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【課外活動をアピールする文章構成】例文7選やポイントをご紹介

課外活動の経験は就活で武器になる!

学業以外の活動である課外活動での経験が、なぜ就活で重要視されるのでしょうか。それは課外活動をすることが社会的に広い視野を持てるように成長できたり、協調性、忍耐力、責任感など情操を育んだりできる機会になるからです。そんな課外活動の経験を就活で武器にするには、採用担当者にあなたの人柄を垣間見せて分析させ、どのように周りの人と関わり、組織に刺激を与えることができるかを想像できるように書く必要があります。

課外活動とは

課外活動とは、そもそもどんな活動でしょうか。正規の教育課程を略して「正課」と言い、教育課程外を略して「課外」と言います。ですから課外活動とは大学での正規の教育課程の外、つまり大学のカリキュラムに含まれていない教育活動のことです。

通例として課外活動は、すべての学習者が行う活動として規定されていない活動を指します。例えば、小中高の教育課程では学習指導要領があり、それに適用されている特別活動などの教科外活動は正課とされ、課外活動とは違うものです。

大学では学習要領の適用はされないため、各大学で特に正規の教育課程であることを指定されていない限り、学生自治会活動、クラブ活動、学校行事、課外授業などは、課外活動になります。

課外活動についてはこちらの記事でも詳しくまとめてあるので、併せて確認しておきましょう。

インターンシップ

就職活動でアピールできる課外活動の一つにインターンシップがあります。インターンシップとは、学生が特定の職業を経験するため、企業において一定の期間実際の業務に従事する制度です。インターンシップには、1日から1週間の短期プロジェクト型と数か月に渡って社員とともに業務を遂行する長期型のものがあります。

前者ではコミュニケーション能力や発想力を鍛えられるプログラムとなっており、後者では、実際の業務を行うことで責任感や実務への対応力を培うことのできる内容となっています。

短期型でも長期型でもインターンシップでは、実社会の中で社会人として経験を積むことになるため、業務に対して真摯に取り組む姿勢や業務の中で設定された目標を達成することを学ぶことが可能です。業界や職種についての理解を深め、自分自身を成長させることのできるインターンシップの経験は、ぜひ効果的にアピールするようにしましょう。

アルバイト

インターンシップ同様に、学生が実社会で就業経験を積むことができるものとして、アルバイトがあります。サークル活動やインターンシップを経験していなくても、1度くらいはアルバイトとして働いた経験がある方も多いのではないでしょうか。

アルバイトの場合も、アルバイト先の企業の一員として働くことで、社会人としての立ち居振る舞いや言葉遣い、相手の立場に立って行動するスキルが身に付きます。アルバイト先での経験で、自分が感じたことや工夫して行動したことを履歴書に記載することは自分を知ってもらうための材料になります。

アルバイトを通じて学んだことを効果的にアピールすることは、企業の採用担当者に、実際に仕事をしている自分の姿を想像してもらうことに役に立つでしょう。アルバイトでの貴重な経験を使って、うまく自分をアピールできるようにしましょう。

アルバイト経験をアピールするコツはこちらの記事で解説しています。

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課外活動は履歴書でアピール出来る

履歴書の課外活動の欄を使って、学業以外に力を入れたこと、そこから学んだことをアピールすることができます。課外活動の欄を通じて企業の採用担当者が知りたいことは、課外活動を通じて何を身に着けたのかや、学んだことを企業の中でどのように活かしていけるのかということです。

特に新卒の採用の場合、経験は少なくて当然になりますので、ポテンシャル重視での採用になります。履歴書の中でも課外活動の欄は、応募者のこれまで経験や人間性を踏まえ、企業にマッチするかどうかを判断する材料になりやすいと言えます。課外活動の欄は自分をアピールできる欄であると考え、余すところなく自分の良さを伝えられるようにしっかりと自己分析をして書きましょう。

