面接対策
最近のニュースを面接で聞かれたときの答え方の正解|話題ごとに解説
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目次
- 就活を進めながら最近のニュースをチェックしよう
- 面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる理由3選
- 面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント5つ
- 面接で「最近の気になるニュース」を聞かれた時の回答例5選
- 就活生に聞いた! 気になるニュースで回答した話題
- 面接でのNG回答例5選
- 面接でわからないニュースについて聞かれた時の対応例
- 就活生に聞いた! わからない内容について質問をされたときの対処法
- 最近のニュースを把握する方法4選
- 就活生に聞いた! 普段の情報収集方法
- おすすめのニュースサイト3選
-
最近のニュースを把握する上でのポイント3つ - 就活生に聞いた! 時事問題対策としての情報収集法
- 最近のニュースをチェックして就活を乗り切ろう
就活を進めながら最近のニュースをチェックしよう
テレビのニュース番組、新聞、WEBサイト、ニュースアプリ、ラジオと、現在はさまざまなメディアを通してニュースに触れることが可能な時代になりました。
それでも、普段からニュースを見る習慣のある学生は多くありません。しかし、就活生である以上、ニュースに触れておくことはとても重要になります。
社会人としての知識と教養を身につけるためでもありますが、一番は面接で「最近の気になるニュースは何ですか?」と聞かれることがあるからです。
そこで本記事では、面接で最近のニュースについて聞かれる理由を解説するとともに、どのように答えるべきか、その回答例を踏まえて紹介します。
面接対策の一つとして、ぜひ参考にしてみてください。
面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる理由3選
一次、二次、最終と面接の段階に関わらず「最近の気になるニュース」について聞かれることは多々あります。
面接が始まってすぐに聞かれた場合は、緊張をほぐすためのアイスブレイクとして聞かれるのが一般的です。
しかし、面接の合間や終盤に聞かれた際には、面接官がその質問により就活生を合格させるかどうかを考えている場合もあります。
そのため「わかりません」「特にありません」と回答できないと、何もアピールができずマイナス評価を受ける可能性があるので、気をつけてください。
面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる主な理由として、3つ挙げられます。
以下より順に紹介しますので、面接官の意図を理解し、どのような回答をするのが望ましいのか考えてみましょう。
①周囲の出来事に対する関心度を図るため
面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる理由の1つ目は、周囲の出来事に対する就活生の関心度を図るためです。
社会人になると会社という組織に所属することになり、仕事を進めるには周りと連携を取りながら進める必要があります。円滑に周りとの連携を取るには、常に周囲の状況を把握することが大切です。
また、ビジネスの現場においては政治、経済、金融、テクノロジーと、さまざまな要素が絡み合いながら日々業務が進行します。
たとえば携帯販売の場合、自社のスマートフォンに関する知識だけでなく、総務省によるキャリアの値下げ、5Gやハイエンドスマホといった流行も知っておくことで、販促に役立てることができます。
また、周囲と連携しながら円滑に仕事を進めるためにも、常に身の回りの出来事にアンテナを張り、考えて動ける人材でなければいけません。
面接官は、就活生が世間のどんな出来事に関心を持ち、どれだけ興味を持っているのかを知ろうとします。これは「どんなことにアンテナを張っているのかを知りたい」と言い換えることもできるでしょう。
身の回りの動きに幅広くアンテナを張り、あらゆる知識を持っていることが求められるのです。
②人間性を知るため
面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる理由の2つ目は、就活生の人間性を知るためです。面接官は、就活生のニュースに対する考え方を通じて人間性を知り、自社の社風と合うかを確認します。
仕事を進める上で、チームワークとコミュニケーション能力は大切です。チームワークには、周りと良好な関係を築きながら働ける対応が求められます。
万が一、今いる社員と合わない人を入れてしまうと、仕事に支障をきたす恐れがあります。そのため、面接官は最近のニュースに対する就活生の意見を聞き、どのような考え方を持っているのかを見るのです。
たとえば、ニュースに対して批判的な意見を並べるだけの就活生であれば、面接官にとっては「何でも反対する人なのかな」と感じられます。ただ闇雲に文句を言う人だと、マイナス評価を受ける恐れがあるので注意しましょう。
企業はニュースについて就活生がどう考えるか、その考え方から人間性を知り、採用しても社内の輪を乱さないかを把握するのです。
③情報感度を図るため
面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる理由の3つ目は、就活生の情報感度を図るためです。「情報感度が高い」とは、自分の身になる知識を積極的に取り入れる人のことを言います。
情報感度が高い人は、自ら進んで社会のトレンドを知ろうとします。それは仕事や学習につながるため「情報感度が高い=前向きに取り組める」と言えます。
前向きに取り組める人は自ら学ぶため、面接官にとっては教育に時間をかけなくても仕事で成果を上げてくれる可能性を感じさせる人材です。そう思ってもらえると、面接で評価されることにつながります。
