職種研究

【自社養成パイロットとして採用されるには】憧れの職業に就くために知っておきたい制度の実態

自社養成パイロットとは

自社養成パイロットとは、航空会社がパイロット候補の人を養成する制度を使って育成されたパイロットをさします。ステータスの高さから、就活生にとって人気の就職先です。応募条件は大学を卒業する予定の就活生であることで、筆記や面接試験を突破すれば、憧れのパイロットになることができます。多くの応募者に対して合格者が数十人と狭き門で、選考のレベルは高く、長期間の選考であるため、パイロットになるという強い気持ちがある人だけが応募をするのが無難です。

応募者は有名大学の就活生が集まり、合格者の少ない椅子を目指しています。合格すると航空会社の社員として、多くの研修をこなして念願のパイロットとしてのキャリアがスタートします。パイロットの収入は高く、専門性がある職種であり人気の仕事です。

自社養成パイロットを募集している航空会社と実態

年度によって自社養成パイロットの採用を止める航空会社もあるので、自社養成パイロットを募集している航空会社の情報を集めることが必要です。大手の国内の航空会社は、ほとんど毎年採用を行っています。

就活サイトなどで調べると、外資系の航空会社でも自社養成パイロットの募集をしていることがあります。優秀なパイロットを育成したいニーズは高まっており、狭き門ですが、自社養成パイロットの採用をおこなっている航空会社は存在しているのです。

国内ではJAL・ANA・スカイマークなどが行っている

国内の航空会社では、JAL・ANA・スカイマークなどで自社養成パイロットの募集をしています。年度によって異なっていますが、会社によっては就労経験があっても応募を認めており、幅広くチャンスを提供していると言えるでしょう。国内大手の航空会社では、飛行機の性能が向上することに対応ができる新しいパイロットを採用したい意向があります。

航空会社間の競争が激しくなっており、人材の確保が課題となっています。JAL・ANA・スカイマークのホームページでは、エントリー情報を登録することが可能です。選考のテストも応募のタイミングと合わせて実施されることが多いです。

合格倍率はどの航空会社も100倍以上

人気企業の合格倍率で倍を超えると、難関の人気企業として扱われますが、自社養成パイロットの合格倍率は、国内のどの航空会社でも100倍以上です。採用枠が50人前後であるなかに、7,000人以上の応募者が集まります。学部によって応募が制限されることはありませんが、4年生大学の応募者がほとんどです。また、国立や、有名私立大学の就活生が集まり、厳しい競争率となります。

100人が応募して1人しか合格できない自社養成パイロットになるには、選考の対策をしっかり行う必要があります。面接や筆記試験以外に、パイロットとしての適性があるか身体検査も実施されます。最近は、人物を重視した採用がおこなわれている様子です。絶対にパイロットになりたいという強い意志をもって採用活動に挑むのが、合格の狭い門を開けることにつながるでしょう。

4年生の大学か大学院を卒業していれば応募する事が可能

憧れの自社養成パイロットになるための応募条件として、4年生の大学か大学院を卒業していることが必要です。文系、理系の学部は問わず、全学部での応募が可能です。卒業してから、数年経っている既卒生であっても応募条件が合えばエントリーすることができます。身体検査を突破することも、自社養成パイロットになるために求められている条件です。

飛行機に乗る何百人もの生命を預かる重要な仕事ですので、学力以外の体力も問題無く優れている必要があります。特に、視力は飛行機の操縦に重要ですので、厳しい応募条件が定められています。日本の航空会社では、おおむね矯正視力が1.0以上の水準とされていることが多く、自社養成パイロットになりたい就活生は視力検査に耐えられるように準備が必要です。

自社養成パイロットとして採用されるには

昇給について将来は高い年収が期待できる自社養成パイロットへ応募する就活生はとても多く、数人の合格枠しか設けられていない厳しい選考を勝ち抜かなければいけません。多くのライバルと差をつけるためには、少しでも早く行動をして、確実に選考ステップを突破していくための情報集めが大事です。

有効な情報集めとして、自社養成パイロットの座を勝ち取った先輩就活生が行ったことを参考に、採用に近づくために実践すべきことをまとめました。

航空業界内定者のESを参考にしよう

航空業界の内定を得るためには、エントリーシートを通過させる必要があります。エントリーシートでは、志望動機だけでなく各企業ごとに色々な質問が用意されています。そこでおすすめなのが「航空業界の内定者ESまとめ」です。

この回答集には、ANAとJALに内定をもらった就活生のESが掲載されています。パイロットやキャビンアテンダント内定者のESが無料でダウンロードできるため、他の就活生に差をつけて対策をしたい就活生におすすめです。

パイロットインターンシップに参加しよう

航空会社は採用試験前に、数十人の学生をインターシップに誘うことがあります。文系や理系の枠を設けず、地方の一部の大学生も含めて、航空会社の社員との交流をする機会となります。自社養成パイロットに関した質問ができるチャンスです。インターシップは数日おこなわれ、適性検査や個人面談が参加した学生になされ、中には、更なる選考ステップに進む学生もいるでしょう。