経験から得たものをアピールする

前述のとおり、企業の採用担当者が課外活動の欄から知りたいことは、学生がその企業でどのくらい有用なのか、言い換えると企業にどれくらい貢献してくれるのかです。課外活動を通じて得たものは何かを、できるだけ具体的に書き、採用された場合に活躍できる人材であるということを印象づけましょう。

具体的には、実際に課外活動で経験したこと、それにプラスして、どんな目的を持って取り組んだのか、経験を通して得たものは何か、また得たものや磨いたスキルを実社会でどのように活かしていくことができるかのかを書くと良いでしょう。これらの内容を具体的に書くことで、自分に対する採用担当者のイメージが膨らみ、他の候補者との差別化につながります。

自分をより魅力的に見せることが出来る

企業の採用担当者は、履歴書の課外活動欄から、学生の個性や人間性も読み取ろうとしていると考えられます。ただ単に活動内容を羅列するだけでは、採用担当者に応募者の個性が全く伝わりません。しかし、活動内容だけではなく詳細なエピソードやそこから感じたこと等を具体的に記載することで、採用後のイメージも湧きやすくなります。

課外活動の内容自体はありふれたものでもかまわないのです。それより、自分が体験してきたこと、考えたことをどう伝えるかが大切です。履歴書を見て興味をもってもらえなければ面接に進むこともできません。できるだけ自分を魅力的にみせ、この応募者に会ってみたい、一緒に仕事がしたい、と思ってもらえるように、自分をアピールしましょう。

履歴書での課外活動の書き方についてはこちらの記事を読んでみてください。

課外活動をアピールする文章構成

課外活動をアピールする文章構成

それでは、課外活動をアピールする文章を書くときには、どのような要素を含めて書けばよいのでしょうか。まず最初に課外活動の内容と活動環境に関して書き、何らかの課題を解決するためにどのようなアクションを取ったか、そしてどのように仕事に活用していくかを、体系的かつ論理的に書くことによって採用担当者にアピールすることができます。では、次に、各項目について詳しく見ていきましょう。

①内容や活動環境

一番最初に記載しなければならないことは、あなたがどのような課外活動に取り組み、どんな環境において活動したかです。高校までならば主に部活動や、ボーイスカウトやガールスカウトなどの外部団体における活動、大学の場合は加えてゼミおける活動やサークルにおける活動、またはボランティア活動などが挙げられます。

そして、これらの中から活動環境を選び、どのようなことを指針として所属した団体で活動していたかを記載することが必要です。全力で物事に取り組むことを目標にしていた場所で活動していたのか、まったりと楽しむことを重視した環境で活動していたかによって、学びとった内容は大きく異なるためです。

②課題に対する解決へのアクション

活動する場所や内容を記載した後には、あなたが直面したその団体における課題を記述し、どのように解決してきたかを記載する必要があります。いわゆる「問題解決能力」があるかどうかを採用担当者は知りたがっていますので、自分がどのような問題に直面し、どのような手法を用いて、どのように解決したかということを論理的に採用担当者に訴えることが求められます。

結果も大切ですが、結果よりは解決に至るまでの過程を重視しましょう。その時にどのようなことを考え、どう行動したかを説明することができれば、たとえ結果は芳しくないものだったとしても採用担当者からの高い評価を得ることができます。行動の過程を一番見られているということを忘れないようにすることが大切です。

③学び得たこと

課外活動における経験から、あなたが何を学びとることができたかを記載することもまた大事な要素の1つです。採用担当者から見れば、就活生が体験した経験そのものは全てバラバラで、内容に一貫性はありませんが、話を聞けばある程度学んだ内容を一般化することができます。

グループをまとめて主導したという話であればリーダーシップ能力を培ったと判断されますし、周りが問題の解決に困っていたところに別の視点からの意見を加えて解決に一石を投じたという内容であれば、俯瞰して物事見る能力がある、といった具合に一般化されて判断されます。大切なことは、採用担当者が想像しやすいようなわかりやすいエピソードを用いて、あなたが学習したことをアピールすることが大切です。