また、さまざまな情報を知っていると、周囲の人とのコミュニケーションにも役立つため、社会人として必要な能力です。
常にアンテナを張って情報を収集し、情報感度が高いことをアピールすることが重要になります。
情報収集のやり方については別の記事でも紹介していますので、併せて参考にしてください。
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面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント5つ
最近のニュースを把握する方法がわかったところで、次に面接で解答する際のポイントを紹介します。
社会人は限られた時間内に成果を出すことが求めらるため、時間を無駄にはできません。最近のニュースに限らず、面接では「端的にわかりやく説明する」のが大切です。
そのためにはどうすれば良いかを、以下より順に紹介します。
①その企業に関する話題を選ぶ
面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント1つ目は、その企業に関する話題を選ぶことです。
面接をしている企業とは関係のない話題だと、理解してもらうために一から話す必要が出るため、限られた時間内に話すのは向いていません。また、面接官によっては興味を持ってもらえない恐れがあり、アピールにつながらない可能性があります。
反面、その企業に関する話題であれば、前向きに研究をしていることをアピールできます。
その質問がされる意図を理解して、面接を受ける企業に関連した話題を話しましょう。
②そのニュースを選んだ理由を述べる
面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント2つ目は、そのニュースを選んだ理由を述べることです。
気になるニュースを話す際、そもそも興味を持ったきっかけから話すと、論理的で理解されやすい回答ができます。また、就活生のバックヤードも知れるので、面接官にとっては人間性を確認することも可能です。
自分がどのような人間であるかを伝えつつ、端的にわかりやすく話すためにも、そのニュースを選んだ理由も述べましょう。
③ニュースは簡潔にわかりやすく紹介する
面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント3つ目は、ニュースは簡潔にわかりやすく紹介することです。
先ほどから述べている通り、面接では限られた時間の中で自分をアピールする必要があります。そのためには、話を簡潔に正しく伝えることが大切です。
事前に気になるニュースをピックアップし、自分の中でかみ砕いて理解して要約しておきましょう。
要約する方法
- 話したい話題の概要をつかむ
- その話題で重要となる部分をリストアップする
- それらを中心として話につながりを持たせる
④そのニュースに対する自分の意見を述べる
面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント4つ目は、そのニュースに対する意見を述べることです。
ただ気になるニュースを紹介するだけでは、何のアピールにもなりません。そのニュースを通じて「自分は何を感じたか」を伝えましょう。それが加わると、面接官は就活生の人間性も知ることができるため、興味を持って聞いてくれます。
面接では単に情報伝達をするのでなく「相手に自分の想いを伝える姿勢」を忘れなようにしましょう。
自分の意見を述べる方法
- ニュースを読んで率直な感想を整理する
→良い、悪い、驚いた、嬉しかった、不安になった - その感想を深掘りする
→「なぜ、そう思ったのか?」 - 上記を踏まえ、PREP法の型にはめて伝える
PREP法とは:
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)に沿って話を述べる方法
例)
結論(Point):私は少子高齢化に対して危機感を感じている
理由(Reason):なぜなら、労働人口の減少につながるから
具体例(Example):実際に労働人口は減少しており、将来的に高齢者を支えるのが困難になるとされている(参照:労働力調査|総務省統計局)
結論(Point):労働者の負担が増えると、日本経済を支えるのにも苦労するため、少子高齢化に危機感を感じている
⑤断定表現は避ける
面接で「最近の気になるニュース」を回答する際のポイント5つ目は、断定表現を避けることです。
ニュースは一つの出来事だとしても、報道するメディアにより発信内容が異なる場合があります。また、捉え方も人によってさまざまです。
自分は正しいと思って話しても、相手にしては「なんか違うな」と違和感を感じさせてしまう恐れがあります。意見が食い違うと「価値観が合わない」と判断されかねず、そうなると選考で不利になります。
また、間違った情報を断定すると、面接官に「内容を理解できていないな」と思われる可能性もあります。
ニュースに対する意見は、あくまで個人の意見であることを忘れず、断定表現をしないように気をつけましょう。
最近関心のある事を面接で聞かれた際の対策は、別の記事でも紹介しています。併せて参考にしてください。
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面接で「最近の気になるニュース」を聞かれた時の回答例5選
ここからは具体的な回答例を通して、どのように回答すべきかを紹介します。
「最近の気になるニュース」を尋ねる面接官の意図や、それに回答する際のポイントを踏まえ、適切な答えを用意しましょう。
面接に臨む前にいくつか話題を用意し、選考を受ける企業ごとに対応できるようにしておくことが大切です。
回答例①:社会のトレンドに関する話題
最近のニュースで、あなたが気になったことは何ですか?
