のプログラムということで、人生で最も濃密な3日間でした。これほど真面目に1つの課題について考えたことはなく、これほど熱中して初めて会った学生と議論をしたこともありませんでした。この素晴らしい経験を通じて私が得た強みは、グループの仲を深める力です。

グループワークの初めの自己紹介で、メンバーが打ち解けていないことに気付いた私は、初日の昼食の時間を利用して趣味や日々の時間の使い方について全員で話す機会を作りました。これによりお互いの理解が深まり、ワークも効率的に進めることができたと考えています。

インターンシップでは多くの学びを得ることができます。得られた経験や強みは必ずあるはずです。このような経験や強みをどのようにしてアピールするか、ということが大切なのです。

万人が感じるようなことだけではなく、「私はこのような所から〇〇だと学びました」、「今までの人生観を覆されるほどの衝撃を受けました」などのように、自身の感受性の豊かさをアピールしていくことで人事担当者の目に止まるでしょう

②インターンシップに参加してよかった点を述べる

続いて、インターンシップに参加してよかった点を述べます。貴重な経験や強みを獲得することができた喜び、どのようにして経験や強みを獲得するに至ったのかについて述べ、インターンシップに参加してよかったと伝えましょう。

「貴社の豊富なデータベースの解析作業により」「貴社ならではのネットワークを想定に入れることで」など、その会社が持つ独自技術や独自の制度に触れることで、その会社のインターンシップに参加したからこその成果だと伝わるでしょう

インターンに参加するメリットはこちらの記事で確認できます。

③他参加者との交流について触れる

選考を通過した人しか参加できないインターンシップもあり、そうした場合はほかの参加者も優秀な学生であるケースが多いです。また、そうでなくても、インターンシップに参加するということは職業や企業への理解を深めようという意識の現れです。

つまり、同じインターンシップに参加した学生も、高いアンテナを持っていると言えるでしょう。そこで、そのような他の参加者との交流について、意識の高さや切磋琢磨できた経験などを書くといいでしょう

インターンシップではグループワークをおこなう企業が多く、そこではチームで成果を出すことが求められます。そのため、このように周囲を意識していること、協調性があることのアピールは有効です。

インターンのグループワークについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

④悪かった点などマイナスイメージになることには触れない

‪インターンシップに参加してよかったことや得られた経験・気付きを詳細に説明することでこそ、人事担当者の印象をよくすることが可能です。感想文であえてマイナスイメージになることを書く必要はありません。

感想を求めることで、インターン内容の正誤を見極めるといった目的も企業側にはありますが、「もっとこうしたほうがいい」という意見をするのではなく、「○○という課題があったが○○して解決できた」というようなポジティブなことを書く方が良いでしょう。

プログラムの内容や進め方、ほかの応募者によって理想的なインターンとならない場合もあるかもしれません。しかし、悪い点を指摘するのではなく、その中でもできたこと、プラスになったことを書けると良いイメージを持ってもらえます

⑤志望動機や自己PRの内容をメインにしない

求められているのはあくまでインターンの感想であり、志望動機や自己PRをメインとした文章にしないことも必要なことです。

人事担当者にアピールする感想文にするために志望動機を絡めたり、自己PRを盛り込むのは問題ありません。しかし、それらに分量を割くあまり、インターンで得た学びなどメインとなる感想がおろそかになってしまうと、かえって趣旨をわかっていないという悪い評価になってしまいます

あくまで感想文であることを念頭に置きつつ、その中にインターン参加前後の志望動機の変化や、発揮できた強みなどをちりばめるようにしましょう。

就活マナーには気をつけてください
39点以下は要注意な就活力診断で確かめましょう

「めんどくさいな」と思われがちな就活マナーですが、いざという時にできないとそれが原因で選考に落ちてしまう可能性があります。

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就活生に聞いた! インターンの感想文を書くときのコツ

インターンの感想文を書くときのコツ

人事担当者に刺さる感想文にするためのポイントを紹介しましたが、実際には、就活生の皆さんは特にどのようなことを意識して感想文の作成に取り組んでいるのかが気になるという方も多いはず。

ここでは就活生の皆さんに聞いた、自分なりの感想文のコツについて回答結果を公開していきます。

枠を埋めるように文章量を意識したという回答が多数

集まった回答の中で多かったのが、なるべく枠を埋めるようにたくさん書くことを意識したというものでした。

求められた枠いっぱいに書くことで、多くのことを学んだという意欲や向上心、真剣に取り組み、選考に活かしたいという前向きな姿勢をアピールしたいと考えている就活生が多いようです。