④仕事への活かし方

最後に含めるべき要素は、あなたが学習した経験やエピソードから学んだことをどのように仕事に活用していくか、という点です。いくら学んだ経験やエピソードが素晴らしいものであっても、それらをどのように仕事に活用していくかを記載していなければ、ただの自慢話で終わってしまいます。

あなたが入社してから担当するであろう仕事を想像して、このような分野で、今までの経験を活用して仕事に取り組むことができます、という内容のアピールを採用担当者に伝えることが大切です。リーダーシップを持ってみんなと協力して仕事に取り組むといった内容や、会議が紛糾しているときに客観的な観点から発言をして、仕事をまとめていきます、といった内容が具体的な例になります。

課外活動の例文7つ

学業より課外活動の方が個性や性格が出て、人柄がわかりやすいと企業側が見ていることを頭に入れて、しっかりわかりやすく伝わるように自己PRを仕上げます。以下で、課外活動をアピールする例文を見てみましょう。

①サークル

大学でスキー・スノボーサークルのイベントの企画担当をしていた私は、この活動で交渉力とコミュニケーション力を養いました。オフシーズンに大人数が楽しめる企画を立てるのが大変で、忌憚のない意見やアイデアを募るため、フェイスツーフェイスでコミュニケーションをとり、小さな意見にも手間を惜しまず耳を傾け、まとめる交渉をしました。
その甲斐あって、皆の信頼と協力を得られて団結し、数々の楽しいイベントを催行できました。この経験を活かし、御社でもコミュニケーション力や交渉力を発揮して、意見やアイデアをまとめ上げ、プロジェクトを達成出来るように頑張りたいと思います。

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人と協調して成果を出すことが多いサークル活動ですが、アピールするポイントはコミュニケーション力と交渉力に絞っています。協調性やチームワークを求める企業には、ただ同調するだけではなく、コミュニケーションをとって交渉してまとめあげることも必要です。
ただの協調性だけではなく、それに至る能力であるコミュニケーション力や交渉力を、どう仕事に活かすかをアピールしています。

②ボランティア

私はボランティア活動で、あきらめない貪欲さと自分の行動への責任の持ち方を身につけました。豪雨の被災地の惨状をニュースを目にし、私がすぐに取った行動は夏休みのボランティア活動でした。初参加で準備不足がたたり熱中症になってしまい迷惑をかけてしまいました。
仕切り直して出直し、他のボランティアと協力し合って、被災者の家を無事片付けました。この経験で、情報取集の大切さや、自分の行動にどのように責任を持つようにすべきかを学び、失敗してもあきらめない貪欲さが、事を最後まで成し遂げることを実感しました。これからもチャレンジ精神を忘れずに、貪欲さと責任感ある行動力をもって、御社に貢献していきます。

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失敗したことを書くのは抵抗があるかもしれませんが、チャレンジに失敗はつきものであり、企業の仕事でも成功ばかりではありません。むしろ、失敗を糧にどんな困難も乗り越えて克服する貪欲さとチャレンジ精神があることをアピールしています。

ボランティアについて履歴書に書くときのコツはこちらの記事で確認しておきましょう。

③部活動

私は、大学の部活動で、チャレンジ精神と仲間の大切さを学びました。高校はテニス部でしたが、大学で新しいことにチャレンジしたくて、卓球部に入部しました。フットワークはテニスで鍛えられていたのですがラケットの違いが大きく影響し、試合をしても足を引っ張りなかなか勝てませんでした。
まず1勝を目標にして先輩たちにアドバイスを乞い、部活後の自主練習や仲間に練習相手を頼んで練習し、やっとチームに貢献することができました。仲間や先輩の協力で成し遂げた1勝は、仲間を信じチャレンジすることの大切さを教えてくれました。この経験を活かし御社でもチャレンジ精神を発揮し、周りの人たちと新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っております。

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部活動での課外活動は、仲間の大切さや逆境へのチャレンジ精神をピールするのによい題材になります。このほかにも団体やチームで行うスポーツは、団結力のアピールによい題材です。