こちらの回答例では「最近の気になったニュースは何か?」という問いに対し、具体的な数字とともにニュースを取り上げています。そのため、面接官がこのニュースについて知らないとしても、内容を瞬時に把握することができます。
また、取り上げたニュースの概要を端的に説明するだけではなく、きちんと自分なりの考えを述べているのもポイントです。
数字を使うことで利き手もイメージしやすく、そのニュースに対する理解の深さもアピールできます。
回答例②:環境問題に関する話題
最近のニュースで、あなたが気になったことは何ですか?
それらはもちろん私たちの体に入る危険性もあります。御社は健康のための機器を製造しているだけでなく、環境汚染防止などにも積極的な企業です。
しかし、現実はまだこのように自然を傷つけ、結果的に人間に跳ね返る事態が残っています。
こちらの回答例では、環境に関する問題を取り上げています。環境に対する取り組みをおこなっていたり、強い問題意識を持っている企業であれば、興味を持って聞いてくれます。
地球温暖化につながる環境問題は、私たちの生活で切り離せない課題であり、どの企業でもポジティブに捉えられる話題です。
「そのニュースに対して自分はどう考えたのか」は、人それぞれ意見が異なり評価ポイントとなるので、自身の人間性を伝える意識も忘れないようにしましょう。
回答例③:社会問題に関する話題
最近のニュースで、あなたが気になったことは何ですか?
今年は例年にない猛暑日で、熱中症による死者が何人も出ており私も心を痛めています。熱中症だけでなく、暑さで睡眠が浅くなるということも健康被害につながるのではないかと思います。
Iotでエアコンを自動制御する技術を応用すれば、暑い夏の健康被害を最小限に食い止められる可能性があると知り、テクノロジーの進歩の素晴らしさを感じました。
こちらの回答例では、社会問題に対する話題を取り上げています。社会問題に関する話題は面接官も知っている可能性もありますが、ニュースの概要を簡単に説明し、その上で自分の意見を伝えるのが大切です。
大きな話題でも構いませんが、私たちの生活に関わりが深い内容であるほど、理解しやすく聞き手側も興味を持ちやすくなります。
ただの世間話で終わらないよう、社会全体にとってどのような影響があるのかを伝えるようにしましょう。
回答例④:ITに関する話題
最近のニュースで、あなたが気になったことは何ですか?
ドコモが健康関連のアプリケーションを提供することも紹介されており、IT技術の可能性の大きさを改めて感じました。日本でも高齢化が急速に進んでおり、健康関連のニーズは今後も高まっていくと予想されています。
ITと健康というと一見関連性がなさそうですが、記事を読んでITはいろいろな分野に活かせ、人々の役に立つということを感じました。
こちらの回答例では、ITに関する話題を取り上げています。ITに関しては5G、AI、IoT、VRとさまざまな技術が社会に普及しています。そのため、どの企業でも興味を持たれやすい話題です。
ITに関する話題は早いスピードで進むため、入念にチェックしていなければ追いつけません。その分、新しい話題ですので「最近のニュース」として話しやすいのが特徴です。
回答例⑤:業界に関する話題
最近のニュースで、あなたが気になったことは何ですか?