インターシップには現役のパイロットである航空会社の社員も参加します。パイロットになる心がけについての説明があり、参加した学生は7人くらいのグループに分かれて、飛行機のトラブルについて議論をします。また、参加したそれぞれの学生と副操縦士の面談が30分くらいおこなわれ、パイロットとしての適性チェックもされるでしょう。自社養成パイロットになる近道ですので、機会があれば必ず参加してください。

5次選考までを突破しよう

自社養成パイロットになるための厳しい選考は長丁場です。有名大学に在籍する就活生や、スポーツなどの活動で著名な実績を残す就活生が集まる為に、一般的に5次選考までを突破する必要があります。週活生は、まず集団面談に参加して、自己アピールを行います。パイロットになることで、会社にどのように貢献ができるのか明確に伝え、意欲を示すことのできる就活生が選ばれるでしょう。

自社養成パイロットになるために特徴的な選考が適性検査です。飛行機を操縦するようなフライトシュミレーターを利用して、パイロットとしての適性があるかチェックをされます。ほかの就活生と一緒にフライトシュミレーターを使用しますので、周りに集まるライバルたちの視線を気にしなければいけません。操縦技術が高い必要は無く、安全に飛行機を操縦できる素質があるのかチェックする選考です。

英語レベルをアピールするためにTOEICを受けておこう

日本を飛び出て海外へのフライトに挑戦する可能性があるパイロットには、英語でコミュニケーションを取るスキルが求められます。英語を読んだり、聞いたりするスキルをチェックするために、TIOECを受験するのをお勧めします。TOIECは開催場所が全国で、ほぼ毎月に開催されるので、自社養成パイロットになりたい就活生が自身の英語レベルをチェックするために適しています。

大学生のTOIEC平均スコアは500点位となりますが、自社養成パイロットを目指す就活生は700点位のスコアを目指しましょう。TOIECは、受験英語とは異なり、日常生活やビジネスで使う英語が問題として出題されます。市販の問題集を繰り返し学習することで出題形式が分かってくるでしょう。自社養成パイロットを目指す就活生の中には、海外で生活をしていた経験を持つ人もいるため、なるべく英語で差がつかないように対策してください。

自社養成パイロットとして採用された後

厳しい選考を突破して自社養成パイロットの内定を勝ち取った後に、就活生は一人前のパイロットに成長するためのカリキュラムを受けることになります。乗客の命を預かる仕事であり、高い専門性が要求されるパイロットになるための知識と経験をトレーニングします。日々の仕事で覚えることは複雑で多いです。飛行機を操縦するための機材を一つずつ勉強し、安全にフライトするための法規などハードな課題をクリアしていきます。目標の達成力が磨かれます。

まずおこなうのは訓練ではなく地上業務

専門性が高いパイロットの候補ですが、自社養成パイロットで採用されたあとに行うのは、航空会社の社員と一緒に働く地上業務です。配置期間は航空会社によって異なりますが、航空会社の仕事を理解するために、お客様と接点を持つ仕事に配属されます。パイロットとして働くためには、社会人としての心構えや、職場で働く人たちとのコミュニケーションを取る力も必要です。

航空会社では数多くの職員が働いており、お客様と搭乗手続きを準備する職員も多くいます。自社養成パイロットで採用された就活生は、搭乗手続きなどお客さまへ応対をする仕事で、仕事でのサービスマナーを学びます。笑顔でお客さまのニーズに応えるためには、航空会社で働くことが好きである気持ちがとても大事です。実際のパイロットになる前の仕事ですが、貴重な経験を積んで成長することができるでしょう。

さまざまな場所で副操縦士昇格訓練をおこなう

地上での実施訓練を終了した後は、パイロットになる第一ステージとして副操縦士昇格訓練が行われるでしょう。訓練は日本だけではなく海外でも行われ、数か月に渡りパイロットになるための基礎知識を勉強していきます。飛行機を操縦するための基本的な操縦能力を訓練で開発し、飛行機が飛ぶための航空理論を学びます。文系的、理系的な知識を横断して習得していくことになるでしょう。

副操縦士は、飛行機に搭乗している航空乗務員の最高責任者である機長の補佐をおこないます。法律で飛行機には二人の操縦士が搭乗することが義務付けられており、機長と副操縦士のペアで飛行機を操縦することが多いです。ハードな訓練を積んで成長していく必要がありますが、国内の航空会社の副操縦士の年収は1,000万円以上であり、やりがいも大きな仕事です。

自社養成パイロットになるための準備をしておこう

優秀な就活生が多く集まる自社養成パイロットの選考は、5次選考まで続く大変厳しいものです。ですが、憧れのパイロットとして働く夢を獲得するチャンスです。周りのライバルに負けない為には、パイロットになりたい志望動機をまとめて、早めに選考の準備をしておく必要があります。専門性が高い仕事をすることで成長し、会社や社会に貢献していきたいということを分かりやすく整理してください。

また、パイロットは英語力が求められる仕事ですので、一定水準のTOIECスコアを獲得しておいたほうが良いです。自社養成パイロットの内定を獲得したい熱意を持って、パイロットになるためのハードなトレーニングを積んでいく自覚が就活生に求められます。ハードルは高いですが、パイロットになる夢を持って飛び越えましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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