クラブ活動について履歴書に書くときはこちらの記事も併せて読んでみてください。

④インターンシップ

私はインターンシップで学んだものは、信頼やリーダーシップのすばらしさでした。私は念願のインターンになれたことに意気込み過ぎて、簡単な業務もこなせず失敗続きでした。それを見かねたチームリーダーが食事に誘ってくれて、自分の失敗談を話し勇気づけ、どんなに忙しくても行動する前に考えろというアドバイスでした。
失敗したことをわざわざ話してくれる先輩の懐の深さと、私を信じ至らないところを的確に見抜いて導いてくれたことに感謝と尊敬の念が湧きました。インターンを終了する頃に失敗に変わりに手に入ったのは、周りの人を気遣う余裕でした。この経験を活かし、御社に入ったら、周りに心配りをし、協力や提携、団結しながら仕事ができるように頑張りたいと思います。

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インターンシップは志望の業界や企業を選んですることが多いので、周りの人は次世代を育ててくれようとすると思います。その中でも、自分の業務だけ見ているのではなく、チームや組織を見て学び、考え、自分に何ができるかを率先して行動する人柄がアピールできれば求められる人材になるでしょう。

⑤習い事

私は習い事で、努力を継続して目標を達成する粘り強さを身につけました。姿勢が悪いことがコンプレックスだった私は、社交ダンスを習うことにしました。最初は背筋が伸びず壊れた操り人形のようでしたが、姿勢だけは3ヶ月で直そうと心に決め、日頃から立ち居振る舞いに気を遣う習慣をつけ、その結果きれいな姿勢を手に入れました。
毎日の小さな努力の積み重ねで目標を達成する経験をし、努力を継続することのすばらしさを実感しました。また、コンプレックスが1つなくなり自分に自信が持て、社交的になり行動範囲も広がりました。この経験を活かして、粘り強く目標を達成するまで努力を続け、御社に貢献していきます。

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組織では、与えられたことをするだけではなく、自ら率先して仕事や目標を立てて行動する人材を必要とし求めています。そこで、自律的に目標を立ててコツコツ努力を続けて成果を出したことをアピールした例文でした。

⑥趣味

私は趣味を通じてマネジメント能力を養いました。私の趣味は健康管理です。コレステロールや血圧なども高くなる予備軍の状態なら、薬より食べるものでコントロールできると考え、食材や調理法を調べて研究します。そして、家族の健康診断に書かれる注意点を洗い出して反映されたのが、日々の食事メニューでした。
例えば、コレステロールを下げる言われるリコピンを効果的に摂取できるオリーブオイルを使ったトマト料理です。問題点を洗い出して、追及、研究し、効率的に改善していくプランを作ることは、すべてのマネジメントに共通するものです。この趣味を通して養ったマネジメント能力で、御社のために業務や働く人のマネジメントに役に立つよう頑張ります。

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趣味も突き詰めれば、題材としてアピール要素が浮かんできます。できれば、志望の業界や企業の求める人材としてアピールできるものを選ぶ方が良いです。趣味は特に人柄や習慣を表しやすいので、採用担当者の立場になって、どんな印象を与えるか考えて書くようにします。

好きなことで養われた集中力や継続力、人間味を与える趣味趣向が自社とマッチングしているか、今後の仕事に活かせそうか、見られていることを意識して書くと良いです。

⑦アルバイト

私は、計画的に目標を達成するために、自己と時間の管理能力を身につけました。レストランのアルバイトをしていましたが、とても楽しかったので、学生の本分である学業が疎かにならないようにスケジュール管理をしました。24時間のタイムテーブルで1週間のスケジュールを曜日別に作り、学業とアルバイト、プライベートの時間に優先順位を付けました。
そこで、今まで気付かなかった効率の悪い動きに気付き、自分を律して能率的に行動を整えることにしました。すると、流れのいいスケジュールを組むことが簡単にでき、学業とアルバイトを両立させることができました。この経験は、御社でも計画的に事業を進め、自己管理と時間管理をして目標を達成し、成果を上げることに役立てると思います。