オルビスは有名な化粧品メーカーで、これまで幅広い顧客層を対象にしたスキンケア商品を提供してきていました。
しかし、今後は一部の美容感度の高い顧客を対象に、自然派商品を重点的に提供していくと書かれていました。それは、ブランドイメージの薄さが業績不振を招いたことへの対策とのことです。
オルビスは同じ業界であり、私も御社のマーケティング部門の一員として、消費者のイメージを意識したブランド作り・発信を心がけたいと思いました。
こちらの回答例では、業界に関する話題を取り上げています。志望する企業と同じ業界であるほど、興味を持って聞いてもらいやすくなるのでおすすめです。
業界に関する知識は、すでにその企業で働いている面接官の方が詳しいことが多いので、断定表現を避けましょう。誤った情報を堂々と話しては「理解不足であるのに気づいていない」とマイナス評価を受けかねません。
自分が面接を受けている企業に関する業界だからこそ、しっかりと情報収集しておきましょう。
就活生に聞いた! 気になるニュースで回答した話題
面接の場でよく聞かれる最近のニュース・時事問題。業界や面接のタイミングで聞かれる話題や答えるべきニュースは変わってきます。そこで今回は、就活生の皆さんに、面接を受けた業界と答えた話題について聞いてみました。
大多数は業界に合わせた専門的な話題を選んだと回答
業界に合わせた話題を選ぶという回答が多く集まりました。志望業界と選んだ話題をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
特定の業界内での話題や、直接影響を受けている社会問題などの話題を選んだという回答が多く集まりました。話題選びの時点で、事前に調べて勉強したことが感じられ、面接官の評価につながることが期待できますね。
旬な話題から業界に近い視点で読み取るのがポイントという回答も散見
一方で、有名な社会問題や、一見関係ない話題を志望業界の視点から回答できる話題を選んだという回答もいくつか見られました。
社会問題を業界目線で切り取る姿勢は、面接官に業界・企業への深い理解と高い志望度を感じさせます。特にトレンドで敏感であることを求められる業界ならではの回答方法かもしれません。また業界内の話題を選ぶよりもわかりやすく他の就活生と差別化が期待できます。
就活でよく聞かれる時事問題についてはこちらの記事でも詳しく扱っているのでぜひ併せて読んでみてください。
面接でのNG回答例5選
続いて「最近の気になるニュース」を聞かれた際のNG回答例を紹介します。
面接は限られた時間内に自分をアピールする必要があるので、簡潔にわかりやすく話すことが大切です。また、聞き手にとって興味のある内容でなければ、話をしっかり聞いてもらいにくくなります。
NG例を知り、何がいけないのかポイントを理解しましょう。
NG回答例①:その企業に関係ない話題
日本国内の高速道路は高度経済成長期に作られたものが多く、開通後30年以上経過した路線が半分以上を占めています。そこで、ネクスコが大規模更新・修繕工事の計画を立てています。
コンクリートの成分を変えて組み立て直すことで、入れ替えコストの削減につながるため、技術の進歩を実感します。補修工事は着実に進んでおり、完成すると安全に高速道路を利用できるので、楽しみにしています。
こちらの回答例は、高速道路の補修工事に関する話題を取り上げています。土木業界であれば使える回答ですが、他の業界であれば興味を示しにくい話題です。
大学で専門的な学習をしている人が別業界を受ける際は、相手がしっかり聞いてくれる話題を話すように気をつけましょう。
NG回答例②:ニュースを簡潔に紹介しない
自衛隊基地周辺や国境離島など、安全保障上重要な土地の利用を規制する新法「重要土地等調査法」が先日の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、成立しました。
これにより、国は区域を指定した上で土地・建物の所有者らを対象に氏名や国籍、利用状況を調査できるようになります。過去には中国や韓国の資本による不透明な土地購入の例があり、こうした動きの監視が目的となっています。
私は自国の土地を国が管理する事は、安全保障上当たり前だと思い、興味を示しています。
こちらの回答例では、ニュースを簡潔に紹介していないのがNGです。面接は時間が限られているため、長々と話していてはアピールできずに終わってしまいます。
また、丁寧に話そうとして内容が長くなっては本末転倒ですので、事前に何分かかるのかシミュレーションしておきましょう。