もちろんただ文章が長ければいいわけでなく、あくまでも内容が重視されます。しかし、枠に対してスカスカな場合とみっちり感想が詰まっているものとでは、読み手が感じる印象は大きく変わるでしょう。枠を埋めることは端的に熱意を伝えるためにも有効だといえますね。

社員の発言など得た情報の中で資料になかった情報を書くという回答も

かかわった社員の名前や、説明時の資料やスライドにない社員の発言などをメモして置き、感想文に盛り込んだという回答も散見されました。

細かい情報を盛り込むことで、他の応募者よりも熱心に話を聞いていたことをアピールできると考えている就活生が一定数いるようです。

説明資料にある情報以外をメモしておくことは、企業の事業内容について理解するためだけでなく、他の参加者の感想文と差別化を図るうえでも大切になります。ぜひ細かいところまでメモする癖をつけ、感想文にも盛り込んでみましょう。

インターンシップの感想例文3つ

今まで述べてきた5つのポイントを抑えた感想文を、記述欄というある程度の字数制限を受けながら作成することは、慣れない最初のはうちは難しいでしょう。

そこで、ここでは感想文の例を実施方法別に3つ紹介します。字数制限のことも踏まえ、いずれも300字程度のものです。上記のポイントを押さえるためにも、この感想例文を参考にして感想文を書く練習をしてみましょう。

例文①グループワーク型の場合

貴社のインターンシップでは、他の企業ではできない貴重な経験をさせていただきました。社長へプレゼンテーションをおこなう機会は初めてであり、プレゼンテーションに対するフィードバックをいただいたことも貴重な経験となりました。さらに、先輩社員の〇〇さんに2日間ワークを見ていただいたため、どのような視点を持っているのか、とても勉強になりました。

また、同じグループのメンバーは私が想定していない切り口からの指摘や意見を出してくれました。同期の学生の考えを知ることができ、とても刺激を受けました。このように、多くの発見をすることができた貴社のインターンシップに参加することができ嬉しく思います。2日間大変お世話になりました。

この感想文は、上で述べた5つのポイントを抑えたオーソドックスなものです。具体的には、初めてすることができた経験、勉強することができたポイント、周りの学生から受けた刺激、参加することができて良かった理由という構成になっています

勉強することができたポイントは、次回以降活かせる強みとして捉えることができるため、全てのポイントを抑えています。また、具体的な社員名を出すことで集中して取り組んでいたことをアピールしています。

例文②説明会型の場合

この感想文ではインターンシップで気付いたことと、それができたのは人事の〇〇さんのおかげであること、独自製品から企業の理解を深めたこと、そしてグループの優秀な学生についてという内容で構成されています。

5つのポイントを押さえた他に、具体的な社員や理念、そしてビジョンについて触れることでより真剣さをアピールしています。冒頭で意識を覆すほどの大きな衝撃を受けたと書くことでインパクトも充分です。

例文③就業体験型の場合

今回の5日間のインターンシップにおいて、就業体験を通して不動産業界でのさまざまな働き方を学べる貴重な機会をいただけましたこと、御礼申し上げます。元々関心があった不動産業界で働くということはどのようなことなのか学べればという思いで参加しており、実際に就業体験をおこなえたことで働き方や事業内容に対するイメージを具体化させることができました。

〇〇の事業については事前に資料を拝見して勉強もしておりましたが、実際に現場での仕事を体験し、担当社員の○○さんのお話を伺うことで予想よりもさらにやりがいのある仕事であると感じることができ、非常に感銘を受けました。今回のインターンシップを通じて、より貴社のこの事業への挑戦的な姿勢を肌で感じ取ることができました。 今後も就職活動を続けていくにあたって、より不動産業界への知見を深めるとともに必要なスキルを培っていく所存です。 この度は誠にありがとうございました。

この感想文は、実際に就業体験をして仕事を学んだ場合の感想文です。具体的な仕事に触れたことでイメージできたことや肌で感じたことについて書いています。

それに比較する形で、インターンに臨むまえから業界について研究をしていたことや、今後どのように選考に向けて準備をしていきたいかを書くことで志望度が高いことをアピールできています

インターンシップの感想文で高評価を勝ち取ろう

企業がインターンシップを開催する理由は、本選考前に優秀な学生との接点を作るためです。つまり、インターンシップの最初から最後まで人事担当者は目を光らせ続けています。

インターンシップを通じてアピールする他に、アンケートや感想文でさらにアピールすることが最終的な印象をよくするポイントなのです。

インターンシップは、本選考の前哨戦だと思った方がいいでしょう。そのため、このようにアンケートや感想文でアピールすることは有効で、本選考を有利に進める材料となる場合があります。インターンシップの感想文で、人事担当者へ最大限のアピールをしましょう。

インターンシップでの感想文に関する調査

  • 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2022年8月10日~15日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
  • 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の152人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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