※この例文はChat GPT自己PR作成ツールで作成しました。
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アルバイトを題材にして課外活動を自己アピールする場合は、色々な経験に焦点を当てることができると思います。例では、接客業でコミュニケーションが好きな性格と、自分なりのスケジュール管理の方法を例に計画性や自己管理能力をアピールした例文でした。

アルバイトのアピールについてはこちらの記事でも解説しています。

履歴書でアピールする時のポイント

まず基本的なことですが、企業の採用担当者に訴えるものなので読みやすく丁寧な字で、採用担当者にわかりやすい文章構成で書きます。履歴書で課外活動の経験をどのように書いてアピールするべきか、文章構成に迷った時はポイントを押さえて考えると良いでしょう。

履歴書でうまくアピールするためのポイントは3つです。どんなきっかけで行動が始まり、どんな経験や結果を経て、実際の仕事に活かすことがきるか、また題材をどう選ぶかがうまく書くための構成要素になります。

思考力と行動力にフォーカスする

まず1つ目のポイントとして、思考力と行動力にフォーカスします。自己アピールとして書こうとしている課外活動に対し、あなたがどのように感じ考えることができるかの思考力と、どのように行動するべきか決める行動力に焦点を当てて構成を考えるのです。ここであなたの物事に対しての思考力や行動力を示し、性格や人柄を採用担当者にアピールできます。

伝えたいメッセージを採用担当者に的確にアピールするためには、困難な状況や滞った状態を、どう工夫を凝らして提案したり、乗り越えたり行動に移したかを分かりやすく説明することが良い方法です。このように課外活動の経験の中で、課題や目的にどんな思考を持ってどう行動したかをはっきり述べることが重要なポイントの1つになります。

実際の仕事への貢献度を示す

学業や授業以外に力を注いだものをアピールすることで、与えられたものをこなすだけの人か、自分から積極的に動いて成果を出す人か、採用担当者が見極める材料にされるでしょう。次に押さえる2つ目のポイントは、課外活動によってもたらされた結果や成果、自身の成長を実際仕事する上でどのように活かすことができるかを考えます。実際の仕事に課外活動の経験をどう活かす事ができるのかを、具体例を上げたりして述べることが重要です。

誰もが驚くような活動でなくてもいい

最後の3つ目のポイントとして、題材はどんな活動の経験を選ぶのが良いか考えます。目指す業界や志望企業が求める人材に合ったものが良く、採用担当者が履歴書に目を留めて読んでみたいと思うものでなければなりません。だからと言って、他の人が書いていないような奇抜な、特別な課外活動を書かなければならない訳ではないです。

その理由は、採用担当者が何を読み取りたいかを理解すればわかります。企業の採用担当者は、どんな活動なのかを重視しているわけではないので、人が驚くような特別な活動である必要はないのです。どんな活動でも経験して得るものがありますから、それを深く掘り下げて考え、志望企業にどのように貢献できるかを熟考します。どんな課外活動の題材を選ぶかが大事ではなく、もたらす結果や成果が企業に貢献できる要素のある経験を題材を選ぶことが重要なポイントです。

課外活動をアピールするコツは取り組みの姿勢

課外活動についてアピールする場合は、取り組みの姿勢を重点的に伝えていくことが大切です。課外活動ではどのように取り組んだのかが重要視されていますので、過程をきちんと伝えることで高評価を獲得することができます。同じ活動内容を伝える場合でも、どのようにアピールするかによって与える印象は違いますし、評価のされ方も違ってきます。アピール次第で印象は大きく変わりますので、取り組みの姿勢を重視して伝えていきましょう。

結果はそれほど重要ではない

課外活動で取り組みの姿勢を重視してアピールする理由としては、結果はそれほど重要視されていないからです。課外活動ではどのようなことに取り組んでいたのかも大切ですが、その結果によって評価が変わるわけではありません。結果を出すことは大切ですが、その結果によって得られたものがなければ評価の対象にはなりませんし、マイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。