そもそも、説明が長くなるような複雑な話題は避けるのが望ましいです。
NG回答例③:自分の意見を述べない
アパレル、観光、外食を中止とするサービス業界にて、例年より大幅な退職希望者が出ていることがわかりました。
それにより、人手不足である企業が続々と求人を出しています。
全体の募集人数は6月上旬時点ですでに1万人を超えており、昨年を上回るハイペースで推移していることも分かっています。
こちらの回答例では、自分の意見を述べていません。そのため、回答の内容がただの説明になっています。
この質問は、就活生の考えや人間性を見るためにもしているので、その意図を汲み取って自分の意見も交えましょう。ただの説明では、ニュースの概要しかわからず、何のアピールにもなりません。
話す内容の大半がニュースの内容になっても構いませんが、自分の意見も忘れずに伝えましょう。
NG回答例④:断定表現をする
外務省によると、ロシアは択捉島とウルップ島の間を通る、択捉海峡の海域で爆撃をおこなうと通告しました。
北方領土は日本の領土であるのに関わらず、異国に侵入されるのは絶対に許せません。
こちらの回答例では、断定表現をしています。ニュースの受け取り方は人それぞれであるため、意見を主張する表現は避けましょう。
その内容がどこまで正しい情報かはわかりませんし、面接官と考え方が異なれば「一緒に働ける気がしないな」と思われてしまいます。
情報はあくまでメディアの発信であるため、全てを鵜呑みにするのもよろしくありません。
NG回答例⑤:情報が古い話題
金融緩和、財政出動、成長戦略の三本の矢を掲げ、当時の市場は年初から円安・株高が進み、景気回復ムードが高まりました。
これまでの政策で最も期待を寄せたものだったのですが、私個人としては大きな効果を得られていないのが現状です。
こちらの回答例では、情報が古い話題を取り上げています。「最近のニュース」を問われているため、できるだけ直近で話題となっている内容を述べましょう。
面接官は就活生に情報感度があるかも見ています。前向きに新しい情報を取る姿勢が見えるよう、最新の話題を取り上げるようにしてください。
面接でわからないニュースについて聞かれた時の対応例
ここでは、面接のおいて具体的なニュースを指定されて意見を求められるパターンのときに、わからなかったときの答え方について解説していきます。
良い回答かを評価されるだけでなく、わからないニュースが出た時の対応も面接官は見ています。いくつかのポイントに分けて対応例を紹介します。
わからない・知らないことは素直に伝える
先日、某鉄道会社が新幹線車両に亀裂が入ったまま走行させた問題について、どう思われますか?
しかし、「車両に亀裂が入ったまま走行させた」ということが事実であれば、過去に大きな事故を起こした鉄道会社としては見過ごせない問題であると思います。また、これを契機に鉄道業者のみならず、航空業界やバス業界、遊園地などに至るまで、あらゆる業界で安全性について見直しが図られるべきではないでしょうか。
私の勉強不足は大変お恥ずかしい限りですが、他の業界の失敗例にも目を向けることで、御社に貢献できるようになりたいと思います。
まず、そのニュースについて知らないことを正直に話しましょう。それを正直に話すことは、マイナスになるとは限りません。
ただ、知らないことを「知りません」で終えてはいけません。自分なりの考えを瞬時にまとめて答える「対応力」が試されます。
ここまでならわかる・知っていることを話す
ニュースを知らないことが直接評価に影響するというより、答えようとする姿勢や対応を面接官は重視しています。
「知りません」で終わらせたり、的外れな回答をするのではなく、わかる範囲で答えることが大切です。面接は自分が対策していない質問をされることもあります。その際に臨機応変に対応できるということも立派なアピールポイントとなります。
今後の勉強意欲や質問されて感じた気づきを伝える
わからなかったことを踏まえた対応として、今後勉強していく姿勢を示すことや、はじめてそのニュースを知ってどのように感じたかを伝えることも大切になってきます。
上の回答例では最後に自分の勉強不足を反省しているため、面接官に誠実性を示すことにつながっています。
その話題で知ってることがひとつもなかったとしたら、正直に勉強不足であることを認めたうえ、逆質問で今後どのように勉強していくべきかを聞いてみることもできます。
就活生に聞いた! わからない内容について質問をされたときの対処法
