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パイロットの仕事内容を知って内定を目指そう
パイロットの収入は高く、専門性のある職種ですので就活生に人気の職業です。国内にとどまらず、海外各地で活躍できる数少ない職業と言えます。
また、パイロットに興味はあっても、「実際にどんな仕事をしているのか」と疑問を抱く人は少なくないでしょう。
本記事では、パイロットを目指す上で知っておきたいことや、選考の流れ、入社後の仕事について紹介します。一通り読み、パイロットの仕事内容について理解を深めましょう。
自社養成パイロットとは
自社養成パイロットとは、航空会社がパイロット候補の人を養成する制度を使い、育成されたパイロットのことを指します。
応募条件は4年制大学を卒業見込み、もしくは大学院を修了見込みの学生であることです。筆記試験や面接、身体検査などを突破すれば、憧れのパイロットになることができます。
多くの応募者に対して合格者が数十人と狭き門で、選考の難易度は非常に高いです。選考は長期間に及ぶため、最後まで投げ出さない「絶対にパイロットになる」という意思を持って応募しましょう。
応募者は有名大学の就活生が集まり、数少ない合格者の椅子を目指しています。合格すると航空会社の社員として、多くの研修をこなすことで、念願のパイロットとしてのキャリアがスタートします。
自社養成パイロットを募集している航空会社
国内の航空会社は、基本的に毎年採用を行っています。しかし、2019年から流行した新型コロナウイルスの影響で、募集をしない航空会社も出ています。興味のある企業が募集をしているかは、チェックしておきましょう。
就活サイトなどで調べると、外資系の航空会社でも自社養成パイロットの募集をしていることがあります。優秀なパイロットを育成したいニーズは高まっているため、自社養成パイロットの採用は続いています。
あなたがパイロットに向いているか、確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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国内ではJAL・ANAなどが行っている
国内の航空会社では、JAL・ANA・スカイマークなどが自社養成パイロットの募集をしています。年度によって異なっていますが、会社によっては就労経験があっても応募を認めており、幅広くチャンスを提供していると言えるでしょう。
ただし、新型コロナウイルスの影響でANA、スカイマークは2021年度の自社養成パイロットの募集を取りやめています。
「志望する企業が募集しているか」を知るためにも、気になる企業の採用ホームページは随時チェックするようにしましょう。
合格倍率はどの航空会社も100倍以上
自社養成パイロットの合格倍率は、国内どの航空会社でも100倍以上です。採用枠が50人前後であるなかに、7,000人以上の応募者が集まります。
100人が応募して1人しか合格できない自社養成パイロットになるには、選考の対策をしっかり行いましょう。面接や筆記試験以外に、パイロットとしての適性があるか健康状態、バランス感覚を確認する身体検査も実施されます。
乗客の命を預かるパイロットには、リーダーシップ・責任感・判断力・ストレス耐性など、さまざまなスキルが求められます。「絶対にパイロットになりたい」という強い意志をもって就活に挑めば、内定を得ることにつながるでしょう。
応募できるのは4年制大学卒業・大学院修了見込みの人
自社養成パイロットになるための応募条件は、4年制の大学か大学院を卒業見込みであることです。学部は分離を問わず、全学部での応募が可能となっています。
出身校は国公立大学、もしくは有名私立大学が中心となっており、倍率を考慮すると非常に難易度の高い就職先となります。そもそもパイロットの試験は出題される問題が難しく、筆記試験を突破できるのは勉強する習慣のある人だと言えるでしょう。
また、日本の航空会社では、おおむね矯正視力が1.0以上の水準とされていることが多いです。視力は飛行機の操縦に重要ですので、厳しい応募条件が定められています。
パイロットの就活に関することは、別の記事でも紹介しています。併せて読み、参考としてください。
パイロットとして採用されるためにすること
パイロットとして採用されるためにするべきことは、大きく3つあります。それは「インターンシップに参加する」「勉強だけでなく身体も鍛える」「TOEICを受ける」です。
自社養成パイロットへ応募する就活生はとても多く、内定を得るには非常に厳しい選考を勝ち抜かなければいけません。周りと差をつけるためには、早くから対策しましょう。対策として、確実に選考ステップを突破していくための情報集めをすることが大切です。
情報集めとして、自社養成パイロットの採用に近づくために実践すべきことを理解しましょう。
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あなたとパイロットの適性を確認してください
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適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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インターンシップに参加する
航空会社では採用試験前に、数十人の学生を対象としたインターシップが実施されることがあります。インターンシップとは、学生が一定期間、企業で職業体験ができる制度のことです。