課外活動で大切なのは何をやったのかではなく、そこから何を得たのかが重要であり、どのように取り組み、成長したのかが大切です。取り組みの姿勢が悪ければどんな結果を出していても評価の対象にはなりません。結果よりも経過を重視して、どのような姿勢で取り組んだのかをアピールしていきましょう。

続けられた理由を明らかにする

課外活動では取り組みの過程で何を得たのかだけではなく、なぜ続けられたのかをアピールすることも大切です。課外活動は長く継続したことも評価の対象になりますし、継続年数が長ければ長いほどに高評価を得やすくなります。しかしただ長く続けていればいいわけではなく、続けられた明確な理由がなければなりません。

惰性で続けるだけなら誰でもできますし、目的意識がなければ何も得られないことも多いです。活動の取り組みから何かを得て成長するためには、明確な目的意識を持っていることが大切であり、意欲的に取り組むことが大切です。自らの意思で意欲的に取り組んでいなければ成長はできませんので、なぜ長く続けられたのか、その理由も伝えていきましょう。

面接で課外活動に関する質問をされることもある

就活の面接では、学生時代に取り組んだ課外活動に関する質問をされることがあります。面接官がボランティアやアルバイト、サークル活動など、その就活生が履歴書に書いている事柄を取り上げ、それに関する質問をしてくるのです。

面接官は、就活生が有意義な学生生活を送っていたかどうかや、集団におけるその人物の立場や役割などがどのようなものであったかという部分から、その学生の人物像を導き出そうとしています。そのため、履歴書に書く課外活動の内容は、自分がアピールしたい強みや貢献できる部分に結びつけて書くようにします。面接で課外活動について述べる際に押さえておくとよい具体的なポイントを以下にまとめましたので参考にしてみてください。

「なぜその活動をしたのか」はよく聞かれる

面接では、履歴書を見ながら「なぜその活動をしようと思ったのか」というきっかけになった事柄やその時の感情について質問をされることが多いです。「どうして〇〇サークルに入部したのですか?」「なぜそのような活動に関心を持ったのですか?」などの質問にスムーズに答えられるようにしておきましょう。

「先輩に誘われて」や「なんとなく」といった主体性のない回答をすると、「自分の意見や考えに基づいて行動しない」「人に流されやすい」というマイナスイメージを面接官に与えてしまうかもしれません。「〇〇に長年憧れていて、自分も同じ分野で活躍したいと思った」など、自分の行動するきっかけとなった事柄について、自分の人間性がきちんと伝わるような答えを準備しておきましょう。

具体的に話せるように対策しておく

履歴書に書いた課外活動について、面接ではさらに掘り下げて話ができるようにあらかじめ対策をしておきましょう。履歴書に活動内容を書いただけで満足していてはいけません。面接官に質問された時には、その課外活動を通じて何を学び、得ることができたのか、またそれを入社後にどのように活かしていきたいのかまでを繋げて話せるようにしておく必要があります。

例えば、アルバイト経験について聞かれた場合は、自分の仕事内容についてだけではなく、アルバイト先がターゲットとしている客層や、仕事をする上で注意を払わなければならない点、どのような場面が大変だと感じたのかなど、その活動内容について具体的に話せるようにしておきます。履歴書に書いてある内容をそのまま述べただけでは、面接をする意味がありませんので、履歴書の内容をさらに膨らませて、入社後の仕事に対する意欲や熱意までを面接官に積極的にアピールするようにしましょう。

課外活動を通じた考え方や学びをアピールしよう

就活エージェントによると、就活生のうち90%は何かしらの課外活動を経験しています。その90%が経験している7つの主な課外活動について述べましたが、この他にも大学の行事を実行するという課外活動があり、例えば学園祭や文化祭などの実行委員の経験も、課外活動としてアピールできます。

企業側が履歴書で知りたいことは、課外活動でどんなことをしたかということではなく、あなたが課外活動を通して何を考え、学び得たのかということです。またどう成長を遂げて、今後の仕事に活かすことができるかということを知りたいと思っています。履歴書の自己PRは、企業側がやる気と人柄を知って、自社へのマッチングや貢献度を計るためのものであることを忘れないようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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