面接で自分が知らない・わからない内容について質問されピンチに陥る可能性は少なくありません。今回は、実際にそのような状況を経験した就活生の皆さんにどのように対応したか聞いてみました。
話そうとする姿勢を見せ評価につなげるという声が多数
わからない内容についてきかれても無言や「わかりません」で終わらせないように意識しているという回答が多く集まりました。
面接官からすれば、回答の内容や様子から質問内容を分かっていないと感じるかもしれませんが、ただ「わかりません」で済ませるよりも答えようとする姿勢や熱意は伝えることができると考えているようです。
しかし、無理にわかる部分だけで判断して答えようとすると、的外れな回答になる可能性もあるので注意が必要です。
素直に聞き返してありのままを見せたという回答も
一方、わからないことを伝えて、聞き返したり、質問し直してもらうという回答も多くありました。
多くの就活生が、わかる範囲で自分の意見を述べたり、ごまかしたりせずに正直にわからないことを伝えるという判断をしていることがわかりました。
仕事においても最初はわからないことばかりのはずです。そのときの真摯な対応というのも社会人にとって必要な力であり、下手にごまかすよりも面接官には評価されるでしょう。
最近のニュースを把握する方法4選
ニュースを把握する手段は数多くあります。具体的にはテレビ、新聞や雑誌、ラジオ、スマホでチェックすることができます。
最新のニュースをチェックするには、日頃から慣習として取り入れることが大切です。そのため、上記の中から自分に合った収集方法をもとに、ニュースを把握するようにしましょう。以下より順に紹介します。
①テレビで見る
最近のニュースを把握する方法の1つ目は、テレビで見ることです。テレビでは基本的にどの番組でもニュースが報道されるため、いつでも確認できます。
主なニュース番組はNHK総合テレビの「ニュース7」「ニュースウォッチ」「クローズアップ現代+」です。
「ニュース7」は月曜から日曜まで毎日19時に放送し、その日にあった主な話題を知ることができます。毎日同じ時間に放送されるため、毎日の習慣として見ることも可能です。また、昨日のニュースからの進展を知れるので、その話題に対する理解も深めやすくなります。
「クローズアップ現代+」は、毎週火曜、水曜、木曜の22時から放送し、回ごとにテーマが定められています。一つのテーマに対して30分かけて密着しており、特定の話題について理解を深めやすいのが特徴です。
②新聞や雑誌を読む
最近のニュースを把握する方法の2つ目は、新聞や雑誌を読むことです。病院の待合室や飲食店内で読めるのもあり、家でなくとも情報収集ができます。
新聞は毎日発行されるため、続けて読むと世間の話題について理解しやすいです。新聞社によっては評論が異なる場合もあるため、同じ記事をさまざまな視点で読むのも良いでしょう。
就活に関する雑誌の例として「type就活」があります。就活に関する情報やコラムだけでなく、イベントの開催案内も記載されているため、面接に限らず選考対策として良い雑誌です。
おすすめの新聞や雑誌
- 企業に関する話題
・「企業と人材|産労総合研究所」
豊富な先進企業の事例を紹介しており、その会社における取組、具体的な実施方法を知れる。 - 社会政治に関する話題
・「ニューズウィーク」
アメリカを本社に置く情報誌。政治や社会情勢についてグローバルな視点で書かれている。 - 経済に関する話題
・「週間ダイヤモンド|ダイヤモンド社」
ダイヤモンド社が発行する経済の専門誌。徹底した取材と見やすい記事により、経済に関する知識を学べる。 - 国際に関する話題
・「TIME」
アメリカで創刊されている海外ニュースに関する情報誌。政治経済に限らず、最先端の科学やエンターテインメントと幅広く扱っている。 - 最新の話題
・「DIME|小学館」
トレンドに関する話が中心の雑誌。家電、車、ITとビジネスでもプライベートでも役に立つ。
③ラジオで聞く
最近のニュースを把握する方法の3つ目は、ラジオで聞くことです。ラジオは聞き流しをすると、別の作業をしながら耳で情報収集ができます。
おすすめのラジオ番組は、文化放送が報道している「須田慎一郎 南野陽子の誰にもわかる“経済学”」です。経済ジャーナリストである二人にが、消費者立場で世の中の出来事についてトークします。
経済に関する話題はどの業界の面接でも使えるので、定期的に聞いて習慣にしましょう。
④スマホでチェックする
最近のニュースを把握する方法の4つ目は、スマホでチェックすることです。スマホであればどこでもニュースをチェックすることができるため、習慣化しやすくなります。