パイロットのインターンシップは数日でおこなわれ、参加した学生には適性検査や個人面談が実施されることが一般的です。
場合によっては現役のパイロットである航空会社の社員も参加します。パイロットになる心がけについての説明があり、参加した学生は7人くらいのグループに分かれて、飛行機のトラブルについて議論をするなど内容はさまざまです。
また、インターンシップで目立った成績を上げることができた学生は、更なる選考ステップに進める可能性もあります。
インターンシップは航空会社の社員と交流できる貴重な機会ですので、積極的に参加して、自社養成パイロットになるための秘訣を探りましょう。
インターンシップについては、別の記事でも紹介しています。これから「インターンシップに参加してみたい」と思っている人は参考にしてみてください。
勉強だけでなく身体も鍛える
自社養成パイロットになるための選考は長丁場です。有名大学に在籍する就活生や、スポーツ活動で著名な実績を残す就活生が集まり、一般的に5次選考までを突破する必要があります。
試験は筆記試験や面接だけでなく、身体検査も実施されます。内科・眼科・耳鼻咽喉科、精神神経科の4科に渡り、専門の検査医のもと、健康状態やバランス感覚を確認する検査です。(参考:「航空身体検査|一般財団法人 航空医学研究センター」)
パイロットは多くの人の命を預かる職業であるため、事前に厳密な身体検査をされることになります。日頃から生活習慣に気を遣い、健康に過ごせるようにしましょう。
また、パイロットには長時間のフライトでも耐えられる基礎体力も求められます。体力をつけるためにジョギングや筋トレを行うなど、こちらも日頃から体力向上につながる習慣を続けましょう。
注意点として、身体検査を不合格となった場合、翌年以降も再受験ができない場合もあります。一生に一度のチャンスになる可能性もあるので、試験勉強だけでなく身体も気遣うようにしておきましょう。
TOEICを受ける
日本を飛び出て海外へのフライトにも挑戦するパイロットには、英語でコミュニケーションを取るスキルが求められます。英語を読んだり、聞いたりするスキルを磨くためにも、TIOECを受験すると良いでしょう。
大学生のTOIEC平均スコアは500点位となりますが、自社養成パイロットを目指す就活生は700点位のスコアを目指しましょう。TOIECは、受験英語とは異なり、日常生活やビジネスで使う英語が問題として出題されます。市販の問題集を繰り返し学習し、問題の傾向を掴みましょう。
海外フライトの有無に関係なく、選考で英会話試験を設けている企業もあります。自社養成パイロットになりたい就活生は、自身の英語レベルをチェックするためにTOEICを受験するようにしておきましょう。
パイロットとして採用された後の流れ
厳しい選考を突破して内定を勝ち取った後、就活生は一人前のパイロットになるためのカリキュラムを受けることになります。
主に「地上業務」「副操縦士昇格訓練」を通じ、高い専門性が要求されるパイロットになるための知識と経験をトレーニングします。乗客の命を預かる仕事であり高度なスキルを求められますので、日々の仕事で覚えることは複雑で多いです。
更には、飛行機を操縦するための機材を一つずつ勉強し、安全にフライトするための法規などハードな課題もクリアしていきます。入社後のビジョンを具体的にイメージし、選考通過のモチベーションにつなげましょう。
①地上業務に取り組む
自社養成パイロットとして採用された後、まずは航空会社の社員と一緒に働く地上業務に携わります。配置期間は航空会社によって異なりますが、基本的な仕事を理解するために、お客様と接点を持つ部署に配属されるのです。
航空会社では数多くの職員が働いており、その中でも利用者の搭乗手続きを準備する職員が多くいます。自社養成パイロットで採用された人は、搭乗手続きなど利用者の応対をする仕事を通じて、接客マナーを学ぶのです。
笑顔でお客さまのニーズに応えるためには、航空会社で働くことを好きになることが大切です。パイロットになる前の仕事ですが、貴重な経験を積んで成長することができるでしょう。
入社後の地上業務で携わる主な仕事
- 旅客業務:航空券の発券、荷物検査、乗り継ぎ案内、搭乗手続きなど
- 営業業務:旅客販売、貨物販売、国際提携など
- 整備業務:航空整備、運航確認、日常点検など
②副操縦士昇格訓練をおこなう
地上での業務を経験した後は、パイロットになるステップとして副操縦士昇格訓練が行われます。訓練は日本だけではなく海外でも行われ、数ヶ月に渡りパイロットになるための基礎知識を勉強していきます。
副操縦士は、航空乗務員の最高責任者である機長の補佐をおこないます。飛行機に二人の操縦士が搭乗することは法律で定められており、機長と副操縦士のペアで飛行機を操縦することが一般的です。
内容は、飛行機を操縦するための基本的な操縦能力を訓練で開発し、飛行機が飛ぶための航空理論を学びます。ハードな訓練を積んで成長していく必要がありますが、その分やりがいも大きな仕事です。
自社養成パイロットになるための準備をしておこう
優秀な就活生が多く集まる自社養成パイロットの選考は、長くて大変厳しいものです。ですが、憧れのパイロットとして働く夢を獲得する数少ないチャンスです。
周りのライバルに負けない為には、早めに選考の準備をしておく必要があります。試験勉強だけでなく、身体の管理も徹底することを忘れないようにしましょう。
「パイロットになりたい」という熱意を持っていれば、就活も入社してからも厳しい試練を乗り越えるモチベーションになります。ハードルは高いですが、しっかり対策をして選考通過を目指しましょう。
自社養成パイロットの志望動機を作成しようと思っている人は、別の記事も参考にしてみてください。