ニュースサイトで閲覧したり、動画で報道を見たり、ラジオとして聞き流しもできるため、自分に合った情報取集がしやすいのもスマホの特徴です。
「毎朝起きたらチェックする」「通学中に電車で確認する」と、場所を選ばずに情報収集できるので、生活の中に時間を確保するようにしましょう。
就活生に聞いた! 普段の情報収集方法
他の就活生がどのように情報を収集している人も多いのではないでしょうか。今回は普段利用している情報収集ツールについて調査しました。ぜひ今後の参考にしてみてください。
半数の回答がネットニュースを利用しているという回答になりました。サイトの多くは国内・国外・経済・スポーツといったカテゴリにわかれていて、知りたいトピックを見つけやすいのもメリットとして考えられますね。
おすすめのニュースサイト3選
スマホでニュースをチェックする際におすすめのサイトを3つ紹介します。
1つ目は「Yahoo!ニュース」です。Yahoo!ニュースは日本最大手のヤフーが運営するサイトであり、スマホ利用者が使うニュースアプリではシェアナンバーワンです。(参照:「2021年 モバイルニュースアプリ市場動向調査|ICT総研」)
カテゴリは全部で8つあり、エンターテインメント、スポーツ、経済、国際、ITと国内外問わず幅広いジャンルを扱っています。
Yahoo!ニュースの特徴として、コメント機能があります。一つの記事に対してさまざまな人が意見をしているため、幅広い観点からニュースを見ることが可能です。
多角的な視点でニュースを見ると、自分一人では考えつかなかった気づきが得られます。新しい視点からニュースを語れると、面接官にも「面白い発想を持っているな」と良い印象を残すことができるでしょう。
また、ウィジェットとしてスマホのトップ画面に設置できるので、気軽に見ることができます。
①Yahoo!ニュース
国内最大のニュースアプリ
コメント機能があり、記事に対する客観的な意見を知れる
ウィジェットとしてトップ画面に設置可能
速報が映像で流れる
URL:https://news.yahoo.co.jp/
2つ目は「NewsPicks(ニューズピック)」です。NewsPicksは日本のソーシャル型オンラインメディアであり、経済情報に特化したニュース共有サービスになります。
NewsPicksの特徴は、各業界の専門家および知人をフォローできることです。フォローしておくと、その人がコメントした記事を見ることができます。
気になる専門家をフォローすることで、日常的にその人の考え方をもインプットすることが可能です。
フォローした人によりタイムラインに流れる記事はさまざまであるため、自分が知りたい情報をいち早く知ることができます。
経済専門のサイトであり、記事のネタも社会に通ずることが多く、就活の話題にもなるのでおすすめです。
②NewsPicks
経済情報に特化したニュース共有サービス
専門家や知人をフォローでき、その人に関する記事をいち早く見れる
タイムラインは使う人によってさまざま
経済に関する話題は就活でも活かせる
URL:https://newspicks.com/
3つ目は「ダイヤモンド・オンライン」です。出版社であるダイヤモンド社が提供しているビジネス情報サイトであり、その編集部が独自に取材した記事を中心に見ることができます。
他にも、ダイヤモンド社が作成したオリジナル特集に加え、外部のジャーナリストや学者、団体と連携したコンテンツも見ることが可能です。
ダイヤモンド社は経済・経営・ビジネス関連の書籍を中心に、幅広いジャンルの出版物を発行しています。
そのため、記事の内容も就活で話題にすることができ、面接で話す題材として使うのがおすすめです。
また、会員制度があり、有料会員になると更に多く記事を見ることもできます。
③ダイヤモンド・オンライン
出版社のダイヤモンド社が手がける情報サイト
ダイヤモンド社独自の記事や、周囲と連携したコンテンツも見れる
経済・経営・ビジネス関連を中心としている
有料会員になると見れる記事が増える
URL:https://diamond.jp/
最近のニュースを把握する上でのポイント3つ
ここからは実践編として、最近の気になるニュースを把握する上でのポイントについて紹介します。ニュースを普段から取り入れる習慣がないからこそ、意識して生活に取り込みましょう。
日頃の心がけで誰でもできるようになるため、これからの面接対策に活用してみてください。
①ニュースは毎日チェックする
最近のニュースを把握する上でのポイント1つ目は、毎日チェックすることです。
当然な対策ですが、毎日ニュースを目に通すのは有効な手段になります。できれば毎日決まった時間に情報収集をしましょう。
同じ話題でも毎日続けて知ることで、昨日との違いもわかり、理解を深めやすくなります。より理解を深めるには、別の出所による情報もチェックすると、客観的な意見を知ることができます。
「毎朝起きたらチェックする」「通学中に電車で確認する」と、場所を選ばずに情報収集できるので、生活の中に時間を確保しましょう。
②志望する業界に対するアンテナを張っておく
最近のニュースを把握する上でのポイント2つ目は、志望する業界に対するアンテナを張っておくことです。
もし志望する業界において大きなニュースがあった場合、世間的には大きく扱われていなくとも、業界で働く人にとっては知っておく必要がある場合もあります。そのため、志望する企業の業界関連のニュースについては、敏感になることが大切です。
また、面接でその話題を出すと、社会常識だけでなく企業に対する入社意欲もアピールすることができます。
業界別のニュースを見れるサイトは、以下の通り紹介します。自分の興味がある業界を知るためにも、専門を扱っているサイトで情報収集をしましょう。
③旬なニュースや社会トレンドを把握する
最近のニュースを把握する上でのポイント3つ目は、旬なニュースや社会トレンドを把握することです。面接で最近のニュースについて問われた際、旬な話題であれば面接官の興味をひきやすくなります。
現在進行形で話が進んでいる最新のニュースであるほど、旬な話題と言えます。逆に、数年前の話題は過去の事実として終わっているため「最近のニュース」ではありません。気になるニュースを問う質問では、情報感度の高さも見られていますので、新しいニュースを述べることが大切です。
また、志望する企業が属する業界に関係したニュースを知っていれば、企業への関心が強く、志望度も高いと評価されますし、好印象を残すことができます。
少しでも新しいニュースを述べるためにも、面接当日は業界に関係した最新のニュースがないかをチェックしておくといいでしょう。
就活生に聞いた! 時事問題対策としての情報収集法
面接で聞かれそうなトピックの知識を得たり、効果的な回答をするためには普段通りの情報収集では不十分かもしれません。ここでは、就活生の皆さんから聞いた質問対策としての情報収集方法を紹介していきます。
業界に特化したメディアに触れるのが就活生の定番
志望業界の面接対策として業界に特化したメディアに触れるという回答が多くありました。
業界誌などを読んでおくと、志望動機を深掘りされたときやニュースの話題から話が展開したときも十分に対応できる安心感が得られそうですね。
よりタイムリーに情報を仕入れるための工夫をしたという声も
一方で、普段使ってるツールでより就活・面接に向けた情報を収集するようにしたという回答も目立ちました。
就活は多忙なため、最新のニュースをチェックし続けるのは大変なことです。そこで、少しずつ小まめに確認できるよう、日常生活に上手に取り込むことが重要なようです。
最近のニュースをチェックして就活を乗り切ろう
本記事では「最近の気になるニュース」について、面接官が聞く意図、またそれを答える際のポイントや回答例について紹介しました。
すでに述べた通り、面接官はこの質問を通じて、応募者の考え方や人間性について知りたいと考えています。
面接では、応募者の適性を判断し、応募者がどのように会社にとって貢献できるのかを見極めることが、面接官には求められているのです。そのため、面接官はさまざまな質問を応募者にぶつけ、その反応や答えを見ようとします。
「最近のニュース」について聞くことは、応募者の人間性を判断するのに非常に適した質問と言えますし、それが頻繁に面接で聞かれる理由の一つです。
日頃から多くのニュースに触れ、自分なりの考えをまとめる訓練を始めてください。
【最近のニュースの答え方に関する調査】
- 調査内容:最近のニュースの答え方に関するアンケート
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2022年4月8日~11日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の30人
世界中にユーザーが存在するApp Storeにおいて、元日という特殊な日に売り上げが最高を記録することは、それほどまでにスマホやタブレットを使った商品の購入、アプリのダウンロードが一般化していることを示唆しているものと考えます。
今後もスマートデバイスの普及増加に伴い、この傾向は続くと思われます。